Eyes of Heaven 心にキズを負った艦娘達と透提督   作:東方 上助

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 遅くなった!ごめん!


第七話 夜食 その2

 

透「玉子食ってみるか?」

 

雪風「うん」

 

 透と雪風は、食堂の厨房に一緒におり、透が作った夜食を一緒に食べる事になった

 

透「熱いから気をつけろよ」

 

雪風「うわぁ~。美味しそう! 頂きますぅ!」

 

透「お、おい。いきなり食べると…」

 

雪風「あつい!あついですぅ!」

 

透「あーあ。だから、言ったろ」

 

雪風「でも、美味しい……」

 

透「それはよかった」

 

雪風「しれぇ!もう一個いいですか?」

 

透「いいよ」

 

雪風「パクッ。あつい! 美味い!」

 

透「まったく。いいか? フーフしないといけないんだぞ」

 

雪風「フーフ?」

 

 透は、玉子焼を箸で取る

 

透「えっと、玉子焼に息をかけて、少し冷やすんだ。それで、食べる。見とけよ~」

 

透「フーフー」

 

雪風「……」

 

透「パクッ。モグモグ…」

 

透「あっちいぃぃーー!!」

 

雪風「ええ!?」

 

透「誰だ! こんな熱く焼いたのは!?」

 

雪風「しれぇですよ!」

 

 こんな感じに、透と雪風は楽しく夜食を食べた。

 

★☆★☆★☆★

 

 ~寮~

 

金剛「長門さ~ん。アナタの部屋はここデース」

 

長門「ああ。ありがとう」

 

 長門は、自分の部屋となる扉を開ける。一人部屋だった。その時、長門はある事に気づいた。

 

長門「金剛、ここには陸奥はいないのか?」

 

 長門型戦艦二番艦の陸奥。私の妹になる、陸奥とは部屋は一緒のはずだ。

 

金剛「……いますよ」

 

長門「いるなら何故、私と陸奥を別々の部屋に?」

 

金剛「ちょっと、色々と事情があるんデス」

 

長門「どんな?」

 

金剛「説明は面倒くさいデース。まぁ、いずれ分かりマース」

 

長門「そう……」

 

金剛「そういう事デース。お休みデース」

 

 

☆★☆☆★★★☆

 

雪風「雪風もしれぇのおてつだいするぅ!」

 

透「そうか? それじゃあ、この茶碗を洗える?」

 

雪風「雪風に任せて下さい!」

 

 透と雪風は、夜食を食べ終わり、皿を洗っていた。

 

透「……」

 

雪風「ランランル~♪」パリン

 

透「ちょっと待て! 今、音がしなかったか?」

 

雪風「え? ……あっ」

 

透「あ~割ったか。(どうやって割ったんだ?)」

 

雪風「ご、ごめんなさい! すぐに雪風が、片付けます!」

 

透「待て」

 

 透は、雪風の腕を掴む。雪風は、殴られると思い、目を瞑った。

 

透「うん。怪我はしてないね。よかった」

 

雪風「え?」

 

透「どうした?」

 

雪風「殴ると思ったの」

 

透「えぇ? 殴る訳ないだろう」

 

雪風「でも……前のしれぇは、殴ったもん。泣き止むまで殴られたもん」

 

透「あぁ……そう」

 

 ワァーオ。兄貴に聞く手間が省けたな。この娘の話だけで大体は分かったぞ。やっぱりここは、ブラック鎮守府ってヤツだな。

 

 凄い所に俺は来ちまったーーー!! 帰りたぁーーーい!! と言うか、住民にリンチにあいそうな所には、居たくない。そもそも俺は、面倒な事は嫌なのになんだよ。クソォ……

 

透「えぇと、雪風はもう部屋に戻りな。俺は自分の部屋をリフォームしないといけないし、風呂も入らないといけないからな」

 

雪風「雪風……まだしれぇと一緒にいたい」

 

透「どうして?」

 

雪風「しれぇ……やさしいから」

 

透「優しい? 俺が?」

 

雪風「うん」

 

透「そうか…」

 

雪風「うん」

 

透「うーん。でも、こんな時間だし戻りな。鳳翔だっけ? 心配してるんじゃないかな?」

 

雪風「今日は鳳翔さん一緒にねれないのぅ……」

 

透「どうして?」

 

雪風「他の娘の所に、今日はねるのぉ」

 

透「あぁ……なるほど」

 

 恐らく鳳翔は、前任の提督により傷ついた艦娘の心のケアをしてるんだろう。

 

透「そっか……いや、でも、お前には他に同じ型の艦隊の娘がいるだろ?」

 

雪風「いるけどぉ……こわいの」

 

透「怖い?」

 

雪風「うん。一緒に寝ていたら、いきなり叫ぶのぉ」

 

透「あぁ……そうか」

 

 うなされているのか……そんなに前任の提督は、ヒドい奴だったのか? 

 

透「でも部屋に戻れ。時間が遅いから」

 

雪風「うぅ~~」

 

透「な? 明日、また一緒に食べてもいいから」

 

雪風「ほんとぅ?」

 

透「ああ」

 

雪風「やったぁ!」

 

透「だから部屋に戻りなさい。いいね?」

 

雪風「うん」

 

 雪風は厨房から出ようとしたが、ドアの所で止まってしまう。

 

透「こら雪風。早く戻りなさい」

 

雪風「しれぇ……」

 

透「何だ? 早く戻れって」

 

雪風「戻りたいけどお……」

 

透「けど?」  

 

雪風「うぅ~~」

 

透「何だよ?」

 

雪風「廊下、真っ暗でこわいのぅ」

 

透「……」

 

 なんだよそりゃ……暗いから怖いって……子供かよ。いや、子供か? とにかく、早く部屋に帰さないと。う~ん。はぁ、しょうがねぇ~な~

 

透「分かった。俺が部屋まで一緒にいてやるよ」

 

雪風「ホント!?」

 

透「ああ。ホント」

 

雪風「やったぁ! しれぇ、ありがとう!」

 

透「はいはい。ほら、行くぞ」

 

雪風「あ、待ってしれぇ」

 

透「ん?」

 

雪風「手、つなご」

 

透「え?」

 

雪風「しれぇ。手ぇ」

 

 雪風は透に左手を伸ばす。

 

透「……」

 

雪風「しれぇ?」

 

 透は、雪風の手を掴んだ。雪風は嬉しそうにニコッと笑顔になった。

 

雪風「しれぇの手ぇおっきい!」

 

透「ああ。そうだな」

 

 ここは、元ブラック鎮守府。早く辞めさせてもらうように紙を出した方がいいよな。明日か明後日か今日は……無理か。でも………

 

雪風「~~♪」

 

 ………まぁ、少しだけ頑張ってみるか。長門に怒られてしまうしな。 

 

雪風「しれぇ。明日の朝も一緒にたべよたべよ!」

 

透「ん? あ、あぁ」

 

雪風「やった!」

 

 

 透と雪風は、手を掴みながら雪風の部屋へと歩いていった。

 

 

 

 

榛名「………透さん」

 

 




 
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