Side:ルドガー
何故かマスタードがたっぷり塗られたサンドウィッチを完食し、エル用の弁当も作り終え
今は登校中だ
「……今日は数学があるわね」
少し憂鬱そうにミラが呟いたのが聞こえた
「あれ?ミラって数学苦手だったっけ?」
「苦手な教科なんて無いわよ!!……ただ担当教師がね…」
「あぁ、アルヴィン先生ね」
__数学担当教師アルヴィン
女子男子両生徒から人気がある先生だ
気さくで分からないところも丁寧に教えてくれる
生徒を多少からかうところもあるがそれを含めて人気があるといっても良い
「いや、苦手じゃないの……ただあの人私をあの女と比べるから嫌なの」
確かにアルヴィンはミラとあの人を比べたりするが
「ちゃんとあの人もミラのことをちゃんと見てるさ」
たまにミラの心配をして
__アイツ一人になってないか?
などと俺に聞いてくる
そんな会話をしていると前の方からジュードがやって来た
「おはようミラさん、ルドガーも」
「「おはよう」」
ジュードがどこか疲れている様子だったので
「どうした?疲れてる様に見えるけど……」
そう尋ねると
「昨日生徒会の仕事でミラに無茶なスケジュールの仕事頼まれて……寝るのが遅かったんだ」
このジュードの言うミラはミラ・マクスウェルの方だ
うちの学校にはミラと呼ばれる女子が二人いて皆がいろいろな名前で呼んでいる
ジュードの場合ミラ(マクスウェル)、ミラさん(クルスニク)
エルだとアホ毛のお姉さん、ミラ
アルヴィンはミラ、ミラ姫
といった具合だ
アルヴィンのミラに対する呼び方は多少からかいが含まれているためミラ自身は嫌がっている
「あの女、そんな無茶な仕事をジュードに頼んだの?」
ちなみにミラはミラ・マクスウェルのことを一方的に嫌っている
本人曰く
__なんか見ててイライラするのよ
だそうだ
もう一方のミラの方に聞くと
__私は気にしないぞ、彼女と私は別人だからな
と大人の対応をしている
「ちなみにどんな仕事だったんだ?」
「うん、それがね__」
ジュードが一枚の紙を取りだし
「これなんだけど…」
俺たちはそれを見てやっぱり彼女は突拍子も無いことが好きなんだと再認識させられた
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