遅れてすいません
Side:ルドガー
テスト最終日で学校が午前中で終わりミラと二人で校内を歩いていると前からアルヴィン達が何かを話していた
「「アルヴィン昼食おごってよ(ください)!!」」
「だからなんで俺がレイアに奢らなくちゃいけないんだよ…」
「だってテスト終わったし今回は手ごたえ合ったんだ!!」
「エリーに勉強教わってたもんねレイアは・・・」
「ティポは黙ってようね~」
四人?の会話を聞いて
―――昼食か…偶にはどこかに食べに行くのもありだよな
思いったったが吉日さっそくルドガーは行動した
「なあミラ俺たちも昼どこかに食べに行かないか?」
するとミラはあまり乗り気じゃないのか
「別に昼ごはんぐらい食べに行かなくても作ってあげるわよ」
と別の案を出してくる
「いや、偶には何処かで外食でも…」
「お金が勿体ないわよ」
「おごるから」
「制服で行くのは校則違反よね。」
「着替えてから…」
「一度家に帰るのなら作るほうが良いわよね」
ルドガーの提案は悉く却下されていく
「わかったよ…」
――なんで外食嫌なのかな?
Side:ミラ
――ようやく諦めたみたいね。
私が何度断っても珍しく譲らなかったルドガーだったがついに諦めた
――今日じゃなきゃ良かったんだけど…
そう私は今日が午前中で終わるのをわかっていたため昨日の内に昼食の準備を済ませて来たのだ
それがいつも通りの昼食だったならば私もルドガーの誘いに乗っただろう
しかし昨日は今日の昼食をルドガーと二人で食べれると思いすごく頑張ってしまったのだ。
そのため豪華な昼食の準備が出来上がってしまった
これを残すのは勿体ないし、かといって晩御飯に持っていくには人数的に足りないのだ
「ルドガー今日の昼は楽しみにしてなさい。」
だから私は落ち込んでるルドガーにそう声をかけるのだった
Side:アルヴィン
――ったく、教師にたかるだなんて何考えてるんだこの二人…
レイアとエリーゼの相手をしていたアルヴィンはふと視線を横にずらすとミラとルドガーが目に入った
「ルドガー今日の昼は楽しみにしてなさい」
そんなミラの声が耳に届いたので俺は二人に声をかけたんだ
「おい、そこの二人なに面白そうな会話してんの?」
そうするとミラは露骨に嫌な顔をしてこちらを見てきた
しかしルドガーは対照的に明るい笑顔を向けてきた
「いや、四人が昼食の話をしてたのを聞いて、俺たちもどこかに食べに行こうって言ったんですが…」
「ルドガー!!話すことないじゃない!」
――ハハァン、ミラ姫様は何か準備してあるのかね…ここまで露骨に折角ルドガーの説得が上手くいってたのに…って顔してるよ
ん?なんでそんな考えが読めるのかって?
そりゃあ俺が一応教師って職業だからさ
教師ってさ生徒の顔見ただけで多少なりとも考えがわからないとやってけないのよ…
「それじゃ私達帰るから、先生も早くその子達連れて帰ったら」
ミラは俺が余計な事を言う前に会話を終わらせたいのかそう切り出してきた
――偶にはこいつの意思を尊重しますか…
「ハイハイ、姫の言うとおりに。ほらエリーゼ、レイアしょうがないから奢ってやるよ。ただし牛丼な。」
「やったー!!」
「えーなんでアルヴィンが決めるんですか?」
レイアは喜び、エリーゼは少し不服そうだ。
だが、俺が牛丼を選んだのには理由がある。
「給料日前だからだ」
そう今日は給料日の三日前
本当ならこの二人に奢るのはすごい財布にダメージを与える行為なのだが…
「アルヴィンくんはーきゅーりょーびまえー!無理してたり…」
「ここまで聞いといて聞くのもなんですが、私たちに奢って大丈夫ですか?」
ティポとエリーゼが聞いてくるが
「お前ら…いくら給料日前って言っても大人をなめるなよ」
「アルヴィン私大盛りね!!」
「レイア、お前は遠慮って言葉知ってるか?」
「気兼ねなく頼ること、それが仲間の証!!」
レイアが胸をはって言っているが
――まあ、この二人なら大丈夫だろ。
って思ってたのに
「ならば、私は特盛だな」
「僕は並盛で」
「私はパレンジ食べたいな」
「俺は…特盛だ」
ミラにジュードにミュゼにガイアス!?
「おーい、お前ら…何を言ってるんだ?」
「何、今日は生徒会の仕事がなくてなジュードと一緒に校内の見回りをしててな」
「そこでアルヴィン達を見かけたってわけ。」
ミラとジュードはそういうが
「そこから近づいたら食事にいくと聞こえてな。」
「ご相伴に与ろうと…ミラが」
「なるほど、ミラの意見に逆らえないジュードの意見はわかった。あんたらは?」
俺はガイアスとミュゼ、教師二人組に聞いた
「今日は会議がなくテストの採点も終わらした」
「だからガイアスと帰ろうかって歩きながら相談してたのよ。そしたら…」
「俺たちの会話が聞こえったてか?」
「「あぁ/えぇ」」
二人揃って頷いた
「お前らは同僚だろ?割り勘な。」
俺がそう呟くとレイアが、
「アルヴィン男らしくない~」
「うるさい、ほら行くぞ。じゃあなルドガー、ミラ姫」
そのまま全員で歩き出すと後ろから
――姫って言うな
って声が聞こえた
Side:ジュード
僕たちが校内を見回っているとアルヴィン達の声がした。
「何を話しているんだろう?」
会話の内容が気になってふと呟いてしまった
その声がミラに届いたのだろう
「フム、気になるなら近づいてみよう」
案外ミラも気になっていたのかそんな提案をしてきた
ていうかもう近づき始めている
「ちょっとミラ」
僕はあわててミラのことを追いかけ始める
会話がはっきりと聞こえてくる場所まで近づくと
「――しょうがないから奢ってやるよ。ただし牛丼な。」
その一言がミラの胃袋を刺激した
グゥー
そんな音が聞こえてきた
「……ミラ」
「フム空腹になってしまったようだ」
そんなっ…
「ちゃんと見回りを始める前にパン食べたでしょ!!」
「あぁ、二つ食べたぞ」
「まだあれから十五分しかたってないよ!!」
「しかしお腹がくぅくぅ空いたんだ。仕方ないだろ」
そんな会話をしていると後ろから
「まぁミラったらお腹でも空いたの?」
ミュゼとガイアスがやってきた
ちなみにミュゼは理科の教師、ガイアスは社会の教科を教えている教頭だったりする
「ミュゼか」
「もうそんな呼び方じゃなくてお姉ちゃんって呼んでよ。」
ぷぅ、という擬音が聞こえてくるように頬を膨らませた
――ほんとにこの人教師か?
僕はそんな疑問が頭をよぎったが無視した
「なぜマクスウェルは腹が空いているんだ?なにも食べていないならいざ知らず確か購買でパンを買っていたと思うが?」
「良く生徒のことを見てるな」
ミラがそう聞くと
「今日みたいに午前中で帰れる日に購買は混まないからな。利用する生徒が少ない日なら顔が見えるからな」
そんなことを当然だろう、と目で言ってきた
そんな会話をしてると
「アルヴィン私大盛りね!!」
レイアのそんな声が聞こえ
「ふむ、アルヴィンが奢るようだな。我々もご相伴しようか。」
「しよう!しよう!ほらジュードもミラもいくよ。」
そうやって連れて行かれた
その中でも僕が並盛を選んだのは最後の良心だったのかもしれない
行く途中にアルヴィンに聞いてみたのだが
「あそこにはルドガーとミラさんがいたけど誘わなくてよかったの?」
「あぁ、ミラ姫が露骨に誘うなって目で言ってきたからな。…きっと今頃二人でうまいもの食べてるさ」
Side:ルドガー
結局大所帯になってアルヴィン達は去って行った。
まさかガイアス達が増えるとは思わなかったが…
まぁしかし生徒会長が入ってきたから俺たちは行かなくて良かったかもしれない…
声かけられなかったけど………
そのことに少し落ち込んでいると
「さぁルドガー帰りましょ。昼食は私が作ってあげるから」
ミラから珍しく手が伸びてきたため俺はその手を取り帰ることにした
――我ながらこんなことで機嫌が直るとは…安いなぁ
END
おまけ
ちなみに次の日学校に行くとアルヴィンがローエン校長に土下座をしているのが見えた
耳を傾けると
「――――給料の前借を…」
という言葉が聞こえてきた
それを聞いてミラは
「情けないわね…」
俺もああはなりたくないと思った
END
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