大晦日が過ぎて、遂に新年を迎えたこの季節。老舗店「穂むら」に皆が集まった。
穂乃果「みんな、おっはよ〜!今日も晴れて良かったね!」
海未「ええ、今日は穂むらの和菓子作りを手伝えると聞いて、とても楽しみにしていました。」
凛「凛はまだ眠いにゃ〜・・・」
眠たいのか目を擦る凛。
絵里「でも空気が綺麗だし、気持ちが良いわよ?ね、亜里沙。」
亜里沙「うん!」
絵里の妹の亜里沙も来ていた。
穂乃果「わあ!亜里沙ちゃんも来てくれたんだね?雪穂、喜ぶよ〜♪」
亜里沙「亜里沙も楽しみです!」
穂乃果「おっ?噂をすれば、だよ♪雪穂、おはよーっ!」
丁度、妹が出て来た。
雪穂「お姉ちゃんがこんな時間に起きてるなんて・・・あれ!?皆さんどうしたんですか?亜里沙まで?」
亜里沙「あのね、今日は皆で穂むらのお手伝いをしに来たんだ。」
雪穂「ええっ・・・そうなの!?」
ことり「そうなんだよ〜♪ことりもお手伝い頑張っちゃお♪」
千幸「俺も手伝い頑張っちゃうぜ♪」
にこ「にこは別に、楽しみじゃなかったけどね〜。」
真姫「じゃあにこちゃんは早退ってことね?」
にこ「そっ、そんなこと言ってないじゃない!多少は楽しみだったし?皆にこが居ないと寂しい訳だし?」
真姫「はいはい、相変わらずね。」
にこ「はぁ?ツンデレ真姫ちゃんには、言われたくないんですけどーっ!」
真姫「な、何よそれ!」
希「うふふ、こう見えても2人ともめっちゃ楽しみにしてたんよ。」
松山「そうだったな。ここに来るまでウキウキしてたもんな。」
雪穂「でも・・・せっかくの休みの日なのに、お手伝いなんかしてもらったら悪いですよ。」
穂乃果「ええっ、何言ってるの雪穂〜っ!来てくれたんだから良いじゃん!」
雪穂「でも・・・」
手伝って貰ったら悪いと思う雪穂に、花陽が優しく言った。
花陽「雪穂ちゃん、私達、無理なんかしてないよ?お手伝いしたくて来たんだよ。」
雪穂「そうなんですか!?私はお手伝いとか全然楽しくないのに。」
海未「私達は穂むらの和菓子が好きだからお手伝いしたいんです。」
ことり「穂むらのお手伝いが出来ると、嬉しいし、楽しいんだよ♪」
雪穂「そうなんですか・・・!」
絵里「それだけじゃないわよ。私達は、穂むらが好きなだけじゃない。穂乃果のことがとっても大切だから。」
雪穂「えっ・・・」
海未「大切な人の為にお手伝いをしたいと思うのは、ごく普通の感情だと思いませんか?」
結羽介「そうそう。友達の手伝いをしないなんてありえないからな。」
穂乃果「えへへ・・・照れるよ〜絵里ちゃ〜ん、海未ちゃ〜ん、結羽介さ〜ん。」
花陽「私達、穂乃果ちゃんのことも大切だし、雪穂ちゃんのことも大切に思ってるんです。」
亜里沙「亜里沙も・・・雪穂と和菓子作りたい!」
雪穂「そんな・・・皆さん、ありがとうございます!」
漣「良いって事よ。俺達が居れば、手伝いなんて楽勝さ。」
穂乃果「えへへ・・・皆が来てくれて助かったよ〜。お母さんったら、大量のお手伝いを出してくるんだも!酷いよねぇ?」
そんなことを言ってる穂乃果。その時だった。
穂乃果の母「穂ー乃ー果、今何か言った?」
後ろから穂乃果の母が出て来た。
穂乃果「うわあっ、い、いつの間に!」
漣「お母様、明けましておめでとうございます。」
穂乃果の母「あら、先生方も来て下さってたのね。明けましておめでとうございます。」
千幸「穂乃果、自分の母親に貶す言葉を言うな。」
穂乃果「でもうちのお母さん、怒ると怖いんだよ〜。」
穂乃果の母「コホン・・・」
小声が聞こえたのか、怒りそうになる。
穂乃果「な、何でもないってば!」
穂乃果の母「皆、どうもありがとう。今日はよろしくお願いね。」
15人「はーい!」
にこ「て言うか、どうでも良いから早く中に入れてよね!寒いんだからっ!」
希「にこっちったら、照れ隠しせんでも良いやん〜。」
にこ「照れ隠しとかじゃないわよ!ホントに寒いんだから・・・は、は、はっくしょん!」
寒くなってクシャミをするにこ。
松山「げげっ、本当に寒いじゃねえか!」
にこ「だからさっきからそう言ってるでしょ!は、はっ・・・くしゅんっ!」
穂乃果「さ、入って入ってー!」
穂むらに入る一同。こうしてお菓子作りが始まる。
穂むらのキッチンで全員がエプロンと三角巾を着けた。
海未「エプロンと三角巾は全員つけましたか?」
ことり「はーい!つけたよー!」
穂乃果「ねーそれより雪穂〜お茶淹れてよ〜。」
初っ端からグータラ状態になってる穂乃果。
雪穂「お姉ちゃん!今からお手伝いするんでしょ〜!?」
漣「おい切り替えろ穂乃果!」
花陽「今日は何を作るのかな?私にも出来るお手伝いだと良いんだけど・・・」
希「そうやね、穂むらの名物のおまんじゅうとか作るんかな?」
穂乃果の母「今日は新年のお祝い用の生菓子を作ってもらおうと思うの。」
絵里「新年のお祝い用、ですか?」
穂乃果の母「こういう細工が入ってるものなんだけど・・・ちょっと見てくれる?」
15人「おお〜っ!」
海未「繊細で、とても素晴らしいです。」
ことり「白いおもちに、小鳥さんが乗ってるお菓子、とっても素敵〜♪」
穂乃果の母「今日あなたたちに作ってもらうのは、この中のひとつ、上に梅の花が飾ってあるやつね。」
海未「この梅の花も食べられるのですか?」
穂乃果の母「ええ、もちろんよ。」
絵里「ハラショー・・・!」
亜里沙「亜里沙、こんな綺麗なお菓子、初めて見た・・・!」
結羽介「流石新年に相応しい生菓子だな。」
花陽「梅の花のところが綺麗だね、凛ちゃん。」
凛「・・・・凛にも作れるかな・・・?」
小声で心配な言葉を言う凛。
花陽「凛ちゃん?」
凛「・・・え?」
花陽「どうしたの?ぼうっとして。」
凛「な、なんでもないにゃ〜。お菓子が綺麗で、ちょっとビックリしちゃっただけで。」
花陽「そう?それなら良いんだけど・・・本当に綺麗だよね。」
穂乃果の母「じゃあ、作り方を教えるわね。まずは・・・」
簡単に作り方を教える。
ことり「こうすると、梅の花になるんだ♪ふんわりピンクでかわいい〜っ。」
穂乃果「この黄色い練り切りが、おしべとめしべになるんだよ。」
海未「練り切りであんこを包んで・・・ヘラで筋を入れて・・・」
雪穂「皆さんが作ってくれたお花を、ここに乗せたら完成です。」
希「これをこうして・・・っと、ヘラの使い方って難しいんやね〜。」
絵里「でも希のお花、すごく綺麗に出来てるわ。」
希「絵里ちのも中々やん。」
亜里沙「うーん・・・亜里沙が作ったのは、すごく変なカタチになっちゃった。」
花陽「う〜ん・・・えっと、こんな感じで大丈夫かな?」
穂乃果「うんうん、イイ感じ!」
千幸「こんなもんか。俺のどうだ?」
松山「千幸流石だな。俺も結構出来てるだろ?」
結羽介「なんの!俺も中々のもんだぞ?」
千幸「漣、お前のはどう・・・だ!?」
なんと漣は、既に数十個作り上げていた。
漣「あ?わりぃわりぃ、集中し過ぎていっぱい出来ちゃった。」
千幸「しかも全部繊細・・・相変わらずお前は料理上手だな。」
にこ「・・・・ちょっと真姫ちゃん、にこにも教えなさいよ!」
真姫「ええっ?私だってそんなに上手くないわよ!?」
綺麗に出来てないこの2人。
にこ「えー!?」
凛「あれ?ん〜なんで上手くいかないんだろう・・・?」
そして凛も上手く出来てなかった。
にこ「凛も苦手っぽいし・・・ま、出来る人達だけで頑張ってもらおっか。」
真姫「適材適所。私達は片付けとかやりましょ。」
凛「や、やだやだ!凛は最後まで作りたいよ〜っ!」
上手に出来るまで頑張る凛。
凛「さって、もうちょっとなの、もうちょっとやったら、分かりそうな気がするの・・・!」
亜里沙「亜里沙も・・・・亜里沙、まだあきらめたくない・・・!」
凛に同意する亜里沙。
海未「凛、亜里沙ちゃん・・・」
凛「凛、お料理とか苦手だけど・・・凛もこんな綺麗なお菓子、作ってみたい。だってこんなに綺麗なんだもん!」
花陽「凛ちゃん・・・!大丈夫だよ、凛ちゃんも作れるよ!」
漣「そうだ!凛ならあっという間に数十個なら上手く上達出来るぜ!」
千幸「数十個出来てる奴がここに居るんだけどな。」
穂乃果「じゃあ、私達で凛ちゃんと、亜里沙ちゃんのお手伝いをしよう!」
花陽「凛ちゃん、花陽が教えてあげるから一緒に頑張ろうよ!」
凛「うぅ・・・うぇーんっかよちん、ありがとう〜っ!凛、頑張るね!」
雪穂「亜里沙も一緒に頑張ろう!亜里沙なら、絶対出来るよ!」
亜里沙「ありがとう・・・私、頑張ります!」
穂乃果「よーし、特訓だーっ!」
凛と花陽ペアと、雪穂と亜里沙ペアが頑張って特訓する。