崩落の軌跡   作:general30

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絶凍の将軍

 

 ユミル襲撃から一夜が明けて、十分な休息と負傷者の手当てを終えたリィンを町外れの雪山で待っていたのは、陰気な金髪の男性だった。年齢はよく分からない。ナイトハルト少佐よりやや上の年代にも見えるが、その厳格で静謐な眼差しは深い知性を伺わせる。白に近いくすんだ色合いの金髪に着古した砂色の外套。頑丈そうな防刃加工の施されたブーツに腰の鞘とホルスターに納められた軍刀と大型の導力銃。そして何よりも人目を引くのは男の右手から肘までを覆う時代がった漆黒の籠手(ガントレット)であろう。男の屈強な体格とガイウス並みの長身とが相まって、まるで死神のごとき不吉な威圧感を醸し出している。

 

(この人がマルスの言ってた『将軍』なのか?パッと見たところ正規軍人ではなさそうだが………何処かで会ったような気もするな)

 

 何処だったろうか━━━はっきりとは思い出せないがユミルでこの人を見かけるのは初めてではない。記憶を反芻するリィンを視界に捉えると、男は低く錆びた声を発する。

 

「久しぶりだなリィン。俺のことを覚えているか?」

 

「すいません。微かに記憶に引っ掛かってはいるんですが………」

 

 リィンの気のない返答にも男は気分を害した様子は見せない。

 

「まあ無理もない………この町に立ち寄ったことは数える程の回数しかないからな。大型魔獣の討伐と老師の付き合いで訪れた程度だ。━━━━俺の名はディック。この国で魔獣討伐などを生業にしている便利屋だ」

 

 差し出された籠手ごしに握手をする━━━途端にリィンの胸のアザ辺りに強い痛みが走った!

 

(アグッ……!一体何が起きている!?)

 

恐い…!

恐ろしい……!!

オゾマシイ………!!!

眼の前の男が、どうしようもなく、抗いようもない程にただただ我慢がならない!

今すぐに、男の眼前から撤退したい、脇目も振らずに逃げたしたくて叶わなくなった!

何だ!一体何がナニをどうなって自分はこの人ヲ!!

 

 一瞬にしてリィンの本能に沸き上がった恐慌と急速に湧いてくる力!かつて幼い頃にエリゼを救い、魔獣を惨殺した忌まわしい力が、かつてない程の勢いと熱さで伝えてくる。眼前の敵との底知れぬ戦力差と絶望を。

 

 本当にアレに抗う気か?

 

 未だに剣を抜いてさえいない、丸腰の相手にしか見えない。だというのに、何だこの危機感と絶望は?アルゼイド子爵と初めて立ち合った時すら比較にならない。

 

 

 

「やはり反応するか………剣を抜け、小手調べをしてやる。

先に言っておくが手加減は無用━━━来い!」

 

「オオオオオオォォォォオオオッ!!!」

 

 訳も分からぬままに突如として発動したリィンの内に潜む”ナニカ”が急速に彼の姿を変貌させる。禍々しい真紅のオーラに白く染まった頭髪。本人が意識するより遥かに速く、鞘から抜き放たれた太刀が陰気な金髪の男に迫る!

 

 今までで間違いなく最大の一刀だったリィン渾身の一撃。紫紺の炎を纏った横殴りの抜刀は、普段のリィンが届く全力を軽く凌駕している。Ⅶ組メンバーで、最も防御に長けるガイウスでさえ今の一刀ならば槍ごと打ち破れるだけの力が込められた必殺の一撃━━━それをディックは容易く防いでいた。右手にはいつの間にか抜刀した軍刀が握られ、炎を纏ったリィンの一撃を小揺るぎもせずに受け止めている。すかさず次の攻撃に移るリィンだったが、立て続けに繰り出した連撃すらディックは揺るがない。速さと技巧、判断力、いや単純な身体能力さえ自身を遥かに上回っている。本気で殺すつもりで刀を振るっているというのに幾度、剣戟を加えようと眼前の男は陰気な表情を崩さない。帝国解放戦線リーダー《C》やサラ教官さえ凌駕するかもしれない。それこそ光の剣匠ヴィクター・S・アルゼイドにさえ比肩し得る見切りと剣捌き。しかも彼は未だに納めた導力銃を使う素振りを見せていない。完全に守勢に入って反撃の素振りさえ見せないというのに、まるで勝てるビジョンが浮かんでこない、こんな状況は初めてだ。

 

「そんなものか……リィン。お前の力は?馬鹿弟子と同じで進歩がないな。気概、信念、危機感、技巧、全てがまるで至らぬ木偶の剣だ。小手先の技量こそ伸びたが、やはり芯から脆い心根ばかりは治せんか………失望させてくれる。………剣匠殿はお前の畏れを振り払ったようだが、お前はまた道に迷いつつある。仕方がない、剣術指南など柄ではないが、今一度お前に教えてやる。━━━慈悲など存在しない戦場の現実を。そしてお前の現状に置ける立ち位置を。━━━━絶望と共に教えてやろう。全霊を持って抗え…!」

 

「捨てた称号()の一つだが、この戦時に限って再び名乗らせて貰おう。執行者No.ⅩⅩ『絶凍(ぜっとう)』のドレクスラー。往くぞ、逃れ得ぬ死を掲げるがため」

 

 かつてユミルで事件を起こした怪盗ブルブランと同じ名乗りと共にディックの気配が━━━いや存在が変革していく。漆黒の籠手を核として、変貌していくその異質な存在感はまるで人型の奈落だ。何処までも(くら)く、深く、冷えきった果て無き群青の深淵。氷の断崖に叩き込まれるかのような、別次元の存在感にリィンの膝が折れそうになる。

 立ち去る前に名乗ったクロチルダすら、ディックの放つ威圧感の前には市生の小娘同然に思える。それどころか、北の猟兵を蹴散らしたマルスさえも凌駕しかねない尋常ならざる闘気には吐き気と目眩(めまい)さえ覚えるくらいだ。

 

 周囲の大気が極大の冷気に軋みを上げ、一瞬の内に無数の氷の杭が形成される。ディックの周囲を守護するように展開され、空中で静止。ゆっくりとしたスピードで旋回する氷の杭が、次の瞬間一斉に放たれる!

 

「くっ………!」

 

 慌てて回避に移るリィン。既に頭髪は普段の黒に戻っている。あまりに巨大な冷気に干渉でも受けたのか、先程から全く力が湧いてこない。不味い状況だ。しかも氷の杭の直径はリィンの腕回りほど大きく、まさに凶器と言った禍々しいオーラを纏っている。あれほど巨大な氷の杭を僅かな時間で形成する魔力、それをリィンの退路を的確に断つように微妙な時間差を置いて杭が殺到する。時間差攻撃、予測射撃、包囲射撃、十字砲火、偏向射撃、フェイント、どれを取っても確実に敵を破壊するべくして徹底された、一片の慈悲も無き蒼白の弾幕。エマも魔力を用いて似たような術を見せたことがあるが、これとは比べることも愚かしい。杭の精度、緩急、死角から狡猾かつ間断無く到来する計算され尽くした攻撃の嵐は、さながら軍勢からの波状攻撃だ。

 

 殺到する氷の杭の波状攻撃。リィンは極限の集中力を発揮して杭を捌きながらがむしゃらに太刀を振るうが、

 

(ぐうぅ……!何て重さと冷気だ!導力魔法(オーバルアーツ)の比じゃないぞ!)

 

 杭のあまりの威力と冷気にたちまち身体が硬直してしまい、どうしてもディックとの距離を詰めることができない。彼は退屈してきたのか、戦闘中だというのに剣を納めタバコを一服する始末。南国の果実めいた妙な香りだったが不思議と嫌な感じではない。1本を吸い終えると、渋い顔をして吸い殻を携帯灰皿にしまう。続けて指を鳴らすと、先程から展開されてきた氷の杭があっさり消えてしまう。

 

「軽い………脆い、そして詰まらん。この程度の布石でもう終いか、未熟者。当然の結果だが残念だ。これでは幕を降ろす価値も無い。師から教わった剣が泣くぞ」

 

 全霊で杭の弾幕に抗ったリィンだが、想像していた以上にディックの射撃は正確無比で、気が付けば身体中の関節を氷の杭に貫かれていた。普通なら大量出血で死んでいてもおかしくない状態だが、蒼白の杭はリィンの動きを阻害こそするが、全く痛みを感じさせない。肘、肩、膝に鉄枷でも嵌められたかのような重さと全身に巡る熱さとも冷たさともつかない違和感があるだけだ。

 手足の感覚も鈍るばかりか、刀を手放していないのがリィン自身にも不思議な位。やがて平衡感覚すら乱れ始め、無様に雪原に倒れ伏すリィン。

 

「お前が畏れる力なぞ所詮はこんなものだ。御し方さえ分かるならこんな芸当、軍人が数人集まれば容易に達成できる。少々物珍しい自己強化と生命の危機に応じて、勝手に発動する常人よりも少しばかり優れたリミッター。自己防衛の本能に基づいた、人間であれば誰でも備わっている機能に過ぎん。それが多少、魔の理に染まって常人よりも強力になり、強い攻撃衝動を伴っているというだけ。……大して不幸なケースではないな」

 

 リィンの苦悩などまるで大したことではないと、事も無げにディックは語る。

 

 

「そ、その理とは………何なのですか?」

 

「言葉通りの意味だが。文字通り、闇の領分に属する人間を変質させる数多の因子の一つ。変質の度合いは人それぞれだが、切っ掛けが無い限りそう簡単には発狂したりしないものだ。お前に宿る力は十分に御せる範囲に含まれるモノ………他者に大して疎外感を感じる必要はない。少しばかり変わった体質で場合によっては戦闘に利用できる、今はそういった認識で十分だ。場違いな罪悪感で他人の顔色を伺って生きる必要などお前にはないのだから」

 

 意外な人物からもたらされた朗報にリィンの心を長きに渡って覆ってきた暗雲が晴れていく。

 

「貴方も俺の同類?」

 

「大雑把な括りではそうなるが、俺とお前では染まっている度合いが違う。一時的に身体能力を増大させるのが精一杯のお前と俺では様々な事情が異なる。リィン、お前が八葉の技の中でも、炎を伴った技を得意とするように━━━染まった人間にも各々が得意とする異能の使い方というものがある。エマやクロチルダのように上位属性の気配に敏感になり、導力魔法に対して高い素養を示すタイプ。このケースに該当する帝国人は非常に多い。

だが、ほとんどは常人と大差の無い生涯を送る。なぜだか分かるか?」

 

 どうやらディックは小休止を取ることにしたようだ。リィンの身体に刺さっていた杭は、跡形も無く消失して微かな冷感だけが残っている。つくづく不思議な術だが、先程感じた焦りと畏れは、綺麗さっぱり無くなっている。

 刀を支えに起き上がるとリィンは質問に答えた。

 

「能力の制御に道具や技術を習得する必要が生じるから……ですか?」

 

「そうだ。そしてその技術は表向きには秘匿され、廃れる寸前の状態にある。必要に迫られない限り、魔女の術を他人に教えることは集合体(コミュニティ)の掟で強く禁じられている。…………それ故に魔女の劵属(ヘクセン・ブリード)の魔術はあまり近代の戦闘に適応できていない。魔術の習得を志す連中にも、人気が無い技術としてひっそりとごく限られた一族にのみ継承されてきた」

 

「彼女らの術式が長けていることは主に2つ。幻惑と精霊への干渉。この2つに分類される。魔導杖の助けを借りて行う簡易アーツでも、エリオットよりエマの方が高い威力を実現できたのは、魔術の助けがあったからだ。もっとも

怪しまれることを怖れて、常アーツ適性の高い常人に見える程度に魔力の行使を抑えていたフシがあるが………あまり上手くいってなかったようだな」

 

「ディックさんは委員長のことをよくご存じみたいですが………彼女とはどういう間柄で?」

 

「士官学院に入学する際の後見人というだけだ。捕まっているクロウも含めてな」

 

 考えてみれば当たり前のことだ。いかに彼らが変わった経歴を持っていたとしても、士官学院へ入学するに当たって書類上の後見人や保護者を必要とする。実習や普段の課題で忙しく、気が付いたら仲間のそんな情報さえ知らない自分に自己嫌悪を感じてしまう。

 

「俺たちが学院で見た映像はでっち上げとマルスが言ってましたが、クロウの経歴はどうなっている?あれも偽りということに?」

 

「いや………クロウの出身が旧ジュライ市国だと言う話は本当だ。だがオズボーン宰相を撃った狙撃犯、騎神を動かしてお前を傷め付けた起動者(ライザー)

 この二人は同一人物ではない。起動者の方がクロウの兄のクリスであり、もう一人の狙撃犯は名の売れた元軍人だったことが、リーヴェルト大尉からの報告で明らかになっている」

 

「その…………………狙撃犯は?」

 

「大尉が射殺したそうだ。敵の襲撃を予め察知していたらしく、皇族のメンバーは皇太子のセドリックを除いて全員無事が確認されている。とはいえ、ヴァンダール家の面子が間一髪で間に合ったようで、結構際どい状況だったようだな。さすがはアルゼイド流と双璧を成す武門の一族といったところか」

 

「Ⅶ組のみんなと学院の人たちは俺が負けた後、どうなったんですか?」

 

「機甲兵と騎神相手に厳しい長期戦を強いられたらしい。再起不能に陥るほどの重傷者こそ幸いにして避けられたが、皆軽くない怪我を負う羽目になった。…………済まない。同時多発的に帝国のあちこちで導力兵器や爆弾テロが発生して、お前たちに苦しい戦いを強いてしまったことは軍に関わる身として詫びさせて貰う。………俺たちの想定していた以上に敵の攻勢が苛烈で、カレイジャスを救援に向かわせるまでに一両日も要してしまった。

 蒼の騎神の搭乗者が急に苦しみ出すというアクシデントが無かったら、死者が出ていてもおかしくはなかったが、どうにかカレイジャスによる救援活動が間に合ってな。お前が傷を癒している1ヶ月の間に反抗作戦の準備を整えていた。ただ破損した武器の修理、弾薬の補充には少々手こずらされたが」

 

 安心して胸を撫で下ろすリィン。

 

「あの兵器は…………やっぱり騎神を元に作られたものなんでしょうか?途徹もない装甲強度と最新式の戦車アハツェンすら凌駕する加速性能及び旋回性能。あんなものをこの内戦に投入してくるなんて」

 

「確かに機甲兵の機動力は厄介だが、それはあくまで敵が戦車に不利な状況のもとに強襲作戦を展開したからに過ぎん。戦車は歩兵から見た場合陸戦では脅威そのもので、よほどに強力な対戦車兵器でもなければ、罠を設置して塹壕にでも隠れるくらいしか手立てがない。

 だがあくまでそれは歩兵から見た場合のみだ。飛空挺から攻撃する場合━━━例えば爆撃なら、ただのデカい標的に過ぎん。

 戦車の死角は真上だ、そこを突かれた場合、どんなに腕のいい戦車乗りにも打つ手はない。かつて百日戦役でリベール王国が、エレボニアとの絶望的な戦力差を覆して勝利できたのも、こういった兵器の弱点を突く的確な部隊運用があったからだと言われている。

 

 まぁその話は今回の内戦とはあまり関わりがないため割愛するが、その敗北から以後の帝国軍は飛空挺を駆使した戦力の拡充、作戦行動の見直しを図った。

 主力が戦車なことは戦役以前と変わらんが、より高度な連携戦略が練られるようになった訳だな。陸戦では依然としてゼムリア大陸屈指の軍備を保有する軍事国家。その最精鋭と謳われる20もの機甲師団を相手に正面対決ができる勢力なぞ、世界中探せどそうはいない。まして機甲兵のスペックや総数、製造場所が判明した今となってはカイエン公たちの命運は風前の灯火だ」

 

「もう少し大人を信用しろリィン。………お前はまだ武功を焦るような立場じゃない。オリヴァルト皇子から託された理念はあくまで帝国に置ける貴族勢力と革新派勢力に学生の立場で出来うる範囲の細やかな影響を与えることだったはず。成り行き上偶々(たまたま)そうなっただけでお前たちを私兵として使いたかった訳でないことは理解して欲しい。………お前の善意も熱意も俺は別に否定している訳ではない。だが、お前の在り方は今の身の丈に合っていないとだけ、忠告しておく」

 

「俺の在り方がおかしいと?そうでしょうか」

 

「リィン、お前の在り方は軍人向けじゃない。過剰なまでに誰かを助けたがるその性格は、学生としては美点かもしれない。だが兵士としては褒められたものじゃない。自身の力や立ち位置さえ未だに確たる道を定められない半人前が、他者を救うなど軽々しく語る資格はない。

 今のお前に何がある?与えられた立場に借り物の武装、学院の中でほとんど完結してしまう狭い人脈と評価。それだけだろう?誰かを助けることと救済することは似ているようで全く別のことなのだ。剣も銃も突き詰めれば結局は敵を効率的に殺す道具に過ぎない。そんなモノをどれだけ巧く扱った処で一人で成し得ることなどたかが知れている。…………お前は生き急ぐには早すぎるのだ。それを決して忘れるな。栄光など目指すな、生還することを最優先で考えろ。お前の居場所は必ず何処かにある、諦めてならない」

 

「ご忠告、感謝します。最後にもう1つだけ聞かせて下さい。貴方は結社とはどういう繋がりだったんです?」

 

「奴等とは昔の仲間だ。俺の故郷、ノーザンブリアが滅びる以前からの付き合いになる。俺たちの同類や魔導に関わる者、ただ死にたくないと願い他者の命を喰らう者。様々な事情を抱えた者たちが集う闇の世界の秘密結社、まあそういった集団だ。俺はその中でも結構な古参兵ということになるか。はっきりとした在籍期間は分からないが、ざっと200年ばかりは執行者をやってきた。現在、帝国へ出向いている馬鹿弟子に劫炎(ごうえん)のマクバーンを名乗っている男が居る。━━━━覚えの悪い弟子で頻繁に面倒を起こす。だが内包する魔力だけは大した領域でな。既に俺を超えているために、非常に厄介な相手となる。近接戦闘に持ち込めば、まだ技術の差で俺に勝ち目が出てくるが…………単身で正面対決は骨が折れる。何せ腐っても俺の弟子だ。炎を操る異能を持つんだが、あいつの最大火力はアハツェンの主砲に換算すると軽く見積もっても10発ぶんはある。まさにちょっとした戦車ばりの破格の攻撃力と外の理製の防壁を展開することによって実現した極めて高い防御力。星杯騎士団連中の聖痕を駆使した術でもなければ正面突破はまず不可能━━━━全く面倒極まりない。挙げ句に最近は『最強』呼ばわりされてのぼせ上がっている始末。下らん言葉遊びなどにいつまでのめり込めば気が済むというのだ」

 

「あの…………話が脱線してますけど?」

 

「ああ済まん。俺から言いたいことはもう残り少ないがラインフォルト社の使用人シャロン・クルーガーは、俺の部下だから心配は無用だ。そしてお前がこれからやるべき事は単純明快。この内戦の行く末を見届けること、それだけだ。前線には招集がない限り出る必要はない。

 俺がお前に期待していることは、人間相手の戦争よりも魔煌兵の掃討と民間人の救援だ。それ以外の任務には参加する必要はない。行動に制限は付いてしまうが、内戦が終わるまでの辛抱だ。さて、今日はもう休め。

明日になったらまたⅦ組のメンバーとまた合流して貰う」

  

 

 

 

 

 

 

 

 

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