Dies irae 〜Rusalka route 作:霧夜 沙姫
いやー、処女作なのですが本気で書かせてもらいました(`・ω・´)
もしよろしければ読んでってください!
※このSSを読むにあたってはDies irae共通√辺りをプレイ推奨します。
prologue
諏訪原市にて12月の中旬頃のとある一幕。学校には私、ルサルカ・シュヴェーゲリンがある理由で来ていた。
「ねえレーンくーん?今日、一緒に帰らない?」
「駄目だ――香純、行こう」
「えっ!?ごめんねルサルカさん!待ってよれーんー!」
「つれないなぁ…」
今私が誘った彼が藤井蓮。3日ほど前に襲撃したばかりなのかつれない人。私は結構気に入ってるんだけどなあ…
そして彼を追いかけて行った人が綾瀬香純。レンくんの幼馴染みらしい。
「マレウス、いい加減年を考えなさい。」
「あら、私は見た目も声も完璧よ?あなたが大人しすぎるのよ」
失礼なことを言ってきたのはレオンハルト。まあ、櫻井螢って名前があるけれど。黒円卓の一人ね。
「…まあ、いいですけど」
そう言いレオンハルトは教室を後にした。彼女もつれないなとか思いつつ私も教室をあとにした。というかどの道変える場所は同じだから一緒に帰ることになるんだけどね。
―――prologue end
そして私達がレンくんを襲撃してから1週間。
「おいマレウス」
「何よ?ベイ」
私に話しかけてきたのはベイ。名前はヴィルヘルム・エーレンブルグ。私は1週間前にベイとレンくんを襲撃した。
「ツァラトゥストラが今日出ると思うか?」
ツァラトゥストラというのはメルクリウスの代替品のようなもので曰くDies iraeを演じる人らしい。最初はレンくんをツァラトゥストラだと思ってたのよね…
「さあ、でも何故か出る気はするわね…」
カンだった。でも何故かそんな気がする。
「まあ、1週間ろくに寝てない人もいるみたいだしね」
「ああ、この前のガキか――まあどちらにせよツァラトゥストラなら誰であろうと容赦はしねえ」
「そうね、なんたってあのクソの代替品だものね」
そう、メルクリウスには恨みがある。故に許せない。いけ好かない。
「外に出ようぜマレウス、今日は焦臭いからな」
「ええ、そうしましょう」
―――そしてこれから急展開するとも知らずに私とベイは外へ出た。
episodeⅠ[Zarathustra]
そして数時間が経った―――
「―――今度こそ見つけたっ」
「逃がすかァッ―――!」
目の前を疾走するツァラトゥストラらしき人物。
速い、ただ速い。そしてツァラトゥストラは通りすがる人、犬…全ての動物の首を切った。だが―――
「今度こそ当たりだよなァッ!?」
そう言い笑みをこぼすベイ。純粋な速さでは適わないが足から杭を生やして加速している。その歩幅はさながら巨人が走っているかのよう。そしてその杭が刺さった床、車、死体…あらゆる総てが枯れていく。
私は拷問器具である車輪に乗っている。ベイに劣らぬ速さで走る。そして私の影が総てを飲み込む。総てが断頭され、枯れ落ち、砕かれ、飲み込まれる――この世の果てまで行こうともそんな異様な光景はある筈がなかった。
「それにしてもあなたが、ねえ…」
私達が追いかけている人物は綾瀬香純。顔は見れずとも魂の質などで判断出来る。
――まさか綾瀬香純がツァラトゥストラだったとは、ね。
「喰らいやがれェッ!」
ベイが腕から杭を生やし発射させる。だが――
「――」
当たらない。まさかベイの攻撃を避けるとは思いもしなかった。
「うふ、ふふふ…」
不思議と私の口から笑みが零れる――ああ、楽しい。そんなふうに私は思ったのだ。そして―――
「オラァッ!」
ベイの手から杭が、私から鎖が飛び出す。まだ形成という点を除けばどちらも全力だった。この程度で死んでもらっては困るし、防ぐ手はない。避ければ追撃するし総て受け切れば致命傷。そう思っていたけど――
「――」
「なァッ!?」
「キャァッ!?」
そのどちらでもなく攻撃。向こうもダメージは受けていたが予想以下のダメージ。むしろ予想外なのは私達の方。考えでは攻撃など喰らうわけがなかったから。
ツァラトゥストラは攻撃した後かなり離れそして姿を消した。
場には沈黙が漂う。
「痛い、痛いわ…泣きそうよ私」
実際泣きそうだ。だけれどそれ以上に嬉しくて堪らない。
「ふふ、ふふふ…ねぇベイ」
「あァ?」
心無しかベイは不機嫌そうにしている。それもそう――私たちは負けたのだから、それでも。
「久しぶりね、こんなに痛いのは。」
「あぁ、そうだな。ここ最近こんなこと無かったよなぁ?」
「そうよ――ふふふ…」
そう、私は久しぶりに痛かった。それが可笑しくてたまらない。
「ねえベイ、そろそろ戻らない?」
「ああ、そうするか――あとはレオンがやってくれるだろうよ」
「さてと…そうと決まれば酒でも飲みましょ?」
そうベイを誘うと―――
「いや、俺ァちょっと一人になりたいんでな。飲むならクリストフと飲んでろよ」
―――こう返ってきた。つれない人だねこの人も。
「なんか言ったか?マレウス。」
「べっつにー?私はただこれからどうするか決めてるだけですよーだっ」
そう、これからどうするか。これはとても重要なこと。私はなんとしても自分の望みを叶えなくてはならないのだから―――
episodeⅠ[Zarathustra]――end
SSを書くのはなかなか難しいですね!まあえっと、prologueとepisodeⅠを一気に書きましたがどうでしょうか?
もし悪い点などがあれば教えて下さると助かります!
それでは!