どうも、ふぁもにかです。今回は金剛とのガチバトル後編です。前半でちょっと回想シーンとかを入れたりしてたら文字数がかなり多めになっちゃいました。例のごとく、ふぁもにかの書き出す戦闘シーンは地の文の描写が多いので、流し読み推奨です。
閑話休題。今期は面白いアニメが多いですよね。個人的には『くまみこ』と『坂本ですが?』のクロスオーバーを見てみたいです。『くまみこ』のまちさんを『坂本ですが?』の坂本さんと会わせて、坂本さんの様々なぶっ飛んだ挙動を目撃したまちさんが都会の高校生は皆坂本さんみたいな感じなんだと誤解し戦慄する、って感じの二次創作はよ。言いだしっぺの法則なんて知りませぬ。
これはまだ。私が反意を燻らせていた時の話。伊168になってなお、未だ心は潜水棲姫のままで、いかに内部から第弐鎮守府を壊してやろうかと目論んでいた頃の話。
「今日もいつものバカ面してるのね、川内さん」
第弐鎮守府は日々深海棲艦との激戦を繰り広げており、慣れなければあっという間に精神をすり減らしきってしまう。そのような過酷な状況下なのに、相変わらずニコニコ笑みを浮かべてルンルンと鎮守府の廊下を歩く川内型軽巡洋艦一番艦・川内さん。偶然、彼女を見かけた私はイライラして、つい棘のある言葉をぶつけた。
「バカ面って何さ。イムたんは酷いなぁ」
「今の貴女の顔を的確に表現しただけよ。あと、イムたんはやめて。私がアホみたいじゃない」
「えー、イムたんって愛称、すっごくかわいいと思うよ! もっと自信を持ちましょう!」
「そしていつものように話を聞かない、と」
「えへへ、それほどでも~♪」
「褒めてない」
「あ、そうだイムたん。今夜、夜戦しない? 夜戦、最高だよ?」
「お断りよ。……ったく、その脈絡のなさもいつも通りね」
完全に川内さんのペースに呑み込まれている。私はこれ以上奴の術中に嵌まるものかと速やかに拒絶し、深々とため息を吐く。一方の川内さんは私がこれだけ拒否しているにも関わらず、欠片も精神的に傷ついた様子を見せない。そのことが一層私を苛立たせ、衝動的に声を荒らげようとした時、ふと私は気になった。その疑問を、素直に川内さんにぶつけたくなった。
「ねぇ、川内さんはなんでいつもそんなに笑っていられるの?」
「ん? というと?」
「貴女が大好きだって豪語している夜戦の時はわかるけど、朝から晩までずっとハイテンションで、何かにつけて笑ってて、意味がわからないわ。どうしてそんなに楽観的に笑っていられるの? 艦娘の日々を謳歌できるの? 深海棲艦と一進一退の戦争をしてるって、私たちが人類の命運を背負ってるって自覚、あるの?」
私は人類への利敵行為を企む己を棚に上げて、糾弾するように川内さんに問いかける。すると、川内さんは腕を組んでしばし「むむむ」と考え込む。その後、川内さんはまるで子供を諭すような口ぶりで己の考えを開示し始めた。
「まー、正論だね。正論すぎて返す言葉もないよ。実際、私はこの第弐鎮守府で一番、戦争やってるって自覚が薄いだろうしね。でも、笑うって大事だよ。だって、笑っていれば楽しい気分になるし、例え心から笑えない状況でも無理にでも笑っておけば、本当に楽しい気持ちになれるし、とりあえず何とかなるからね。形から入るってのもいいものだよ?」
「じゃあ、なに? 川内さんは辛い時もヘラヘラしてるってわけ?」
「うん、そゆこと」
暗にバカじゃないのとの意味を込める私に、川内さんは即答する。
そして、川内さんはピンと人差し指を伸ばしつつ、つらつらと語る。
笑顔は人間が生きるために欠かせないもの。それは心を手にした艦娘もまた同じ。
どんな時も笑顔を忘れてはいけない。だからこそ。辛い時こそ笑うことが大事なんだ。
辛いからこそ。逃げ出したいからこそ。
泣きたいからこそ。絶望しているからこそ。逆境だからこそ。
笑う。どんな時でも。辛ければ辛いほど、むしろ無理にでも笑ってみせる。
この程度の仕打ちなんかでこの私が負けてやるものかって。だって。
――笑顔は最高の武器で、凶器で、最良の結末を手っ取り早く呼び込める魔法なんだから。
そう、詩人のように語った後、川内さんは笑う。その笑顔はとても眩しい。毎日毎日頻繁に笑っていたせいか、川内さんの笑みはもうプロの境地に達しているようだ。その、プロの笑顔は。心の奥で反意を燻らせる私には、直視できないほどに光り輝いていた。
「……バカみたい。辛い時こそ笑うって、それドMって奴じゃないの?」
「ちょっ!? その発想にいっちゃうの!? あ、でも否定したいのに否定しきれない私がいるなぁ。ううぅ……」
私は。川内さんの顔をまっすぐ見てられなくなって、毒を吐きつつ目を逸らした。
多分、この時が初めてだ。この時、初めて。私は、元潜水棲姫だけど、艦娘であろうとし始めたのだろう。川内さんを壊す構図が、まるで浮かばなくなってしまったから。どんな状況でも笑ってみせる川内さんのいる第弐鎮守府を、壊せる気がしなくなってしまったから。
私はこっそり笑顔の練習をするようになった。でも、現時点では川内さんのように意図的で天真爛漫な天然の笑みは一度も作れず、私はきごちない苦笑いが精いっぱいだった。
◇◇◇
「デンちゃんが庇ってくれたのよ。私なんて見捨てて、いやいっそ私を盾にしてでも自分を守っていればまだ勝ち目はあったのにね。……でも、託された以上は結果を出してみせる。例え水中戦じゃないからって、潜水艦娘を舐めてたら痛い目に遭うわよ?」
(今、私はどんな顔をしているんだろう。頭がクラクラして、よくわからない。でも、笑ってやる。状況は限りなく最悪に近いけど……この程度の展開、想定済みだって嗤ってやるわ!)
魂甲棲姫の体を持つ金剛(※ただいま中破状態)が砲弾の雨を派手に降らせた影響で床が瓦礫や機材などで散乱する深海工廠の管理室にて。今にもバラバラに壊れそうなほどにボロボロの海大Ⅵ型潜水艦一番艦・伊168は笑う。無理やり口角を吊り上げて、凶悪な笑みを作り上げる。
「ドウシテ笑ッテルネー? 絶望的ナ状況ニ押シ潰サレテ、オカシクナッタデース?」
「失礼ね、私は至って正常よ。で、私が笑ってる理由? 簡単よ。だって、貴女が自分を巻き込んで派手に攻撃してくれたおかげで、貴女に打ち勝つ光明を見出せたんだから」
「……今ニモ死ニソウナノニ、何ガデキルッテ言ウデース?」
「ま、確かに右腕もどっかに吹き飛んじゃってるみたいだし、できることは限られているわね。けど、それは貴女の勝利が確定的だということにはならないわ。……さっきの砲弾の雨で自分の艤装をも使い物にならなくして、さらには自分自身もある程度のダメージを負った。これが貴女の敗因よ、魂甲棲姫。貴女なんてもう、リモコン1つで倒せる。それぐらい、貴女は追い詰められてるんだから」
伊168はプスプスと煙を上げる金剛の艤装を見やり、言葉を紡ぐ。と、その時。金剛は「狙イハワカッテマース」と後退する。直後、先ほど金剛の立っていた場所に1本の魚雷が落下し、爆発した。どうやら伊168は金剛に話しかける前に己の持つ魚雷を残った左腕を駆使して空高く投げ飛ばし、金剛の元へ着弾させようとしていたようだ。
「同ジ手ハ通用シナイデース」
「くッ」
伊168はわずかにうめき声を漏らす。その声をしかと聞き取り、伊168の様子から万策尽きたものと判断した金剛はダメになった己の艤装を外し、「次ハ私ノ番デース!」と一直線に伊168に迫る。もはや立っているのがやっとな伊168にとって、魂甲棲姫のスペックを抱える金剛の攻撃は、例え艤装なしの素手だろうと致命傷にしかならない。
逃れようのない死が刻々と近づく中。伊168は絶望に表情を歪ませる――ことはなかった。「引っかかったわね」と、満面の笑みを前面に押し出した。
「ッ!?!?」
瞬間、金剛が爆発した。否、金剛の真下の床で何かが起爆したのだ。強力な爆炎はあっという間に金剛を呑み込み、焼き尽くす。強烈な衝撃はいとも簡単に金剛の体を上空へと吹っ飛ばす。
両足を中心に深手を負い、大破に追い込まれた金剛はわけもわからないまま、しかし宙で体を捻じって両足できちんと着地する。両足をビリリと駆け抜ける激痛に一瞬目を瞑り、次に目を開けた瞬間。金剛の目の前には、今にも拳を振り抜かんとする暁型駆逐艦四番艦・電の姿があった。
「エ!?」
「ヤァァアアアアアア!」
電の小さな拳。しかし電轟棲姫としてのスペックを詰めこんだ強烈な拳は金剛の顔面に突き刺さり、金剛はまたまた吹っ飛ばされる。後頭部を瓦礫まみれの床に打ち付けないよう、とっさに両手を床に突き出し、バックハンドスプリングの要領で回転し、着地する。
「サッキノ大量ノ砲弾ノオ返シナノデス!」
「コレハ一体? 電ハイムヤヲ庇ッテ戦闘不能ニナッタハズ――」
「――敵の言葉をバカ正直に信じるなんて、私と同じで貴女もまだまだ未熟ね。私が素直に敵に本当のことを言うわけないじゃない。私を庇ったのはデンちゃんじゃなくてナッちゃんよ」
ジンジンと痛む顔面を手で押さえる金剛の前で、キリッとした表情を浮かべる電。思わず金剛が疑問を口にすると、伊168はニッコリ笑顔で少しだけネタバラシをする。表面では今の一連の流れが全て己の手のひらの上だと言わんばかりの笑みを貼りつける伊168だったが、内心ではホッと胸を撫で下ろしていた。
結局、金剛を襲った大爆発は何だったのか。答えは、伊168が対外的に自分が電轟棲姫様の奴隷であることを示すために右手首に嵌めていた黒い腕輪――もう轟沈以外に道がない時になるべく多くの深海棲艦を巻き添えにするために第弐鎮守府で開発された爆弾――によるものである。
奈落棲姫が庇ってくれたおかげで、奈落棲姫の戦闘不能と引き換えにどうにか死を回避できた伊168は己の右腕が吹っ飛ばされ、床の瓦礫の一部となっているのを発見した時、賭けに出ることを決めた。金剛を巧みに操り、金剛を己の右腕の場所まで誘導し、以前電に託した爆弾のリモコンで爆破してもらうという、不確定要素の多すぎる作戦に打って出ることにした。ゆえに。さっきまでの伊168の金剛に対する言動の全ては金剛を誘導しつつ、床に転がる腕輪付きの右腕に注意を向けないためのブラフである。
この賭けに挑む際、伊168が最も不安視していたのは、電が戦闘不能を回避できているかどうか。伊168には電が砲弾の雨をどうにか凌ぎきっているかを把握できていなかった。それでも伊168が、電がいなければ、電がベストのタイミングで腕輪の爆弾を起動させなければ意味のない作戦に踏み切ったのは。
電なら、どうにかして砲弾の雨に対処し生き残ってくれると信じていたから。
電なら、それとなく腕輪の爆弾のことを示唆する発言をしておけば、己の作戦に気づき、ここぞというタイミングで爆弾を起動してくれると信じていたから。
(……ってのは建前で、実際は電を信じるしかもう勝ち筋が残されてなかったからなんだけど。でもよく生き残っててくれたわね、デンちゃん)
「さ、後は任せたわよ。好きにやりなさい、デンちゃん」
「ハイナノデス!」
金剛と同様に大破状態かつ艤装を持ってない電を見て、艤装を盾にするなどの強引な手段で戦闘不能にならない程度に上手く立ち回ったのだろうと推測した伊168は、後のことを電に託すと、体力の限界からその場にへたり込む。
私の作戦は成功し、魂甲棲姫に深いダメージを与えることができた。
見た所、電と魂甲棲姫の損傷は同程度。砲弾を雨のごとく撃ち込まれたせいで私たちは窮地に追い込まれたけど、危ない賭けを制することでどうにか戦況を互角にまで戻せた。
(私の笑顔は、最良の結末を呼び込む要因になれたのかな。ねぇ、川内さん……?)
徐々に意識が遠のく中、伊168は最後に問いかける。
脳裏によぎる、かつての川内は屈託のない笑みで返事をしてくれたようだった。
◇◇◇
「ヤァァアアアアアア!」
「ハァァアアアアアア!」
伊168が気を失い、戦闘不能となる中。
お互いに大破状態な電と金剛は戦闘を再開していた。両者ともに砲弾の雨により艤装を失ったため、2人は至近距離へと間合いを詰めた上での肉弾戦に突入していた。
「バーニングラブッ!」
「ウグッ!?」
金剛の繰り出す疾速の拳。瓦礫まみれの足場の悪さの影響で金剛の拳をかわせずに電は顔面に右ストレートをドゴッと喰らってしまう。が、ただ顔を殴られて終わる電ではない。電は顔面を突き抜ける痛覚を完全無視して金剛の右手首を掴み、殴られた勢いのままに金剛の右腕を引っ張り、金剛の懐に入り込み、「ハァァ!」と背負い投げのカウンターを決めた。
「ガハッ!?」
背中から瓦礫まみれの床に叩きつけられ、脇腹を鋭利で細長い瓦礫に貫かれた金剛はあまりの痛みについ意識を飛ばしそうになるも、寸前で堪える。横腹から突き出る、鉄串のような形状の瓦礫を握力で強引に引きちぎり、電の左太ももに突き刺した。
「ウゥッ!」
追撃の拳を金剛に放つつもりだった電は予期せぬ金剛の反撃により数歩後ずさる。電が鉄串と似た形状の瓦礫を抜き捨てる合間に金剛は起き上がり、電から一旦距離を取る。
「私ハ、彼女ヲ守ルデース!」
どんな手段を使ってでも。独りぼっちの彼女――深海棲艦の生みの親――に寄り添うと決めた金剛は、迫りくる電目がけて、その場で思いっきり床の瓦礫を蹴り上げる。砂状の物からコンクリートブロックサイズの物まで大小様々な瓦礫の弾幕に電は目を見開きつつも体は真横に跳び、無意識に瓦礫の弾幕の範囲外に逃れる。
「私ハ、彼女ノ復讐ノタメニ人類ヲ滅ボシマース!」
「ゴフッ!?」
が、電の回避先を先読みしていた金剛は回し蹴りを電の腹部に叩き込む。金剛の信念の咆哮とともに放たれた強烈な蹴りに、電の体は為すすべもなく吹っ飛ばされる。3回ほどバウンドを繰り返し、ようやく電の体は止まる。
「……サセナイ、ノデス!」
金剛が今が好機だとトドメを刺しに駆ける中、電は負けられない思いのままにギュッと拳を握り締め、ふらつきながらもその場に立ち上がる。
「私ノ仲間ヲ、人類ヲ滅ボサセタリナンテシナイノデス!」
「~~~ッ!?」
電は紙一重で顔面狙いの金剛の正拳をかわすと、正面から渾身の力を込めて頭突きをお見舞いする。たまらずたたらを踏む金剛が電の姿を見逃すまいとつい閉じてしまっていた目をカッと開くと、すぐ目前に電の姿を捉えることができた。
「イナヅマァァアアアアアアアアアア!」
「金剛サァァアアアアアアアアアアン!」
双方ともに絶対に譲れない感情を全力で解き放ち、最後の力を振り絞るようにして拳を振り抜かんとする。大破のまま戦い続けた2人はもう自分の体に限界が近づいていることが良くわかっていた。ゆえに、2人は勝負に出た。
体格差による腕のリーチを踏まえるなら、金剛が有利だ。しかし、金剛よりワンテンポ早く拳を前に突き出すモーションに入ったという点では電が有利である。相手の攻撃を回避するなんてことを毛頭も考えていない2人の渾身の一撃。攻撃は最大の防御の要領で放たれた両者の拳。先に相手の体に到達した方が勝つ。そのはずだった。
「ナァッ!?」
(ここで、目潰し!?)
が、しかし。ここで電の握りしめられた拳がパッと開かれる。直後、金剛の眼前を砂塵が舞い、金剛は思わず目の前を両手で守るようにして覆う。この時、金剛は悟った。ついさっき、床に倒れた電は床で拳を握り締めてから立ち上がった。その時に、砂粒サイズと化した床の瓦礫を掴み、ここぞとのタイミングで拳を解くことで、目潰しにかかったのだ。勝利するために。
(私の執念、信念。電には及ばなかったようネー。でも、これなら……)
攻撃モーションを解いてしまった金剛に勝利はもはや存在しない。電のパンチをかわす体力も残していない金剛は、電の勇姿をその両眼にしかと収めることとした。かくして。電の振り切った拳が金剛の鳩尾を容赦なく抉る形で、電と金剛との肉弾戦は、電の勝利に終息するのだった。
◇◇◇
「私ノ負ケデース。モウ、指一本動カセナイネー」
「金剛サン……」
「サ、電。コノ人類ヲ敵ニ回シタ裏切リ者ヲ好キニスルデース。電ニハソノ権利ガアリマース」
「……」
何度か咳き込みながら床に力なく仰向けになった金剛は電にトドメを刺すように告げる。金剛の脱力しきった様子からは、魂甲棲姫としての自分が壊されることへの恐怖は微塵も感じていないように見受けられる。一方。金剛の要請に、電は拒否の色濃い沈黙で返すのみだ。
「……」
「殺サナイツモリデース?」
「……ハイ、殺シマセン。殺サナイタメニ、サッキ目潰シヲシタノデス」
電は先ほどの目潰しの意図を金剛に告げる。電と金剛との肉弾戦の勝敗の決め手となった、電の砂塵を使った目潰し。その目的は、金剛が電に攻撃できないようにすることで、電が金剛を殺さない程度の力を見計ってから金剛を殴るだけの余裕を確保するためだったのだ。
「……結局、甘サハ捨テナカッタワケネー」
「私ハ、甘々ノ艦娘ナノデス。今ノ金剛サンガ何ヲシテイヨウト、元々仲間ダッタ金剛サンハ殺セナイデスシ、ソモソモ深海棲艦同士デ戦力ヲ潰シ合ウナンテオカシナ話ナノデス。……ソレニ、聞キタイコトモアルノデ、トドメナンテ刺サナイノデス」
「聞キタイコト?」
「ハイ。――金剛サン。金剛サンノ
電は首をコテンと傾けて、金剛に問いかける。電の問いかけの内容が想定の埒外だったのか、金剛は「……ン?」と、つい目をみはるのだった。
電→深海棲艦の体に艦娘の心を宿した暁型駆逐艦四番艦。ただいま轟沈寸前。砲弾の雨に対処する際、艤装を思いっきり盾にして壊したため、金剛との肉弾戦を決意。深海棲姫と1対1の殴り合いとか、艦娘だった時にはあり得ない体験によりいっぱい経験値を確保した模様。
伊168→前世が潜水棲姫だった海大Ⅵ型潜水艦一番艦。ただいま轟沈寸前&気絶中。電への信頼を前提にした、非常に危ない賭けを成功させることで、電の勝利への道筋を作る貢献をした。紛れもなく今回の金剛戦のMVPだが、今後戦闘面での活躍はないかもしれない。
奈落棲姫→元々は第弐鎮守府の艦娘だった深海棲姫。ただいま轟沈寸前&気絶中。開幕から砲弾の雨のせいで戦闘不能状態になっていたが、伊168を庇って守るという、何気に影のファインプレーをやってのけていた。
魂甲棲姫→深海棲艦側の偉い地位に就いている深海棲姫。元金剛。艤装が壊れ、自身の怪我の具合からもう一度砲弾の雨を降らすことができなくなったため、電との肉弾戦に応じた。個人的には金剛さんの『バーニングラブ(物理)』ができて大満足です。
川内→第弐鎮守府所属の川内型軽巡洋艦一番艦。約2ヶ月前に轟沈済み。激戦区な第弐鎮守府のムードメーカーであり、同時に核でもあった。ゆえに、この作品の川内さんはカリスマ値が高い。
というわけで、第4章6話は終了です。いやぁ、今回の金剛戦は中々に難産でした。この作品を連載しようと妄想し始めた際、一番戦闘の展開が固まってなかったのがこの金剛戦でしたからね。でも、この執筆が大変だった金剛戦を乗り越えられた以上、次の戦いは割とサクサク執筆できるはず。未来の私に期待を押し付ける形で信じることとしましょう。