どうも、ふぁもにかです。かれこれ【システム】戦が始まってもう4話目です。早いものですね。さて、今回は多くの艦娘が登場し【システム】戦に参加中の艦娘の内訳が割と判明しますが、ごく一部の艦娘以外は全然重要でないので、伏線とか気にせず気楽に閲覧してくださいませ。
~参考資料(現状判明している【システム】戦に参加中の艦娘の編成内容)~
主人公一行:電(小破)、伊168、奈落棲姫(小破)
第壱鎮守府:大和、??、??、??、??、??
第弐鎮守府:長門、暁、??、??、??、??
第参鎮守府:天龍、雷、??、??、??、??
第肆鎮守府:ビスマルク、鳥海、??、??、U-511、伊8
第伍鎮守府:扶桑、曙、吹雪、??、??、??
第陸鎮守府:叢雲、??、??、??、??、??
※各鎮守府の一番先頭に名前の記された艦娘が旗艦となっています。
総司令艦たる海大Ⅵ型潜水艦一番艦・伊168の指揮の元。第壱、第弐、第参鎮守府とついでに暁型駆逐艦四番艦・電と奈落棲姫が【システム】の破壊。第肆、第伍、第陸鎮守府が随時増加し、【システム】を取り巻く深海棲艦たちの処理と、各鎮守府に役割が与えられた後。艦娘36隻と電&奈落棲姫は総力を挙げて【システム】との戦闘に望むこととなった。
「攻撃よ、攻撃あるのみ!」
「比叡、撃ちます! 当たってぇ!」
「さぁーって、今日はちょいと本気で追い込みますよー」
第壱鎮守府の陽炎型駆逐艦一番艦・陽炎が、第弐鎮守府の金剛型戦艦二番艦・比叡が、第参鎮守府の球磨型軽巡洋艦三番艦・北上が。自ら率先して前に出ると、それぞれ【システム】目がけて砲撃をお見舞いする。が、【システム】に着弾したのは陽炎の砲撃のみ。比叡と北上の攻撃は、【システム】の前に飛び出てきた駆逐ハ級と駆逐ニ級の体を張ったガードによって防がれたのだ。時間さえかければいくらでも深海棲艦を補充しうる【システム】だからこそ選択できる戦法である。
「ビスマルクの名の元に沈みなさい!」
「私だって、負けませんよ!」
「何隻来ようと残らずぶっ飛ばすッ!」
このような深海棲艦による妨害を防ぐため、深海棲艦の数減らしを任された第肆、第伍、第陸鎮守府。第肆鎮守府の旗艦ことビスマルク型戦艦一番艦ビスマルクが、第伍鎮守府の吹雪型駆逐艦一番艦・吹雪が、第陸鎮守府の古鷹型重巡洋艦二番艦・加古が。各々の意気込みとともに砲撃を放つ。ビスマルクが広範囲の敵を巻き込む戦艦らしい強烈な一撃を打ち込み、ビスマルクの砲弾でダメージを負った深海棲艦を吹雪と加古が確実に沈めていく。第肆、第伍、第陸鎮守府の即興のコンビネーションは中々のモノが構築されつつあるようだ。
中々攻めることができず、防戦一方となっていることに痺れを切らした【システム】は少しばかり艦娘の攻撃を受けた程度では何も問題ない戦艦棲姫と駆逐棲姫、さらには今しがた負の感情に惹かれて戦場に姿を見せた重巡棲姫を一斉に艦娘の前線に投入させようと差し向ける。が、直後。上空の艦載機からの数に物を言わせた爆撃により、姫級3名は足止めを喰らわざるを得なくなった。
「ダメダメ、ここから先は通行禁止!」
「一航戦の誇り、見せてあげますよ」
「この際、徹底的に撃滅しましょう!」
複数の深海棲姫が結託し、暴れられたら洒落にならない被害が想定される。ゆえに。第肆鎮守府の蒼龍型正規空母一番艦・蒼龍が、第伍鎮守府の赤城型正規空母一番艦・赤城が、第陸鎮守府の大鳳型装甲空母一番艦・大鳳が。姫級3名相手に時間稼ぎを決行する。姫級3名をサポートするため、軽母ヌ級と空母ヲ級が対抗の艦載機を向かわせるも、そう簡単に制空権を艦娘から奪えるような状況下ではないようだった。
「ゆーは、負けません!」
「この程度なら何とかなりそうだねぇ」
「これが伊400型の戦いだよ!」
一方。激しい戦闘が繰り広げられているのは海上だけではなく、当然ながら海中の戦闘は疎かとはなっていない。第肆鎮守府のUボートIXC型潜水艦・U-511と巡潜三型潜水艦二番艦・伊8が、第伍鎮守府の伊400型潜水艦二番艦・伊401が。潜水カ級、潜水ヨ級、潜水ソ級が艦娘に奇襲を加えるため、海中を突き進まんとするのを雷撃により防ぐ。発射できる魚雷には限りがあるため、潜水艦娘3名は絶対に沈めないといけない位置にいる深海棲艦のみ魚雷を命中させて沈め、残りの深海棲艦への牽制に利用する。
「私の力がどれだけ通じるか、見させてもらいます!」
「直撃させるっぽい!」
「これが榛名の全力です!」
第肆、第伍、第陸鎮守府の奮闘のおかげで艦娘サイドは深海棲艦に接近されず、肉壁として【システム】の周囲を固める深海棲艦がほんのわずかという状況が構築される。この好機を逃すような第壱、第弐、第参鎮守府ではない。ここぞとばかりに第壱鎮守府の旗艦こと大和型戦艦一番艦・大和が、第弐鎮守府の白露型駆逐艦四番艦・夕立が、第参鎮守府の金剛型戦艦三番艦・榛名が。火力に物を言わせた砲撃を【システム】に叩き込む。
深海棲艦の盾をロクに使用できず、はたして【システム】自体に砲撃が着弾する。クラリとまるでよろめいた人のような動きを見せる【システム】。すぐに体勢を立て直そうとするも、「ここだッ!」と大和たちとは時間差で放たれた第弐鎮守府の旗艦こと長門型戦艦一番艦・長門の砲撃が【システム】に直撃した。
(今の所は順調ね……)
現状、艦娘優位ではあるが、依然として予断の許さない戦況。ほんの少しでも気の緩みが生まれようものなら、一気に形勢をひっくり返される。
総司令艦として背後から戦場の様子を見据える伊168は、【システム】戦に参加しなくていい権限を得た分、【システム】のほんの些細な動きをも決して見逃さないよう、瞬きをするタイミングにすら注意を払いながら、じっくりと【システム】を観察する。
(このままいけばベストだけど……)
「イムヤサン!」
と、この時。前線で戦う電が緊迫した声を上げる。名前を呼ばれただけで電の言わんとしていることを即座に伊168は理解し、声を張り上げた。
「皆、今すぐしゃがみなさい! 【システム】の全体攻撃が来るわ!」
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■!」
伊168の声が周辺海域に伝播した直後。【システム】が翻訳できない雄叫びを轟かせ、ドックンと強く脈動するという予備動作を経て。眼前の全艦娘を対象とした上で、放射線状に黒い何かをビュンと解き放った。伊168の警告は確かに全艦娘の耳に届いた。が、すぐさま伊168の言う通りにその場にしゃがんで【システム】の攻撃に対処できた艦娘は半数に満たなかった。
「チッ、やるじゃないか!」
「きゃあッ、顔はやめてぇ!」
「うあ、地味に痛い奴だ、これ」
第壱鎮守府の球磨型軽巡洋艦五番艦・木曾、第参鎮守府の川内型軽巡洋艦三番艦・那珂、第陸鎮守府の睦月型駆逐艦十一番艦・望月を筆頭に、多くの艦娘が黒い何かに胴体を貫かれ、黒い何かを引き抜かれた後に初めて小破相当の被害を体に刻み込まれることとなった。それだけ、【システム】を起点として前方へと無数かつ瞬く間に伸び出された黒い何かの速度は、初見の攻撃であることを差し引いても、練度の高い艦娘たちの大半が避けられないほどに理不尽だったのだ。
「ヤァァアアアアアアアアア!」
「コレモ追加ダッ!」
一方。電轟棲姫としての優れたスペックを大いに利用して【システム】の攻撃を目で捉え、敢えて繰り出される黒い何かに向けて駆け出しつつ紙一重で【システム】の攻撃を避けた電は、【システム】が動きを見せた直後の今をチャンスと判断し、幾分か【システム】と距離を詰めた所で砲撃する。刹那。黒い何かを避けきれずに中破となったものの、そんなもの構うものかと電の隣に駆けつけた奈落棲姫も続けて【システム】へ砲撃をぶっ放す。
(初見だから仕方ないけど、結構な数がダメージを喰らってるようね。デンちゃんやナッちゃんだけでなく、艦娘も小破で済んだってのはありがたい情報だけど、あの全体攻撃を皆が確実に避けられるようにしないとマズいわね。単純計算だけど、あと3回あの全体攻撃が放たれれば最悪、轟沈艦が生まれてしまうわ。――っと、ナッちゃんは回避が間に合わずに中破か。これはちょっと痛いわね。デンちゃんとナッちゃんはうちの最大火力、早めにリタイアされたら戦況が一気に不利になる。どうする? 考えなさい、一瞬だって時間は無駄にできないわよ……)
一旦、海中に潜って黒い何かの攻撃を範囲外に逃れた伊168は海面に顔を出し、艦娘たちを一瞥する。その後。今の【システム】の全体攻撃で小破してしまった艦娘や唯一の中破艦と化した奈落棲姫を視認すると、ガンガン頭を働かせていく。
「な、何よ。今の気持ち悪いの……」
「うぅ、思いっきり汚された気分なんだけど」
「皆、落ち着いて! 今の全体攻撃は冷静になれば避けられるし、威力も大したことないわ! また兆候が出たら私からも指示を出すから、任せなさい!」
第弐鎮守府の暁型駆逐艦一番艦・暁や第参鎮守府の暁型駆逐艦三番艦・雷など、今の全体攻撃を受けてしまった艦娘を中心として得体の知れない不安が蔓延しようとするのを、未然に伊168は防ぐ。実は伊168自身、先の【システム】の全体攻撃の予備動作をまだ完全に把握しきれておらず、しばらくは電頼りだったりするのだが、その辺は知らぬが仏である。
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■!」
だが。ここで【システム】はすぐさま次の攻撃手段に映った。【システム】がズドドドドッと高速で鼓動を刻み、【システム】自身が緑光を放ち始めたのだ。すると、【システム】に集う半分の深海棲艦、計30隻がバシャーンと力なく海上に突っ伏していく。
「こ、今度は何よ!?」
「……何でしょう。凄く嫌な予感がします」
第陸鎮守府の旗艦こと吹雪型駆逐艦五番艦・叢雲が平静さをどうにか保とうと敢えて攻撃的に疑問を発し、第伍鎮守府の旗艦こと扶桑型戦艦一番艦・扶桑がブルリと体を震わせる中。倒れた計30隻の深海棲艦から黒い霧のようなものが立ち上り、【システム】に吸収される。一方、黒い霧の抜けた深海棲艦の体はただの資材と成り果て、海に埋没する。
「■■■■■■! ■■■■■■■■■■■■!」
黒い霧を取り込んで一回り膨張した【システム】が叫び、一際脈打った。瞬間。ドバァァアアアアアアアアアと、【システム】は黒い何かを天空に解き放った。まるで濁流のような荒々しさで空高く突き上がる黒い何かは瞬く間に上空でズズズッと漆黒の雲を作り、そして。雲の中で生成したのであろう漆黒の槍を6本、落とした。
「な、何なのこれぇ?」
「にゃあッ!?」
「ちぃッ、痛いじゃないのー」
「ッ!? とても、痛い……」
「きゃあッ! ゆ、誘爆を防がないと!」
「つーか、マジで痛いっての!」
光速とまではいかないだろう。しかし、艦娘の反応速度では目で見てからではまず避けられない速さを元に重力をも味方につけて落ちる6本の漆黒の槍は、その全てが艦娘の体に突き刺さる。陽炎、夕立、北上、U-511、赤城、望月の6名はすぐさま漆黒の槍を抜こうと試みたが、それは叶わなかった。漆黒の槍が突如、直視できないほどの激しい緑光を各々放ち始めたからだ。
「「「ッ!?」」」
漆黒の槍は十数秒もの間、光り続ける。その間、誰も緑光の中心にいる6名の艦娘の姿を見ることができず、漆黒の槍が放つ緑光が落ち着いた時。誰もが絶句した。なぜなら。さっきまで陽炎が、夕立が、北上が、U-511が、赤城が、望月が。彼女たちがいた場所には。艤装だけは変わらぬまま、しかし姿形のすっかり変わり果てた深海棲姫6隻の姿があったのだから。
電→深海棲艦の体に艦娘の心を宿した暁型駆逐艦四番艦。最終決戦にしては全然目立ってないけど、総力戦だから仕方ない。
伊168→前世が潜水棲姫だった海大Ⅵ型潜水艦一番艦。総司令艦が天職だったのかもしれない。
奈落棲姫→元々は第弐鎮守府の艦娘だった深海棲姫。唯一の中破艦。今後が心配な所である。
陽炎→第壱鎮守府所属の陽炎型駆逐艦一番艦。ただ自然体にしているだけでムードメーカーになれる素質を持っているのがデフォルト。せっかくの初登場なのにさっそく深海棲姫化の被害者その1となってしまった。
比叡→第弐鎮守府所属の金剛型戦艦二番艦。今の比叡は「ひえぇ」とか言わない、はず。
北上→第参鎮守府所属の球磨型軽巡洋艦三番艦。深海棲姫化の被害者その2。
ビスマルク→第肆鎮守府所属のビスマルク型戦艦一番艦。現状だと自信家な奴は頼りになる。
吹雪→第伍鎮守府所属の吹雪型駆逐艦一番艦。他の艦娘と比べると地味な印象が拭えない。
加古→第陸鎮守府所属の古鷹型重巡洋艦二番艦。第1章の時よりは遥かに成長しているらしい。
蒼龍→第肆鎮守府所属の蒼龍型正規空母一番艦。「やだやだっ子」なのがデフォルト。和む。
赤城→第伍鎮守府所属の赤城型正規空母一番艦。深海棲姫化の被害者その3。原作的に、ある意味深海棲姫化が必然だったと言えよう。
大鳳→第陸鎮守府所属の大鳳型装甲空母一番艦。明るいスポーツ少女のようで弄られ要素を割と抱えているのがデフォルト。胸部装甲も蒼龍や赤城には劣るが、気にしてはいけない。
U-511→第肆鎮守府所属のUボートIXC型潜水艦。深海棲艦化の被害者その4。
伊8→第肆鎮守府所属の巡潜三型潜水艦二番艦。手に持つ本には入念な防水加工が施されている。
伊401→第伍鎮守府所属の伊400型潜水艦二番艦。泳ぐLOなのがデフォルト。間が悪いことに提督が疲れている時に限ってハイテンションをやっている立場から第伍鎮守府の胃痛提督を精神的に苦しめている。本人に悪気はない。
大和→第壱鎮守府所属の大和型戦艦一番艦。そう易々と小破になったりはしない様子。
夕立→第弐鎮守府所属の白露型駆逐艦四番艦。深海棲艦化の被害者その5。
榛名→第参鎮守府所属の金剛型戦艦三番艦。黒い何かの攻撃による小破を初見で避けた当たり、まだまだ大丈夫だと思われる。
長門→第弐鎮守府所属の長門型戦艦一番艦。深海棲艦へのヘイトが強すぎてアレな所があるけれど、何だかんだ戦力的に頼れるぐらいには強い。
木曾→第壱鎮守府所属の球磨型軽巡洋艦五番艦。球磨型の中で一番精神年齢的にお姉ちゃんな感じがするのがデフォルト。今回の小破ボイス担当その1。
那珂→第参鎮守府所属の川内型軽巡洋艦三番艦。今回の小破ボイス担当その2。
望月→第陸鎮守府所属の睦月型駆逐艦十一番艦。今回の小破ボイス担当その3&深海棲艦化の被害者その6。踏んだり蹴ったりとはこのことか。
暁→第弐鎮守府所属の暁型駆逐艦一番艦。【システム】へのリアクション担当その1。
雷→第参鎮守府所属の暁型駆逐艦三番艦。【システム】へのリアクション担当その2。
叢雲→第陸鎮守府所属の吹雪型駆逐艦五番艦。【システム】へのリアクション担当その3。
扶桑→第伍鎮守府所属の扶桑型戦艦一番艦。【システム】へのリアクション担当その4。
【システム】→深海棲艦の生みの親であるシン(仮名)を完全に取り込んだ、直径3メートルほどの漆黒の球体。今回、6名の艦娘を深海棲姫化させるというトンデモ手段を行使してきた。
というわけで、最終章4話は終了です。いよいよ色んな艦娘がセリフ付きで登場して、いよいよ総力戦の様相を呈してきましたね。そのため、あとがきの登場キャラ紹介枠の文字数が凄まじいことになってます、あい。面倒なあまり、テキトーなキャラ紹介になってしまった感が否めませんが、どうかあまり気にしないでほしいです。
~参考資料(現状判明している【システム】戦に参加中の艦娘の編成内容)~
主人公一行:電(小破)、伊168、奈落棲姫(中破)
第壱鎮守府:大和、陽炎(深海棲姫化)、木曾(小破)、??(小破)、??、??
第弐鎮守府:長門、暁(小破)、比叡(小破)、夕立(深海棲姫化)、??(小破)、??(小破)
第参鎮守府:天龍(小破)、雷(小破)、北上(深海棲姫化)、榛名、那珂(小破)、??
第肆鎮守府:ビスマルク(小破)、鳥海(小破)、蒼龍(小破)、??、U-511(深海棲姫化)、伊8
第伍鎮守府:扶桑(小破)、曙(小破)、吹雪、赤城(深海棲姫化)、??(小破)、伊401
第陸鎮守府:叢雲(小破)、加古(小破)、大鳳(小破)、望月(深海棲姫化)、??(小破)、??
※各鎮守府の一番先頭に名前の記された艦娘が旗艦となっています。