アリスに行くことを伝え俺は外で待つレミリアの元へと向かう。
荷物は全てまとめてある。とはいえ荷物なんてたかが着替えとかだけなんだけどな。
「おまたせ」
「ふふふ、それじゃ行きましょう」
俺はアリスの家をあとにして紅魔館へと歩みを進める。その道の途中でレミリアが紅魔館での生活について話をしてきた。
「そう言えばあなたってフランと仲良くなったのよね?」
「前回訪問した時にね」
「咲夜が私に妹様が寝取られたとか言うから何事かと思ったけどあれってフランが望んでたことなんでしょ?」
「フランちゃんが俺の布団にいて、しばらく話してたんだけど彼女の方から抱きついてきたんさ。しかも能力は全く使ってないし」
「あらそうなの、良かったわねあの子に好かれるなんて滅多にないわよ?」
そうかと頷きふとフランちゃんのことを思い出す。結局フランちゃんに会いに来るの遅くなっちゃったな。でもこれからしばらくはいつでも会えるだろうから大丈夫かな。
かくして俺とレミリアは紅魔館へと到着する。
「お嬢様おかえりなさいませ、おや、そちらは先日来られた響也さんですね。フランお嬢様に会いにこられたのですか?」
「彼は今日から私たちの料理人としてここに来ることになったの」
「えぇ!?響也さん、そんなに料理がお上手なんですか?」
「私のお気に入りよ、さぁ、中へ行くわよ響也。部屋は既に用意してあるから先に部屋へ案内するわ」
なんというか準備万端だな、てか、まさか部屋まで案内してくれるのってもしかしてレミリア!?まじか、主自ら案内とかどんだけ贅沢なんだよ。
案内してもらうとどうやら2階へ上がり突き当たりの部屋が俺の部屋らしい。にしてもまじで迷子になりそうだ‥‥
「さぁ、ここがあなたの部屋よ。入ってちょうだい」
中へ入ると間取り九畳もある広い部屋だった。ベッドにクローゼット、テーブル、必要なものはすべて揃っていた。
俺のためにこんなにしてもらっちゃっていいのだろうか‥‥
「レミリア?」
「どうしたの?」
「俺のためにわざわざこんなにいい部屋用意しなくても良かったのに‥‥ベッドにいたってはダブルベッドだし」
「あら、ちょうどいいと思ったんだけどね、あなたはこれからここの住人と同じなのだから」
「まぁ、あながち間違いではないですね」
「と言うことでこれから頼むわよ!」
と言ってレミリアは先に部屋を出ていった。部屋を出る間際に料理用の服はクローゼットよ、と教えてくれた。
時間を見れば夕方で夕食を食べたくなる頃合いだし、そろそろ料理作り始めてもいいかなぁ。よし、作ろう!そう思って俺はクローゼットにある料理用の服を取り出して着替える。着替え終わったら俺はゆっくりと部屋を出る。しかしここで一つ問題が発生する。それは紅魔館の調理場がどこにあるかというものだ。いざ着替えてやろうと思っても場所がどこにあるかわからないのでは話にならない。どうするか悩んでいると一匹の蝙蝠が現れる。それは俺の周りを飛び回ると一階の方へと飛んでいった。
俺はそれを追いかけるようにして1階へ降りていく。そのままついていくとある場所で止まった。そこはなんと調理場だった。
もしかしたらレミリアの助け舟かなと思いながらも俺は調理場へと入っていった。