まさかこんなに早く計画が進んでいくとは思わなかったがいざやろうとするとなかなか無理ゲーな気がする。
そんなことを思いながらベッドに座って考えている響也。
すぐに答えを出すことも出来ずに悩んでいた。
「もういっかいパチュリーに相談してみるか」
響也は図書館へ向かった。
相変わらず引きこもって本を読んでいるが身体は大丈夫なのだろうかと思う響也だった。
「パチュリー、相談いいか?」
「なにかしら?さっきの続き?それとも別のこと?」
「いや、別のことなんだけどさ吸血鬼かぜって知ってる?」
「久しぶりに聞いたわその名前。それがどうしたの?」
「今アリスたちが寝込んでるのは吸血鬼かぜのせいなんだよ。首元の小さなあざってのが特徴だって書いてあったし、でもあれはまだできる自信がないし‥‥」
「なんだそんなことで焦ってたの?」
「そんなことって出来なきゃ‥‥治せないだろ?」
「もう吸血鬼かぜの治療薬なら作ってあるわよ」
「‥‥え?今なんて言った?」
パチュリーはため息をついてからもう一度同じことを言った。
「何だって!?じゃあ俺が無駄に考えてただけだったのか‥‥とほほ‥‥」
「まぁ、そう落ち込むことないわ、いずれやることになるんだし」
パチュリーはクスクス笑いながら奥の部屋からフラスコを持ってきた。
「今回は全員分あるけどこれが最後ななんだけどこのあと言うことは分かるわよね?」
「あー、つまりそれの調合素材を集めろってこと?」
「そういうことよ。じゃあいつでもいいけどよろしくね」
パチュリーに礼を言った響也はアリス達の寝ている部屋へ戻り全員に薬を飲ませた。
しばらく経つとみんな楽になったのか荒かった呼吸も落ち着いてきた。
しかし響也はそれを見て安心したことで今まで感じてなかった疲れがあとからどっと押し寄せてきて椅子に座ったまま眠ってしまった。
時は流れ外は夕焼けの空が暗くなる頃響也は目を覚ました。
「あれ‥‥いけね、寝ちまったな」
ふと辺りを見回すと寝ていたみんなが居なくなっていた。
「あれ?みんなどこへ行ったんだろう、もう起きて自分の部屋に戻ったのか?」
響也はそう考えて紅魔館内を探すことにした。
しかし各々の部屋を見て回ったが姿はなくどこに行ったか検討すら付かなくなっていた。
「部屋に戻ってないってことはどこにいるか分からんなぁ」
そう言いながらもふらっと厨房の前を通ろうとした時なにやら美味しそうな匂いが流れてきた。
ふと厨房へいきこっそり覗いてみると‥‥
「レミリア、それ処理したらこっち持ってきて」
「分かったわ」
「フランお嬢様はこっちを手伝ってもらえますか?」
「いいよ〜♪」
なんと寝ていた四人みんなが厨房で料理をしていた。
咲夜とアリスはいいとしてもレミリアとフランがあんなに簡単そうに料理をしている。響也からしたら一種の珍事である。
(まさかレミリアとフランが料理を作れるとはやはり原作とは全く異なるようだな。でもなんでみんな料理してるんだろ、今の料理担当って俺だった気がするんだけどな)
響也はそう思いながらも気づかれないように厨房を後にして自室へ戻った。