地霊殿にて食事をご馳走になりさらに泊まっていく事になった響也、そして今は用意された部屋でまさに眠りにつこうというタイミングである。
「あ、そー言えばみんなでデートしてる途中で抜けてここ来ちゃったなぁ。うっかりしてた‥‥こりゃ明日帰ったらこっぴどく叱られるんだろうなぁ‥‥はぁ‥‥」
「ため息ばかりついてたら幸せが逃げちゃうよ?」
「そうなんだよなぁ‥‥ってうわっ!?こいしちゃんいつの間に!?」
ベッドに座っていた響也の隣にはこいしが座っていた。
「いつってさっきだよ?気づかなかった?」
「ごめん、全く気づかんかったわ」
「むぅ、お兄ちゃんなら気づくと思ったのに〜」
「ごめんごめん」
そう言って響也はこいしの頭を撫でる。
こいしは撫でられて満更でもない様子だ。
本題を聞くのを忘れていた響也はこいしの頭を撫でながら聞いてみた。
「そー言えば何しに部屋に来たの?」
「えーっとね、なんか気づいたらこの部屋に来てた。えへへ♪」
あー無意識かと思う響也、一方こいしは既にベッドに潜り込んでいた。
「ちょっ!?こいしちゃんなんでベッドに入ってるの!?」
「えー?だってお部屋来ちゃったし眠たくなっちゃったから」
「分かった、こいしちゃんはそこで寝な。俺はこっちのソファで寝るから」
そう言って響也がソファに横になるとベッドにいたはずのこいしが上に乗っかてきた。
「ぐふっ‥‥今度はどうしたの?」
「もぉ!なんでわざわざソファで寝るのさ〜一緒に寝ればいいじゃん!」
「いやいや、こいしちゃんそれはそれでまずい気がするんだが‥‥」
「いいからこっち来て!」
響也は反対するがこいしの勢いに負けて一緒にベッドで寝ることに‥‥
「こいしちゃんも無茶振りがすごいな、強引と言った方があってるような気もするが‥‥そこは気にしたら負けってことにしとこう。てか、こいしちゃん寝るの早過ぎない?」
横を見るとこいしは既に眠りについていた。
しかし響也はその幼く可愛らしい寝顔に見とれていた。それと同時にドキドキしてしまい寝れずにいた。
こいしと添い寝状態で寝れない響也、そこへさらにもうひとり部屋に入ってくる。
「もう‥‥寝てる、かしら」
そっと部屋に入ってきたのはなんとこいしの姉さとりであった。
まだ寝れてない響也は声ですぐにわかっていたが何故さとりまで部屋に入ってきたのかは全く謎であった。
「さとりさん、どうしたんですか?」
響也はこいしを起こさないように小さな声でさとりに話しかける。
響也の声を聞いてベッドの横まで来たさとりはこいしの姿をみて驚いていた。
「響也さん起きていたのですね、それにしてもごめんなさい、こいしが睡眠の邪魔をしてるみたいで」
「まぁ大丈夫ですよ、それよりさとりさんはどうしたのですか?」
「あっ‥‥実は‥‥」
響也はさとりの格好をみてある程度察した。
寝間着姿に枕を胸元に抱きしめながら来たさとり。恐らく一緒に寝たかったようだと。
「もしかして何か嫌な夢でも見ましたか?」
「‥‥そうなんです‥‥ちょっとひとりだと寝付けなくて‥‥あなたが良ければ一緒に寝させてもらいたくて‥‥」
「さとりさんがそれで良ければどうぞ。ちょっと狭くなってますが」
「すいません、それじゃぁ失礼します‥‥」
一言いってさとりは響也の寝ているベッドに入る。
古明地姉妹に挟まれる形で添い寝する響也、さすがに三人で寝るとベッドはかなり狭く感じちょっと動いたら落ちてしまいそうな感じになっている。
「さとりさん、そっち落ちそうじゃないですか?」
「だ、大丈夫ですよ」
すると響也はさとりの方へ体を向けて彼女を抱き寄せる。
「き、響也さん!?な、なにを!?///」
「これで落ちないし、さとりさんも少しは安心して寝れるかなって思って」
「あ、ありがとうございます///」
こうしてさとりも安心したのか響也の腕の中ですやすやと眠りについた。
響也も最初はドキドキしていたがだんだん眠気が襲ってきたので彼もそのうち眠りについた。