書くのはレミリアとアリスと椛の三人です
とりあえず回想話の終わりまではかなり長くなると思うので温かい目でご覧下さい
幻想入りした男を連れてテラスへ向かう途中彼について少しだけ聞いてみた。
名前は夢乃響也、ついこの間幻想入りした彼はどうやら幻想入りする直前あっちの世界では死ぬ間際だったらしい。
予想だが死ぬ前に見えない結界のスキマに落ちてしまったのだろう。
にしても運が良かったって事ね‥‥‥‥あれ、運が良かった?
おかしい、運が良かったにしては出来すぎてる。私の見た運命は意図的ではない運命。だとしたら彼の秘めたる力が死ぬという運命を変えた?そうであればこの幻想郷ではごく当たり前‥‥‥‥。
「響也が幻想郷に来たのってやっぱり運命としか考えられないわね。あなたの思う力が死ぬという運命をねじ曲げた」
「運命を変えた?俺がですか?」
「そうよ。普通だったらあなたの場面は確実に死を迎えるはず。でもあなたは死んでいない。つまり、死ぬ運命をかき消して生き延びる運命を導き出した」
運命、やはり己自身で確実に紡ぎ出せる。彼はそれを無意識にやってのけた。私でさえ無意識に運命を変えるなんて出来ない。やはり只者じゃないわね。
話をしているうちにテラスへついた。
そして力を引き出すために手順を教えた。
まず私は響也の額に指を当てて意識を集中する。
やっぱりあった、能力の源である力の光が。
多分彼も感じているはずね、この温かいものを。
「その温かいものがあなたの能力よ。もう一度それに触れれば声が聞こえるはずよ。やってご覧なさい」
彼は静かに目を閉じ集中している。
どんな能力なのかしらね、他人の能力なのに何故かワクワクしちゃうわ。
しばらく待ってると響也の目が開かれる。
私は彼の目を見て驚いた。
「あれ?あなた‥‥‥‥目の色が‥‥‥‥」
「え?目の色?」
元の色は黒だったはず、でも能力に目覚めたらピンク色に変わってる。
それにしても‥‥‥‥なんだろう、この気持ち、今迄感じたことのない気持ちだわ‥‥‥‥。
そんなことを考えていると響也が話しかけてきた。
「なぁ、レミリアいきなりだけどどこか遊びに出かけないか?」
ちょっとまさかいきなりのデートって何考えてるのよ!
でも‥‥わからないけどこの気持ちに身を委ねてもいいかな‥‥‥‥。
ドキドキしながらも受け答えをする。なんかすごい体が熱くなってきちゃった‥‥‥‥。
「い、いきなりデート‥‥‥‥?」
「うん」
「響也ならいいわよ‥‥‥‥////」
私はそのまま響也に抱きついた。
男の人って体大きいのね。しかも温かいし、すごく安心する。
「響也って暖かいね。なんだかこうしてると落ち着くわ。ねぇ、出かけるのもいいけどベッドでこうしていたいの」
「いいのか?」
「うん‥‥‥‥//////」
頭がボーッとして響也のことしか考えられない。ずっと一緒にいたい。そう思ってしまう。
私はしばらく抱きしめられながら彼に甘えていた。
はい、もう少しでレミリア編終わります
次はアリスと椛のどっちにしようか迷っちゃいますねぇ
あと、回想話終わってから元の話に戻りますね