と言うことで長かったアリス編も名残惜しいですが今回で1回幕を閉じます
それでは始まりますよー!
「た、ただいま」
やっと響也が帰ってきた、それがわかった私はすぐに彼の前までいき抱きついた。
ずっと心配してたからこうするとやっと心配してた気持ちが楽になった。
「ちょ!?アリス!?どうしたんだよ」
「もう!心配したんだからね!紅魔館へ行ったきり夜も帰ってこないし、妖怪に襲われたのかと思って居てもたってもいられなくなった頃にあなたが帰ってきたから‥‥‥‥」
「ごめんねアリス、昨日は遅くまでいたら泊まっていくことになってさ。でも連絡手段無いから連絡出来ないしアリス怒ってるだろうなって思ってたんだ‥‥」
怒ってないわ、ただただ貴方のことが心配だっただけだよ
心の中でそれを響也に伝える。直接言ってないから彼には伝わらないけどね。
そんなことをしてると響也が私の頭を撫でてきたので私は彼の胸に頭を埋めた。
でもすぐに彼から伝わる違和感を感じて彼のことをじっと見つめる。
「ねぇ、あなたなんか雰囲気変わった?」
「分かるか?」
「なんて言うか目の色が変わってるような気がしたのだけど」
「正解だよ。実は俺能力が開花したんだ。後で実際に使って見せて上げる」
「分かったわ。それよりお腹空いてない?もうお昼になっちゃうけど。一応あなたの分作ってあるから食べていいわよ」
「アリスありがとう、それじゃぁ食べよ」
そう言って彼はキッチンへと入っていった。
私は再びソファーに座って先程まで読んでいた本を手に取り読み始める。
それにしても彼も能力の解放出来たのね。正直嬉しいかも、って私ったら‥‥最近ずっと彼のことばっかり考えてるかも‥‥もしかして‥‥‥‥
そう思っていると響也はご飯を食べ終えて私を呼んだ。
彼に呼ばれるまま横に座る。能力を見せてくれるって言ってたけどどんな感じの能力なのかしらね、楽しみだわ。
「さぁ、行くよ」
その言葉を言われた瞬間‥‥‥‥急に顔が熱くなってくるのがわかった、それにドキドキと鼓動が加速するのも同時にわかった。
「響也‥‥‥‥//////」
どうしたんだろ、なんだかすごく彼のことを意識しちゃってまともに顔が見れない‥‥さっきまでそんなことなかったのに‥‥‥‥
彼が顔を近づけて来たのに対し私は彼の顔を見れずに俯いてしまった。
そこに響也は私の顎を引き上げて無理やり顔を近づけられる。
とりあえず‥‥近くて恥ずかしいし‥‥少しでも動いたらキスしちゃいそう‥‥‥‥
するとまた急に気持ちが変わったかのようにドキドキは止まり顔も熱くなくなってきた。って‥‥近い!?ななななんで!?なんだかわけが分からなくなって強い口調で聞いた。
「ちょっ!?なにしてるのよ!!」
「ふふふ、アリス、今までずっと能力使ってたんだよ」
「え?目に見えないものなの?それとも‥‥」
いったいどんな能力?とりあえず使ってくれたからもう話してくれるよね。
「目には見えない能力だね。しかもこれはある意味半強制の様な能力なんだよ」
「その能力ってどんな感じなの?」
「俺の能力は‥‥モテる程度の能力って言うんだ」
「モテる程度の能力?よく分からないんだけど」
「この能力を使うと使った相手を必ず惚れさせてしまう能力なんだ。もちろん応用で軽い催眠みたいな感じになるけどね」
モテる程度の能力?
そう思って響也の顔をもう一度じっくりと見つめる。
うん、やっぱり‥‥響也には悪いけど使えない能力ね。だってそんなの使わなくても充分かっこいいじゃない!
そう思ったのでそのまま伝えると‥‥‥‥
「あのさ、申し訳ないんだけどあなたの能力って無意味だわ」
「えっ‥‥‥‥」
「だってまず第一にあなた能力無くてもモテるわよ?」
「ふぇ?」
「だから!響也がイケメンだって言ってるの!そんなルックス持っててその能力って可愛そうだわ‥‥」
そう言うと彼は嬉しそうに私を抱きしめて回った。
正直恥ずかしいけど嫌じゃないし嬉しいかも‥‥
少しずつ私は響也に惹かれていった。
さて、アリス編終わりです!
長々となってしまいましたがいかがでしたか?
意見等お待ちしておりますのでどしどしどうぞ!
次からまた本編戻りたいと思います!
それではまた次回お会いしましょう