やはり俺が炎術士なのはまちがっている。   作:世間で言うジョージさん

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更新不定期ですが、出来るだけ早く書いていきたいと思います。



加筆、修正しました。


第2話 1日遅れの初登校

 

 

 

 

次の日の朝、俺は検査を受けて異常なしと判断されると、そそくさと病院をあとにした。

 

 

ちなみに検査の時に隠し持っていた花火や苦無を出したら怒られたのは内緒だ。

 

 

さて、今から学校へ向かうとしよう。

おそらく着くのは昼前か。 3限の授業なんだったかな?数学であれば遅れていこう。そうしよう。

そう思い俺は時間割を確認する。

日本史か、遅刻する訳にはいかない。よし、急ごう!

 

 

俺は日本の歴史が好きである。

それは、歴史の裏側にある様々な忍の歴史があるからだ。もちろん表舞台にて名前が出る程の超有名人も好きだ。アニメや漫画、ゲームでもモデルにされる服部半蔵は是非とも覚えておいてほしい。

あ、ここテストで出るからな。俺も忍者になって有名になったら歴史の教科書にも出る日が来るだろう。え?誰にも認識されないって?名前出ないじゃん。なにそれ、悲しい…。

 

 

そんな自虐ネタを考えていると学校に着いていた。

 

 

 

職員室へと向かい、事情を説明する為に近くにいる女の先生に声をかける。

その先生は白衣に身を包んだ美人で、ついキョドってしまったが、相手は俺を不審者扱いすることなく(感涙)対応してくれた。

 

「君が今日から初登校となる比企谷八幡か。私の名は平塚静だ。よろしくな。」

 

 

はぁ、とか。ども、と言い、多少の会話をしながら教室へと案内してくれた。どうやら次の授業の先生らしい。

教室へ入るとまずは自己紹介をしなさいと言われた。なにそれ、忍(ボッチ)にはそんな過酷な試練があるのか!?

意を決して噛まないようにゆっくりと話し始める。

 

 

「はじめまして。比企谷八幡です。」

 

 

ふぅ~頑張った。これで終わりかな?もう帰ってもいい?そんな事を考えていると平塚先生は呆れ顔でこう言った。

 

「もう少し何かないのかね?趣味とか特技とか、何かアピールしてみたまえ。」

 

アピールとかマジ無理!

特技は、手から炎が出る事です!メラゾーマ!

とかやる訳にもいかん。

 

 

俺には秘密がある。

手から炎を出すことが出来る。

しかし、こんな特技はハッキリ言って異端だ。そんな事が世に知れ渡れば、科学者とかがこぞって俺の体を調べ尽くすだろう。そんなモルモットみたいな人生はゴメンだ。

話を戻そう。

つまり、特技は言えない。忍(ボッチ)である俺には自身の内面のアピールとか無理ゲーすぎる。じゃあ、困る事もないし趣味の話でもするか。

いいか?仕方なくだぞ。

 

 

誰に言うでもなかったが、俺は意を決し、噛まないように気をつけて言う。

 

 

「趣味は忍者です。」

 

 

どうやらテンパっていたようだ。

教室の時間が一瞬にして止まる。

え?何これ。ついに俺にもスタンド能力が発現したの?しかも時を止めれちゃうのかよ!

 

 

どうやらまだ3秒しか止めれなかったせいか、クラスメイトを爆笑の渦へと誘う。あ、ホントに止めれるわけじゃないからね。むしろ今止まって!

 

 

俺の横で平塚先生は何やらプルプルと震えていた。

 

 

もしや怒っていらっしゃる?

恐る恐る顔を見ると……あら不思議!

満面の笑みでいらっしゃる。

 

 

「そぉか~!比企谷は忍者が好きなのかぁ~!」

 

 

背中をバシバシ叩かれ、席へと案内される俺ガイル。平塚先生は終止顔をニコニコさせながら授業を始める。どうやらこの人の琴線に何か触れたらしい。

 

 

授業が始まると俺は大好きな日本史の勉強を始める。教室の後方より、ふと視線を感じる。ボッチ(忍)あ、間違えた!忍(ボッチ)は視線に敏感なのだ。

 

 

後ろを見ると、お団子頭の女の子と目が合った。が、途端に視線を逸らされた。

ハイ。わかってました。この腐った目が原因ですね。むしろ通報されなくて感謝まである。え?感謝するの?何それ、悲しい……

 

 

にしても…見たことあるよーな、ないよーな?うーん。わからん。

 

 

そこまで考えると俺は隠れ身の術(ステルスヒッキー)を使い、授業へと意識を戻した。

 

 

 

授業が終わると、平塚先生から「放課後に生徒指導室へ来たまえ」と言われ、残りの授業を消化し昼休みになった。

 

 

 

休み時間に誰も話しかけに来なかったのは忍者趣味発言のせいではなく、俺の隠れ身の術(ステルスヒッキー)の性能の高さのせいである。

そうであると思いたい。

 

 

 

俺は昼飯を食べるべく、教室ではなくどこか静かな場所を探すべく校内探索へと出る事にした。

外は生憎の曇天模様で、まだ肌寒さもあり、外には出たくなかったからである。

そして、幾らか歩くと、特別棟校舎なら空き部屋があるんじゃないか?と、思いつき探す事にした。

上から探すべく階段を昇って行くと、プレートが空白の部屋を見つけた。鍵は、と。開いている。ドアをガラリと開けると、そこには先客がいた。

 

 

………いや、美少女がいた。

 

 

 

 




なかなかまとまらずに話も進みませんが、次回は早めの更新しますのでお許しを(泣)

感想下さった方々、ありがとうございます!
少し材木座の気持ちがわかった気がします。

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