やはり俺が炎術士なのはまちがっている。 作:世間で言うジョージさん
ある程度の話は進みましたが、
一日の長いこと(笑)
また更新ペース上げていきます。
加筆、修正しました。
6修正
「あの……平塚先生?さすがにもう日も暮れ始めたのでおいとまさせてもらいます。」
俺と平塚先生がヒートアップしてる間に雪ノ下は申し訳なさそうに入ってきた。あ、ヤベ。すっかり忘れてたわ。
「あ、あぁすまない!決して忘れていた訳ではなくてな!少し熱く議論していただけだ!」
ぜってー忘れてたな、この人。
「話を邪魔するつもりもありませんので。私の用件は明日でもかまいませんので。」
さすがに悪い事をしたかと思ったが、元々はこちらが先客なのだ。むしろ後から来た雪ノ下が悪い。いや、この場合は要領の悪い平塚先生が悪いのか。
「そういえば、部の活動方針と、人材の補充と言っていたな?うん、その話ならばすでに解決してあるぞ。」
それじゃ雪ノ下待たせてやるなよ。メールか電話でも良かったんじゃね?ほら、少し怒ってんじゃん。……てか、なんで俺も睨まれてるの?同罪なの?もう、早く言ってやれよ。
「それでは、先生。納得のいく答えを聞かせていただけるのでしょうか?」
「構わんよ。新しい人材にはこの比企谷八幡が入部となる。」
うんうん、なんだ決まってんじゃん。ん?聞いた事ある名前だな。
「部の活動方針としては、より互いが切磋琢磨出来るよう、どちらがより依頼を解決したかの勝負形式をとることにする!」
え?知らない間にバトルものに変わったの?ラブコメでもないけど。なんなの俺の人生…。
「負けた者は、勝った者の言うことを何でも1つ聞くということでどうだ?」
何言っちゃってんの!?この人?
すでに強制ルートなの!?俺の意思は?人権は?それって、シャーペンプレゼント☆とかじゃ駄目?
「お言葉ですが先生、部員が増えるのは賛成ですが、何も勝負形式をとる必要はないかと思います。それに負けたら何でも言うことを聞くとか……さすがに身の危険を感じます!」
強制は嫌だけど、何でもって言ったら何でもだよね?教師公認で何でもだよね?あ、女性陣からの視線が痛い。ナンデモナイデス…スミマセン。
「ほぅ。雪ノ下、負けるのが怖いのか?」
「……その安い挑発、乗りましょう。私が勝てばいいだけなのだから。」
えぇ~。これもう強制参加ってなってるじゃん。部活するぐらいなら、ハットリくん(忍)でも見てたほうがマシだよな。てか、雪ノ下ノリノリじゃん!目が輝いてるじゃん!星の王子様ニューヨークへ☆じゃん!
あ、わりと俺テンパってるわ(笑)
「よし!ならば、今日は遅くなったし送っていこう。二人とも、遅くなってすまない。」
平塚先生は俺達を車に乗せると、雪ノ下のナビゲートで雪ノ下の家から送っていった。なんだ、俺ん家の近くじゃん。送らせるのも悪く思い、ここで二人とも降りて歩いて帰る旨を伝えた。
「それでは、また明日な。比企谷、部活には顔を出すように。」
「拒否権はないんですよね、わかりました。では、また明日。」
「それでは、平塚先生さようなら。」
先生も帰ったので、俺も雪ノ下に別れを告げて帰ろうとしたら止められた。
「あの、奉仕部のことなのだけれど。」
「おう。急な展開だが、明日からヨロシクな。」
すると雪ノ下は少し嬉しそうに、それでいて少し微笑みながら伝えてきた。
「えぇ、こちらこそ。よろしくね。」
その笑顔やめてぇぇぇぇ!
本当ドキッとするから!
「あと、入部してくれてありがとう…。」
ん?俺の意思じゃないんだけどな。強制だったよ?けど、ここでさすがに空気を読まない訳にはいかない。忍(ボッチ)には己を殺す事など簡単な事だ。
「まぁ顧問は話も合うしな。雪ノ下も何かの縁で、昼休みからの付き合いだしな。」
一瞬、雪ノ下はなにやら反応する。
疲れていた俺は気のせいだろうと思い、特に気にする事もなかった。
そしてお互いの家路についたが、雪ノ下が高級マンションに向かって行き、入るのを確認してから俺も帰った。後に壁を傷つけた時に億ションと知って青ざめたのは別の話。
ようやく二日目終了!
卒業までに何話までいくやら。