東方再度録   作:紅 紅樹

8 / 9
ど う し て こ う な っ た?


ただの小さな話し

はてさて、どうするか…

 

エル「フランは、どこか泊まれそうなところ知らないの?」

 

僕は、彼女に聞いた…彼女は、少し悲しそうに答える。

 

フラン「私、外に出たことが無いの…だから、外の事はよく知らなくて…」

 

まぁ、あの牢屋に入れらていたからな…

考えていても仕方ない。とりあえず歩くか…

 

エル「ひとまず、歩くか」

 

フラン「え?飛ばないの?」

 

エル「僕は、飛べないんだよ。そして、フランより早く外に出れたのは能力のおかげだよ」

 

フラン「能力?」

 

エル「うん、後で話すから…とりあえず歩こう?」

 

フラン「そうだね」

 

そこから沈黙が続いた…

数分後、湖の水面に映える月を見てフランが話し始めた。

 

フラン「ごめんね、エル…私が出してって言わなければ、紅魔館に泊まれたかもしれないのに」

 

フランは、少し涙ぐみながら言う…

 

フラン「本当に、本当にごめんね」

 

いや、紅魔館で巫山戯てた僕が悪いんだけどね…

 

エル「確かに、フランが言わなければ僕は、紅魔館に泊まれたかもしれないね」

 

フランの体がビクリと揺れる。

 

エル「だから、その罰として僕と一緒に外へ出た…いいね?」

 

と、フランの爛々と輝く、涙で濡れた紅い目を見て言った。

 

エル「あと、そんな泣かないでよ…」

 

う〜ん、随分とかっこつけてしまった…多分僕の顔は今、真っ赤になっているだろう

 

フラン「うん…うん…ありがとう」

 

エル「ん、別にいいって…」

 

なんかいい感じになってるけど、僕が巫山戯なければ…まぁ、仕方ないか。

 

エル「そうだ!行けそうな場所があった!」

 

そう、何故忘れていたのだろうか…幻想郷に来て、最初に会った人物を…

 

フラン「え!?本当!?」

 

エル「うん、ここから東に行けば、博麗神社っていうのがあるんだ、そこに行けば…」

 

フラン「博麗?じゃあ、霊夢の家か!じゃあ直ぐ行こう!」

 

ガシッと僕の左腕を掴む…あれ?これ前にもあった気が…

 

フラン「じゃあ、いっくよー」

 

ヒュンッ

あぁ…やっぱりな…と、思った瞬間腕がものすごい力で引っ張られた。

ピキッ

今、聞こえてはいけない音が聞こえた。

 

エル「フ、フラン!?少し速度を落としてくれないかな!?」

 

フラン「え?どうして?」

 

エル「う…腕が…」

 

フラン「あ!ごめん!すぐ離すね」

 

え…?

掴まれていた腕が離される…それと同時に僕は、前進しながら落ちていく…さながら飛行機の着陸するときのように…しかし僕は、飛行機ではない、このまま落ちたら間違いなく地面に脳漿や、血をぶちまけるだろう。

そして、運悪くまた生き残ってしまったらまた僕は、あの痛みを味わうのか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。