はてさて、どうするか…
エル「フランは、どこか泊まれそうなところ知らないの?」
僕は、彼女に聞いた…彼女は、少し悲しそうに答える。
フラン「私、外に出たことが無いの…だから、外の事はよく知らなくて…」
まぁ、あの牢屋に入れらていたからな…
考えていても仕方ない。とりあえず歩くか…
エル「ひとまず、歩くか」
フラン「え?飛ばないの?」
エル「僕は、飛べないんだよ。そして、フランより早く外に出れたのは能力のおかげだよ」
フラン「能力?」
エル「うん、後で話すから…とりあえず歩こう?」
フラン「そうだね」
そこから沈黙が続いた…
数分後、湖の水面に映える月を見てフランが話し始めた。
フラン「ごめんね、エル…私が出してって言わなければ、紅魔館に泊まれたかもしれないのに」
フランは、少し涙ぐみながら言う…
フラン「本当に、本当にごめんね」
いや、紅魔館で巫山戯てた僕が悪いんだけどね…
エル「確かに、フランが言わなければ僕は、紅魔館に泊まれたかもしれないね」
フランの体がビクリと揺れる。
エル「だから、その罰として僕と一緒に外へ出た…いいね?」
と、フランの爛々と輝く、涙で濡れた紅い目を見て言った。
エル「あと、そんな泣かないでよ…」
う〜ん、随分とかっこつけてしまった…多分僕の顔は今、真っ赤になっているだろう
フラン「うん…うん…ありがとう」
エル「ん、別にいいって…」
なんかいい感じになってるけど、僕が巫山戯なければ…まぁ、仕方ないか。
エル「そうだ!行けそうな場所があった!」
そう、何故忘れていたのだろうか…幻想郷に来て、最初に会った人物を…
フラン「え!?本当!?」
エル「うん、ここから東に行けば、博麗神社っていうのがあるんだ、そこに行けば…」
フラン「博麗?じゃあ、霊夢の家か!じゃあ直ぐ行こう!」
ガシッと僕の左腕を掴む…あれ?これ前にもあった気が…
フラン「じゃあ、いっくよー」
ヒュンッ
あぁ…やっぱりな…と、思った瞬間腕がものすごい力で引っ張られた。
ピキッ
今、聞こえてはいけない音が聞こえた。
エル「フ、フラン!?少し速度を落としてくれないかな!?」
フラン「え?どうして?」
エル「う…腕が…」
フラン「あ!ごめん!すぐ離すね」
え…?
掴まれていた腕が離される…それと同時に僕は、前進しながら落ちていく…さながら飛行機の着陸するときのように…しかし僕は、飛行機ではない、このまま落ちたら間違いなく地面に脳漿や、血をぶちまけるだろう。
そして、運悪くまた生き残ってしまったらまた僕は、あの痛みを味わうのか…