て言うか、気がついたら周りには誰もいなかった。
まあ、そこはどうでも良いか。
神に抗ってやると言ったもののまずはどうするか?
実際の神なら倒すことはできないがこの世界の神なら倒すことはできるはずだ。ならこの世界の神とやらに挑もうではないか。
まずは情報の整理だ。チュートリアルでの事が事実であるならば茅場晶彦は犯罪者となったことだろう。だが、犯罪者となっても逃げ場はある……ここだ。ここにいれば捕まることはまずない。でもそれは現実の体が無事であることが前提と考えられる。つまり現実で無事がわからないので恐らくはまだログインしてないか、それともログアウトしながら移動をしているだろう。もしくは協力者がいるのだろう。
まあどちらにせよ恐らくは茅場晶彦はまだこの世界で自由に動けないだろうと考えられる。
ではこの世界の神についてだ。この世界の神……つまりゲームマスターである茅場晶彦のことである。
茅場晶彦……現代きっての天才やマッドサイエンティストと言われている。
そんなやつに勝てるのか?まず普通にやれば勝てないだろう。何せ相手はこのシステムを作った張本人なのだから自分にはなにかしら有利になるシステムが有ってもおかしくはないだろう。そもそも茅場晶彦自体に接触すること自体できるかはわからない。
つまり正攻法では倒すこと以前に接触すらできないだろう。なら裏をかいて引きずり出すしかないだろう。しかし天才の裏をかいて出し抜く事が出来るのか?
いや出来る出来ないではないやらないといけないのだ。
茅場がこちらで自由に動ける前ある程度形にしなくてはいけないな。つまりここ数日が勝負だろう。その数日が過ぎて接触してきたのなら疑うべき対象だろう。
だが、疑いをかけた所で今動いた所で勝てないだろう。恐らくだが、茅場は自分に勝てる要素を組み込んでいるだろうな。俺の見立てでは恐らくは茅場の目的はすでに少なくとも六割ぐらい達成しているだろう。
そして最後にはこの自分が作った世界で死ぬことだろう。
たがらラスボスは茅場晶彦と考えられる。
でもその場合は茅場は攻略に参加するのだろうか?
だが、自分の作った物を端から見ているだけで済むのか?
もしくは自らが先頭に立ちプレーヤーを鍛え上げそいつらに自らを討伐させるつもりなのか?
どれとっても狂ってやがる!天才だから狂ったのか?それとも天才だからこそ狂ってしまったのか?
まあ良いどちらにせよこんなことを仕出かしている時点で狂っているのは間違いがないからな。
まあ神に抗って小さな世界の神を倒すことに依存はねえな!倒すと言っても殺すことには代わりないだろう。
では手始めにレベルでも上げますか。
フィールドに出てしばらく走っていると森が見えてきた。森に入りモンスターを倒しながら進んで行くと少し開けた所に出た。
そこではプレーヤーがモンスターを倒していた。そのプレーヤーの動きを見ていると手慣れた感じがした。恐らくはベータテスターだろう。そのプレーヤーはモンスターを倒しきるとこちらに振り返り声をかけてきた。
「おい兄ちゃんここの狩場は俺が頂いたんだ!他を当たってくれ!」
そのプレーヤーは俺より歳上の男だった。
「……ベータテスターですか?俺は素人でよくその辺の事が分からないので教えてくれませんか?」
「ちっ。……ちょっとだけだぞ?」
あ、ちょっとでも教えてくれるんですね。
「……では、狩場とは?」
「ここら辺のモンスターは倒してもすぐ復活するからレベル上げには最適だから狩場だ。」
レベル上げには最適か、なら
「へぇ。じゃあ譲ってくれませんか?」
「はぁ、てめえ何を言ってっかわかってんのか?」
「ええわかってますよ。何なら強いほうがここを狩場に出来ると言うことにしませんか?」
「っ!へぇ良いだろう。初心者だからといって手加減はしないぜ!じゃあ初撃決着でいいか?」
「いやいや、それならそっちが有利じゃあないですか。それよりもそんなシステム状の勝負では本気になれませんから……何もなしただ単に斬り合い降参した方が負けにしませんか?」
「っ!下手したら死ぬかもしれねぇぜ?」
「あっ、もしかしてさっき言っていたこと信じているんですか?もしだったとしても……あなたが勝てば良い話じゃあないですか。……それともシロウトにすら勝てないんですか?」
「っ!ガキが調子乗ってんじゃあねえぞ!後悔するなよ?」
と言って早速相手は斬りかかっててきた。やっぱり馬鹿は釣りやすいな。はははこれで逃げることはできないぞ!
と思いながらもぎりぎりかする程度で回避しながら武器を構えた。
「おい兄ちゃん回避ばっかりりしててもかてねえぞ?」
「ははは、知ってますか?馬鹿や噛ませ犬ほどよく喋るってことを?」
「てめえ!ゼッテー殺してやるよ!」
と言いつつもぎりぎりで回避しながら攻撃を避けながらもカウンター気味に少しずつと相手にダメージを与えていっていた。
相手をキレらして動きを単調にして周りに対する集中力をそげば良いと思っていたが、ここまで乗ってくれるとはありがたいな。と言うかこいつ恐らく気付いていないだろうがカーソルがオレンジになっていることにな?そして俺はなっていないことに。ってもどういう意味かわからんが?
しばらく斬り合っていると俺の体力が残り1/5になってしまった。ってもわざとなんだが、そこからはすべての攻撃を回避していった。
「ビギナーズラックと言う言葉を知っていますか?それで……そろそろ終わりにしませんか?」
「っ!ああそうだな。お前が負けて死ぬだけだがな!」
と言うとソードスキルを使おうと使用モーションに入った。俺はと言うと武器を構えた待っている。
「ははは、どうしたソードスキルも使えないのか?じゃあ死ね!」
相手はソードスキルを発動してこちらに突っ込んできた。
俺がソードスキルを使えないのではない。使う必要がないだけだ。それにさっきそのソードスキルはモンスターを狩っている時に見たから対処の仕方は解っている。
だが、ここで問題がある。相手の攻撃を回避してこちらがカウンターで攻撃すると相手は死ぬだろう。その事に関しては相手は気付いていないだろう。あとは俺の問題である。
ここで回避して降参するば、もしかしたら逃がしてもらえるかもしれない。だが、茅場を混乱させるには生半可なことでは意味がないだろう。かといって人の道から外れる必要性があるかだ。でも俺は恐らく逃げ道が有るとそちらに行ってしまうだろう。
だから俺は俺の逃げ道を無くしていかなくては最後までやりきることはできないだろう。
ならば越えてはならない一線を越えて自分自身を追い込もう。
相手はすでに目の前まで来ていた。俺はそれを回避しながら武器を相手の首が通る場所に構えた。
親父ゴメン!いろいろ迷惑かけたけど俺は最後までろくな息子でなくて。
母さんゴメン!こんな息子を産ましてしまったことを。
あと小町を立派に育ててやってくれ頼む。
小町ゴメンな!兄ちゃんは人の道から外れるわ!すまんもうお前のことを触れてやれねえわ。えっ触られるのいやだった?とにかくゴメン!
あと全員にこれからは指を指されて暮らしていかなくてはなるかもしれないが、本気にゴメン。
あと今まで俺を育てくれてありがとう!
戸塚最後にお前の笑顔が見たかった。
相手は首と胴体が離れ直ぐにエフェクトの破片となり消えていった。
この世界での死は儚くキレイに思えたが、人を殺した感触が無さすぎてあっけなかった。
コレが人の最後何て誰が思う?
やはり間違っている。俺もこの世界も
思いどうりに文章が出来ないやっぱり難しいですね!