この世界の神になる   作:あろー

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勘違い系大好きです。


NARUTO 1

ヤベェ、転生した(笑)

気が付いたらまともに喋ることも出来んくらいの乳児になっていた。

 

しかも転生先は人間じゃない、鬼の一族だった。

見る奴ら全員が生っ白い肌に白髪頭に2本の角、間違いなく鬼だ、言うなれば白鬼だ。

もしかしたら近所に紅鬼が居て紅白合戦してたりとか、黒鬼がいて白黒つけ合う闘争の日々を送っているのかも知れない。

みんな真っ白の服しか着ないし、きっといつ死んでも良い様に常在戦場の心構えで死に装束を身に着けているのだろう。

 

ヤベェ、修羅かよ(笑) 違う、鬼だった(笑)

そんな戦闘民族みたいな文化を持つ白鬼の一族は、やはりというべきか近隣住民とドン☆パチやらかしているらしい。

近所の人間どもが近所の近所の人間どもにスレイされたり逆にドナドナしに行くのに、白鬼一族はお手伝い感覚で参加しているらしい。

いや~乱世、乱世!

 

さて、そんな鬼としての心構えを学んだ子供時代を過ごした俺だが、ここで転生した俺の新たな家族を紹介しよう。

 

まずは母親のカグヤ。

もちろん白鬼で他のとは次元の違う長い角を持っている。

しかも両眼まで真っ白だ。

え、ウチの親って盲目なのかな……?って子供心に心配したものだがバッチリ見えているらしい。

「白眼(びゃくがん)を持たぬものには分かるまい……」って言われたけど、どうやらウチの親は別の病気を患っていたらしい……。

ちなみに最近、そのへんに落ちてた木の実を拾い食いして邪気眼に目覚めた。ハァ?

 

次に長男次男のハゴロモとハムラ。

同じく白鬼で、末っ子の俺を含めての三つ子ちゃん。

母親ほど立派な角は生えていないが二人とも中々の面構えだ。

何故だか知らんが将来苦労しそうな眉間をしている。

そして残念なことに次男のハムラは母親と同じ白眼を持っていた。

かくれんぼするとソッコーで見つかるし、喧嘩すると目がカッ!となって物凄い形相で見て来るからメチャ怖い。

さ、さすが鬼やね。

 

そんな次男と違って長男のハゴロモと俺は普通の黒眼だったのだが、長男が大切に育てていた花に俺が知らずに立ちションをかました所、目を真っ赤にして殴りかかって来た。

気が付くと俺はさっきまでいた自宅の庭とはまるで違う殺風景な空間にいて、必死にブンブン両腕を振りまわして殴り掛かってくる長男から逃げていた。

しかし終いには確かに避けた筈の拳が白昼夢のごとく消え、未来線を読んだかのようなブンブンマシーンが俺の頬に吸い込まれて行った。

一発殴れてスッキリしたのか、あの殺風景な場所から自宅の庭に戻っていた。

あれはなんだったんだろうか? 多分鬼の妖術的な何かだと思う。

 

その後に改めて気付いたのだが、長男の眼にオタマジャクシが泳いでいた。

ぶっちゃけ目茶苦茶キモイのだが前世を含めると大人な俺は、母や次男と同じように年頃の患いを得てハシャギまくっている長男にそっと医者を勧めた。

 

ていうか何だろう……。

白眼(しろめ)に白眼(びゃくがん)ってつけたり、オタマジャクシin赤眼に写輪眼なんて名前を付けたりと、俺の家族はみんな頭おかしい。

しかしそれを考えるとウチの家族では勢力的には3対1で俺が劣勢で、実は俺の方がおかしいという可能性が微レ存……?

ま、まぁ鬼やしね、人間の常識じゃ計れんね。

 

え、父親?

会ったことないけど?

鬼って独りでに増えるものじゃなかったんだ……。

い、いや、しってたし。

俺チンコついてるからしってるし。

大人な俺は鬼の増え方くらいわきまえてるから。

おしべとめしべ的な? 

前世というチートを持つ俺は村一番の物知りボーイだと思うんだ(慢心)

 

……多分だけど、カグヤは長年患ってる病のせいで離婚したんだろうな、きっと。

夜中に額の邪気眼を抑えながら「クッ……静まれッ……」ってやってても見ないふりをしてあげるのが鬼として紳士なやりかただけどそんな連れ合い、俺は嫌です(真顔)

 

そして最後に三男の俺、大筒木ゼツ。

最近の悩みは、母親のカグヤがこの前拾い食いしてた木の実(カグヤは丹とか言っていた)を毎食出して来ることだ。

長男次男があまりの不味さに最初に何個か食っただけでギブアップしたせいで、やっぱり大人な俺がドンブリ一杯有ったクソマズな木の実を一気飲みするハメになった。

そして俺のあまりの食いっぷりに何かを勘違いしたカグヤが、俺には毎食木の実だけを出すようになり、その横で家族仲好く味噌汁を啜り、鮎をむさぼる所業へと相成った。

 

やっぱり鬼だな、コイツら!

 

 

そんなこんなしている内に乱世が終わったらしい。

 

近隣住民や長男たちが言うには、ここいら一帯の暴れはっちゃくな人間共をウチの母親がシメて女王様として君臨したらしい。

そしてそのあまりの強さや平和を導いた手腕に、人間共はカグヤのことを「兎の女神」だとか呼んで敬っているらしい。

兎(笑) 女神(笑)

 

鬼ですから(笑)

人間ってバカだな、メッチャ角生えてるんですけど(笑)

ホント人間って見たいものしか見ないよな、俺にも経験あるわ。

あ、また悟りに近づいた気がするわ。

実際輪廻転生してるわけで、実は俺こそがブッダの可能性が微レ存……?

 

ていうか、最近食事の用意もしないで男漁りでもしてんのかと思ったら、ナワバリの地回りしてたのか。

曰く、争い合ってる人間共の前に降り立ち、「人同士争い合うなんて虚しいだけよ!(メコッ」って感じで武力介入していたらしい。

角かと思ったらツインアンテナだった……?

 

いやいや、多分あのケチくさオニババのことだからあんまり人間が減っちゃうと、攫ったり食ったり出来なくなるから戦争を止めたんだろうな。

正直、元人間な俺としては共食いっぽいマネはゴメンだけど、長男や次男たちは分からんし、狩りを教えるために人間牧場でも始めるのだろう、ヒェッ。

 

……だまくらかされてる人間共が哀れだが、俺も今は鬼だからな。

これも乱世の定めと受け入れてくれ。

多分今の調子で女神(笑)とか言って煽てときゃ長生きできるんじゃないかな、しらんけど。

……鬼に生まれてよかったーーーーッ!

 

こうして人間共が哀れな毒女カグヤの餌食となっている横で、いつの間にか王族となっていた俺たち三兄弟が何をしていたかと言うと妖術を使って遊んでいた。

今でもバクバク食べさせられている木の実だが、実はあれを一個でも食べると妖術が使えるようになるらしい。

……バカみたいにたくさん食べちゃったけど大丈夫なんですかねぇ?

 

まぁ、そのお陰かどうかは知らんが木の実を食べるようになってから兄二人との喧嘩では負けなしだ。

軽くジャンプすると集落に生えてる神樹?とかいうのより高く跳べちゃうし、んちゃ!と言うとビームが出る。

さらにバッ!とすると森が荒野に変わる。

俺はラディッツより絶対に強い(慢心)

栽培マンよりも強いだろうし、ナッパにも勝ち越せる気がする。

 

カグヤが乱世を鎮められたのも当然な気がしてきた。

ザコな人間共じゃあ、この圧倒的なパゥワァを御しきれないしな(慢心)

 

そういうわけで兄弟喧嘩を勝ち越してしまう俺を妬んだ長男たちはコソコソ妖術の訓練に励むようになった。

そして俺はそれを、弟として、越えられぬ壁として、標高何百mはあろうかという神樹の頂上で木の実をモグモグしながら見守っていた。

 

その成果なのか、長男は火を吹いたり手から水を出せるようになっていた。

そして次男は白眼(笑)をカッ!とさせながらの踊りを覚えた。

さながら目隠しされたお殿様が芸姑を求め彷徨うかのようなパイタッチだった。

 

……宴会芸じゃねーか!

 

去年の年末に王宮で開かれた宴会で俺がやったカグヤのモノマネとは比較にもならないくらいショボさだった。

俺の「コブつき喪女の真夜中徘徊モノマネ」は会場のみんなを一言も喋れなくするくらいの感動の渦に巻き込んだけど、こいつらのは道端でおひねり貰うくらいしかできないだろう。

今年の年末には一発芸「汚ぇ花火だぜ」を披露するつもりだ。

己の才能が怖い。

 

うーん、なんであいつらあんなに必死にやって宴会芸にしかならないかな?

もっとエネルギーはエネルギーのまま使えば良いのに。

俺なんて樹の上でじっと動かずに二人を観察していただけで、今まで以上のエネルギーを練れるようになったのに。

 

ついでになんか気配とか意識とか感じ取れるようになった。

例えば哀れな人間共の中には、やはりカグヤを疎んでいる者がいるようだ。

まぁ人間牧場の家畜にされたんじゃ怒って当然だわな。

俺は牧場主側だけど。

 

母親のカグヤも人間共に覚られないように女王として人間共を肥やしている段階だが、いつか鬼としての本性を表す時が来るはずだ。

俺にもその悪意を覚らせない辺り、さすがオニババだと感心させられる。

そして人間共は、そんなカグヤの思惑を覚って静かに反抗の時を待っているのだろう。

今はまだ力を蓄える時だ、と。

フ、人間の気持ちも鬼の気持ちも分かっちゃう俺って、異端?

やはり己の才能が怖い(慢心)

 

 

そんな少年期を過ごした俺だったが、ある日、母親のカグヤが真剣な表情をして、話したいことがあると言ってきた。

 

え? も、もしかして結婚しました、とかいう報告とか?

困るよー、子供たちに何の相談もなく結婚とかされちゃあ。

大人な俺は卒なく新しい父親と交流できるだろうけど、長男たちは思春期入ってるからさー。

家出とかされても俺知らないよ?

 

ま、当然そんなことはないわけで(真顔)

 

曰く、誰かがカグヤに熱い視線を送っている、という話だった。

 

そ、そっか(汗)

独り身のあまり、ついに変な妄想までし始めちゃったカグヤに、一番出来のいい息子として恥ずかしい想いだが、ここで母を支えられるのも俺くらいだ。

 

思春期に入った長男は「俺たちの力は人と人を繋げる力だ!」とか変なこと言い始めるし、次男は次男で「ナカから攻めれば、もしかして最強……?」とか言ってパイタッチと尻タッチの舞を繰り返している。

出会い系でも始めそうな長男と痴漢で逮捕されそうな次男にはいくら才能豊かな俺でもタジタジだ。

 

こんな奴らを日ごろ相手にする俺だからこそ仏のような穏やかな心で、カグヤの話を受け止めてやれた。

詳しく話すよう促すと、前から嫌な予感がするようになった→ここ最近ますます強く感じる→恐らく狙いは神樹と妾、だとか。

な、なんだ、男女的な意味じゃなかったんだ。

カグヤを娶ろうとか考える悪趣味男がいるのかと思っちゃったじゃん、宇宙はやはり平和だったのだ。

 

まぁ、その類いなら俺も人間共から感じていたから、わかるわかるー、とうんうん同意するとカグヤは切羽詰まった様子で、兄弟で一番優秀な俺に撃退を命じた。

 

いや、撃退って……たかだか人間どもじゃ鬼は殺せないでしょ。

それに奴らはまだ肥え太らせる段階のはずだ。

反抗抑止にはチマチマ潰すよりまとめて潰した方が一遍に済んで楽だ。

そう思った俺は、奴らが仕掛けて来るのにはまだ時間がかかると思うとカグヤに伝え、思うところがあるのでそれまでの間、己を鍛えることにします、とお茶濁し&時間稼ぎをオブラートに包んで告げて辞去した。

カグヤはそれを聞いて満足そうに頷き、頼むぞ、と言ってきた。

 

そうしていつもの定位置である神樹の頂上から下々を眺めながら木の実をパクついていた俺だったが、一つ思い出したことが有った。

 

未だに紅鬼と黒鬼に会っていなかったのだ!

歌の練習なんて欠片もしていなかったし、囲碁もリバーシブルも生まれてこの方、見たこともなかった。

 

やべぇよ、やべぇよ……!

紅鬼は絶対に大晦日に襲撃を掛けて来るだろうし、さすがの俺も囲んできたり絶対角を取ってくるような黒鬼と対戦なんかしたくない。

となれば勝負が成立しないように闇討ちを仕掛けて不戦勝狙いしかないかな……?

でも虎柄パンツに金棒のみだったら遠距離攻撃よゆーでした、で済むけど絶対違うだろうなぁ。

 

だってロッソネロだぞ?

絶対にガルネリのスーツとコートに、マフラーと帽子まで合わせて来るだろう。

武器は間違いなくマシンガン装備の筈だ。

お江戸でゴザルな白鬼ヤクザとイタリアンマフィアな紅黒軍団では勝敗は歴然だ。

シマを取られた俺たちは痩せ犬のように追われ、今の地位から引き摺り下ろされるだろう。

支配階級からホームレスに転身とか絶対嫌だ。

 

テキトーにカグヤを煙にまいたつもりだったけどホンキで鍛えなきゃならんことになるとは……。

善は急げ、と切り替えた俺はすぐさま山籠りの準備をして家を出て行った。

途中すれ違った長男たちに「大江山の奴らが攻めて来るぞ!鍛えろよ」と忠告をするのも忘れない。

多分、大江山で合ってる筈。

酒呑童子とか絶対赤鬼だから、間違いない!

人間どもを楯にすればちょっとは時間稼ぎができるはずだし。

お前らの屍を越えて俺は行くよ……ッ!

それに白鬼のオモチャにされるより国を守って死んだ方が浮かばれるだろ。

やべ、慈愛に溢れ過ぎちゃったかな?

未来のブッダでごめんね?

 

 

とりあえず気配察知をしても生き物一つ見つけられない程の極寒の僻地(多分、南極。何回か海跨いだ気がするし)に着いた俺は、まずは食糧確保のために力を練ってから両手を地に着けた。

すると、なんということでしょう……!

木の実をたわわに実らせた神樹が生えてくるではありませんか!

一つもいで口に含んでみる。

 

テッテレー! つよさが2あがった! かしこさが5さがった!

あまりの不味さにいつもながら戦慄するしかないのだが、これを食べ続けるのが一番簡単に強くなる道だと思う。

普通は何個も食べれば身体が破裂するか、ゲロ吐くらしいが俺は未だに食べ続けられている。

そんな俺を不気味そうに見ていた長男たちの口に無理やり押し込もうとしたらガチ泣きされた。

カグヤも10個程で限界だったらしい。

もう何万個も食べてるんですがそれは……?

 

ちなみに技の試し打ちだってこの雪と氷以外何もないだだっ広い大地に打ち込み放題だ。

爆裂魔衝波だって、この星を消すっ!だってやりたい放題できる。

俺はRPGはレベルを上げて物理で殴るし、格ゲーはトレーニングモードで満足するタイプなのだ。

つまり、これが一番早いと思います(迫真)

 

こうして俺は、修行の日々に明け暮れた……。

 

 

今更だけど、力の練り方は知ってるけど身体の鍛え方知らなかった。

という訳でボーっとしとこ。

 

南極生活1日目。

ぴょんぴょん海を飛び越えてったら南極に辿り着いた。

すごい寒いから間違いない。

とりあえず食糧庫兼自宅にするために神樹を生やして、俺は今日も木の実を食らう。

神樹のナカあったかいナリィ……。

 

南極生活8日目。

何すればいいのか分からんから、神樹の頂上でひたすらボーっとしてた。

一週間の間、ピクリとも動かなかったためか目茶苦茶パワー練れた。

そのおかげか大陸の端の方にペンギンがいるのを感じ取れた。

いつか食いに行こうと思う。

そして思い出したように木の実をもぎり取り、俺は今日も木の実を食らう。

 

南極生活32日目。

そう言えば木の実以外の食べ物で最後に食べたのなんだっけ、と思ったのだがあまりに昔過ぎて思い出せない。

ひたすらボーっとして一ヶ月を突破する。

近海の生物の気配が感じ取れ過ぎてキモイ。

バッ!として吹き飛ばしてやろうかと思ったがペンギンたちの貴重な食料であることを思い出し、ペンギン牧場の牧場主たる俺はそっと拳を収める。

そして俺は今日も木の実を食らう。

 

南極生活127日目。

ぼけーっと空を眺めていたら月がないことに気付いた。

南極からは月が見えないんだな―、初めて知った。

誰とも会話をしない生活を半年近く過ごしてしまったので、ふと声出るかな?と心配になって、「そんなの……いやだぁー!!」と叫んでみると空間に穴がポッカリ開いた。

お、なんだなんだ?と野次馬根性でその穴を覗き込んでみるとそこには……。

 

ペンギン生活1日目。

ここ最近の記憶がない。

数日のような気もするし数年のような気もする。

いったい何があったんだろうか……。

寒々とした氷の大地が隕石でも落ちてきたかのようにグズグズになっている。

その真ん中にはタコみたいな顔の巨大生物の死体がいるけど気にすることはない。

俺のマイホームだった神樹に百舌鳥の早贄みたいに突き刺さってるのがグロい。

気持ち悪くて俺は一切口にしたくないが、ペンギンたちの食事には丁度イイかも知れない。

なんか身体のキレもめちゃくちゃ良い。

多分、戦闘力で言ったら53万くらいだと思う。

まずはペンギンたちを支配下に置くところから始めよう。

そう決意を新たに、おニューのマイホームを作り俺は今日も木の実を食らう。

 

ペンギン生活2日目。

ヒャッハー! 略奪だァー!

 

ペンギン生活☆※◇日目。

浚ってきたペンギンたちにタコ型謎生物の死体を啄ばませ飼育すること……何年だ?

景色がちっとも変わらんから時間間隔がない。

ただ言えることは東京ドームくらいありそうだった巨大生物の死骸が全部ペンギンどもに食い尽くされたくらいだ。

グズグズに地肌を晒していた南極もファンデーションを塗り直したかのように氷に閉ざされ直している。

ついでに俺の旧マイホームもペンギン王国の宮殿にされてしまった。

まぁ俺んちは神殿みたいにされてるけどな。

そうそう、ペンギンどもにあの死骸を食べさせてたらペンギンどもがどんどん丈夫になっていったんだ。

ついでに何か知性に目覚めた的な?

良く分からんが氷を使った建築を始め、階級社会染みたものまで作り始めた。

そろそろ一万匹越えそうなんですが……。

マジどこにそんなにいたんだよ。

ちなみに平民から王様までいて、王族のみが俺の旧マイホームに暮らしてる。

そして奴らは旧マイホームから取れた木の実を俺に献上しに来るというわけだ。

つまり俺が神だ(笑)

謎生物の血が染みた旧マイホームで取れた木の実なんてバッチくて食えたモノじゃない。

受け取ったその場で奴らの口へシューッ!

こうするとペンギンどもは気が狂ったかのようにグワグワ鳴きながら俺を喝采する。

ハッキシ言ってドン引きの状況だ。

そう言えばこいつらあの謎生物の肉食ってたんだったな……。

非常食にしてやろうと思ってたが止めた方がいいかもしれん。

シティボーイな俺にはゲテモノはノーセンキュー。

そう方針を転換し俺は今日も木の実を食らう。

 

ペンギン生活@*★■日目。

ペンギン78523号が天へ還ったか……。

神としてこの地を治め、幾星霜の時が流れた……。

いつの世も別れと言うものは厳かに、そして悲しげに送られるものだ。

我も既にペンギンたちに教えられるものはないのかも知れぬ。

彼らはもう己で考え、自分自身を導いて行ける力があるはずだ……。

後は王様ペンギン21号に任せよう。

そろそろ我も天へ……。

 

 

ってなんだよ、今いい所だから邪魔すんな!

 

いつも通りボーっとしてた俺の習慣を邪魔するがごとく神官ペンギンがグワグワと俺を呼んでくる。

うっとおしくて仕方がないが相手をする。

のっそりと立ち上がった俺がぺたぺたと歩く先導に連れられた広場には戦士長ペンギンがいた。

確かペンギン組手を修めたもののみが継承を許される地位だったはずだ。

神たる俺に一体何の用かと思えば、戦士長ペンギンはペコリと俺に頭を下げて来た。

まぁコイツら跪いたり出来るほど足長くないしな、これでも頑張ってる方だ。

俺も腕を組んで偉そうにゆっくり頷いて見せた。

するとこいつはおもむろに力を練ってから両腕を十字に組み合わせた。

お、スペシウム光線かな?と思ったらボワンという音と共に広場中に戦士長ペンギンが溢れかえっていた。

 

…………。

 

……す、すげーーーーーーッ!

 

ちょ、何これ!? ペンギンってこんなこと出来んの!?

やべぇ、マジなめてたわ! プラナリアかよ!?

神たる俺にもこんなこと出来ねぇよ!

こんなの、まるで妖術じゃ……ん?

あれ、もしかしてこれって妖術か?

 

妖術ってなんだっけ?(素朴な疑問)

 

どっかで聞いた覚えあるんだけど……。

妖術、宴会芸、パイタッチ……日本スコラ哲学……んん?。

なんかしょうもない忘年会みたいな羅列になった。

しょうもない羅列と神たる我の高尚な知性があふれ出て来たが、何か思い出せそうな気がする。

うーん、忘年会?………………。

………………。

…………。

……。

あ。

 

ファ、ファーーーーーーーーーッ!!

 

ハズカシーーーー!

神たる我ってなんじゃーーーー!

神(笑) 我(笑)

鬼なんですけど(笑)

見てください、鬼ですわ(笑)

ペンギンたちの宗教国家で神様気どりとか(笑)

ホンマ天に還りたいわ、ボケ(笑)

スイーツ(笑)

 

あーーーー! あーーーー!

なにもきこえませーーーーーん!

ぼくはしにましぇーーーん!

神様なんていませーーん!

STAP細胞もありませーん!

記憶なくしてぇーーーー!

 

……寝よ、もうアカンわ今日。

こんなん、なんもする気起きひんわ……。

はぁーーーーー死にてぇーーーーー。

 

後悔を胸に俺は広場から立ち去った。

百匹くらいに増えた戦士長ペンギンがグエグエうるさいがどうでもいい。

家帰って木の実食って寝よ……。

 

 

おれはしょうきにもどったぞ!

 

そうだ、俺は紅黒軍団との戦いのための修行で南極に来てたんだった。

何か手違いで楽園の主みたいなことやってたけどノープロだ。

むしろ文明開発まで出来るなんて多才過ぎてゴメンね?って感じだわ。

それにもう充分鍛えただろ、多分人造人間17号くらいの強さあるし。

という訳で帰国します。

 

深夜、取る物も取らずに南極を駆け抜けて行く俺。

まぁ軽く音速突破してるから誰の眼にも留まらないと思うけど。

ここまでが助走で大陸の端から大ジャーンプ!

ついでに破ァ!とやって南極の沿岸10kmほどに竜巻が起こり続け、大陸中に吹雪が吹き荒れる呪いを掛けておく。

なんか気合い入れてやったら出来た。

これで南極は竜巻と吹雪の檻で外界と隔離されたわけだ。

楽園は誰の眼にも触れられてはならぬ!

平和は守られた(笑)

 

そして俺は月明かりを頼りに故郷を目指す。




みんな一度は思ったことがあると思う。
あの六道仙人たちの子孫ってなんであの角継いでないの?って。
そんな疑問からの第一話でした。
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