BUGHAZARD THE CROSSEDITION 一時停止中   作:超輪

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招かれた客なの?俺達

黒い空間、多分それが俺の始まり。いつから?そんな事は俺には分からない。そんな俺、本葉 夏月(ほんば かずき)は黒い空間から目覚めようと意識が覚醒する時が来た。

 

夏月「ん……」

???「あ……みんな!起きたよ!」

 

誰かの声が聞こえる。ボヤける視界が覚醒すると、ねずみ色の天上と髪色が空色の男の顔が見えた。俺はゆっくりと上半身を起こし、周りをキョロキョロと見る。

 

夏月「ここは……どこだ?牢屋?」

???「その通りや」

夏月「え?」

 

声が聞こえた方に体を向けると、そこには15人の男女が俺を見ていた。頭に迷彩の紐を結んだ学ランを着た1人の男が俺に向かって来て、手を指し伸ばしてきた。

 

博「俺は柴中(しばなか)(ひろし)って言うんや。君は?」

夏月「お、俺は本葉 夏月(ほんば かずき)、よろしく……」

博「宜しくな夏月はん。ほら!面倒やけど今起きた夏月はんに自己紹介しいや」

 

指し伸ばしてきた手を握ってその場で立つと他の14人の男女が寄って来た。みんなの容姿はどれも学生服を来ているが、どれも個性的な印象だった。そしてそれぞれからの自己紹介が始まる。

 

ネプテューヌ「まずは私達からだね!私はネプテューヌ!主人公オブ主人公のネプテューヌだよ!よろしくね!」

 

主人公オブ主人公ってなんだ?ネタなのか?ツッコミが欲しいのか?他の人は何故か気にしていないし!ピンクの髪の毛と二つの十字ボタンの様な髪飾りが特徴的な子がネプチュ……ネプテ……ネプトゥ……っていいにくいなもう!とりあえずネプで。

 

ノワール「私はノワール。よろしくね」

ブラン「ブランよ。よろしく」

ベール「私はベール。よろしくお願い致しますわ。本葉殿」

うずめ「俺は天王星(てんのうぼし)うずめって言うんだ。よろしくな!かずっち!」

夏月「かずっち……まあよろしく」

 

黒髪のサイドアップツインテールなのがノワール。茶色い髪の毛の声が小さくて大人しそうなのがブラン。金髪の長い髪の毛と妙に強調している大きな胸がベールだな。そして赤髪の見せパ……ワイルド極まりない服装をしたのが天王星うずめ、変わった苗字だな。そう確認していたら次の自己紹介が始まった。

 

優一郎「百夜(ひゃくや)優一郎(ゆういちろう)。よろしくな」

シノア「私は(ひいらぎ)シノアって言います。よろしくお願いします」

夏月「よろしく」

 

百夜優一郎……変わった苗字だな。ある意味名前が特徴的で、顔がムッとしているけど、あれは自然なのだろう。柊シノア……薄紫の髪の毛と後ろ髪に濃い紫のリボンが特徴か。

 

2人の自己紹介が終わり、次は4人の自己紹介に移る。

 

結弦「俺は音無(おとなし)結弦(ゆづる)。よろしくな」

ゆり「私は仲村(なかむら)ゆり。青い髪の毛の男が日向(ひなた)秀樹(ひでき)。ハルバードを持ったアホが野田(のだ)よ」

秀樹「よろしくな。本葉」

野田「ふん」

夏月「…………」

 

主人公オブ主人公の次はハルバードか!?ってなんで持ってるんだよ!?怖すぎだろうが!とか言って日向秀樹はムードメーカーなのか?俺の肩を掴んでグッドサインする。野田って言う人は怖いが、音無と仲村と日向なら仲良くやっていけそうだ。

 

4人の自己紹介が終え、次は2人の自己紹介に移る。

 

霊夢「博麗(はくれい)霊夢(れいむ)よ。よろしく頼むわ」

魔理沙「私は霧雨(きりさめ)魔理沙(まりさ)!普通の魔法使いだと思うんだぜ!」

夏月「お、おう……」

 

博麗霊夢は後ろ髪に付けてる大きな赤いリボンが特徴的。んでもって霧雨魔理沙は金髪と片側だけおさげが特徴的……って!?主人公の次はハルバードでその次はガッツポーズして普通の魔法使いって!しかも思うとか何言ってるのこの人は!

 

そして最後に思われる2人の自己紹介に移る。

 

源治「俺は小夜凪(さよなぎ)源治(もとはる)。気軽に源治と呼んでも構わないよ」

フェル「僕の名前はマックス・フェルナンデス。よろしくね。夏月さん」

夏月「おう、よろしく」

 

銀髪と伸びた髪の毛の尻尾が特徴の小夜凪と、小柄で髪色が空色の男がフェルナンデス……って隣に居たのか。

 

全員特徴的なのは分かった。まず変人が3人で、後は普通。全員学生服を着てるから、きっと学生で見た限り高校生なのかな?っと俺は思った。

 

博「よし、みんな終わったみたいやな。ところで夏月はんも学生なん?俺達と同じように学ラン着とるけど」

夏月「え?あ…そうだな」

 

博に言われるまで気付かなかった。どうやら俺も学生服を着ていたらしい……ん?待てよ?なんで学生服なんだ?あれ?分からないぞ?

俺は、自分が何故学生服を着ていた事を気付かなかったのかで少し戸惑いを見せた。

 

シノア「もしかして、夏月さんも覚えていないんですか?」

夏月「あぁ……なんでだか分からないんだ。なんで学生服を着ているのかなんだけどさ」

ゆり「という事は、私達と同じって事ね……」

夏月「え……同じってなんだよ」

 

俺は、仲村が口にした同じって言う意味に理解が出来なかった。何が同じなのかを聞くと仲村の代わりにノワールが答えた。

 

ノワール「信じられないだろうけれど、仲村さんが言ってる同じって言うのは、私達全員記憶喪失だって事よ」

夏月「へー……って!はぁ!?」

 

驚いた俺は大声をあげた。全員記憶喪失だぁ?なんだそれ!?有り得ねぇだろ!俺は記憶喪失なんじゃあ…………ってあれ?名前以外何も思い出せない。マジなのかよ……。

 

夏月「名前以外思い出せない……マジなのかよ」

優一郎「俺もお前と同じリアクションをしたぜ。でも何も思い出せねぇ。信じらんねぇけどマジなんだよ」

ブラン「非現実的なのは分かるけれど、無理矢理でも理解してくれると嬉しいわ」

夏月「そう……だな」

 

俺を含めた16人が全員記憶喪失。非現実的にも程があるが、ブランの言う通りに無理矢理状況を飲み込む事にした。じゃあ次は、なんで俺達は牢屋の中にいるんだ?そう思った俺は、牢屋の鉄の棒に手を掛けて大きく空いた隙間から外側を見渡す。見覚えのない空間だった。向かい側は白い壁、左には自動扉だと思わせる分厚そうな機械の扉がある。右は向かい側と同じく壁。その時、何となく直感でどっかの施設じゃないかと思わせる構造をしていた。

 

夏月「どっかの施設?」

ネプテューヌ「やっぱり夏月君もそう思うよね!ほい施設に一票!これで八だよー!秀樹君!」

秀樹「ちくしょー!でも基地も八だぜネプテューヌ!さあどうする!?困ったなぁ!?」

 

何が始まったんだ?施設と基地が八で互角?多数決でもやっているのか?場は2人の熱気で織っている。テンション高いな……檻の中にいるのによ。俺は2人の様子を見て呆気に取られる。

 

仲村「提案したコミュニケーションのつもりだったんだけど、2人のテンションが高すぎて付いてこれないのよね……」

霊夢「最初は良くて、ある程度縁は深くなったとは思うけとねー」

ベール「しかし…2人を見ていますと、私達までにやけてしまいますわ」

夏月「まあ確かに……」

 

ベールに言われてからテンションMAXの2人を見ると、確かに笑いが出てくる。こういう時こそ、不安にさせない為の振舞えなんだと俺は思った。記憶喪失だと言うのに、なんだが考える事がアホらしく思えてくる。

 

そんな時、自動扉が開く音が聞こえた。その音が全員に聞こえたのか、すぐに自動扉の方へ視線が向く。テンションMAXだった日向とネプも冷めていた。俺も自動扉の方へ向くと、1人の武装した兵士がやって来た。その兵士の後ろには兵士の3倍くらい大きい四角い物が白い布で被せている。その物体を乗せた手押し車を使って、檻の前まで押し運んだ。そして疲れ、息を整えて俺達の前に立った。

 

???「ふぅー……。待たせたな!」

夏月「いや待ってねぇしお前は誰なんだよ!」

武装した兵士「武装した兵士だ!」

 

と言ってガッツポーズを決めて「ガシ!」的な音が聞こえたような気がする。

 

夏月「見て分かるわそんな事!」

野田「おい兵士さんよー 何しに来たんだ?答えろ!」

武装した兵士「まあこれを見てくれお前達」

 

そう言った兵士、自称「武装した兵士」は俺達に一つの手紙を渡してきた。仲村がそれを受け取って内容を読む。

 

仲村「今さっき、バグテロが起きた。檻の中にいる君達は自力で逃げて欲しい。今目の前に布で被せている大きな箱があると思う。その中には武器がある。自分に合う武器を選んで研究所から脱出せよ!では健闘を祈る!by自称都合人(笑)……はぁ?」

武装した兵士「そう言う訳だ。檻の鍵は解いてあるから、無事ここから脱出してくれ!では!」

仲村「ちょっと!……っていつの間にか居なくなってるし……」

 

さっきまで目の前に立っていた自称「武装した兵士」は最初からいないかのように姿を消していた。そしてその人が言っていた通り、檻の鍵が解かれていた。俺達はとりあえず檻から出ていくと、まず布で被された四角い物体の周りにみんなが立つ。

 

フェル「あの……僕としては、仲村さんが読んだメモを聞く限り、なんか軽くないですか?」

源治「そう思うのは山々だが、ここまでやらせる奴だ。自称都合人(笑)は何か考えがあるんじゃないか?」

霊夢「自称都合人(笑)……何者なの?」

夏月「いやなんで自称都合人(笑)だよ。せめて手紙の送り主にしろよ」

秀樹「まあとりあえず、武器とやらを選ぼうぜっと!」

 

そう言って日向が布を退かすと、そこにはいくつもの武器が積まれた武器庫が姿を現す。なんかあれだ、高級な指輪や宝石やらに保管するのに使う赤いやつだ。

 

ノワール「色々あるわね。ハンドガン、サブマシンガン、ショットガン、ライフルとスナイパーライフル。後はサバイバルナイフね……んでなんでハリセンがあるのよ!」

 

おい自称都合人(笑)なんでハリセンが武器庫に入ってるんだよ。使える訳ないだろこれ。

俺達はそれぞれ武器を選びにかかる。銃に触るのは初めてだが一番手に馴染めそうなハンドガンを選んだ。そのハンドガンの名前は「M9A1」銃の知識は0だが、果たして俺に使いこなせるのか?と思ったら……

 

ゆり「ん〜。この銃のグリップじゃあ合わないわね。やっぱりこっちかしら」

結弦「俺はこれだな」

ネプテューヌ「あ!これデザートイーグルだぁ!これにしよう!」

ブラン「さばいばる〜ないふ〜」

魔理沙「弾幕はパワーだぜ!ってなわけで私はサブマシンガンだ!」

うずめ「メガホンはないのか……」

 

一部気楽に選んでるんだが……

仲村や音無は試しにもって相性とか確かめてるけど、大丈夫なのか?……ってうずめさんはなんでメガホンなの!?敵の鼓膜を破壊でもする気か!?

 

博「夏月はん。あんたはM9A1を選んだのか」

夏月「柴中、銃の知識があるのか?」

博「いや、知識はない。ただその銃のタグがM9A1って書いてあるのを見ただけやで」

夏月「柴中はその銃を選んだのか?」

博「あぁ、グロック17って名前や。まあ適当に選んだだけやけど、試しうちが出来んと選びようもあらへんな〜」

野田「俺に銃は必要ねぇ、俺にはコイツがあるからな」

 

俺と柴中の話途中に割り込んできた野田。ハルバードを軽々と振り回すその扱い慣れている事が分かる。多分一番強いんじゃないか?

 

小夜凪「これは頼もしい。それでみんなは選んだか?」

ベール「こちらは選びましたわ」

シノア「こちらも」

ゆり「私達も問題ないわ」

 

みんなも選び終わったようだ。それぞれの武器のカートリッジを持って準備を整える。そんでだ……

 

夏月「ブラン、なんでハリセンを?」

ブラン「ハリセンを甘く見たら頭蓋骨が割るわよ」

 

いや馬鹿にするも何も俺達は、本当か知らないけどバグテロとか言うやつから逃げる準備をしているんだ。漫才の準備はしてないぞ。

 

優一郎「そんで?これからこの薄気味悪いとこから出るんだよな?」

博「まあ手紙通りに動くべきやろうな。お互い知り合ったばっかりやけど、チームワークを大事にして行こうや」

 

と一致団結するところで、自動扉の方から誰かのうめき声が聞こえた。そこに全員の視線が向くと、その正体を見た。

 

ネプテューヌ「ネプ!?何あれ!?」

 

人間なのか?いやなんか違う。体の一部がおかしい、首の位置が明らかにおかしい。関節が変な方向に伸びていたり、頭の向きが逆だったり、両目の位置が肩にあったりと気持ち悪いやつが俺達の方へ、両手を伸ばしてゆっくり近づいてくる。

 

うずめ「おい冗談だろ?モンスターか!?」

結弦「と、とりあえず撃て!」

 

化け物の近くにいたネプテューヌとうずめは後ろに下がって身を伏せながら銃を構えた。そして銃を持つ人全員の銃口が全て化け物に向けて、一斉に発砲。乱れ撃たれた銃弾は化け物の体中に命中する。着弾する度にバジバジと音が鳴る。無数の風穴を空けられた化け物は力尽きようとしてるのか、全身がモザイクのように変わり、次第に消滅した。

 

夏月「な、何なんだよ……一体……」

源治「ゆりさん。手紙には研究所って書かれていたよな?」

ゆり「えぇ、そうよ。もしかしてあなたも私と同じ考えかしら?」

源治「あぁそうだな」

優一郎「ちぃ!あんな奴が他にも無数にいるって事かよ!」

 

俺にとって最初の目覚めは気持ちのいい目覚めだと思いたかった。でも訳の分からない化け物を目にした今、もはや気持ちのいい目覚めと思えられない。これはもう最悪な目覚めだ。

 

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