BUGHAZARD THE CROSSEDITION 一時停止中 作:超輪
ネプテューヌ「どうかな?この目移りしそうなタイトル!」
フェル「何を言ってるんですか……」
野田「それで俺達はまず何から調べればいいんだ?」
ブラン「まずは進むわ。下の階層より、この階層は広そうだからいい発見はあると思うわ」
私達はゆりの指示通り、B17Fの探索をしている。この階層のエレベーターで他のチームと別れ、それぞれの指示に動いている。その中の私達は引き続き探索し、有力な情報を見つけるのが私達の目的よ。
現在の階層の作りは、下の階層のB18Fに似ており、床と壁が機械性で所々窓ガラス越しで見える広い研究施設の構造をしている。
魔理沙「うわあー。凄く広いな〜」
両手で後頭部を支えながら歩いている魔理沙は、好奇心丸出しにして周りをキョロキョロと見渡す。
ネプテューヌ「こういうシチュエーションでやってみたかったんだよね!銃を持ってさ!エージェントみたいに動くとか!」
装着していたホルスターに収められたデザートイーグルを見せびらかすように、いつの間にかもう一丁の拳銃を両手で構えながら、ポーズを取る。
フェル「うわあ……ネプテューヌさん、カッコイイですね」
ネプテューヌ「ふふ〜ん。そんなの当たり前だよ!だって私は主人公オブ主人公なんだもん!」
野田「ふん。くだらん事を」
ブラン「私は……このハリセンで十分よ」
魔理沙「そんな装備で大丈夫か」
ブラン「大丈夫だ。問題ない」
探索中にも関わらず、軽く会話をしながら先へ進む。フェルナンデス君と本葉君に私のハリセンが気になるようだけれど、この武器を侮ったら痛い目に合うわよ。実際にやられてみれば分かるわ。本当に痛いわよ。
ネプテューヌ「ねぇ、あそこ何だけど、ガラスが割れてない?」
左側でしばらく続いた窓ガラスの先に、一部割れたガラスがあるのを、最前列に歩いていたネプテューヌが見つけた。そこに近付いてみると、ガラスの欠片は外側の室内側に散らばるように大きく割れていた。室内の構造は横幅が長く、その中に収まるように横に向いた機械性のテーブルが横3列、縦2列に設置されている。
フェル「何でしょうか……これは…」
魔理沙「今気付いたんだけどさ。このガラスの厚み、5mmあるぜ?」
ネプテューヌ「5ミリ!凄いね。ガラスの5ミリって簡単に割れないのに」
野田「どう言う意味だ?」
野田は5ミリの厚みがある研究所のガラスの丈夫さを知らないのか、疑問を持った表情で問い掛けてきた。
ブラン「恐らくだけれど、この研究所のガラスは全て強化ガラスよ。その根拠はさっきのバグノイドが保管されていた様な部屋の構造。この意味が分かるかしら?」
野田「単刀直入に言ってくれ」
ブラン「要はこのガラスは人の力では簡単には壊せない作りになってるのよ」
勘だけれどただの強力ガラスではないと思うような気がする。確認してみたところ、割れたガラスの周囲にひび割れがない。つまり、集中的に同じ部分を何度も振動を与えて割った事になる。じゃあその原因になる物は何かしら……
ネプテューヌ「ねぇ。このまま中を調べてみようよ。何かレアな物がありそうな気がするんだ!」
魔理沙「奇遇だな、ネプテューヌ。私もそう思うぜ」
フェル「僕には危険な感じがしますよ……」
ブラン「そうなった時は、このハリセンの出番ね」
ネプテューヌ「それじゃあ!中に入ってみようか」
割れたガラスの穴を潜り、室内に潜入する。ガラス越しで中の構造は分かっていたけれど、中に入ってみると、テーブルの死角で見えなかったところが見えた。
ネプテューヌ「……ねぷ!?」
そこはあった物を最初に見つけたネプテューヌが声を上げた。
フェル「どうかしました?ネプテューヌさ……っ」
フェルナンデスはネプテューヌの反応が気になり、見た物確認すると、恐ろしいもの見たような表情でその場に腰を抜かし少し後に下がった。
魔理沙「どうしたんだよ2人共?何を見つけたんだぜ?」
様子が気になった魔理沙は二人の元へ行き、見た物を確認すると、それに納得したかのように表情から動揺を見せた。
魔理沙「……ブラン、野田。ちょっと来てくれ」
割れたガラスの周囲を確認していた私と、割れていないガラスに背中を預けていた野田は、魔理沙の呼び掛けで、向かい、魔理沙は見た物の方へ指を指した。
ブラン「…死体!?」
野田「この研究所の役員見たいだな。化け物に殺られたか」
テーブルの死角に現れたのは、頭部を失い、仰向けに倒れていた研究員だった。首元から流れ出ている血痕が大きく広がっており、白衣に染み付いている。大雑把に見たところ、他の外傷はないようだ。
ブラン「一撃で殺されたみたいね……」
ネプテューヌ「ひ、酷いよこんなの!〇〇〇値が削れちゃうよ!」
野田「だがこれで分かった。コイツをやった奴がこの階層にいるって事だな!」
野田はハルバードを構え、場を警戒するように周りを見始めた。
魔理沙「上等じゃないか!私の……えっと?なんちゃらが唸るぜ!」
フェル「H&K MP5ですよ…魔理沙さん」
ブラン「待って、無闇に戦うのは不適切よ」
フェル「そうです。ここは落ちていて、冷静に動くべきです。僕達はあくまで探索しに来てるんですから」
野田「それも一理あるな」
野田は構えていたハルバードを肩に乗せ、それに合わせて魔理沙もサブマシンガンを下ろす。
ネプテューヌ「とりあえず、まずは気になるものを探してみようよ」
ブラン「えぇ。各自、この室内を調べるわよ。互いに見える視界範囲内にいるようにしなさい」
室内の探索を始めた。中心に立ち、その場をぐるりと回る。別室に続く自動扉が一つ、室内の角っ子にあった。割れたガラスから見れば、右側にある。
ブラン「野田君、ちょっとボディーガード頼めるかしら」
野田「分かった」
ブラン「私達はこの自動扉の先を見てくるわ」
ネプテューヌ「分かった!何かあったら大声出してね。すぐに駆けつけるから」
私はネプテューヌの返事に頷き、先に続く自動扉の中へ進む。自動扉に鍵を必要とするプログラムが無かったのか、前に立った途端、左右に別れるように開かれた。その先にある物は、植物園と思わせるような温室の構造をしていた。
野田「なんだここは?」
ブラン「植物園のようね」
見渡す限り、広さは幼稚園児が扱う公園くらいの広さ。研究所という事は、ここは研究素材に使われる植物があるって事が妥当かしら。
野田「おいブラン。こんな用紙があったぞ」
ブラン「見せて」
野田は床に落ちていた一つの用紙をブランに手渡した。ブランがそれを読み上げる。その用紙にはこう書かれていた。
「
「
「万が一感染してしまった場合、早期に専用のワクチンを投与すれば、変異化から免れる事が出来る。しかしウィルスの感染から一定時間経つと、免れる確率が徐々に減っていけば行くほどワクチンの効果が薄れ、最悪の場合、脳を破壊して活動を止めなければ、変異化する」
用紙にはそう書かれていた。
ブラン「ふむ。変異化、恐ろしいわね」
野田「よく分からないが、危険なのは分かるな」
ブラン「そうね。早期に皆に知らせる必要があるわ」
読み上げた用紙を折りたたみ、ポケットに入れて植物園を調べる。
ブラン「綺麗な花ね」
植物園なだけあって色んな花が育てられている。でも奇妙な事に全て初めて見る物ばかり、記憶喪失だからっと言うのもあるけど、少なくとも現実にあるとは思えない。
好奇心で周りを見ながら進んでいくと、いつの間に植物園の入口に戻ってきた。
ブラン「え?野田君、あなた後ろに居たんじゃあ……」
野田「俺は何もしてないぞ。ここで待ってただけだ」
どうやらこの植物園の道は円型になっているらしい。これ以上調べても何も無さそうだと思い、植物園を後にする。
ブラン「ネプテューヌ、何か発見はあったかしら」
ネプテューヌ達が居る室内に戻り、呼び掛けると、それに答えて返事をしてきた。
ネプテューヌ「それなんだけど、3つあったよ!変な注射器とメダルとカードキー!」
私はその三つの物を確認する為、私の位置から室内の1番後ろの右の最後尾のテーブルに集まっているネプテューヌ達の元へ行く。
ブラン「なに?これ……」
魔理沙「カードキーは分かるけど、残りの2つがよく分からない奴なんだぜ」
フェル「星のマークが記されたメダルと、注射針が三つ設置された大型の注射器です」
ブラン「そのカードキーを見せて頂戴」
魔理沙からカードキーを貰い、目視で確認する。白と緑にカラーリングされているのは分かるが、重大な部分が無かった。
ブラン「ない?」
ネプテューヌ「そうなんだよねー。どこのカードキーかが分からないんだよ〜」
魔理沙「困ったよな〜」
ブラン「そうね……。でも見つけただけでもいいわ。三つとも持っていこう。それと私達にも発見があるわ」
そう言った私は、さっきポケットにしまった用紙を取り出し、広げてテーブルの前に出す。
ネプテューヌ「これは?」
広げた用紙を3人に聞こえるように読み上げ、内容を説明する。そして読み終えた。
フェル「それじゃあ、僕達が発見したバグノイドと言うのは、
ブラン「えぇ、間違いないわ」
魔理沙「じゃあさ、ゆり達が追われていたあの気持ち悪い奴は何なんだ?」
ブラン「それは分からないわね。今はそれについて保留にしておきましょ。ここの探索は終わった?」
ネプテューヌ「うん。全部のテーブルを見て回ったんだけど、これしか無かった」
と言う事は、ここの探索は終わりね。また別の場所で探索しよう。今度は、化物がいるこの階層を警戒しながら。
私達は調べ終えた部屋を潜入口の割れたガラスの穴から出ていき、別の場所の探索に向かう。
ネプテューヌ『あれ?そう言えば、ガラスの穴以外で入るとこって無かったような……』
ネプテューヌはここの中で疑問に思っていた事を呟いていた。