勇者(元)の学園生活 (連載停止)   作:おおぞら

1 / 6
初めての投稿ですが、よろしくお願いします。


プロローグ

 

 

春の日差しが暖かく感じられる今日この頃、わたくし上山 登(かみやま のぼる) は高校に入学します。

 

 

☆☆☆☆

 

 

 

俺は中学生の時に事故で両親が多額の保険金を残しこの世を去ってしまった。

 

俺には兄弟がおらず、周りの親戚は保険金を目当てに登に近付いてくる。

 

そんなのに頼りたくないので、俺は1人で暮らしをする事にした。

 

学業や家事の両立に悩み両親の有り難さを感じながら頑張って生活したが、時々寂しくて泣いた。

 

そんな生活が2年も過ぎたある日、家族ができた。

 

家族と言っても人ではなく猫だか。

 

その猫は学校から帰った時に家の前に傷付き倒れていた。俺は病院に連れていき、なんとか一命をとりとめた。

 

完治した猫には飼い主がおらず、保健所送りになるところを俺は何かの縁だと思い飼う事にした。

 

黒猫の名前は黒歌。

 

名前を決めていたときに頭に急に思いついたからだ。

 

黒歌と一緒に生活して俺は猫だが家族の暖かみを感じられ幸せだった。

 

黒歌との生活も1年過ぎた今日、登は近かかったからという理由で選んだ高校に入学する日であった。

 

 

 

 

☆☆☆☆

 

 

 

 

真新しい制服に身を包み、傷ひとつないカバンを持ち玄関に歩いていった。

 

緊張してきた……いやいやまだ玄関だぜ、早すぎるだろ!でもなあ?どんな人がいるんだろ。友達つくれるかな?怖いヤンキーみたいなのとかいるかな?はぁ~ドキドキしてきたなあ。

 

ビクビク緊張させながら玄関で立ち止まり考え悩んでいた。

 

でも早くね?まだ登校時間2時間前だぜ?誰も居ないって。緊張し過ぎだろ俺?

 

と臆病に悩んでいると後ろから、ニャーと声が聞きなれた声が聞こえた。振り返えれば1年前から家族になった黒猫の黒歌が足下にすり寄ってきた。まるで俺が悩んでいるのを安心させようとしているようだ。

 

「俺を心配してるのか、黒歌?」

 

「ニャー?」

 

うん、わかんない!猫語だからね!まぁ何言ってるのかわかんないけど心配してくれているのか?

 

「ありがとう。心配してくれるのか?」

 

「ニャー!」

 

わかんないね!でも黒歌賢いからね。安い猫缶だったら食べる前にペシペシ足を叩いてくるし、トイレを利用してくれるし、返事を返してくれるし………はっ!まさか黒歌は俺が寂し過ぎて作りだした妄想なのでは?とアホな事は考えずに。俺、そこまでヤバくないし!

 

「ニャー?」

 

黒歌はこちらを見ながら首を傾向けている。

 

なにうちの子超かわいい!猫派ではなかった俺をおとすとは恐ろしい才能ね。黒歌に俺メロメロだしね。「もし黒歌が人間の女の子だったら俺絶対好きになってるなあ」

 

「ニャ、ニャ、ニャーーーー!!」

 

どうした?突然大きな声を出した黒歌を見ると床に寝転びながら左右に転がり回っていた。少しして動きを止めるとじっとこっちを見てくるし。目が潤んでいるようだ。どした?まぁいいか。緊張してたのも黒歌のおかげでなくなったし。行くか。

 

「ありがとう黒歌。行ってきます。」

 

「……ニャー?ニャー!」

 

黒歌からも返事?をもらい玄関を出た。外はまだ6時と早いが日は登っていて明るく暖かい。一歩踏み出し学校へ歩き始めた。

 

不安になってちゃ始まらない、頑張ってポジティブに行こう!どうにかなるでしょ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、歩き始めて3歩目に異世界召喚された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ……ありのままを話すぜ。3歩目に地面が光りながら魔方陣が描かれ始め、魔方陣が大きくなるのが止まったと思ったらさらに光りだし、眩しくて目をつむった。

 

眩しさが収まったのを感じ目をあけるとコンクリートの道路ではなく、大理石で囲まれた見知らぬ場所だった。

 

目の前には美少女が両手を組ながら祈りを捧げているように座っていて。周りには杖持ったローブを着た人達が居た。

 

何が起こったのか解らなくてあたふたしている俺は美少女に手を引かれ連れていかれた。

 

その行動に生まれてから恋愛経験なしの俺は違う意味でドキドキ慌てながら、大きな広間に案内された。

 

そこにもたくさんの人がいてこちらを見ていた。

 

鎧や槍を持つ武装した人達、現代では見慣れない服装をしたおじいさん達、高い場所に座っている冠付けたおじさん。ゲームの謁見の間の様な場所だ。連れてきてくれた美少女は手を放し冠付けたおじさんの近くまで歩いていきこちらを見ていた。

 

状況が解らなくて茫然としている俺に、歳よりの冠おじさんの近くのおじいさんが話しかけてきた。

 

「ようこそいらっしゃいました勇者様よ。」

 

「………………………………………………………………………」バタン

 

脳の処理限界を越え気絶した。

 

それから目を覚ますと知らない場所で叫び、周りにいた冠おじさんや美少女に謝られ、説明された。

要約すると……

 

1 ここはアース大陸と呼ばれる大陸のムスターク王国という場所

 

2 この世界は魔法がありドラゴンやスライムなどの魔物が存在するファンタジー世界

 

3 魔王と呼ばれる魔物の頂点が存在

 

4 魔王にも残虐的なものもいれば、不可侵条約を結ぶ変わり者もいた

 

5 大半が残虐で侵攻して来るたびに人魔大戦が勃発

 

6 魔王の強さもばらつきがあるため勝つ時と負ける時がる

 

7 負けそうな時は勇者を召喚し、手伝ってもらっている。

 

8 召喚されし勇者はステータスがこの世界とは比べると圧倒的に高い

 

9 今回の魔王は歴代最強クラス

 

10 俺の強さ、潜在能力も歴代最強クラスでも、断ってもらってもかまわない

 

11 元の世界に戻ることも可能

 

12 王様の名前はウィルム3世、姫様の名前はクリスタ

 

どこの二次小説?と思った俺は悪くない。

 

オタクであった俺は大好きな分野であったので理解しやすかった。

 

俺がよく読むこの手の小説は帰れない物が多かったので、今すぐに帰ることが可能な事に驚いた。

 

俺は理解はできても、信じることができなかったが、メノウで魔法を使われたりされると嫌でも信じられた。

 

俺に勇者として頼まれたが俺は答えを決めていた。決っしてイメージトレーニングをしていたわけではないよ。断じて違うよ。

 

断ろうと。

 

王様に断わる事を伝えようと顔を向ける。

 

王様もこちらの答えを予想したようで目をつむり、悲しさが感じられた。心変わりしそうであったが喧嘩もした経験もない俺では死ぬのがおちだと思い返し、断わる事を伝えた………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………るはずだった、割り込みが入らなければ。

 

俺の前に腰あたりまで伸びた金髪が美しく感じられる第2王女であるクリスタ姫が目の前にやってきて、少し目立った胸の前に両手を握りながら上目遣いでこちらを見ながら、

 

「助けてはいただけませんか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい!喜んで!」

 

と、さまざまな悩みなどはかわいい美少女の少し震えた声+涙目の上目遣いでどこかへ吹っ飛んび、

 

「何をすればいいんですか?まずどこへ行けばいいんですか?どこに魔王がいるんですか?どのような魔物がいるんですか?どんなお金が使われているのですか?どのような武器や防具があるんですか?何でも入る魔法の鞄などありますか?どのような食べ物が主流なんですか?他に仲間になってくれそうな人などいるのですか?服装がこの世界と違って周りから浮きそうなのでこの世界の服装とか貰ってもいいですか?どのような移動手段が在るのですか?どうやって魔法は覚えればいいんですか?姫様は好きな人とかいるんですか?俺の強さが歴代最強クラスだと言われたんでんですがどれくらいなのか説明してくれたり、比較してもらってもいいですか?過去の魔王などの強さなどが判っていたら教えてもらってもいいですか?先ほどの説明から過去にも勇者が召喚されたみたいなのでどのような勇者が召喚されたんですか?聖剣や魔剣はありますか?また、存在する場合どのような能力や名前を持っているかとかを教えてもらってもいいですか?ダンジョンも存在しますか?エルフや猫耳、犬耳はいらっしゃいますか?旅に出る前に少しは鍛えてもらうことはできますか?俺って、けんかもしたことがないので不安なんですけど大丈夫でしょうか?」

 

「……えぇ、えーと大丈夫だと思いますよ」

 

あまりの様子に姫様は少し引いていたが、その様子に俺はまったく気付く事なく続ける。

 

「そうですか。いやー、よかった。では、ゴッホン!必ずや魔王を倒して見せましょう」

 

テンションが一周して深夜テンション状態を超え本人にも何を言っているのか理解できないレベルである。

 

また新たなる黒歴史が誕生した瞬間でもあった。

 

 

 

☆☆☆☆

 

 

 

それからの過ごした日々はまさに怒濤のようであった。

 

メンタルが弱くけんかしたこともない俺は初めはつらかったがそんなものが軽く吹っ飛ぶ事がいくつもあったので少しメンタルや大きく力も鍛えられた。

 

例えば、間に入ってきたクリスタ姫の行動が限りなく計算されたあざとい演技であったり、姫様が行動派で一緒に冒険に付いてきたり、戦う事が嫌いな戦士が仲間になったり、700歳の中身がお化(ば)あちゃんの魔法使エルフが仲間になったり、回復役なのに無駄に優しくもなくツンデレな聖女が仲間なったり、聖剣を見つけたり、天空に浮かぶ島に行ったり、カジノの町で人生賭けた人生ゲームをやったり、聖剣が(俺の)力に耐えきれず折れたり、助けた女性はみんな既婚者だったり、島ぶった斬ったり、仲間の悩みを解決したり、掟を色々ぶっ壊したり、聖剣の変わりとなる剣を手に入れたり、喜び、楽しみ、悔しさ、悲しさを感じながら共に過ごし、魔王をあっさり倒すことができた。

 

だが俺はゆっくり平和を感じる事ができなかった。

 

強すぎた俺の力が各国の火種になりかけたからだ。

 

だから俺は、仲間の女性メンバーの気持ちに気付きながらもたった1人の家族である黒歌がいる元の世界に帰ることを決めた。

 

そして、王様に頼み仲間や周りの人達に気づかれないようにそっと元の世界に帰った。

 

さまざまな重要な立場であった彼女達には強大な力を持つ俺は問題の種になってしまうからだ。

 

それに彼女達に会ってしまうともう我慢することができなくなるからであった。

 

元の世界のコンクリートの地面に立っていた。

 

帰って来たと考えたがすぐに、耐えきれずに地面に膝を付きながら顔をくしゃくしゃにして大泣きした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ、行こうと思えば行けるけど。

 

 

 

 

それから心を切り替え家へと帰った。切り替えの早さは冒険で得た物だった。

 

 

帰ってきた場所は魔法陣が発生場所で急いで家に帰ると黒歌を抱きしめ、また泣いた。恐ろしい冒険の中で黒歌は心の支えであったからだ。

 

それから色々あった。

 

俺の勇者(バグ)の力は引き継がれていて、剣や魔法カバンを持っていたり。黒歌からただの猫ではない気を感じられたが、黙っておくことにした。実はまだ3時間しかたっていなかったり。

 

そのため、入学式は当然遅刻で怒られ目立ったり、新しいクラスには人間ではない人達が一緒だったりと大変であった。

 

まったく違う意味で忙しい毎日だが、異世界のみんなを1日も思い出さない日はなかった。

 

多分一生忘れることができない。

 

どうにかしてまたいつかあっちへ行ってみたい………彼女達の気持ちが収まってそうな30~40年後に行きたいな。

 

何か色々こっちの世界にも在るみたいだけど巻き込まれないように静かに暮らして行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラグじゃね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に俺は駒王町に住む、駒王学園の1年生だ。

 

 

 




読んでいただきありがとうございました。感想お待ちしています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。