どちらも書いていくつもりなのでよろしくお願いします。
たくさんの飛行機が飛び交う滑走路、日本語以外の言葉を話す人たちで溢れかえっている建物内、何種類もの言語で書かれた標識。
「苦節12時間。退屈で仕方がなかった飛行機を乗り終え、等々たどり着いた」
「ニャー」
空港の入り口から、リュクを背負い、ペット専用のかごを持つ少年が出てきた。かごの中には一匹の黒猫が入っている。
「ドイツ来たーーーーー!」
「ニャーーー!」
どこかの宇宙を目指す仮面ライダーのごとく、周りを気にせず叫んだ。
俺、上山 登、ただ今ドイツに来ています。
なぜドイツなのか?
それを知るには少し前に遡る。
☆ ☆ ☆
それは夏休みに入る少し前のある日。
俺は学校も終わり、スーパーに日課である買い物に行っていた。
俺の両親は数年前に他界しているため、家の家事をすべて行っている。
料理もその一つで、3日に一回は放課後買い出しに行き、冷蔵庫の中身を絶やさないようにしていた。
家の家事をしなければならないため、俺は放課後に時間があまりないので、部活には入っていなかった。
まぁ、理由はもう1つあるが。
それは、俺のただ一人の家族である黒歌の事だ。
俺が学校へ通っているため、黒歌の面倒を見てくれる人がいないので心配だからだ。
黒歌がただの猫ではないのはわかっているが、それがどんなものかわからない以上、やっぱり長い間家に残すのは不安だ。
だから、俺は誘われた時以外は基本、放課後になれば直ぐに家に帰っている。
今日も買い出しが終わったて帰ろうとしたが、福引券を貰ったのを思い出した。
スーパーで3000円以上買うと福引券が貰えるキャンペーンを行っていて、俺は一枚福引券を貰ったのだ。
福引の商品はこれだ。
1等 金色 北欧の旅二泊三日
2等 赤色 スーパー割引券500円
3等 白色 ポケットティッシュ
と、商品内容がひどかった。
1等と2等の間には深すぎる溝があり。3等なんかもう参加賞と名前を変えるべぎだ。
北欧って外国だよなぁ。海外旅行に行ったことないから行ってみたいなぁ。……あ、飛行機には乗らなきゃいけないのか。
俺は期待せずに福引を引くと、なんと金色の玉が出てきてしまったのだ。
「おめでとうございます。1等の北欧二泊三日の旅プレゼントです」
正直な話、俺はあまり嬉しくなかった。
もちろん海外旅行に行ったことが無かったから楽しみではあったが、その前に飛行機に乗らなければならないことに絶望していた。
俺は飛行機と船に乗ることが大嫌いである。
それも、中学の修学旅行でイルカウォッチングをする事に、先生にもう抗議したくらいだ。
勇者時代は航海する時は、必ず床から3cmほど浮び。そのせいで『海上のザコ』って称号を貰ってしまたのだ。
酔う訳ではなく、吐き気があるわけでもない、ただ乗りたくないのだ。乗る日の2日前から気分が沈む程だ。
俺はそんな複雑な気分のまま、1等賞の商品と食材を持って家に帰った。
それから俺は旅行の準備をした。
黒歌を近所の(自称)魔法少女に預けようとしたが、ペット同伴可能であることがわかり一緒に連れていく事にした。
夏休みの間にはどこかへ行く予定がなかったので、出掛けれるのはありがたい。三ヶ月前まで勇者として頑張っていたご褒美かな。海外旅行で休暇を満喫するぞ!
あ、でも、飛行機に野良ないといけないなかぁ……。
そして迎えた出発日、俺の拷問の12時間が始まった。
☆☆☆☆
俺は食事を我慢して、なんとか拷問をやり過ごした。
俺たちの旅行プランは、
初日、ドイツで過ごして観光。
2日目、移動してイギリスへ行き観光。
最終日、イギリスで観光し帰宅。
楽しみなのはイギリスだ。俺は海外旅行するならイギリスだと決めていたのだ。
食べ物が不味いとよく言われるが、どれ程なのか食べてみたい。シャーロック・ホームズの舞台。なんか知的な雰囲気。楽しみですしょうがないぜ。
メインはイギリスであったが、ドイツの観光も楽しかった。
ドイツの名産であるビールとソーセージは美味しく、黒歌も大満足だった。
なんでビール飲めるの?
こっちの世界の俺はまだ高1だけど、異世界にいる間に二十歳過ぎたんだよね。だから問題ない。ビールはこっちの世界の方が断然美味しいね!
黒歌もビール飲めてて以外だったけど、ジョッキ飲みとかやっぱうちの子ただ者じゃないわ。
そんな事をしてホテルに戻った。黒歌はさすがに飲み過ぎたのか、さっきまでフラフラしていて、今はベットの上で寝ている。
俺は飲み物を買いに夜の町にコンビ二を探しに出掛けていた。
☆☆☆☆
勇者とは別名疫病神である。
頭脳は高校生で、体は子供な小学生探偵も同じ別名を待っている。
何故か行く先々で事件に巻き込まれ、じっとしてても巻き込まれ、永遠に終わる事がない。
そんな存在がどこかへ行く?
つまり、どんどん巻き込んでいいんですね。はい!
☆☆☆☆
俺は見つけたコンビ二入り、飲ま物売り場へ行こうとすると、途中で変なおっさんが立ち読みをしていた。
黄色の帽子を被り、白い髭が長く垂れていて、左目には眼帯眼鏡?を着けている日本人にはみえないおっさん。そして極めつけは、グラビア雑誌を見ながら、
「最近の若い子はええのぉ。おお!こっちの子もなかなか」
とか、言っちゃている事だ。
登さんは知っている。経験則で知っている。これは関わるべきではない。関わったら絶対に面倒に巻き込まれる。
俺はおっさんの横を素通りして飲み物売り場に向かう。一瞬おっさんがこちらを見たが何事もなく通る事ができた。
飲ま物を手に取り、来た道を引きかした。
こんコンビ二は作りが悪いため、またおっさんの横を通らなければレジに向かうことができなかった。
ん?なんか引っ掛かるなぁ
俺は何故か違和感を感じていた。
ここまで来るに何もなかったし、財布も持ってきている。変な事と言えば、変なおっさんにあったくらいだしなぁ。
おっさんの横を通る瞬間そんな事を考えていた。
てか、あのおっさんコンビ二なんか目立つ所でグラビア雑誌見て、感想を言うとか、外国人怖いなぁ。それに若い子っておっさん…………ん?若い子……?
『最近の若い子はええのぉ。おお!こっちの子もなかなか』
何で俺が聞き取れたんだ…………、なんで外国人のおっさんが日本語で話してんだ…………………
「そこの聖気やら何やらを隠してる小僧、ちょっとわしとおしゃべりせんかのぉ」
俺はドッキリとしたが表情に出さずに声の方を見る。
そこにはグラビア雑誌を見て怪しく笑っていた表情のままこちらを見ているおっさんが居た。
頭のスイッチを切り替える前にこれだけは言わせてください。
あ!やっぱこれアカンやつやわ
☆☆☆☆
さっきのコンビ二から少し離れた所にある公園に俺とおっさんはやって来ていた。
俺はとても緊張しながら、自身の警戒のなさに呆れていた。
それは、俺は交渉が苦手で、敵意が感じられない存在を感知することが出来ない点からだ。
戦場では無敗であった俺だが、弱点はある。
例を挙げるなら、交渉で行われる駆け引きの力、感知をする力などである。
何年も腹の探り合いをしてきた人達に対して、たった数年の交渉経験しかない俺が敵うはずもなく。そのため、勇者時代は交渉役を代わってもらっていた。
感知能力も感知範囲は誰にも負けないが、敵意ないものには反応出来ない。もちろん、意識すればわからないことはないが、常に警戒しているわけではないため判断できない。
そのため、一人での話し合いなど、いつの間にかに相手の手の平の上で泳がさせているかもしれないため、俺は相手を最大限観察していた。
このおっさんから神性が感じられた。
おいおい神様かよ。神様がいるのは、俺の剣の事があって存在しているのは知っていたが、まさか会うとわなぁ。
「おっさんは何者なんだ?」
「ホホホ、そんなに警戒せんでよいぞ。わしはただお主とおしゃべりしたいだけじゃぞ」
「あきらかにそれだけじやないだろ。さっきから解析魔法かけてきやがって」
「おぉ、気づいておったか、それはすまんのぉ。年寄りのちょっとしたイタズラじゃよ」
こいつ絶対反省してねー!
反省の色が全く感じらず楽しそうな様子から、もうすでにおっさんのペースであるような気がしてきた。
「そうじゃた、わしが何者なのかだったかのぉ。わしの名はオーディン。アースガルズと言う組織で主神をしておる者じゃよ」
アースガルズ?当然聞いたことはないが。主神って、一番偉いやつかよ!
「何でも立ち読みなんかしてたんだ?」
「それは、護衛の戦乙女が真面目すぎるので退屈でのぉ。そいつを撒いている途中に見つけて読んどったわけじゃ」
こんなやつの護衛とか、まじドンマイ。戦乙女さん頑張って、ちょー頑張って。
「戦乙女?」
「そうか知らんのか…………まぁ、戦に特化した強い人間と考えればわかりやすいじゃろ。して、お主の名前は何と言うのじゃ?」
「ああ、俺は上山登。種族は人間」
……はっ!何で名乗ちゃった俺。これは不味い、完全に踊らされている。会話の主導権を握らなきゃ
「それでオーディンさんは俺に何の用が有るんだ?
「さっきも言った通り、おしゃべりしたいだけじゃよ」
「勧誘か?それなら俺は付く気はないぞ」
「堅いのぉ、そんなに睨んで警戒せんでよいのに。だから、わしはおしゃべりしたちだけじゃよ。争いにをしたいわけではない」
「どーだか」
「それに戦っても負けるのはわしじゃ。お主も気づいておるのじゃろ?」
「………………」
その通り、こいつと戦っても俺が負ける事はないだろう。だがこいつはウィルム三世(異世界の王様)と同じで、どこか捉え難くて警戒を解くことはできない。が、このままってのもだめだなあ。俺もこっちの世界の事も知りたいと考えてたからいい機会か。警戒レベルを下げるか。
「悪るかったよオーディンさん。で、おしゃべりって何話すんだ?」
オーディンさんは以外だったのか、少し驚いたあと笑いながら話だした。
「ホホホ、やはりただ者ではないのぉ。そうじゃなぁ……、ではどんな女性がタイプかという話でもしようかのぉ」
「いや、違うだろ!ここは真面目なところだろ?」
「そうか恥ずかしいか…………では好きなバストの大きさというのはどうじゃ」
「返して!さっきまでのシリアスな雰囲気を返して!ここはアースガルズって組織の事とか、この世界の事とかじゃないの!」
「なんじゃお主、まさかそっちか?」
「ホモじゃねーし!普通に女の子が好きだし!……はっ!またこいつに主導権握られてるし!」
「まだまだ若いのぉ」
もうやだこいつ。完全にアホ王(ウィルム三世)とそっくりじゃん。絶対こいつの部下苦労してんだろなぁ……。
ウィルム三世。異世界で作られた登の黒歴史はほとんどこいつが原因であった。召喚された次の日に、謁見の間の様子で登をいじり、登に追いかけ回されていた話は有名。歴代最高の王様であり、歴代最高の部下泣かせである。
「で!オーディンさん話ってのは?」
「それは━━」
「Orden4*,rn+☆vバm6!」
突然の英語でもない女性の声が聞こえてきた。
「ちっ!もう追い付いてきおったかしつこいのぉ。こんなにしつこいからあやつは婚期を逃すのじゃ。しかたない逃げるか」
どうやら可愛そうな戦乙女(部下)らしい…………っ!
「おい、おっさん話さねーのかよ!さすがに切れるぞ!」
「こうなったらしょうがないじゃろ。話は次の時でよいじゃろ、達者でのぉ」
「ちょ、おい!おっさん……もう居ないし」
まさに嵐のようなおっさんだったなぁ。出来ればもう2度と会いたくない。
「はぁー。もう一時間以上経ってるし。はぁー。早く帰って黒歌に癒されよう。明日のイギリス観光のために早く寝よ」
俺はぬるくなっている水を持ちながらホテルへ帰っていった。
☆☆☆☆
「オーディン様、もう逃げないで下さい。移動しなければ明日の会議に間に合いませんよ。大人しくしていて下さい」
「じゃから大人しくしておるじゃろ。こんなに戦乙女を呼びおって。わしが信用ならんのか」
「申し訳ございませんが、まったく信用して下りません。そのために監……護衛の増援を要請したのですから」
「今、お主、監視と言いおったじゃろ」
「いえ、護衛です」
「はぁー、こんなに護衛されながらイギリスまで行かなければならないとわ。はぁー、困ったものじゃ。……これならば上山とバックレればよかったわい」
「何かおっしゃいましたか?」
「はぁー、もうわし帰りたい」
☆☆☆☆
「対象は明日、イギリスに訪れるそうです」
「おお!それならば計画を最終段階へと移行できますな!」
「これで先祖の怨みを晴らす事ができる」
「これも我々の先祖の加護でしょうな!」
「皆のもの決行の時だ。今こそにっくきオーディンとアースガルズに復讐を!」
「おおおおお━━━!!!」
今回もありがとうごさいます。
登は戦闘スイッチがあり、そこから真面目モードになります。
2話以降の話も、修正していきます。
次回は書いていきますが、未定です