ダンジョンに剣の世界を求めるのは間違っているだろうか 作:裏網 説軌
全天燃えるような夕焼けの中、俺は不思議な場所にいた。
足元は分厚い水晶の板だ。透明な床の下には赤く染まった雲の連なりがゆっくりと流れている。
……ここはどこだろう。確かに俺の体は無数の破片となって砕け散り、消滅したはずなのに。まだSAOの中にいるのか……それとも本当に死後の世界に来てしまったのだろうか。
自分の体に視線を落としてみる。レザーコートや長手袋といった装備類は死んだ時のままだ。壊されたはずの愛刀も背中に二本、鞘に入り深々と突き刺さっている。
右手を伸ばし、指を軽く振ってみた。耳慣れた効果音と共にウィンドウが出現する。では、まだここはSAOの内部なのだ。しかし、ウィンドウはいつものように一つではなく、二つ出現した。
片方にはいつも見てきた装備フィギュアやメニュー一覧が在り、持っていた物もアイテム一覧に全て表示されている。
もう一方には無地の画面に一言、小さな文字で【最終フェイズ実行中 現在54%】と表示されているだけだった。見つめているうち、表示が55へと変わった。
遥か遠くに巨大浮遊城が見える。アインクラッドだ。此処に来る前、SAOの資料で見た記憶がある。いや、少し違う。周りの壁が崩壊しながら、底の見えぬ雲の上へと落ちていってる。周りの壁だけでなく、一部フロアが分解し無数の破片を撒き散らしながら落ちていく。耳を澄ませると微かな轟音が身に響き渡る。
半分以上が瓦礫と化し雲の向こうに落ちていったのだろう。アインクラッドはもはや半分もない。
「アスナ……」
幻聴でも空耳でも何でもいい。また声を聞かせてくれ。
俺が不甲斐ないばかりに死なせてしまった彼女の声を。
「キリト君」
風に乗ってそんな声が聞こえる。
幻では無いように―祈りながら後ろを振り返る。
そこにアスナの姿は無く風が優しく頬を撫でていく。
「くそっくそっ。なんで、なんでなんだよ……。」
目尻に溜まっていた涙が頬を伝う。それを切っ掛けに涙が流れ落ちる。
嗚咽を漏らしながら泣き続けた。
気が付くと夕焼けの中ではなく燦々と照らす太陽の元石畳の大通りにいる。自分の装備は先程のから全く以て変わっていない。背中に剣の感触があるし、レザーコートも羽織ったままだ。
顔を上げると瞳に映るのは巨大浮遊城…ではなかった。
巨大という点では同じだがしっかりと地面に建っているし何より浮遊城は黒だったのに対し目に映る巨大建造物は白色だ。
アインクラッドの中だとすると見える建物は迷宮だが、上が見切れており空へと続いている。こんな規模の迷宮は今までに存在しない。
……となるとここはどこだろうか。
右手を軽く振り下げるとまたまた耳慣れた音と共にウィンドウが出てくる。ウィンドウ内には装備フィギュアやメニュー一覧が揃っており、SAOと全く同一のものだった。
見切り発車オーライ。
どこまで続くかわかんねぇ…。
一話みじけぇな。やべぇよやべぇよ。
一時間くらいで書いた駄作だよ。続けるつもりだよ。