ダンジョンに剣の世界を求めるのは間違っているだろうか 作:裏網 説軌
キャラ崩壊注意。
オリジナル要素注意。
時は遡ること五分前……。
「とりあえずそこのベッドに服を脱いで寝てもらえるかな。少年」
何をするのか予想はついていたため、特筆すべきことは無く寝転がる。
勿論シャツだけ脱いで。
「あれ?田舎から来たって行ったよね?何もなく寝転がられると流石の僕でも怖いんだけど。もしかしてそういうことしてほしいの?ねぇねぇ?」
不敵に笑みを浮かべて聞いてくる。
「そういうこともなにも、ステイタスを刻むだけだろ?」
「何で知ってるの!?初々しい反応に期待してたのに!」
「ギルドで聞いたんだよ」
「なんでそういうことしちゃうのかなぁ!」
……今に戻る。
ちなみに神に対してためなのは、なんか威厳が感じられなくて、駄女神と見限っているからに過ぎない。ヘスティア自身がラフな性格の為親しみやすいというのもあるかもしれないが。
背中になにかの感触がする。ステイタスが綴られていくのだろう。
ステイタスを作ることに対しての危機感はとても大きかった。
SAOのステータスが関わってくるかもしれない。
今まで見た中でだが、ここは地球でもSAOでもない。つまり俺は異世界人といったところだ。ここの人たちと同様にステイタスが表示されるとも限らない。
表示したとしても、レベルやそのほかの数値がどうなっているのか分からない。
正直なところステイタスを刻むことをしたくは無かった。
平穏に暮らす選択もあった。
しかし俺はダンジョンで戦いに身を投じたかった。
決して戦いが好きなどという戦闘狂ではない。
ヒースクリフ――茅場晶彦を打ち破る力が無かったからアスナを犠牲にしてしまった。
もうあんな思いはしたくない。
この手で全てを守る力がほしかった。
その力を得られるのが目前のダンジョンだ。
そこに行くにはステイタスが必須だ。
何か変わったところがあっても、ヘスティアの事だから黙認していてくれるだろうと踏み、リスクを冒してこのような真似にでた。
指で背中をなぞる感覚が無くなる。
ステイタスを刻み終えたのだろう。
ステイタスを確認して黙秘してほしいことがあったら頼もう。
ヘスティアが共通語に書き直された紙を目の前に持ってくる。
「少年。なにかしたかい?」
スキルの文が気になったため下から順番に見ていく。
スキル名には
ゲームのクリア時によく出てくるやつだ。
そもそもこの世界に英語はあるのだろうか?俺の世界になかった神字とかいうのはあるが……。今考えてもしょうがないことか…。
効果欄に目線を落とす。
其処にはこう記してあった。
”SAO内ステータス引き継ぎ”
”経験値取得二十倍、必要経験値二十分の一”
スキルだけでなく、基本アビリティにも目をやる。
力:SSS 0 耐久:SSS 0 器用:SSS 0 敏捷:SS 0 魔力:I 0
ついでにレベルも見ておく。
”LV.0”
予想を裏切ってくれず、ステイタスを初めて見る俺でもぶっ壊れているだろうと確信できる。いろいろおかしい。
どうしてこうなった。
色々予想はついている。おそらくSAOのステータスのスキルの値が反映されてSSSとかになっているんだろう。力は最大値まで上げたし、耐久は無かったが武器耐久は最大まで上げた。器用はおそらく索敵や隠蔽の影響だ。敏捷は唯一Sが二つに留まっているが、疾走が最大ではないからだろう。
レベル0というのは俺が異世界人だからだろうか。この世界に存在してなかったものなのだから分からないことは無い。
あ、小さく右下に96って書いてあった。
ヘスティアが神字から起こしたはずだから、神字にもこのように書かれていたんだろう。
それ以外の要因が関わっているのならば知らないし、今できる考察はこんなものだろう。
ヘスティアには絶対に公言しないよう言っておく。釘をさすのも忘れない。
絶対だぞ。絶対だからな。
別にばれて悪いことがあるわけでもないが、こういうのは知られないのが一番だろう。
ステイタスも刻印されたことですし、ダンジョンに行ってみるか。
遅くなってしまいすいません。
一回書いたら消えてしまって、書く気失せました。まぁ短いんですぐ書けるんですが、やる気がログアウトしてました。
キリトのステータスはすごく悩みました。
レベルを上げるのになんか壁を打ち破るとかいろいろあるじゃないですか。
今のキリトに壁があるのかなぁと思いまして。
SAOのスキルがあるのに、これ以上強くなったらもう化け物じゃないですか。
そういうわけで、キリト君にレベルアップはありません。
ステイタスのレベルアップが無いだけで、SAOのレベルは上がりますよ。ええ。
あ、そういえば一話がステイタス紹介で終わってしまいましたね。
すいません。