「よかったね蛍。今日からあなたも提督よ!」
「…は?」
「だから、提督だって」
「いや、訳が分からん」
ということで、提督になった文々蛍だ。まったく不本意ながら提督にさせられた。
どうやら親が何かやって俺を提督にしたのだろう。全く迷惑な話だ。
「あなたの鎮守府は、夜ノ川鎮守府よ」
(どこだよそれ…)
「富山県の蛍森市というところよ」
「おまえはエスパーか!?そしてどこだよ蛍森市って!?」
「明日行ってみることね。明日あなたを歓迎してくれる娘がいるそうよ」
「でも、おれ、戦艦についてとかまったく知識ないけど…」
「大丈夫よ。その娘がアシストしてくれるらしいし、あんたも暇でしょ?そろそろ働いてくれないと」
そう。おれはいままでニートだったのだ!ゲームとアニメとラノベあたりを家でごろごろしながら楽しんでいた。
さすがにおれも危機感は感じていたが…まさか提督にさせられるとは…人生何が起こるかわからないな。
「…そうだな。行くだけ行ってみるか。合わなければ帰ってくればいいし」
「うん、明日の準備しておくわね。明日朝早くから迎えが来るらしいから、早起きするのよ」
嫌な予感しかしなかった。
翌日、朝4:00、家のチャイムが鳴った。てか早すぎるだろ!?まだ夜じゃねぇか!?
仕方なくまとめてある荷物(おれの生活用品、ゲーム機、その他もろもろ)をもって家を出た。
迎えの人はザ☆提督って感じのごつい人だった。
(うわぁ…恐ろしく行きたくねぇ…)
荷物を車に乗せて早速夜ノ川鎮守府へ向かった。当然向かってる間は寝ていた。
しばらくすると、ガタガタガタガタゴトンッ!ゴゴゴゴゴゴゴ!なんていう音が聞こえてきた。
目を開けて周りを見ると、木、木、立派な木。
(うん?おれって、自衛隊になるんだっけ?)
絶対に海とは関係ないと思われる森の中を走っていた。
しばらくそんな森の中を走っていると奥に光が見えた。どうやら森の出口のようだ。
そこを抜けると、目の前には広大な海と大きな施設があった。
「おお…すげぇ…」
本当にすごかった。まるでホテルのようだったからだ。
入口に着くとそこには一人の少女がいた。
「お疲れ。提督。僕は白露型駆逐艦、時雨。これから文々提督の秘書艦として頑張るよ。これからよろしくね。」
(いきなりためぐちかよ…)
見た目は普通の女の子だった。正直、かわいいと思ってしまった。
が、初対面の人に向かってためぐちとは…やるな。
いろいろと言いたいことはあったがとりあえず自分の部屋をみたかった。
「えっと~おれの部屋まで案内してくれるかな?」
「うん。こっちだよ」
ためぐちな僕っ娘について50階までエレベーターで上がった。
エレベーターは床と入口以外はガラス張りで、鎮守府の中を一望できた。(これ、高所恐怖症のひとは無理じゃね?)とか思いながら眺めた。鎮守府の中はすごかった。鎮守府の中心は吹き抜けで一番下は東京のお台場みたいな場所だった。コンビニはもちろんレストラン、洋服店、家具店、雑貨屋、楽器店、玩具屋、アニ〇イト、本屋などなど(コンビニいらなくね?)と思うほど豊富だった。
それはさておき、50階に到着した。どうやら最上階の1階下の50-6号室らしい。入った瞬間感動した。
大きなベッドはあるし、お風呂は広い。テレビも大きいうえに、電話でセルフサービスを頼むことだってできた。
完全にホテルでいいだろってくらいいい部屋だった。眺めはというと、50階だしよかった。うん。よかった。海、みえなかったけど。
早速おれはベッドにダイブした。ふかふかで気持ちがよかった。
「それじゃあ提督。まず、仕事の説明をするね」
「ん?ああ、今日は疲れたから明日からでいいか?」
「僕は別にかまわないよ」
「そうか。じゃ、自分の部屋に戻っていいよ。俺は寝る。おやすみ~」
「うん。提督。おやすみ」
次に目を覚ますと、夜だった。
ぐぅ~っとまぬけな音がでた。
「そういえば朝から何も食べてないな。お腹がすいたし…下に何か買いに行くか」
ベッドから出ようとすると。ふにゅ。
(うん?何か触ったか?)
布団をめくるとそこには
「って時雨!?なぜ俺のベッドに!?」
時雨が目を開けてこちらをみつめてきた。
「ごめんね。提督。迷惑だったかな?」
「い、いや…別に…てか、それより時雨、部屋にもどっていいって言ったはずだが?」
「うん。提督が部屋を指定してくれないから…寒かったから仕方なく提督のベッドで寝たんだけど」
「部屋の指定?」
「うん。ここはただのベッドルームで、隣の部屋からいろんな部屋につながっているんだ」
「え?隣って、50-5のことか?」
「違う。ここはとある技術によって扉をくぐると4次元の世界に飛ばされて、そこがいま提督がいるこの部屋。簡単に言うと、別次元の世界ってことだね」
「まったく話についていけないんだが…」
「ま、まぁここを家だと思っていいってことで」
(うん。なんかまとめられた。)
時雨の話をまとめると。とある技術によって扉をくぐると別次元(4次元)へいけて、そこには豪邸に住んでいるかのような部屋が準備されている。隣の部屋につながることはもちろん、隣の部屋からの音なども完全に聞こえない。自分だけの世界にいるようなものだ。外の風景はリアルのものなのだが…説明がめんどうだから割愛で。
ということで、”提督の部屋”とよばれる場所からベッドルーム、トイレ、風呂場…というか温泉、客間、キッチン、リビング、艦娘の部屋、とつながっている。もはや部屋というなの家だね。
その艦娘の部屋はこの部屋(家)のなかでもっとも多くある。だから艦娘たちにどこを部屋にするか指定してやらないといけない。完全に俺の失態だった。
「とりあえず、提督の部屋から一番近いここで」
「うん。わかったよ」
ぐぅ~また、お腹が鳴った。
「?提督。お腹がすいてるの?」
「あ、ああ。朝から何も食べてないからね」
「そっか。じゃあ僕が作るよ。提督はリビングでくつろいでて」
「え?料理できんのか?」
「うん」
「じゃ、じゃあ、お願いしようかな」
「了解。時雨、料理作る」
俺は淡々と準備して料理を作り始める時雨をみて、(これじゃあ、結婚してるのと変わらないな…)などとくだらない考えをしながらリビングへ向かった。
数分後、料理を手に時雨が入ってきた。料理はチャーハン、パスタ、サラダ、その他もろもろのバランスのとれた料理だった。おれは一口食べてみた。
「お、おお!うまい!」
本当においしかった。もはやレストランなんて必要ないな。
「提督。そろそろ仕事を…」
「うん。そうだな。で、仕事の内容は?」
「提督にやってもらうのは僕たち艦娘に命令をくだして、深海棲艦を倒してもらいたいんだ」
「うん。わかりそうでわかなんな。深海棲艦ってなんだ?」
「簡単に言うと、敵」
「うん。わかった。で、おれは何をすればいいんだ?」
と聞くと急にリンゴのマークがついた黒い板のようなものを持ってきた。
「…なんだこれ…」
「テブライトだけど?」
「うん、それはわかる。これでどうしろと…」
「はい、これが任務書。これをクリアしていくといいよ」
「え~っと、1、建造をしようね 2、開発で爆死しようね 3、さっさとチーム決めろやゴルァア! 4、出撃ー …よし、破り捨てようか」
破ろうとしたら、時雨が必死に止めてきた。
「こんな喧嘩売ってんのをやれっていうのかよ」
「うん。それやってればお金が入るよ」
「え?それって報告書とか書いてどっかにださないといけないんだろ?」
「それは秘書艦である僕がやっておくよ」
「そうか…」
(お金が入るなら多少言われても我慢できそうだな…)
「よし!じゃあ時雨!早速やり方を教えてくれ」
「うん。まずここをこうしてこうやって…」
2分後、建造ができた。そして仲間になったのは
「伊58です。ゴーヤって呼んでもいいよ」
うん。犯罪臭がすごい…
この小説を読んでいただきありがとうございました。この小説が初めての投稿なので失敗が多いかと思いますが、大目に見てくださいw一応2章も作るつもりなので読んでくださるかたは気長に待っていてください。