ボクは伝説に恋をしました。   作:0.1tトラック

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どうも、0.1tトラックです。

さて、第2話の今回のお話ですが、前回の後書きで書いていた、龍がなぜこの場所にいたのか。


ごめんなさい、書けませんでした・・・・。本当にすみません。

というのもここまで書いていくと次の話に回したほうが自然となるような感じだったので。


それでもよろしければ、本文をどうぞ。


第2話

りゅ、龍・・・?」

 

ボクは目を疑った。飛竜とは全くの別の種族。2本足の飛竜に対して、この龍は4本。

 

加えて、長くて細い首、禍々しく感じる角、大きく広げると辺りが暗闇になりそうな黒い翼、鉄の武器などを簡単に弾きそうな黒鱗、それに対して胸や腹部などが白い。

 

今までモンスターの図鑑を何百回も見たのに、該当する生き物はいない。

 

(クシャルダオラやテオ・テスカトル、それらと同じ4本足・・・?)

 

共通点は分かっても、名前が分からず、種族も分からない。

 

そんなモンスターを目の前にして、ボクは鼓動が早くなるのを感じた。

 

 

 

ギロッ

 

 

突然龍が目を開けて睨んできた。

 

金色の眼、しかし、それはこちらに対して憎悪を感じさせるほど眼力があった。

 

そのまま頭を上げてこちらを警戒するようにグルルと唸り声を上げる。

 

血がポタポタと地面に滴り落ちて、池を作る。

 

 

(酷いケガ・・・・・・このままだと!)

 

 

 

 

何とかしたい。

 

そんな気持ちがなぜ湧き上がったのか、分からない。だけど、その衝動が身体を動かそうとする。

 

 

「動くな!!狩人の・・・人間の分際で我に・・・!!」

 

 

龍が吠えたと同時に、その声は頭の中に響いてきた。

 

 

 

(え・・・!?声が・・・・さっき聞いたのと同じ・・・!?)

 

 

それは先ほどの呻き声と同一の物だった。

 

自分でもよく分からない。この状況が。

 

思考が止まりそうになる。その事実が受け入れないような感覚がする。

 

だが、その事実を受け止める以外には、何の方法もなかった。

 

 

 

(龍が・・・喋っている!?)

 

 

そんな事実が、ボクの身体を強張らせる。あまりの衝撃に、脳の処理が追いつかない。呼吸をすることでさえ、忘れていた。

 

 

「また・・・我を追ってきたのか!?薄汚い下等生物が・・・ガフッ!」

 

 

龍の口から血が吐き出される。身体中の傷もさらに開いて血が多く流れるようになった。

 

 

龍はそのままの姿勢を保っているが、血の流れは多くなるばかり。人間でいえば、虚勢を張っているような状態だ。

 

 

「いけない!そのままゆっくり横になって!!」

 

 

自然と言葉が出ていた。

 

あまりの痛々しさにたまらなくなったのか、無意識のうちに、その言葉を発していた。

 

 

「人間ごときが・・・我に指図するとはどういう」

 

 

「そんなことは今は関係ないよ!!でないと君が死んでしまうよ!?」

 

 

「な!?」

 

 

龍の眼が大きく見開いた。ボクが言葉を理解できていることに驚きを隠せていない。

そのままボクの言葉は流れるように発せられた。

 

「君を死なせたくない!治療をするから横になってください!」

 

「な、なぜ貴様は・・・我の言葉が・・・・」

 

「ボクでも分からないですよ!とにかく、傷を治すために回復薬を作りますから早く!!!」

 

「ぬ、ぬうぅ・・・!?」

 

 

あまりの気迫に気圧されたのか、それとも体力の限界なのか、ゆっくりと身体を横にする。

 

 

「ありがとう!すぐに調合するから!!あ、動いたりしたら傷が広がるからね!」

 

「ち、違う!我の意思で横になったわけでは・・・」

 

「いいから!呼吸を整える事に集中して!!」

 

龍が何かとても言いたげだが、そんな事には構っていられない。自分でもなぜモンスターを、人間を憎んでいるこの龍を助けたいと思ったのか、分からなかった。

 

すぐに道中で採取していた薬草とアオキノコ、そして偶然にも見つけた蜂の巣で採取したハチミツ。

 

この三つで慎重に調合をしていく。

基本的には先に回復薬を作り、そこにハチミツを加えていく。

 

そうすると、さらに治癒効果が高まった回復薬、回復薬グレートが3個ほど完成した。

 

ボクは龍の方に向かって、アイテムを落とさないように慎重に歩く。

ここでもし、落としてビンが割れてしまい、使えなくなってしまったらこの龍を助けることが出来なくなる。

 

「さあ、完成したから胸のところの傷を見せて」

 

「・・・ふん、人間の物など・・・どうせ毒物で我を殺そうと考えているだろう!」

 

「・・・そうだよね、普通は信じてくれないよね」

 

「ああ、そうだ!憎き人間が、我にそんな治療するために近づいてくるはずが」

 

 

「ぐっ!」

 

 

剥ぎ取り用のナイフで、龍に見せるように自分の手を切った。

 

 

「・・・なんのつもりだ」

 

「あたた・・・。この傷に、これを付けるとね・・・」

 

龍が見えるように手の傷に回復薬グレートの液体を少しだけかける。

 

回復薬と同じように、最初に沁みたが、すぐにそれは去って行き、傷がすぐに塞がっていく。

 

1分もしたら、軽い傷痕が薄く残るだけだった。

初めて回復薬グレートを使ったが、ここまで効果があるとは驚きだった。

 

 

「これで・・・証明はしたんだけど」

 

「・・・ふん!信頼を得るために自分を切るとは・・・馬鹿だな、やはり人間は」

 

 

「・・・あの~」

 

 

「うるさい、早く傷を治せ!これ以上待たせると、貴様の命は・・・」

 

 

「わ、分かったから!じゃあ一番傷の大きいここから・・・」

 

龍の身体には多くの傷があったが、一番大きいのは胸にある切り傷だ。深く切っており、そこから真っ赤な血が溢れてきている。

 

ゆっくりと回復薬グレートの液体を傷口にかけていく。

 

「ぐぅあ!?貴様・・・やはり!!」

 

「少し沁みるから我慢して!すぐに治るから!!」

 

すると、血が溢れるのが止まり、どんどん傷が塞がっていく。さすがのモンスター。治癒力は人間と比べ物ではないとはいえ、ここまで早く治るとは思わなかった。

 

「良かった・・・傷は塞がったよって・・・・あれ?」

 

「・・・」

 

ボクが言いながら振り向くと、なぜか機嫌を悪くしたような龍がこちら・・・詳しくは回復薬グレートを見ている。

 

「あの・・・どうかしたの?」

 

「人間・・・それを寄越せ」

 

「え?」

 

「貴様は首から上を無くしたいか!?」

 

「わ、分かったから・・・!」

 

龍が脅すように吠えてきたから、ボクはすぐに龍の頭の近くに置いた。

 

 

「・・・ふん!」

 

何をするのかと思い、龍を見ていたら回復薬グレート2個を丸ごと飲み込んだ。

 

 

「え!?び、ビンから出さずに飲み込んで大丈夫!??」

 

「貴様ら人間のような下等生物と同じにするな!我の胃袋は、全てを溶かす。・・・ぬうぅ!!」

 

龍がブルリと身体を震わせると、瞬く間に身体中の傷が塞がっていく。

体内から吸収することで、身体の治癒力を高めた結果だった。

 

「す、すごい・・・」

 

「我の生命力を貴様らが勝手に決めるな。だが・・・」

 

 

すると龍はボクの近くまで顔を近づけてきた。

 

すぐ目の前には、金色の、しかし先ほどまでの憎悪を感じさせるような威圧感はない、綺麗な眼が見える。

 

 

「とても不愉快だが、貴様には助けられた・・・礼を言うぞ、人間」

 

 

「い、いやぁ・・・ボクも勝手に身体が動いただけだから・・・照れるなぁ」

 

 

まさかの高圧的で傲慢な龍から礼を言われるとは思わず、照れ隠しで頬をポリポリと搔いてしまう。

 

自分がしたことは、他の人から見るなら、とてもじゃないが賛同するわけがない、

自分達の暮らしを脅かす、モンスターを助けるなど、言語道断だ。

 

それでも、自分でやったことは、正しいかどうかは分からないが、やって良かったと、ボクは思った。

 

 

「しかし・・・ここで疑問があるのだが、答えないとは言わせないぞ、人間」

 

 

「え?な、何?」

 

龍が静かに眼を閉じると、またゆっくりと開いて、ボクを見てきた。

 

 

 

 

「なぜ貴様は、我の言葉・・・そして、なぜ我の身体を強制させることができた?」

 

 

 

「ごめん、それはボクにも分からない」

 

 

「な!?答えろ人間!!なぜ貴様自身のことが分からぬのだ!」

 

 

「いや、自分でも本当に分からないし、あと強制させたつもりはないよ!?」

 

 

ボクは首を横に激しく振りながら否定した。言葉を理解できるのも分からないし、龍の身体を強制させたこともまったく自覚がなかった。

 

龍はボクをよく見ようとさらに近く寄ってきた。

 

「無自覚で我の身体を強制させるとは・・・ん?」

 

「え、こ、今度はなに?」

 

「人間・・・兜を脱いで、額を見せろ」

 

「な、なぜ」

 

「早くせい!」

 

龍の瞳から何か鬼気迫るような視線を感じたから、ボクは慌ててハンターヘルムを脱いで、髪を搔き揚げて額を見やすいようにした。

 

 

 

「・・・・・・な、何だと!??」

 

龍が驚きの声を上げた。ボクと初めて会ったときよりも驚いた様子だった。

 

 

「貴様、なぜ・・・」

 

 

「な、なぜ?」

 

 

 

 

 

「なぜ貴様は龍の祝福と加護を受けているのだ!!!!!!」

 

 

 

 

「・・・・・・りゅ、龍の祝福・・・?加護??」

 

 

 

 

_________________________________

 

 

その後、龍から説明をされたが、龍の祝福は龍の言葉を理解することができ、そして龍をも従わせる言霊の力を持つことができるらしい。

 

龍の加護は、自分自身が身につけている物、特に武器や防具、それらが真の力・・・つまり、その素材となった龍の力を引き出す。

そして、その力は自分で自在に扱うことが出来る・・・という話らしい。

 

 

 

「貴様・・・・いったいどこでその力を・・・実際に持った人間を見たのは初めてだ」

 

 

「え!そ、そうなの!?」

 

 

「当たり前だ!!それを受けるには、龍との深い信頼関係、又は認め合った仲でしかないのだからな!!」

 

 

「だ、だって・・・龍と初めて会ったのは、君とが初めてなんだけど・・・」

 

 

「ぐぬぬぬ・・・・今までそのような関係になった龍がいるとは聞いたことがない。ましてや、人間とだぞ」

 

 

龍が苦悶するように唸り声を上げる。

 

ボクも、龍と初めて会ったのが今回だし、なにも思い当たる節はなかった。いったいどこで会ったのか、どうしてそんな関係に成れたのか、まったく見当がつかなかった。

 

 

「だが・・・現にこうして、祝福と加護を持つ者が現れたのだ。信じるほかあるまい」

 

「う~ん・・・でも、そんな力をもってなんの意味が・・・」

 

 

「馬鹿か貴様は・・・。龍を服従させる事が出来るのだぞ!?それが何を意味しているか、そこまで阿呆なのか!?」

 

 

「だ、だって・・・そんな、服従させるつもりは全く無いよ・・・」

 

 

「な、なぜだ!?世界をも征服できる力を持ったのだぞ!?それを振るうとは考えないのか!?」

 

 

「いや・・・ボクはただ、ある人に会うために旅をしてるだけだから、そんなつもりは全く・・・」

 

 

 

「・・・・・・。」

 

金色の瞳が大きく見開いている。ボクの言葉に衝撃を受けたのか、絶句している様子も見られた。

ふと、突然龍が震えだした。

 

 

 

「ふふ・・・ふはは・・・ふははは」

 

「?」

 

 

「ふははははははははははは!!!!!面白い!!面白いぞ!!!馬鹿を通り越して、もはや大馬鹿どころではないわ!!!!はははははははははは!!!!!」

 

 

 

「え、えぇ~・・・」

 

 

龍が大笑いしている、とても愉快そうに。なんだかとてもデジャヴを感じてしまう・・・。

 

 

ひときしり笑った後、龍は楽しそうに話し出した。なんだか龍の顔が笑っているようにも見えてくる。

 

 

 

「人間、貴様は本当に面白い!!故に、気に入った!!!!」

 

 

「気に入った・・・?」

 

 

「そうだ!!気に入った!ここまでの面白いモノは、そう何百年と生きていても見れぬわ!!」

 

 

 

「は、はぁ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから、我は貴様がその力でどう生きていくか見届けるために、我は貴様に付いていくぞ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・え、えぇーーーーーー!!!!!!!????」

 

 

 

 




お疲れ様でした。

はい、見事に主人公がチートとなってしまいました・・・。

改めて書くとチートすぎて・・・あとでタグに追加しておきます・・・。

さて、今回第2話でしたが、いかかでしたか?

やはり会話が多めになってしまい、ちょっとそれが自分の反省点かと・・・。


次は、やっとユクモ村に到着できると思います。そしてアイアンソード君がやっと・・・!

そして龍さんが付いて来てくれるようですが、果たしてどうなるのか・・・。

次回も頑張りますので、よろしくお願いします。

それでは、ここまで読んでくださった読者様、ありがとうございました。
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