ボクは伝説に恋をしました。   作:0.1tトラック

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どうも、0.1tトラックです。

少し投稿が空いてしまってすみません。

少々無理をしていたのか体調を崩してました。

今はなんとか治ったので、続きを投稿することにしました。深夜にはやらないように、ちょっと体調管理を見直してきます。

さて、今回も、長いです。

それでも宜しければ、本文をどうぞ。


第3話

「はぁ~・・・・」

 

とても深いため息。それは大きく肩を落とすボクのため息だ。

色んな事が起きすぎて頭が処理し切れていない・・・。

 

具体的には、あれから龍が付いて来ると宣言したが、それはどうやって来るのかボクは分からなかった。

 

モンスターが村に来ると大騒ぎどころではない。大混乱に陥り、さらにその場にいるハンターが対処してくるはずだ。

 

そんな疑問を龍に言うと、「愚問だ。我が策を考えないとでも思うたか?」というと、なにやら力を貯めるような仕草をしたと思ったら、眩い光がボクを照らす。

 

あまりの眩しさに目を守ろうと咄嗟に手で守った。

 

するとすぐに光はなくなり、その場にいたのは・・・・。

 

 

 

「何をグズグズしている。置いていくぞ」

 

 

 

 

ボクの前を歩く、美人な女の人だった・・・。

 

 

数分前の出来事とはいえ、まだボクは理解できていない。いや、理解しようとしたがらないのかもしれない。

 

 

なんせ、モンスターが人間の姿、しかも美人な女性である。

 

龍の姿の時は凄く低い声だったから、オスだと思っていたのは内緒である。

 

 

そしてその姿であるが。

 

ボクより身長が高く、黒くて艶のある腰まで伸びている髪、とても整った顔立ち、龍の時と同じ金色の瞳、そして何よりも・・・。

 

 

彼女の身体つきは、もはや絶景というほどのスタイルである。

 

胸は比較的大きく、しかし張りがあることが見て分かる。そしてスラッとした腰つき、程よい形のお尻・・・。

 

肌は白い方である・・・。傷痕が彼方此方にあり目立っていたが、そんな事を気にさせないほど魅力があった。

 

 

これは、15のボクには刺激的すぎて、まともに彼女が見れない。色んな意味で、ボクにはきつかった。

 

辛うじて、変身したときにはすでに服を着ていたが、これがただの布にしか見えず、あまり隠し切れてない。

上半身は胸は当然隠せている。だが布の面積が足りずにヘソは見えてるし、下半身にしてはただの腰巻になっており、そこからチラリと見える健康的な足が見えている。

 

「・・・なんだ、そんなに我の姿が良いのか?」

 

 

「はいっ!?」

 

 

「ふはははは!良い、なにせ我の体は人間の至高ともいえる身体を模してみたのだ。どうだ、良いだろう?」

 

 

「い、良いですけど・・・」

 

 

「・・・」

 

 

女性が意外そうな顔をすると、プッと吹き出すと。

 

 

「・・・人間はこういうのを何ていうのだろうか、ムッツリ・・・だったか?」

 

 

「む、ムッツリ!!??」

 

 

「貴様はさっきから胸やら足やらチロチロと目線が泳いでおるわ。このムッツリが」

 

 

「・・・・」

 

死にたい・・・。穴があったらそこに潜り込んで縮こまりたい・・・・。恥ずかしさで死にそうだった。

 

 

「まあ余興はここまでにしよう。して、その村というのはあそこのことか?」

 

 

女性が指指すところには、白い湯気のようなものがゆらりゆらりと立っている。

あれが何を意味するのか、それは人が暮らしている証拠以外になかった。

 

「あ、あれだと思います。ユクモ村は温泉が有名で、いつも温泉が湧き出ているらしいです」

 

「ふ~ん・・・その温泉とはなんだ?」

 

「えっ?あ~・・・」

 

 

忘れる所だった。彼女はモンスターだ。モンスターが温泉に入り、ゆったりしている所などはアイルーやメラルーを除いては目撃されていない。

モンスターがするとしたら、水浴びくらいだろう。だがそれは人間もすることもあり、温泉とは何か。

それを分かりやすく説明しなければならない。

 

「え~っとですね・・・温かい水を指定の場所に溜めて、その中に身体を沈めて疲れを取るんです」

 

 

「ほ~お、人間は色んな事をしているな・・・温かい水浴びか・・・」

 

 

あれっ!?なんかちょっと勘違いしていらっしゃる!?

 

ボクは慌てて訂正しようとしたが、機嫌を悪くして村を滅ぼすことになると最早どうしようもない・・・。

そのままグッと堪えて、話を続けた。

 

「龍さんも入ってみましょう?きっと良いと思いますよ?」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「え、あ、あの・・・?」

 

 

「貴様、我を龍と呼ぶのはそろそろやめぬか」

 

 

「えっ、じゃあなんて呼べば・・・」

 

 

「龍は他の種族の者までいれての龍だ。我は黒龍。国を一夜で滅ぼす力を持つ者ぞ!他の種族と同じにするな!」

 

 

「えっと・・・じゃあ・・・村の中で黒龍さん・・・はまずいから・・・」

 

 

ボクは考える。村の中で人のことを黒龍なんて呼んでいたら間違いなく変な人に思われるし、下手をしたらギルドに目をつけられるかもしれない。

それを回避するためにボクは、ある呼び名が浮かんだ!

 

 

 

 

 

「じゃあ・・・・クロさん!!!」

 

 

 

 

 

「このたわけがぁ!!!!!」

 

 

 

 

 

「ひぇい!?」

 

 

「我を・・・我を易々とクロと呼ぶだと・・・?この栄光の黒龍を・・・クロだとぉ!!??」

 

 

「え、だ、だってクロ以外に思いつかなくて」

 

 

「貴様・・・今すぐ他の名を考えろ。さもないと貴様をこの場で灰も残らないように燃やしてやろうか?」

 

 

 

名前の選択だけで命がけ。

これ以上怒らせないようになんとかしなければ・・・。黒龍・・・。その名・・・。

 

ボクは全力で考える。単純で軽い呼び名ではない。そしてその見た目に値する、とても良い名・・・・。

 

その名前は風が通り抜けるような、そんな感覚がしたと同時に、思いついた。

 

 

 

 

 

 

 

「では・・・レアス・・・というのは・・・どうでしょう?」

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

ボクは心の中で気に入ってくれるように心の中で祈った。これ以上良い案は思いつかなかった。

 

昔から名づけは苦手であり、それは両親からも苦笑されるほどだ。最早、これ以外に掛ける事はできなかった。

 

 

 

「・・・レアス、か」

 

 

少し考えるように顎に手を添えて、彼女は瞳を閉じたまま、ボクに言ってきた。

 

 

「貴様、なぜこの名を我に提案したのだ?」

 

 

 

「えっと・・・黒龍に拘りたかったんですけど、なんか・・・綺麗な名前が思い浮かんだんです」

 

 

「綺麗・・・?」

 

 

「はい、龍さんはとても綺麗で、とてもかっこいいです。その二つを考えていたら、レアスが浮かんだんです」

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

沈黙が訪れる。ボクは全身冷や汗が絶えず流れていた。これがボクの旅の命運を分けることは分かっていたから。

 

 

 

 

 

「・・・・・・良い!!!」

 

 

 

「え!?」

 

 

 

「良い!気に入った!!我の名はレアス!!貴様もこれからその名で呼ぶことを許そう!!!!」

 

 

「あ、ありがとうございます!!」

 

 

とても嬉しかった。自分の考えた名が褒められたのもあるが、龍・・・レアスさんがとても満足したような満面の笑みを浮かべているのだ。

 

先ほどのやり取りが命を懸けたモノということを忘れるほど。

 

 

「では行くぞ!まだ距離があるからな!!ふははははは!!!レアスか!ふははははははは!!!!」

 

 

 

 

滅茶苦茶ご機嫌なレアスさんに続いて、ボクは森の中を歩いていく。

 

 

ユクモ村までもう少しだ!

 

 

______________________________

 

 

 

 

疲れた・・・・。死ぬかと思った。

 

森の中を歩いていたまでは良かったが、まさか道中に迅竜、ナルガクルガに出会うとは予想外だった・・・。

 

 

ボクはまだアイアンソードを見つけていなかったため、一目散に逃げようとしたら追いかけてきた。

 

そしてすぐに目の前に回り込んできて、ボクを刃翼で切り裂こうとした。

 

 

迅竜の赤く発光した目と目が合う。

 

獲物を狩る目。

 

ボクはその時、覚悟した。目を瞑り、痛みがあまりないように願った・・・。

 

 

 

『我の邪魔をするとは、竜如きが!!命でその罪を償え!!』

 

 

 

目の前で鮮血が飛び散った。ゴトリと音がする。

 

不思議に思ったボクは恐る恐る目を開けていく。

 

 

飛び込んできたのは、迅竜。

 

 

しかし、それは頭部だけ。

 

 

周りを見ると、迅竜が頭と身体が分かたれており、血がドクドクと地面に沁み込んでいく。

 

 

すぐ傍にはレアスさんが立っていた。その姿には返り血などが全くついていない。

 

 

『丁度良い。貴様、これを村に持ち帰り、武具を新調しろ。そうすれば少しは着飾れるだろう?』

 

 

そういうとレアスさんは周りを見て、何かを見つけた。

 

 

『おいそこの獣!今すぐこれを運べ。断った場合は、同じ目に遭うぞ?』

 

 

不適な笑みを浮かべていうと、突然担架車を持った二匹のアイルーが慌てた様子で出てきた。

 

 

その目には不幸だぁ・・・と色濃く写っていた。二匹では無理と判断したのか、また2匹連れて来て、迅竜の遺体を乗せた。

 

わっせわっせと言いながらガラガラと村の方に進んでいく。アイルーさんにはポーチにあるマタタビをあげようとボクは決めた。

 

 

『何を呆けておる。その水場で血を落とせ。さっさと行くぞ』

 

 

『あ、え、レアスさん!!』

 

 

『なんだ?』

 

 

『えっと・・・助けてくれて、ありがとう!』

 

 

『誰が助けるなど・・・・貴様は我のお気に入りだ・・・勘違いをするな、人間』

 

 

そういうとさっさと歩いていくレアスさんを。

 

 

ありがとう。

 

ぽつりと。小さく呟いた。

 

 

これが、村に着く30分ほどの前の出来事だ。

 

 

 

___________________________

 

 

「ふはぁ~~~~~・・・・いい湯だぁ」

 

 

ボクは迅竜の遺体を工房屋さんのおじちゃんに渡して、武具の製作を依頼した。お金は旅の始まりの時にもらった村の皆からのお金を使い、後は温泉でゆったりと待つことにした。

 

 

「・・・・・・なんか、とんでもない1日だったなぁ」

 

 

風呂の天井を見ながら呟く。周りには他のハンターがいるが、とても疲れていたボクには気にすることはなかった。

それほどまでに、ボクは精神的に疲れていた。

 

 

自然と瞼が重くなる・・・。このままお湯と一体になれそうな錯覚に陥る。

 

 

 

 

 

 

 

「おい、貴様。我を放っておくとは、良い度胸をしているな・・・?何か、言うべきことはあるのではないか?」

 

 

 

 

 

 

 

その声を聞いて一瞬で意識が戻る。

 

 

あの人だ。

 

 

その人がなぜ・・・。

 

 

 

 

 

「もう一度聞こう。貴様、何か、言う事が、あるのでは、ないか?」

 

 

 

 

 

 

 

ボクの目の前で、タオルで身体を隠した美人で強い、レアスさんが!

 

 

 

こめかみに青筋を立てて仁王立ちをしているんだ!!??




お疲れ様でした。
第3話、いかがだったでしょうか?

前半のレアスさんの描写なんですが、はい。

考えて考えて考え抜いて、この文章です。

読みにくくてすみません。ですが、私もこれははっきりとしたかったものですから、ご了承ください。


名前のことですが、文章の中でもあった、黒龍に拘りたかったのですが、やはり強くて綺麗なイメージにしたいと考えてたら、この名前が思いつきました。

そしてアイアンソード君、まさかの発見しないままリストラとなりました。ごめん・・・。


さて、気を取り直して、次回ですが。


温泉での会話、そして緊急クエストに巻き込まれる主人公。

そして彼は、次に何を思うのか。

次回はこの深夜ではないように頑張ります。

それでは、ここまで読んでくださった読者様、ありがとうございました。
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