朝起きたらゲームの中にいたよ。ベタだね。
以上。
誘「……で、これから僕たちどうすればいいんだろう。」
こゆ「どうするって言われても、これがこんなんだからねぇ。」
あー、なんか言われてみれば仲間のキャラクター、名前こんな名前だったな……。
この世界って季節夏だったんだ、知らなかった...そりゃゲームの中のことなんて分からないわ。
衝撃の事実に気付いた俺は、今現在、いらぬ事ばかり考えている。
だってそうでもしなければこの事実から逃れられないと思ったからだ。
子供ならば。
子供ならばこの状況を喜んで受け止めていただろう。なんせ夢の冒険の世界だ。
だが。
俺はもういい大人だ。そんな夢を見る程暇してるわけではない。
....現実と向き合おう。そうじゃないと元の世界へ帰れない気がする。
まずはゲームの記憶を頼りに、全員の職業を確認しておこう。
俺は多分、剣士だ。ベッドの横に剣が置いてあったからな。てことは主人公の位置か。
誘は確か....盗賊だっけ。序盤で寄った町で仲間になったんだよな。
んで咲月は魔法使い。ローブ着てるしな。
こゆきは格闘家だっけ?護身用として実家で身につけた、とか言ってたよな。
咲月とこゆきは二人一気に仲間になったんだよな。
落ち着いてきたところで、咲月がおもむろに口を開いた。
咲月「....そういえば、記憶がないって事はレベルも1になってしまったのでは...?」
誘「え...冗談だよね?シャレにならないよ?」
こゆ「1どころか0なんじゃない?リセットリセット。」
咲月「ええと....では、近くの林で腕を試してみましょうか。」
イン「....とても不安なんですけど。」
こゆ「そんなんじゃこの先すぐ死ぬよ?いいの?」
イン「やります死にたくねぇ。」
ということで一般人がモンスターに挑むことになりました。
帰ってこれる気がしねぇ。
誘「...お、噂をすればスライムが。」
イン「多くね?難易度高くね?つか気持ち悪っ!ドロドロしてる!!」
草むらから現れたのは青色のジェル状の物体だった。
ダ〇ソーで売ってるあれ。まさしくあれが動いてる。
はっきり言って気持ち悪い。
こゆき「これ王様スライムになるやつだね、やったねインパ、敵が大きくなるよ!」
咲月「おいこゆきやめろ。....さぁ、インパクトさん、GOです。」
イン「え、どうすりゃいいの。あとでかい!あーだこーだ言ってる間に王様スライムになってんだけど!」
誘「飛んで!上からザシュッて!!」
イン「はあ!?そんな飛べるわけっ....あぁもうどうにでもなれやっ!!」
やけっぱちで思い切ってジャンプしてみる。
すぐ着地するやつだ。恥ずかしい。
...と、思っていたのだが。
イン「うおおおお!!?」
今俺は空を飛んでいる。
正確にはジャンプをしたら、常人をはるかに超えたジャンプ力で、空中にいる。
なにこれ、主人公補正?勇者補正?
ともかく今、普通じゃ体験できない、ありえないことができているのだ。
なんか、これ。
結構楽しいかも。
ザシュッ!
イン「....倒せた?」
誘「倒せたね!!良かった、強さは変わってないみたいで!!」
こゆ「これ倒せなかったらここに置いてってた。」
咲月「鬼畜ですかこゆきさん....これで旅が続行できますね。」
誘「じゃあ早速行く?」
咲月「そうですね。朝食も次の町でとりましょう。」
イン「次って、どこに行くんだ?」
こゆ「この先歩いて行くとある、『シティプシュ』っていうとこ。」
咲月「シティプシュにある、訓練場で腕を磨きに行くんです。」
イン「訓練場?」
誘「武器と防具を持ち込んで、うじゃうじゃ〜!って出てくるモンスターを倒してくんだよね。」
まだそこまで進めてないから、初耳だ。
まぁ昨日は操作覚えるのに精一杯でそこまで進められなかったし、仕方がないか。
イン「...んじゃ、行くか。」
「....ついに、揃ったか。
________さぁ、私の元へ来い....我が誇れる『シモベ』達よ。」