~森の奥~
「奥まで来たのはいいが…」
「いないな…どこにも…」
色々な所を散策したが残りの三体がどこを探しても見つからず約一時間たったころだった。
「…なあミラ」
「どうしたんだ空也?」
「一回村に帰ってみないか?」
この時何故かはわからないが空也の胸には嫌な予感が燻っていた。
「なんでまた?」
「いや、なにか胸騒ぎがな」
「そこまで言うなら一回戻ろうか。空也の予感って当たりそうだしな(笑)」
「すまないな」
「いいぜ!さぁ!!そう決まったら早く戻るぞ!」
「あ!おい待てよ!」
そう言って二人は少し急ぎながら村に戻っていった
~村の少し手前の森~
「「っ!?」」
二人は村の近くにまで残りのバルカン三体の気配が迫っていることを優れた気配察知能力により知ることができた。そのためか二人が纏っていた空気がガラリと変わった。
「おい…」
「さすがにきずいてるわよ…
確か村の周りに何かしてたはずよね、それで何分持つの?」
「わからんがバルカンの数的に長くて10分だ…急ぐぞ!!」
「あぁ!!」
~5分後~
「見えた!あいつらだ!」
そう言った空也の視線の先にはバルカンが三体ワイヤーを千切ろうと四苦八苦している姿が見えた。
「よかった!!まだ突破はされていないようだな!早く片付けるぞ空也!」
「おう!ミラは右の一匹を頼む!残りは俺がやる!」
「わかった!!」
二人はお互いの倒す相手が明確に成ったからか二人の動きが少し早く判断も早かった。
ミラが右のバルカンに向かって走って行ったのを見た空也は自分の敵二体に精神を集中し始めた。
「お前らで最後か…喜べ!蹂躙してやる!空!!」
そう言って自分の手元に何もない空間から1m程度の刀とクロスボウを取り出しバルカンに向け駆け出した。
それにきずいたバルカン達だがそれより早くに動いていた空也が圧倒的に有利だった。
「遅い!!無時(ムジ)!!」
そう言って打ち出した2本のクロスボウの矢はバルカンには突き刺さらず
バルカンの陰に深く突き刺さった。
「ウホッ!?」
それを受けたバルカン達は空也を馬鹿にするかのようにその場で手を叩こうとした時
バルカンの身に異変が起きた…体が動かないのだ…まるで時が止まったように…
「まったく体が動かないだろ。ネタは言わんし容赦もしないただ死んでいけ」
そう言ってバルカン2体の首を刀で跳ね飛ばした。
その瞬間の空也の顔は酷く冷徹で残酷な顔をしていた…
「終わったn…ッ!?」
そしてその顔をたまたま見てしまったミラは息を飲み恐怖を覚えてしまったが
同時にあんな顔をしてしまっている空也が哀れに思えてしまったのだ。
「…ん?あぁミラか…終わったのか?」
「え…えぇ終わったぞ」
(何かの見間違い?)
ミラは自分の勘違いにしないと自分の中の空也が死んでしまうようでどうにかして自分を納得させたのであった。
~村長宅前~
「ありがとうのぉお二人がた。既に報酬は用意してあるぞ」
「おおありがとうな」
「茶でも飲んでいくかえ?」
「いやいらん俺は帰る。ミラはどうする?」
「私も帰ろうかな」
「そうかい…残念じゃのう…またなにかあったときはよろしく頼むぞぃ」
そう言って二人は朝来た道を早足で戻っていった。
まるで来る前の時間に戻りたがっているように