【オーバーロード】食事処もふキッチン【二次創作】(完結) 作:野神 汰月
いろいろつたないですが最後までお付き合いください☆
あとがき有り
「こんばんわ~(^□^)」
ガラッという音と共に店の引き戸が開かれ、そこから異形種の男性PC(プレイヤーキャラ)が入ってくる。挨拶と同時にエモーションアイコンがぴこっと表示された。
本日最初のお客はスケルトン系の異形種で、PCネームはモモンガ。彼はこの店『食事処もふキッチン』の常連の一人であった。
「モンちゃんいらっしゃい(^-^)」
そんな彼を迎えるのはもふキッチンの店主で亜人種、獣人種(ライカンスロープ)の狼族(ウルフリング)、もふキチである。
ここで少し獣人種(ライカンスロープ)について説明しておこう。
獣人種とはワーウルフやワーキャット、コボルトなどの所謂獣属性を持つ種族の上位種である。
見た目的には二足歩行する獣といった感じで、全身毛皮で覆われ、獣の頭を持つ種である。
先に述べたワーウルフやワーキャット、コボルト等もこれに近い容姿を持っていたり、種族レベルに応じて似たような形態を取れるようになるのだが、獣人種のそれはより人に近い形態になる。
一番判り易いたとえでいうならば、髪の毛。
先のワーウルフの容姿は完全に二足歩行する狼といった感じだが、獣人種になると髪の毛が追加される。
他にも手足なども人間のものに近くなり、動作も人間に近い感覚で行える。
……まあ、利点でいうならその程度でしかないので種族レベルを割り食ってまで取ろうとするプレイヤーは滅多にいないのだが。
話がそれたが、もふキチはそんな滅多に居ないプレイヤーの一人だ。
「その、モンちゃんっていうのやめてもらえませんか?(^-^:)」
入店直後に渾名で呼ばれたモモンガは、もふキチに抗議する。
「なんで?可愛いじゃないか。モンちゃん」
もふキチは気に入ったプレイヤーや常連たちには必ずといっていいほど渾名をつけていた。それは今ではこの店の名物(?)にもなっているのだが、どうやらモモンガはその渾名がお気に召さないらしい。
「何度も言ってますけど、中の人は三十代後半のオッサンですよ?それなのにそんな可愛らしい渾名はちょっと……(´・ω・`)」
「だが、断る!(`・ω・´)」
「えぇ~……」
もう何度繰り返したかわからないこのやり取りだが、今日も断られてがっくりと肩を落とす骨。
うん、今日も平和である。
「で、今日は料理(バフ)かい?それともお喋りかい?」
フフフと笑み――表情は変わらないが……――を零しながらもふキチは尋ねた。
もふキッチンは食事――実際に食べることはできない――を楽しむか、店主であるもふキチとのお喋りを楽しむ為に来店する客が多い。モモンガもよくお喋りに来るので今日はどちらなのだろうかともふキチは聞いたのである。
「あ、今日は料理(バフ)でお願いします(^-^)」
「はいよ。で、内容は?」
「今日はギルドのメンバー数人と一緒にアームスヴァルトニル湖周辺の森にある上級ダンジョンに行くので――」
そこまで聞くともふキチは皆まで言うなと手で言葉を遮り料理を始める。
もふキチはこのYGGDRASILに置いては珍しく料理系の職業(クラス)を極めたPC(プレイヤーキャラ)である。
そんな彼の作る料理で得られるバフの効果は大きく、それ目当てで来る客も多い。
「それにしても、またなんでこっちのダンジョンに?いつもはニブルやムスペル辺りで狩りしてるでしょ」
料理を作りながらふと疑問に思ったことを口にする。
モモンガの所属するギルド、アインズ・ウール・ゴウン(AOG)は異形種のみで結成されているギルドだ。
そんな彼らが多種多様な種族……主に異形種をPK対象としてみる人種族の割合が多いワールドにあるダンジョンに態々出向くのが不思議だった。
異形種狩り……それはYGGDRASILに根強く浸透してる行為のひとつである。
異形種は、その名の通り異形なものが多く、見た目がモンスターそのものであったり、グロテスクなものがほとんどだ。
そんな彼ら彼女らをそのものズバリモンスターとしてPKする……所謂正義の味方ごっこをする人種族が多いのだ。
無論モモンガも初心者の頃その被害にあいまくり、このゲームをやめようと思うところまで行ったのだが――。
「まあ、この辺りにも異種族狩りするやつ等が出没するのは知ってるんですが、ギルメンの中にあそこのmobが落とすレアアイテムが欲しいっていう人が居ましてね……。で、それなら異種狩りに遭っても返り討ちにできるようにと多人数で行くことになりまして」
「なるほどねぇ……まあ、ここの所被害にあったっていう異種族のPCの話は聞かないが、気をつけることだ」
「はい、ありがとうございます(^-^)」
そんな風に会話をしてるうちに料理は出来上がる。
出来上がった料理をカウンター席に出すと、モモンガは席に着き「いただきまーす」と言って料理を食べ(る動作をし)た。
一瞬で料理は消え去り、モモンガの視界に幾つものバフアイコンが表示される。
継続時間は二時間……。破格のタイムである。
「いっつも思うんですが、このゲームの中の料理が本当に食べられたらどんなにいいかと……もふキチさんの作る料理凄く美味しそうですし(´・ω・`)」
「まあ……現実世界(リアル)じゃこんな料理喰えないからなぁ」
22世紀現在、地球環境は悪化の一途をたどり、今では天然食材なんて高級品も高級品……一般人の口には入らないようになってしまっていた。
「さて、バフも貰えたし……お会計お願いします」
「はいよ。2000ユグドラシル金貨(YG)な」
「何時もながら良心的なお値段で……はいこれ」
システムコンソールを操作してモモンガは支払いをする。
金額を確かめ、OKボタンをクリックするもふキチは
「道楽でやってる店だし、客と楽しく話ができれば本当はそれを代金にしたいくらいなんだがね」
と、苦笑交じりに応えた。
「それじゃあ行ってきます。帰りにまた寄らせてもらいますね」
「ほいほい。土産話楽しみにまっとるよ(^▽^)」
はーいと返事をしながら、モモンガは店の暖簾を潜って出て行く。
しかしながらとモモンガは思う。
もふキチの事がたまにお年を召して定年退職したお爺さんのように思える事が間々ある。
自分を含め、自分の所属するギルドのギルメンを見る目がまさにそれっぽいし、時々言葉遣いがお年寄りのソレになる事もある。
(……いや、まさかね)
お年寄りがゲーム……しかもこんな殺伐としたものをやるとは思えない。
自分の思考を二、三度頭を振る事によって追い出し、ギルドメンバーたちとの待ち合わせ場所に向かうべく飛行(フライ)の魔法使い飛び立った。
と、いうことで、最近ハマっているオーバーロードの二次創作……『食事処もふキッチン』シリーズ一回目!いかがだったでしょうか?
こちらでははじめまして☆
堕猫(だねこ)こと野神 汰月(のがみ たつき)です。ケモノスキーです。
何番煎じか判らないオリ主をぶっこんでの二次創作です。
でもケモノでオバロ二次とか誰もやってねぇだろ~……って思ってたら、いたよ。ハーメルンで人狼のオリ至高の御方でやってる人居たよ!くそう(笑
さてさて、このもふキッチンシリーズですが、実は“前置き”です。このシリーズがある程度行くと“本編である異世界編”に突入します。
……とか言ってますけどこの堕猫、いっつも途中でエタるんですよねぇ。オリジナルなんて改稿がほぼ全て書き直しになり途中で精神力尽きて放置状態になってるし。
でも、何とか最後までやりとおしたいなぁって思ってるのでお付き合いくだされば幸いです。
んで、ですね?もふキチのデータをここに書いておきます。
もふキチ 獣人種・狼族
身長182cm
体型は均整の取れた細マッチョ系をイメージ。
体毛の色は白。
髪の毛は青銀の長髪で首の後ろ辺りで一纏めにくくってる。
店に居るときは割烹着。和風…純和風。
趣味:料理、お喋り
時々店閉めてどっかに言ってる模様。
まあ、今のところはこんな感じかなぁ。後々色々と“明かしていく”(意味深
では短い駄文でしたがお付き合いあざっす!また次回お会いしましょう☆
もふキッチンを多作品と関係させることは
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ダメ。オーバーロード一本で
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いいよ。好きな作品とかかわらせちゃえ!