【オーバーロード】食事処もふキッチン【二次創作】(完結) 作:野神 汰月
賛否両論意見いろいろあるとは思いますが、汰月が思う正義はこれ…。
それではどうぞ
それはまだアインズ・ウール・ゴウンが結成される以前のこと。最初の九人
<ナインズ・オウル・ゴール>が結成されて間もないころの聖騎士たっち・みーととあるクランリーダーの会話だ。
「お前は何故そうも正義正義と馬鹿の一つ覚えなんだ」
男がたっち・みーにそう尋ねると彼はこう答える。
「正義とは正しき義のこと…。
それに反論するかのように男はさらにたっち・みーへと問いかける。
「お前さんのいう正しき義とはなんだ?ルールのことか?マナーの問題か?今の時代ルールやマナーなんてもんは形骸化している。力あるものが弱者から搾取することがまかり通る世の中だ」
深い…深いため息をつきながら男は続ける。
「それに、正義なんてもんは掲げるもんじゃない。それを掲げて力を振るうお前は確実に悪人だよ」
彼は言う。正義とは力無き者のことだと。
彼は言う。力ある者が己の意志でそれを振るうとき、良き行いであれ悪い行いであれそれは悪なのだと。
「正義とはこの世の摂理に沿い正しく生きているものを指す言葉だ。人であれ動物であれ植物であれど、この世界に定められたそれらに従って生きているものだけが正義なのだ」
今はもう滅びた…人の業で滅ぼしてしまった数多の命を例題に彼はたっち・みーに諭すように言う。
200年以上も昔、日本にも狼がいた。狼は北海道では神としてあがめられるほどで人間と共存してきた。しかしニホンオオカミもエゾオオカミも人によって狩りつくされてしまった。エゾオオカミが最後に確認されたのが一八九六年、ニホンオオカミは一九〇五年が最後だ。
何故そうなったのか…それは日本が狩猟から牧畜に代わり、彼らの食糧を独占したことから始まる。
森林を切り開き、牧場を作り、動物を育て…そのことが原因で狼たちは食糧難に陥った。その結果狼たちは人の牧場の動物を狙う。そこから人間は狼を神から害獣へと認定…狩りつくされることになる。
「さて、今の話を聞いてお前はどちらが正義でどちらが悪だと思う?」
「どちらも悪なのでは?どちらも力を振るっているのですから貴方のいう正義にはどちらも当てはまらない」
たっち・みーの言葉に男は「はっ」っと鼻で笑う。
「正義は狼の方だ。人間は悪ですらなく、ただの傲慢だ」
男は言う。狼は自然の摂理に従ってただ狩りをしようとしたに過ぎないと。生きるための正しき行いなのであると。
「力の意味をはき違えるな。過去の学者の説によれば狼はこの世で数少ない恒久的な平和を体現した生命だそうだ。縄張りなどで争うことはあれど、それ以降は平和だ。アルファと呼ばれる一頭のリーダーがきちんと群れを統率する。だがこれは人間にある恐怖政治ではない。きちんとした上下関係の下体現されていた立派な社会構成だ」
そして続けて男は言う。この世で最も恒久的平和に向かない生物が人間であると。
「その昔こういった言葉がある…。【この世に悪があるとすればそれは人の心だ】と。まさに至言であると言える」
善悪など結局のところは人にしかない価値観だ…。そう続けて彼は言う。
「それと同時に善でもあると続けられたが、結局のところ大抵の人間は悪なのだよ」
旧約聖書にある最初の人間、知恵の実を食べ知識を得て善悪を知る。
「要はその生き方、力の使い方だ。真に善なる正義のために…そういう使い方生き方をするものは悪であると同時にこう呼ばれるべきだ」
正義の味方と…。
「お前は正義ではない、悪だ。結局お前も強者であり弱者から奪う側なのだから。だから名乗るのならば正義ではなく【正義の味方】と名乗れ。それに相応しくあれ」
説教はこれで終わりだと、まだ初心者であろうたっち・みーが助けた異業種に「時間を取らせてすまんな」と一言謝って転移して消えた。
この時、たっち・みーが助けたのがだれあろう我らが可愛い骸骨モモンガなのは言うまでもないだろう。
ちょっと自分で書いてて意味わからんものになってしまった感はありますが、以前過去編で(もふきちが)言ってた正義に関する深掘りのお話でした。
良ければ感想、高評価よろしくお願いいたします。
ではまた次回お会いしましょう((((oノ´3`)ノ
もふキッチンを多作品と関係させることは
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ダメ。オーバーロード一本で
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いいよ。好きな作品とかかわらせちゃえ!