【オーバーロード】食事処もふキッチン【二次創作】(完結) 作:野神 汰月
もふキチのリアルがちらりと垣間見えるかも?
ということで食事処もふキッチン、リアル版始まります☆
※注意:今回はいろいろと視点が変わるのでご了承ください。
YGGDRASILのとあるサーバーにあるアームスヴァルトニル湖に点在する島、リングヴィ…。いつものように島にある町で経営を営む食事処もふキッチンに今日もAOGのメンバーが……
【本日は
来ていないようだ。というかもふキチ、いつも臨時で店閉める時必ず来た人をあおる文句入れるなぁ…。
ところ変わって
それは今から数日前に遡る…。
AOGの正義バカことワールドチャンピオン、ムシキング(もふキチ命名)聖騎士たっち・みーの奥方であるテル・ミーが懐妊したという報告をギルメンにした時のことだった。
「うちのテルが懐妊した祝いで、ごz…げふんげふん……もふキチさんが
いつものように何かを言いかけては訂正して言い直すたっち・みーの言葉に全員が「うぉぉぉぉぉぉっ!!」と盛り上がる。それもそのはず…何故なら今回開催される会場は知る人ぞ知る隠れた名店で、普段は口にすることもできないような料理――それこそもふキッチンででてくるような――が提供されるのだ。
人工食糧ではない、農業ドーム栽培だが天然ものを使った料理の数々。それを無料で食べれるとあっては全員のテンションが上がるのも無理はない。
「たっちさん、本当に無料なんですか?あとからとんでもない金額請求されたりしませんよね?(´・ω・`)私、こないだのイベントガチャでボーナスゼンツしたので素寒貧なんですけど…(ノД`)・゜・。」
そんな中、ただ一人わりとガチ目に「え?そんな高級レストランで参加費無料?絶対嘘だろ…」と心配してるのは我らが可愛い骸骨ことAOGのギルドマスターモモンガその人だった。
いや解る。リアルに高級レストランでのパーティーで会費無料とか作者なら絶対怪しんでいかない。たとえ旨いもの食えるとしても!!
「大丈夫です、何せそのお店のオーナーはg…もふキチさんですから(*´ω`*)」
「へぇ、そうn…な、ナンダッテェェェェェェェェェッ!?Σ(゚Д゚)」
一瞬納得しかけたモモンガは脳内でその言葉をきちんと理解した瞬間驚きすぎてネタのような裏返った声を上げた。
「もふキチさん、絶対富裕層だろとか思ってたけど…まさかのガチ天上の人じゃん……(;゚Д゚)」
「もふキチお兄ちゃんがいつログインしても居るのって不労所得者だからなんだねぇ(´ω`)」
そう感嘆の声(?)を漏らすのは煩悩戦死(笑)と茶釜の姉弟。それに続いてヘロヘロが「あぁ…それでですかぁ…」と何か納得したかのような声を漏らした。
「ヘロヘロさん?」
「あぁ、いえねぇ…以前お話しした私が新しい会社に入社できたのはもふキチさんの紹介があったからなんですよぉ」
いつものように少し間延びした感じの声でモモンガに答える黒い粘着物質。そういえばそうだったと納得のモモンガ。
なるほどどうして、そんな高級店のオーナーなら上流階級の伝手があってもおかしかはない。
「
もふもふ命な餡ころもっちもちはあまり興味はなさそうだ。ゲーム内でのもふもふなもふキチが好きなのであって、
だから未だに喪女なんだよなぁ…と、自分のことを棚に上げて茶釜がなんか思ってたりもするのだがそんな事周りには伝わるはずもなかった。
そんなこんなでいつものメンバープラスαが
「ようこそいらっしゃい、今日はお祝いだからいっぱい飲み食いしてっておくれ」
入店直後にAOGの面々を迎えたのは中々にハンサムなロマンスグレーなおじ様だった。初めてもふキチのリアルを知った面々は驚きを隠せなかった。
見た感じの年齢は四十代から五十手前ほど…。みんなもっと若い年齢層で予想していたのだが裏切られた形だ。何せ―――
「いつものもふキチさんの声じゃない!?」
驚きの声を上げたのは我らの可愛い骸骨モモンガの中の人(笑)鈴木 悟だった。
そう、ゲーム内ではもふキチの声はもっと若い青年の声だったのだ。
「ああ、ゲーム内ではボイチェン使ってるからなぁ…。本来はこんな声で年も食ってるオッサンだ。がっかりしたかい?」
苦笑しながらモモンガ…悟にそう尋ねる
悟は慌てて「いえ、そんなことないです!!」と否定した。
「もふキチさん若い声してたので私より年下で、なのにしっかりした人だなぁって思ってて…いい意味で裏切られた感じがします」
「そうだねぇ。年齢的には僕と似たような感じかな?」
悟に続いてそういったのはまだもふキッチンにはご来店がない死獣天朱雀こと獅童院 奏多(しどういん かなた)である。齢四十九にしてどこかの大学の助教授らしい。何を隠そうこのAOGというギルドの最年長者でもある。
「もふキチさんが…年上…俺年上に喧嘩売ってボコされたのか…」
そう言ってorzな格好で店の床に突っ伏してるのはもふキチ命名エロゲの欲王ことペロロンチーノの中身である後藤 博嗣(ごとう ひろし)だ。そんな情けない弟を横目に姉である茶釜…後藤 裕子は少し何かを考えるそぶりをする。数舜間をおいて、小さく首を振ると「このクソ愚弟!!いい加減立ちな!」と弟のケツに蹴りを入れて立ち上がらせる。
「リアルでもちゃーちゃんとクソ鳥の関係は変わらずだなぁ」
そんなやり取りを見ていたもふキチは苦笑しながら
「さて、店の入り口にいつまでもたむろってても仕方ない。席に案内しよう…」
そう言って彼は接客業者特有の表情でメンバー全員を店内に案内した。
※※※※
「本日は私、たっち・みーこと橘樹 幹久(たちばな みきひさ)と妻、輝美(てるみ)の懐妊祝いにお集まりいただき―――」
ギルメンのみんなが席に着き、飲み物が配られたところでたっちさんが挨拶を始める。
もふキチさんはみんなを案内した後奥に引っ込んでしまってここにはいない。
わたし、ぶくぶく茶釜こと後藤 裕子は微かな違和感を感じていた。それは…もふキチさんのことだ。
確かにゲーム内では課金でボイスチェンジャーが使えて、声も自由にカスタムできる。だから
「(もふキチおにいちゃんのいつもの話し方とイントネーションが違う…)」
声を仕事としているわたしには解る。
「(あれは誰なの?もふキチお兄ちゃんを名乗って何が目的?……でも、もふキチお兄ちゃんと
たっちさんこと幹久さんの挨拶が会場に響き渡る中、わたしは手に持ったグラスを握りしめ思案を続ける。
幹久さんともふキチさんは
声に絶対の自信を持つわたしの心は揺れていた。
キャラを作り上げ、そのキャラとして演技をするとき普段とは違う声になることはある。けれど、それでもその演じる人間の声の癖というものは変わらない。それを見抜く力がわたしにはあった。
「(今この店にいるもふキチお兄ちゃんを名乗る人物と、ゲーム内でいつもあってるもふキチお兄ちゃんの話し方の癖は似ているけど違う…。何?いったいどういうことなの…)」
モヤモヤする…こんな気持ちのままでは素直に幹久さんと輝美さんをお祝いできない…。
「―――それでは、ちょっと話が長くなって(ペロロンチーノから)ヤジが飛んできたので…妻の懐妊と無事生まれることを祈って、乾杯!!」
「「「かんぱーい!!」」」
幹久さんの挨拶が終わり、乾杯が行われた後…わたしはそっと席を立った…。
※※※※
「そういえばこうして
「ええ、モモンガさん…いえ鈴木さん。橘樹 幹久です。よろしくお願いしますね」
乾杯が終わった後、改めてたっちさん…橘樹さん…だと奥さんと同じになるから幹久さんに挨拶に行った。今までオフ会とかしてこなかったので
「テルさん…輝美さんもよろしくお願いします。あ、あとこれ、ご懐妊祝いです。なに渡したらいいかわからなかったのでつまらないものですけど…」
そう言って私は輝美さんに通販で授かった(お守りなんかは買ったとは言ってはいけないらしい…以前もふキチさんが言ってた)安産祈願のお守りを渡す。
今のご時世神社もお賽銭はHPやSNSに投げ銭で受け付けてたり、お守りや破魔矢なんかも通販なんだよなぁ。
「まあ、わざわざありがとうございます。安産祈願のお守り…嬉しいですわ」
輝美さん(かなりのおっとり美人でちょっと糸目、右目に泣き黒子がある)はにっこりと微笑んで受け取ってくれた。よかった…こんなもんいらねえよって叩き返されなくて(汗)
幹久さんもイケメンでお似合い夫婦だなぁ…。
「あら、悟さんもお顔立ちが清楚で格好良いですよ?」
「えっ?」
どうやら思ってたことが声に出てたようで、輝美さんにそう言われた。うわぁ…恥ずかしい!!
「あ…ありがとうございます。お世辞でもうれしいです…」
一応私も社会人で、営業職だから身だしなみなんかには気を付けて入るけど、そんな風に言われたのは初めてだった。
「お世辞ではないのですが……あら???」
輝美さんがなにやら私の顔をじっと見つめてくる…。うぅ、美人な女性にそんな風に顔をじっと見つめられると困るんだが…。
「えっと…私の顔に何かついてます?もしかしてエアカーテンで取れなかったのがついてたりします?!」
いたたまれなくなってそう尋ねながら懐からハンカチを取り出して顔を拭く。
このご時世外はマスクやゴーグル無しでは外を歩けないほど重金属が舞っているので、アーコロジーに入場するときや屋内に入るときは必ずエアカーテンで顔や体に着いた塵を払うのだがそれが不十分だったのかと思ったのだが…。
「ああ、いえ、そうではなく…悟さんのお顔が少し知人に似てらしたものですから。まじまじと見て不躾でしたわね、申し訳ありません」
輝美さんはそう言って深々と頭を下げた。私は慌てて「大丈夫です、お顔を上げてください!!」というと、少し困り顔だが顔を上げてくれた。
ちょっと微妙な空気になりかけてたところに、誰かが幹久さんにからかい気味に声をかけてきた。
「おい、幹久。モモンガさんいじめんなよ」
「いじめてませんよ!!…って、裕行でしたか」
そこには中性的な印象の(なんだかビジュバンのボーカルっぽい)男性が…たしかウルベルトさんの中の人で…
「あ、モモンガさんにはまだ正式に挨拶してませんでしたね。ウルベルト・アレイン・オードルこと吉祥寺 裕行です、どうぞよろしく。もしコイツにいじめられたら私にご依頼くださいね、慰謝料たんまり搾り取ってやりますんで♪」
ウルベルトさん改め吉祥寺さんはそう言って私に一枚の名刺をくれました。依頼って…ああ、なるほど。
渡された名刺には【●●法律事務所 所長 弁護士 吉祥寺 裕行】と書かれてあった。住所と電話番号に弁護士番号も乗ってるので本物っぽい…ていうかウルベルトさん弁護士だったんだ。
「実は私とコレとは幼馴染でして…まあ、輝美もなんですが。だから三人は顔見知りといいますか腐れ縁と言いますか…」
「はん、テメェと幼馴染とか怖気が走るが、何の因果かここまで結構一緒にいんだよなぁ。あ、てるちゃんは違うよ?」
幹久さんはたしか上流階級の出で、ご実家もどこかのアーコロジー内だって聞いてるから多分ウルベルトさん…吉祥寺さんも上流階級なんだろうなぁ。
しかも幹久さんは警察官で、吉祥寺さんは弁護士…仲が悪いのもちょっとうなずけるかも。
そんな風に会話をしている時、店の入り口が開く音がした。
「いやぁ、遅れてしまい申し訳ありません。もう始まってますかぁ?」
そんな間の伸びた感じの話し方をする眼鏡の男性が入店してきた。その声に私は聞き覚えがある。それに今日、遅れてくるって連絡あったし…。
「ヘロヘロさんですか?」
ぴしっとしたスーツ姿のその男性は、にこにことした表情を崩さずに私たちのところへやってくると改めて挨拶をしてくれる。
「はい、遅れて申し訳ありません。その声はモモンガさんですねぇ?初めまして、ヘロヘロこと眞山 淳司(まやま じゅんじ)と申します…あ、これ私の名刺ですぅ」
そう言って差し出された名刺を受け取るとそこには【如月IT株式会社 AI開発部門 主任 眞山 淳司】と……
「ファッ!?主任っ!!?」
私は驚いて少しその場で飛び上がってしまう。だってヘロヘロさん最近新しい(名刺通りならこの如月ITっていう会社に)入社したばかりなのに…。
「あぁ、えぇ。そうなんですよねぇ…なぜか私入社一週間で主任にされてしまいまして…」
そう言ってヘロヘロさん事、眞山さんは苦笑した。
「如月ITって確か如月財閥の直下の会社でしたよね?…いや本当にもふキチさんナニモンだ?」
私が受け取った名刺を横から覗いた吉祥寺さんが口をひくひくさせながらそう言った。いやほんとにそれ!!こんな高級店のオーナーやってるんだからそれなりに上流階級の伝手はあるんだろうとは思ってたけど…。
「さぁ…?私にもわかかりかねますがぁ、でも助かったのは本当ですしぃ…。あ、ウルベルトさんにたっちさん…それと奥さんですかねぇ?改めてよろしくお願いしますぅ」
先ほどの苦笑から打って変わってニコニコ笑顔にもどった眞山さんは先ほどまで私が会話していた三人にも同じく名刺を渡しながら挨拶をしていた。
吉祥寺さんも自分の名刺を交換しているんだけど、私は今日丁度名刺の持ち合わせがなく交換できなかったのは残念だ。もしかしたら何らかの縁で仕事がもらえたかもしれないのに。
「ところで、今日はもふキチさんはいらっしゃらないんですかぁ?」
挨拶も終わり、眞山さんがそう尋ねてくる。そういえばもふキチさん最初に出迎えてくれて依頼姿を見ないな…?
「ああ、g…もふキチさんなら多分調理場じゃないですかね?今日の料理はもふキチさんが仕切っていますし」
眞山さんと私の疑問に答えたのは幹久さんだった。
っていうか、もふキチさんが料理してるの!?いや、確かにゲーム内で料理してるんだから知識とかはあるんだろうって思ってたけど…ガチの料理人だった?!
「あぁ、そうなんですねぇ。ということは今日はいつももふキッチンで出されるようなお料理がいただけるんでしょうか。楽しみですねぇ」
後でご挨拶しなければ…と眞山さんのニコニコ笑顔がより一層ニコニコする。…何言ってるんだろう私。語彙力がっ、足りないっ!!それもこれも作者(堕猫)のせいだ!!
作者のコメント:いや、マジでゴメン…。
※※※※
ウェイターさんやウェイトレスさんたちが奥からどんどんお料理を運んで出してくる中、私はやまいこさん【本名:山瀬 舞子(やませ まいこ)】とお話していました。
出てくる料理は私ややまいこさんは…ちょっといい方はあれですが見慣れたものなのですが、ほとんどの皆さんは口にしたことのない料理の数々にすごく興奮していました。
私とやまいこさんは、所謂お嬢様というやつですので実家ではそれはもういいものを食べてきましたし、大人になった今も私は自営業でやまいこさんは小学校の先生(しかもアーコロジー内の)ですから結構お金は持ってるのでそこそここういうものを食べなれています。
…私ってばやっぱりちょっと性格悪いですね。直さなければと思ってはいるのですがこれがなかなか―――
「餡ちゃん、どうかした?」
少し沈黙してしまった私に、やまいこさんは手にしていたシャンパン(本物…かなりお高い)をテーブルに置きました。
さっきまで楽しくおしゃべりしてたのに心配させてしまいましたかね?
「いえ、少し自分の性格に絶望してまして…」
そう苦笑しながら答えると、やまいこさんは「あ~…餡ちゃんちょっと毒舌なところあるからねぇ」と苦笑してました。
「ボクや茶釜ちゃんは慣れたもんだけど、やっぱりちょっとお嬢様してると某海賊女帝みたくみくだし的なのが発動しちゃうよね」
「いえ、私そこまででは…」
そんな、背中仰け反りながら指さしてm9(^Д^)プギャーするようなことはしてません…してませんよね?
「そんな事より、ちょっと意外だったよね」
自分でちょっと自分が判らなくなりかけてたところに、やまいこさんがまた話題を変えてくれる。
こういう空気を読めるところが凄い人です。私なんてよくもふキチおじ様に「You、もうちょっとエアー読みなYO☆」って言われるんですよねぇ…。
「えっと、何がでしょう?」
「もふさんだよ。まさかあんなロマンスグレーなイケおじだったなんてさ」
ああ、成程。私はあまり…というか全然興味ないのですが、普通ああいうおじ様はモテるんでしょうねぇ。ほんと興味ないのであまり印象に残ってないのですけど。
「料理もさすが高級店だけあって今まで食べいてきた中でもトップクラスだし」
そう言って生ハム(人工じゃない、ちゃんと農業ドームで飼育された豚肉を使ったやつ)のカプレーゼを上品に頬張るやまいこさん。
おそらくトマトは言うに及ばず、チーズも本物なんでしょうね…。
「これ一品で多分ボクの給料の半分は吹っ飛びそう」
カラカラと笑いながらもフォークが止まらないご様子。確かに瑞々しいトマトの酸味にモッツァレラのまろやかさ、そこに生ハムの塩気と脂がマッチしててとても美味しいです。
「…これ、もしかしたら食材農業ドーム産じゃなくて、如月ジオフロント産かもね」
農業ドーム産の食材より上質だし…とやまいこさんが言う。
如月ジオフロント…。日本のどこかに存在すると言われている地下都市。如月財閥が保有していて、コロニー建設用のテクノロジーで全てつくられたアーコロジーを超える楽園の世界。
人工太陽が輝き、AIが気候や天気を管理し、地下熱とニュートリノでの発電など最先端の技術がこれでもかと使われているという一種の都市伝説。
そこでは普通に牧畜や農産が行われ、ろ過された後に微調整された水で作られた湖で魚の養殖もしてるという。本当なら凄いことだろうけど…。
「あれは都市伝説ですよ。本当に存在するならもっと騒がれて上流階級の人たちが我先にと品物を手に入れるでしょう?」
「う~ん、どうかなぁ。ボクは本当にあるって考えてるけど」
私は信じてませんが、やまいこさんは本気で信じているようです。顔がすごく真剣なものでしたから…。
※※※※
料理がある程度運び終わり、食い意地の張ったギルメンにある程度食いつくされた頃。厨房では二人の男女が言い争いをしていた。
それはぶくぶく茶釜こと後藤 裕子と
ひとしきり言い争いが終わった時、店のホールから輝美が厨房に入ってきた。
「…輝美さん、知ってたんですか?この人が
睨むように輝美を見る裕子。それに対して彼女は少し困った顔をして携帯端末を取り出すとどこかに連絡を取り始める。
「輝美さんっ!!」
「少し、お待ちになって?……あ、もしもし。輝美です。はい…ええどうやらバレてしまったようでして…はい、畏まりました」
誰かと…いや、誰かというより
「あぁ、それとあとでご報告が…千尋さんの……ええ、そうです。この会が終わりましたらすぐに……え、裕子さんもご一緒に?よろしいのですか?…いえそういうわけでは…はい分かりました。ではまた後程」
通話を終えた輝美は、はぁっとため息を一つつくと裕子に向き直り「まずは…」と前置きをして話し始めた。
「どうしてこの方がもふキチではないと?」
「…わたしは声優です。声の仕事を生業としてます。だから…分かるんですよ。いつものもふキチさんと似てるけど違うって」
「そうですか…」
そんなやり取りをしてるところにもふキチ(?)が割って入ってくる。
「いやぁ…うまく
そう言って苦笑する彼。どうやらもう隠す気はないらしい。
「ごめんね…えっと、後藤 裕子さん。本当のもふキチさんはあまり人前には出られない方なんだ。だから僕が身代わりにってわけ」
謝罪の言葉と同時に頭を下げる彼。輝美も同じく頭を下げて謝罪の言葉を口にする。
「今、もふキチ様と連絡を取って、貴女をあの方のところにご案内するようにと仰せつかりました。この後会が終了しましたらお時間をいただけますか?」
「…ええ、もちろん」
自分の感じた違和感が間違いじゃなかったことに安堵し、更に「(本当にもふキチさんってなんなの?)」という謎が深まる感じを抱えながら、裕子は一旦輝美とホールに戻っていくのだった。
……いやもう本当にもふキチナニモンなの!?
というところでこんかいはお開きとなりました。
ホールに戻った輝美と裕子が目にしたのは、行儀悪く豪華な料理を食い荒らすどこかの鳥といたずら大好きなあん畜生(本編未登場)他数名で、真っ先に裕子は鳥を折檻したとかしないとか…。
ちなみに裕子がどっか連れていかれる話はこのYGGDRASILL編では出ませんのであしからず。
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ではまた次回お会いしましょう。Good Night☆
もふキッチンを多作品と関係させることは
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ダメ。オーバーロード一本で
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いいよ。好きな作品とかかわらせちゃえ!