【オーバーロード】食事処もふキッチン【二次創作】(完結)   作:野神 汰月

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 予告通りぶくぶく茶釜さんがご来店です。今回は下ネタを含みますのでご注意ください☆

 ※サブタイをそろえるため修正しました


 三人目 ぶくぶく茶釜様がご来店されました

 ウルベルトが来店し、その時ぶくぶく茶釜が乱入してより数日後・・・・・・。今度はゆっくりしに来てくれと言うもふキチの言葉通り茶釜は遊びにやってきた。

 

 「もふキチさん、ばんわーです☆」

 「いらっしゃい、茶ーちゃん(^-^)」

 

 ぷるぷると震える、形的には男性のアレのようなピンク色の肉塊――もとい、スライム種の茶釜はカウンター席にどうやってるのかは謎だが「よっこいしょ」という掛け声と共に座る。

 

 「先日は急に押しかけちゃってごめんなさい、もふキチお兄ちゃん(´・ω・`)」

 

 席に着くと開口一番でロリなアニメ声で茶釜は謝罪してきた。

 彼女は現実では売れっ子アニメ声優であり、幼い感じの声から大人な感じの声まで幅広く使い分けてくるので慣れていないと色々と大変である。

 

 「いや、まあ別にいいんだけどね。俺も調子乗って同士討ち(フレンドリーファイア)解除したし」

 「あ~、まさかダメージ入ってデスるとは思ってなかったから本気出しちゃって・・・・・・あの後ウルベルトさん必死になってデスペナでダウンしたレベル上げてた」

 

 その時謝罪代わりにレべリング手伝ったけどね~と苦笑気味に茶釜は言った。

 

 「ちなみに、なんであんな絶妙なタイミングで店に来たんだい?」

 

 妙にタイミングのいい時に乱入してきた茶釜に少し疑問を感じていたもふキチは、この際に聞いてみようと尋ねてみることにする。

 

 「う~ん・・・・・・なんていうか、囁いたのよ――私のゴーストが(`・ω・´)」

 

 え、何その全身サイボーグの女性の台詞。君公安九課の人だっけ?中の人違うよね?君の大先輩の台詞だよ?と中の人は思った。

 もふキチは返ってきたせの言葉に「そ、そうか・・・・・・」と苦笑気味に返したが。

 

 「そういえば茶ーちゃんの弟の鳥、昨日来て「また姉ちゃんがエロゲにでてた!!」って嘆いとったぞ?」

 

 話題を変えようと瞬時思考を巡らせて、そういえばと思い出した。

 彼女の弟、ユグドラシル内では鳥人(バードマン)のペロロンチーノというPCネームでプレイしている彼は、十八禁厳禁のこのゲームの中でエロを広言し、また生粋のエロゲーマーでもあった。

 そんな彼が先日来店した際に、新しく出た待望作のエロゲに自分の姉が声優として出演していたと嘆いていたのだ。

 ちょっとウザかったので少しばかり弄って遊んでやったのだが・・・・・・。

 

 「うちの愚弟がご迷惑をおかけして本当にごめんなさい(´・ω・`)――アイツ、後でヌッ殺す」

 「いやいや・・・・・・俺も弄って遊んだから別に構わんのだけど。――茶ーちゃん売れっ子で別段金に困ってるわけでもなかろ?何でまたソッチ方面まで手を出してるんだい?」

 

 そう、もふキチは今までずっと不思議に思っていた。

 かなりの売れっ子で仕事には困らず、金銭面でも安定しているであろう茶釜が何故そこ――色々名前を変えては十八禁のゲームなどに出演している――までして働こうとするのか。

 以前聞いた話では声優という仕事に昔から憧れており、その職に就けたことがとても嬉しいということは聞いていた。憧れの職に就けたのはすばらしい事だとは思うが、何故?どうして?という疑問が湧いたのだ。

 本来、リアルに関してゲーム内で尋ねることはマナー違反ではあるのだが、もふキチはついつい尋ねてしまった。

 

 「う~ん・・・・・・まあ、もふキチさんになら話してもいいかな?」

 

 数秒程考えてから、茶釜は語りだす。

 

 彼女ら姉弟は幼い頃に両親を亡くしていた。

 そんな二人を両親に代わり育ててくれたのは父方の祖父母だと言う。

 彼女らの祖父母は小さいながらも会社を経営するそこそこ裕福な家庭であり、昨今教育機関に子供を通わせるのに多大な資金が必要になるこのご時世に、二人ともを高校まで行かせてくれたらしい。

 茶釜は高校を卒業と同時に働きながら憧れだった声優を目指し成功。

 弟のペロロンチーノは卒業後内定を貰っていた某大型アニメショップの店員となった。

 二人を高校卒業まで面倒を見てくれた祖父母に何とか恩返しがしたいと考えた茶釜は、念願かなってなれた声優で稼ぎ、祖父母を温泉旅行にでも連れて行ってあげようと思い立った。

 

 「もうすぐお爺ちゃんとお婆ちゃん、喜寿を迎えるしちょうどいいかなって。でも今のご時世旅行に行こうとするととんでもないお金かかっちゃうでしょ?温泉なんてアーコロジー内にしかないし」

 

 環境汚染の問題で今地球上でもっとも安全な場所、それがアーコロジーだった。宇宙開発の一環で研究、開発の進んでいたコロニー用の技術を転用した『地上の楽園』とも呼ばれるそこは、上流階級の人間しか暮らせないような場所だった。

 そのアーコロジーに一般人が入るのにも色々とお金がかかる。

 事前審査に健康診断、入場パスを入手するのに大体一般人の給料一月分は吹っ飛ぶ。

 さらに温泉旅館に泊まろうとすれば、四人一組でウン十万もするだろう。

 

 「だからね、今はどんなお仕事でもやれることは全部やって稼がなきゃ・・・・・・愚弟は給料全部エロゲとかアニメグッズにつぎ込んでやがるし(#`Д´)」

 

 最後に『激おこ』アイコンを点灯させながら茶釜は語り終える。

 もふキチは・・・・・・感動していた。コレが現実世界で話していたのであれば、確実に涙を流していたであろう程に。

 

 「茶ーちゃんはええこじゃのう・・・・・・本当にええこじゃ」

 

 そしてキャラ作りを忘れて“素の喋り方”をしてしまう。

 

 「――そんな茶ーちゃんにはきっと近い内良い事があるよ。絶対(*´ω`*)」

 

 数瞬の間を置き、もふキチは茶釜の頭をもふもふした手で撫でた。

 

 「(*^-^*)」

 

 そのもふもふした感触に茶釜は笑顔のエモーションをぴこぴこと連打しながら受け入れた。

 

 

 * * *

 

 

 もふキッチン来店からしばらくした現実でのこと。

 

 ぶくぶく茶釜こと後藤 裕子(ごとう ひろこ)は一通の電子メールを受け取っていた。

 それはとある大手食品メーカーが行っていたキャンペーンの当選メールだった。内容はアーコロジー内にある超高級温泉二泊三日宿泊の旅である。それも家族四名一組の・・・・・・。

 しかし――裕子は喜ばず、まず疑問に思った。

 確かにこのメーカーの食品をよく利用している。このご時世、一般に口にできる食料は人工食料だ。その味はどれほど見繕っても美味しいとはいえない。が、このメーカーの出しているものは他のメーカーのものに比べると断然ましなのだ。確かに少し値は張るが、一般人でも手が出せる良心的な価格帯で出回っている。だからよく利用する事は利用している。

 けれど、こんなキャンペーンやっていただろうか?

 当選メールには自分の名前――無論本名だ――が入っている。でも自分はキャンペーンのことを知らなかったし、応募した覚えもない。

 そこで裕子はまずその当選メールに記載されていた相談用窓口に連絡を取った。何かの手違いではないか・・・・・・同姓同名の他人が当選したものが自分のところに間違ってきてしまったのではないか?そう思って――。

 だが、返ってきた答えは間違いなく自分、後藤 裕子が当選者であるというものだった。

 更に住所も年齢も電話番号も完璧だった。

 

 「私が忘れてるだけで応募したのかな?」

 

 確かに自分の稼ぎだけではどうしようもなく、また時間がなかったことから色々な懸賞に応募していた。その中でこのキャンペーンがあり、それに応募していたのかもしれない。

 裕子は次第にそう思えてきた。

 

 『そんな茶ーちゃんにはきっと近い内良い事があるよ。絶対』

 

 先日もふキチに言われた言葉が頭を過ぎる。

 

 「――まさか、ね?それにしてももふキチさんすごいなぁ。もしかして未来予知能力者だったりして・・・・・・んなわけないか」

 

 声優をやっててアニメや漫画などの内容に毒されてきたのだろうか。あまり弟のことを笑えないなぁと裕子は内心で自嘲した。

 なんにせよとりあえずこれで祖父母の喜寿にはお祝いと今までのお礼を兼ねた旅行をプレゼントできる。そう思って裕子は頭を切り替えた。

 

 

 * * *

 

 

 「もふキチおにーちゃん♪」

 

 当選メールが届いて数日後。茶釜は再びもふキッチンへと足を運んでいた。

 

 「茶ーちゃんいらっしゃい(^-^)」

 

 何時ものように笑顔のエモーションを表示しながら迎えてくれたもふキチに、茶釜はあるアイテムを手渡してきた。

 

 「今日はおにーちゃんに私からプレゼントだよ♪」

 

 それは、ぱっと見なんの変哲もない金属の棒だった。

 茶釜が言うにはそれはデジタル腕時計で、手首に当てると巻きつき時間が表示されるらしい。

 

 「その時計、表示されてる時間の所をタップすると声が出る仕掛けなんだけど、私の声を入れてあるの☆」

 「有名な声優さんの声が入ってるとは、レアものだなあ(*´ω`*)でもいいのかい?貰っちゃって」

 「うん、貰って貰って~☆あと、七時二十一分と十九時十九分のときに鳴らすと良い事があるよ。十九時十九分のほうは連打すると隠しボイスも聞けるから!――あ、でも絶対一人の時に聞いてね?私とのヤ・ク・ソ・クだょ☆」

 

 それだけ言うと茶釜はすぐに帰ってしまった。

 

 しかし、何故急にプレゼントを?まさかバレたか?

 いや、根回しはきちんとしたはずだし、ばれるような要素は・・・・・・無い、はずだ。

 

 「・・・・・・まあ、とりあえず茶ーちゃんが言ってた七時二十一分のボイス聞いてみるか」

 

 時計を装着し、時間を七時二十一分に合わせ、時間表示のところをタップする。

 

 『もふキチお兄ちゃん、(自主規制)の時間だよぉ~♪』

 

 甘ったるく欲情を誘うような色声が流れる。その声だけで普通の男は皆愚息が聳え立つ塔のようになるだろう。それほどの破壊力がそのボイスにはあった。

 

 「――――」

 

 もふキチは無言のまま今度は時間を十九時十九分にセットしてタップする。

 

 『イク、イクのぉぉぉぉぉぉぉっ!!』

 

 今度は時計がビクンビクンと二度振動するおまけつきだった。

 もふキチは更にその時間を連打する。

 

 『イイイイイイイイイイイ――らめぇぇぇぇっこわれちゃうよぉぉぉぉぉぉっ!!!』

 

 ビビビビビビビ――ビクンビクン。今度は連続で振動した後、大きく二回震えた。

 ――流石十八禁ゲームにまで出演する声優である。その声のクオリティは半端なかった。

 もふキチは無言のままその場でログアウトした。

 

 現実に戻ったもふキチは、年甲斐も無く滾ってしまい、もにょってしまったそうな・・・・・・。

 

 

 

 もにょった後のモードワイズマンなもふキチのコメント

 

 「最低だ、俺って・・・・・・」

 




 良い話だなぁで終わる訳が無かった。

 こんばんわ、汰月です。

 今回恐らく一番長いお話になりました。茶釜さんええ子やで、ほんまに(T△T)
 というか今回のコレ・・・・・・規制に引っかからないよね?大丈夫だよね?

 ということで今回ヤらかしてしまったわけですが・・・・・・いかがだったでしょうか?ペロロンさんと同類の方ならきっと受け入れてくれると信じている!信じたい!!信じ・・・・・・させて?

 茶釜さんの本名(捏造)、後藤 裕子に関してですが、まあアニメの茶釜さんの中の人まんまですね。ひろこって読みですけどゆうこにも読めますしコレ。他にいいの思いつかなかったんです。安直でごめんなさい!!!

 他の方の本名(捏造)もしてるんですが、今後出す事があるだろうか・・・・・・。いやあると思う。あって――欲しいなぁ(遠い目)

 ではまた次回お会いしましょう。See You Again. Byebye♪(某声優さんのラジオ番組風に)

もふキッチンを多作品と関係させることは

  • ダメ。オーバーロード一本で
  • いいよ。好きな作品とかかわらせちゃえ!
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