【オーバーロード】食事処もふキッチン【二次創作】(完結)   作:野神 汰月

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 今回は特別編!
 もふキチがAOGメンバーと狩りに行くお話です。
 今回は前半。戦闘は後半で書く予定!!


 特別編:もふキチが狩りに出かけるそうですよ?

 平和な時間が流れていく食事処もふキッチン。だがその日はいつもと少々事情が違った。

 

 「は?――今なんて言った?(´・ω・`)」

 

 呆けたつもりはないし、言葉の意味は理解しているがそれはもふキチにとっては予想外で、それを受け入れるのは少々問題があった。

 

 「ですから、一緒に狩りに行きましょう!って言ったんですよ(*´ω`*)」

 

 それは何時もの様に唐突にやってきたAOGのギルドマスター。可愛い骸骨(もふキチ談)ことモモンガがもふキチを狩りに誘いに来たのだった。

 しかも場所はムスペルヘイムの最奥で炎の古竜(フレイムエンシェントドラゴン)が標的だという。

 

 (まさか、“ばれたのか?”)

 

 一瞬もふキチの頭に自分の“秘密”がバレたのかと危惧する。だがそんなことを表には出さない。すぐ表に出すやつは三流以下だ。

 もふキチはあきれたような声を作り、モモンガに話しかける。

 

 「お前さん、判ってる?俺、生産職。戦闘力なんぞないに等しいんだぞ?それをレベル七十から八十台のドラゴン狩りに誘うとか・・・・・・俺に恨みでもあるのか?(´・ω・`)」

 

 まあ、実際は“その程度なら何とでもなる”のだが――

 

 「恨みだなんてそんな!!――いつもお世話になってるもふキチさんと一緒に冒険できたらいいなとか、炎の古竜だったら肉が素材として入手できるから・・・・・・もふキチさんのことは絶対俺たちが守りますから!!」

 

 モモンガは慌てて否定する。

 ただ一緒に冒険がしてみたいだけなんだと・・・・・・いつものお礼にドラゴンから入手できる素材を一緒にあつめてプレゼントしたいだけなんだと。

 それに・・・・・・と、モモンガは続ける。

 

 「もふキチさん、以前はソロでも最上位のプレイヤーだったじゃないですか。それに、いくら狭い空間で遠距離狙撃できなかったとはいえ、あのペロロンチーノさんを手も足も出させないままPKしちゃったらしいじゃないですか・・・・・・あ、別にそのことについて報復だとかしたいわけじゃありません!その件についてはペロロンチーノさんに非があったみたいですし、本人も認めてますから。すっごい嘆いてはいましたけど(^-^;;」

 

 生産職なのにそれだけ戦れるんですから!と言われてしまう。

 

 まあ、確かに前回は少しばかりやりすぎた感はある。

 言われたことにカチンときて大人気ないことをしてしまい、多少罪悪感はあるのだ。あの後こっそり蘇生用課金アイテムをいくつかエロゲ脳な鳥に贈ったし・・・・・・。

 

 ここまで言われて誘いを断るのは気が引けた。それならと、もふキチは一緒に狩りに行くことを承諾したのだった。

 

 

 * * *

 

 

 少々準備があるからと、もふキチはモモンガとは店で別れムスペルヘイムの集合場所で待ち合わせることになった。

 そこにはよくもふキッチンを訪れるAOGのメンバーが揃っていた。

 まずはこの狩りにもふキチを誘いに来たAOGのギルドマスター、可愛い骸骨モモンガ。何時ものように神器級アイテムで身を固めている。

 次に自称悪の大魔術師、ベルトさんことウルベルト・アレイン・オードル。彼もまた自身最強装備で身を固めている。

 そして、桃色肉棒、粘液盾と呼ばれる、お馴染みピンクスライムぶくぶく茶釜。こちらは種族の性質上見た目は変わらないがおそらく内部に防御重視の装備でガッチガチにしてきているだろう。更にはどうもっているのかは謎だが盾を二つ装備している。

 そしてそんな茶釜に何故か盾でド突かれているのは毎度お馴染みエロゲ脳、ペロロンチーノ。爆撃の翼王と呼ばれるに相応しい装備で身を固めているものの、この状態を見たらなんというか・・・・・・アレである。ちなみにもふキチは「爆撃の翼王?エロゲの欲王の間違いじゃね?(´・ω・`)」と言って茶釜を爆笑させた。

 そして――

 

 「ごz――もふキチさん遅いですね」

 

 今のところもふキッチンに(シリーズ上)顔を出していないが、近接型が一人もいないということで御呼ばれした彼、アルフヘイムの公式戦で優勝し、特殊職ワールドチャンピオンを獲得した純銀の聖騎士たっち・みーその人がいた。

 何か言いかけて修正したのを他のメンバーは気にしたが、もふキチさんに対して何時もそうなので放置。

 

 「店じまいとか装備の用意とか、いろいろとあるんでしょう。少し遅いくらいで何言ってるんですか貴方は」

 

 集合約束の刻限間近にも関わらず、未だ来ぬ待ち人に心配そうな声を上げるたっち・みー。そんな彼に横槍を入れたのはウルベルトだった。

 この二人・・・・・・何故か知らないが仲が悪い。それはもう呼吸をするかのように自然と喧嘩をする。今ではもう見慣れた光景である。

 

 「最近あの辺りでも異業種狩りが出没してるんです。あの方なら心配は要らないかもしれませんが、生産職にリビルドなさってるのですからもしものことが・・・・・・と心配するのは当然じゃないですか」

 「ハッ!笑わせないでいただきたいですね?プレイヤースキルの塊で悪を公言されてるあの人が生産職になったくらいで異業種狩りとかやってる連中に遅れをとる訳ないじゃないですか。痴呆がはじまりましたかァ?」

 「人が人を心配して何が悪いというんです?というか、悪を公言しているからなんだというんですか。あの方もおt――いえ、ミスをされることはあるかもしれないじゃないですか」

 「悪は正義に負けないンですゥ。本人も言ってるじゃないですか、正義は悪に決して勝てないと」

 「・・・・・・なんですか?私に喧嘩を売りたいんですか?いいですよ、買いましょう。私は貴方に売られる喧嘩は高額で買いますよ?ええ、買わいでか!」

 「上等だ正義馬鹿騎士!!この場でスクラップにしてやンよォォォォォ!!!」

 

 口喧嘩がヒートアップして実力行使に移行しようとする。毎度ながらなぜこの二人はこうも争いあうのか。

 そして、それを止めるのは――

 

 「はいストップ!Pvするなら他所でやりましょうね(#^-^)」

 

 おこエモを出しながら二人の間に割って入った肉棒だった。

 

 「これ以上やるっていうなら・・・・・・私が相手になんぞ?」

 

 最後にドスの効いた声で二人を睨み付けるかのように交互に視線を向ける。

 妻子持ちのたっち・みーは言うに及ばず、いつも女性陣に頭の上がらないウルベルトもその凄みのある脅しにすぐさま引いた。女性は怒らせるととんでもなく恐ろしいのだ。

 喧嘩が止まってため息ひとつついた茶釜はモモンガに声をかける。

 

 「そういえばモモンガさん、ヘロヘロさんも誘ったんでしょ?あの人は来ないの?」

 「ええ、誘うには誘ったんですがどうやら都合が悪いらしくって・・・・・・(´・ω・`)」

 

 モモンガはここにいるメンバー以外にももふキチと交流があるギルメンには声をかけていた。ヘロヘロもそのうちの一人なのだが、彼は新しく入社した会社の親睦会・・・・・・それも自分が入社したことで行われるそれに参加せねばならず、泣く泣く非参加ということになった。本人はすごく参加したかったようなのだが――。

 

 「そっかぁ・・・・・・あんちゃんもやまちゃんも来れないみたいだし、今回はこの面子でやるしかないね」

 

 前衛一、後衛四、その他一というなんともアンバランスなPTになってしまったが、まあゲーム内最強のうちの一人が前衛をやり、防御に定評のある自分・・・・・・遠距離では愚弟に最強のワールドディザスターもいるのだからなんとでもなるか――。

 茶釜がそう思ったとき、集合場所としたワールド移動用ポータルに転移エフェクトが生じた。

 待ち人来る・・・・・・かな?

 

 「いやぁ、お待たせ。ちょいと準備に手間取ってな」

 

 転移してきたのはどこか武士っぽい着物を着こなした人狼・・・・・・いや狼種の獣人だった。

 白黒の虎縞紬に緋袴。その上から青の羽織、腕には黒い光沢のある籠手を付けていた。

 それらは神器級アイテム四神シリーズ装備。もふキチがソロプレイヤーとして活動していた際の愛用装備だった。

 腰には一振りの長太刀を佩き、手にはチェーンソーを――

 

 「って、チェーンソー!?Σ(´Д`||」

 

 声を上げたのはペロロンチーノだった。何故にチェーンソーなのだろうか・・・・・・他のメンバーも驚いていた。

 

 「チェーンソーではない。包丁だ!(`・ω・´)」

 

 その疑問に返ってきたのはソレを包丁だと言い張るもふキチだった。

 

 「いや、どっからどう見てもチェーンソーなんですけど!?」

 「じゃあ、道具鑑定してみろ。れっきとした包丁だからこれ」

 

 突っ込んだウルベルトにそこまで言うならとチェーンソーを手渡してくるもふキチ。ならばとウルベルトはそれに《上位道具鑑定》をかける。

 

 「うわぁ・・・・・・マジでカテゴリが包丁になってやがるゥ」

 

 鑑定結果に驚きの声を上げるウルベルト。その鑑定結果を各々に伝える。

 

 「名称は――鮪喰(マグロイーター)?零式ってのはタイプゼロって読むのかこれ・・・・・・。武器カテゴリは包丁。なんか解体用ってあるんだが、多分戦闘用ってことなんだろ。食材アイテムのドロップ率にボーナスがかかってる。しかも半端ない・・・・・・更に言えば神器級」

 「えぇー・・・・・・」

 

 その鑑定結果にペロロンチーノが何か言いたそうにもふキチを見る。

 

 「お前さん、知らんのか?チェーンソーは神すらもばらばらに解体する伝説の解体用の包丁なんだぞ(`・ω・´)」

 「チェーンソーって言ってるじゃん!!やっぱチェーンソーだよ!!」

 「ちなみに、その腰の刀は?」

 

 モモンガが気になったのかもふキチが佩いている刀について訊いてきた。

 

 「ああ、これもカテゴリは包丁。鬼包丁:竜殺し」

 「え?竜殺しって・・・・・・」

 

 モモンガはその名を冠するとあるアイテムを知っていた。

 竜殺し――魔剣グラム。

 財知の竜を殺したとされる北欧神話由来の世界級アイテムだ。

 

 「あ~、モンちゃんが想像してるのとは違うぞ?これは俺が作った神器級アイテムだ。世界級アイテムじゃない」

 

 ぱたぱたと手を振りながらもふキチはモモンガの考えを否定する。彼の世界級アイテムは確かにこのゲーム内に存在し、誰かが所持しているらしいという噂を耳にしていたモモンガは、その所持者がもふキチなのでは?と考えていたので少し残念だった。

 

 「さて、お喋りはこの辺にしてそろそろ行きますか」

 

 チェーンソー・・・・・・鮪喰をウルベルトから返してもらってそれを肩に担いだもふキチはそこにいる全員にPT要請を飛ばす。

 皆目の前に現れたPT要請コンソールのYesボタンをクリック。これで準備は完了だ。

 

 「一応コレ(鮪喰)装備してるから前衛いけるし、俺とたっちんで前やるから。ベルトさんは後衛で氷雪系魔法、鳥はかく乱しつつ援護射撃。モンちゃんはバフ担当。いけそうならRS(リアリティスラッシュ)で部位破損狙って。茶ーちゃんはベルトさんとモンちゃんの護衛、やばそうだったら鳥も守ってやって」

 

 もふキチはてきぱきとそれぞれの役目を指示する。それらに全員了解と頷くと炎の古竜の沸くポイントへと進軍を開始した。

 

 

 

 続く




 ・・・・・・なんだこのグダグダ感。そして文才のなさに凹みつつ投稿してる汰月です。オラに文章力を分けてくれ!!!

 ということで今回マイナーなネタを二つほどぶち込んでみました。

 一つ。鮪喰――これは某本大好き人間が死んじゃって犬になってシザーウーマンの飼い犬になり本を読んだり事件に巻き込まれたりする作品の主人公の妹が持ってる包丁です。あの作品マジで好きだった(完結しているので知らない人はぜひ読んでみて!)

 二つ。チェーンソーは神をもばらばらにする――まあ、知ってる人は知っている、某GBのRPGのネタです。もしかしたら他に元ネタあるのかもしれませんが汰月がしってるのはこれ。

 さて、恐らく次回も特別編でお届け!今回の続きできっともふキチ無双が始まります。おたのしみに☆

もふキッチンを多作品と関係させることは

  • ダメ。オーバーロード一本で
  • いいよ。好きな作品とかかわらせちゃえ!
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