バックアップから修復仕直しでした……
せっかくだからチョットしたギャグとして没ネタを番外編として投稿しようかな?
笑えるけど無理があるものから個人的に気に入らない展開のストーリーまであるので微妙な顔されそうですけどwww
……フランドールと名乗った女の子の部屋に落ちて、命を狙われたもののどうにか説得に成功。
……事情を聞くと、この子はとても強力な力を持つ吸血鬼で、「ありとあらゆる物を破壊する程度の能力」と呼ばれている力を持っているらしい。
……話相手になってくれた存在が増えた事が嬉しかったのか、少しだけ過去を語ってくれたが……
「……そう言う事か。 ……確かに、その話が本当なら外へと出るなと言いたくなる」
……フランドールの話が本当ならば、誰のせいにすればいいのかが分からなくなってくる。 いや、もしかしたら誰も悪くは無いのかもしれない。 少なくとも俺としてはこんなに小さいのにも関わらず、重荷を背負ってしまったこの子を責めたくはなかった……
当時はまだ破壊の能力そのものを持っていなかったこの子は小さな人間の村を守る吸血鬼”兼”魔法少女として有名だった。
まるで女神の様に崇められ、自分を慕ってくれた村人の悩みをいくつも解決してきた。
水害が起きて川が氾濫しそうになった時には”魔法少女”として豪雨に耐えながらこれまでより堅牢な
他国からの侵略者が村に襲い掛かって来た時、”吸血鬼”としてすべての侵略者を撃退して村からの死者を出す事無く皆を守り抜いて見せた。
どさくさに紛れて、侵略者である人間の内の何人かを”情報を引き出す”という名目で拉致して食料にもしていたようだが、その点にだけ目をつむれば間違いなくこの子は幼くして英雄として相応しいだけの優しさと愛情を持ったいい子であった事がうかがえた。
だが、それもその時の世代までの話だった……
人間の時代が一つの世代を越えた頃、ある謎の怪事件が勃発したのである……
”フランドールの偉業を神話の様に語った人間”達が忽然と姿を消したのだ……
フランドールの目にも、村人全員の目にも映らずに、まるで”神隠し”に会ったかの様に……
その頃にはフランドールだけではなく、村人から選出された独自の自警団も作られ、もう少しでフランドールの力に依存しなくても十分に村を守れるようになると期待が高まっていた時期でもあった……
彼女も油断しているつもりは無かった。 自警団の皆も当時の国家でも最高レベルの警備網を構築し、ただの村とは思えないほどの防衛力を誇っている。
そんな中で起こった失踪事件。 流石にこの異常現象には皆頭を悩ませた。
フランドールが事件解決の為に動いたと噂が流れる度に消えて行く村人達。 共通する点と言えば”フランドールの英雄譚を語り、彼女を神格化する発言”をした者ばかり。 捜査を続けて行くうちにある情報が入ってきた。『影のような物が一瞬で人を呑み込んだ』……と。
その情報を元にフランドールを含めた自警団全員で捜索に当たった。 だが、結果は散々なもので手がかりが発見出来ずに撤退せざるをえないと言う最悪な展開だった。
皆をあざ笑うかのように徐々に消されて行く村人達。 村に送り込まれたスパイのような存在が居るのかと思い、自警団の中から何人か選出して村を離れての調査に向かったが、自国を含めたすべての国がシロ。 むしろこの村に攻撃した者は”皆呪われたかのような残虐な方法で殺される”とまで恐れられ、自国内でもこの村だけは重税を掛けられなかったというほどだ……
その頃になってフランドールは姉にも相談し、快く協力してくれた姉が友人のツテや当時の部下を使って独自に調査を進めていたが、そちらの方でも全く進展が無かったらしく、いつも自信満々で傲慢不遜な姉が珍しく頭を抱えてヤケ酒ならぬヤケ血を煽っていたそうだ……
捜査が進展しないまま数か月…… ついに村人の7割が消え、村長と自警団の判断で村人を近隣の村に避難させようと言う話が出て来た。
事件を解決できずにいたフランドールは村の土地への愛着もあって最初は反対したものの、村人達の安全を優先したいという言葉に何も言えなくなり、結局村を放棄する羽目になってしまった……
その翌日、自警団のメンバー13人とフランドールを除いた全村人が消えた……
フランドールにとっても訳が分からなかった…… 自警団の皆も困惑していた。 村長の判断で敢えて予定を早めて避難したのかと思ったフランドール達は残ったメンバーを二人一組に分け、危険に対しては逃げる事を基本方針としながら近隣の町や村を回って来たが、どの町や村にも"村人達は来ていない”と返されてしまった。
失意に暮れる皆は、一度手がかりを求めて皆村へと戻る事となった……
だが、戻って来るメンバーが足りない…… みんな方向性こそ違えど、一つの分野において人間レベルなら最高峰の能力まで発現し、その範疇ならフランが居なければ彼らが伝説クラスの英雄や偉人として名をはせるだろうと思える実力を持った本物の精鋭達。
そんな精鋭が一人で油断している時に暗殺されるならいざ知らず、自身の安全を優先しながらチームを組んで警戒している状況で敵にやられるという事が起こりうるとは思えなかった……
流石の自警団員たちもこの恐怖に逆らえずに騒ぎ出した。
恐慌状態に陥った自警団員の一人が全霊力を使ってその場からどこかへと逃げ出した。
集会所の門を蹴り開け、子供のような悲鳴を上げながら曲がり角を曲がったその瞬間だった……
彼の姿が見えなくなった瞬間…… 彼の悲鳴が”完全に消えた”……
そこから出て来たのは謎の”闇”そのものだった…… その闇はあまりにも気味がわるかった……
”狂気”とか”怨念”などと言った負の感情が収束したとかそんな分かりやすい物では無い。 フランの持つ魔法少女としての知識においてもあのような”モノ”の存在など聞いた事が無かった……
この闇に自警団員の内、隊長格の少女を除いた残りのメンバー3人が自身の能力を全力で振るい、全力全開・手加減なしの攻撃を放った……
だが、「銃を扱うスキルの全てを支配する程度の能力」を持った銃使いの聖なる弾丸を全弾必中させても、「伝説の武具に選ばれ、完全に使いこなす程度の能力」を持った暗黒騎士の呪われた魔剣による最強奥義によって切り裂かれても、「森羅万象(火・水・木・金・土)を操る程度の能力」を持った東洋の島国から追放されて流れ着いた大陰陽術師の封印術も、全てが意味をなさなかった……
攻撃を受けた闇は、すこし震えたかと思ったその瞬間、攻撃してきた3人を一瞬で”消滅”させた……
フランドールは恥も外聞も無く激昂して喚き散らしながら自身を太陽光から守る事が出来る魔法を行使し、隣にいた自警団長の少女の手を引きながらその場から逃走した。
とにかく、最後に残ったこの少女だけでも守らないと…… そんな気持ちでいっぱいだった……
だが、無情な事にフランドールは体の4分の1程、少女に至ってはその闇によってフランドールが掴んでいた手を除いたすべてを呑まれて消滅させられてしまった。
結局、その一瞬に気が付かないまま紅魔館近くの森まで逃げたフランドールは絶望していた……
一世紀にわたって守り抜いた村人を訳が分からないまま消滅させられてしまった上に、最後に残った一人の少女でさえ守れなかった現実に……
それを”信じられなかった”フランドールは吸血鬼として禁じられた行いを試してしまう……
己の血を少女の右手に流し込み、その血が持つ驚異的な再生能力を使って少女を自身の眷属として蘇生させるという自分本位の勝手なワガママを……
結果から言って、蘇生は成功した…… 吸血鬼の血がなせる業なのか、フランドールの想いが生んだ奇跡だったのか、それは分からないが”蘇生には”成功した……
フランドール自身、最初は助けて貰えたことを感謝してくれるだろうと思っていた。
とにかく、大切にしていた”仲間”を助ける為の”善行”を積んだと信じて疑わなかった……
だが、すぐにそれが勘違いだったと思い知る事になる……
”守護神”の様に信仰すらされていたフランドールの本質が少女を蘇生させてしまった事で露呈してしまったのだ。
フランドールが神ではなく吸血鬼と言う”化け物”でしかないという事に……
そこからは完全にその少女との関係は破綻していた。 事情を知り、激怒して殴り掛かった姉の言葉でようやく自身の過ちに気が付いた。
そんな姉の仲裁の元で少女へ謝罪を繰り返し、どうにか仲直りが出来ないかと説得しようとしたが、全く耳を貸してくれない。
それどころか「自分を唯の化け物にした癖に!」とフランドールへ怒鳴り散らし、どこから手にしたのか?聖水や銀の弾丸まで用意して攻撃してきた。
それでも諦めずに謝り続け、説得も重ねてきたが、それも虚しく説得から数日後……
少女は人間の大都市にて政府の高官を襲撃。 自身の事、フランドールの事もすべてを喋り表向きには処刑、裏で本物の神の加護が込められた退魔の聖水を一気に飲み干してショック死したという……
最後に紅魔館に送られた彼女の遺書には守れなかった仲間への謝罪とフランドールへの恨み言がびっしりと書き込まれていたと言う……
そこからフランドールは狂ってしまった…… 紅魔館の地下に閉じこもり、最初の数年は食事もまともに取らず、魔法少女としての魔法もほとんど喪失した代わりに「ありとあらゆる物を破壊する程度の能力」が発現。
その頃には完全に人格が狂気に満たされ、ちょっとしたことですぐに能力が暴走…… 決定打となったのはフランドールの情報を聞きつけた当時の教会のエクソシストやヴァンパイアハンターを名乗る騎士団が紅魔館に攻めて来た時だった……
一時期姉が籠城戦を決め込んでいた物の、最終的には暴走したフランがたった一人で全ての敵を遊び感覚で皆殺しにして一掃…… 完全に壊れた妹を見て危惧した姉は友人や部下と共にフランを強引に取り押さえる。
その力を恐れて説得を諦めた姉は友人に頼み込んでフランを地下室に監禁。 複雑な結界を用いて封印を用いて出られないようにしてしまったという……
「…………予想以上に重いんだが」
「おにいちゃん、わたしのことがこわい……?」
”完全に嫌われた”、いや、”怖がられた”…… そう思ったのかフランドールは怯えながら俺から距離を取ってしまう……
あれだけの事があったのならば仕方が無いのかもしれない……
「……少しだけな」
「うぇっ……ヒック……うぇぇぇん…… ゴヴェンナザィ…… キライにナラナイデ…… 友達もいなくなって、お姉様やパチェにも見捨てられて…… もう………私が死ねば良いのかな?」
しまった! 今のは失言だったか!? だが、ここで嘘を言っても情緒不安定なこの子がどうなるか流石に予想が付かないんだ……
「……そういう事を言うな! フランドールが狂ってしまった理由を聞いたら正直少しだけ怖くなったのも否定はしない! それでも昔のフランドールがいい子だと知っている分、安心もしてもいる」
「ほんとうなの? 嘘じゃ無いよね?」
監禁する前は本当に危険だったかもしれない…… 外に出せばトラウマが邪魔をしてまた狂ってしまうかもしれない…… けど!
「……もう、防げなかった事件に関しては今責めても仕方がない。 ……唯一の失敗もフランドールは反省しているし、大切な人が出来た以上暴れたくないとも思っている。 なら、これ以上何が必要なんだ?」
「えっと……」
……言い澱むか。 ……この辺はまだ小さい子供なんだな。 ……常識とかに関しては少しずつ外に出られたら学んで行けばいいだろう。
……ただ、今回は俺が教えてやった方が良さそうだな。
「……迷惑かけてしまった家族みんなに”ごめんなさい”だ。 ……本当に反省しているなら俺も付いて行くから二人で一緒にそのお姉さまとやらに謝りに行こう」
「いいの? おにいちゃん? もし許してもらえなかったら……」
「……気にするな」
「それにうえにあがったらいるのはお姉さまだけじゃない。 パチェやめーりんにさくやまでいるんだよ? おにいちゃんにもしもの事があったら……」
「……いきなりここに落とされた地点で上の人間に見られる危険は高かった。 ……こうするのはあまり変わらない。 ……寧ろ動く為のいい口実になる」
「さくや以外はみんなにんげんじゃないんだよ!! そのさくやにしたってにんげんじゃかんがえられない能力を持っているんだよ!?」
「……なら、気を付けないといけないな」
……結局外に出る為にはこの部屋から出ていかないと出られない。
……文月学園に帰って急いでUSBメモリを回収して写真を作らないと……
……ムッツリ商会の未来の為に!!
……その為にこの子の問題を解決しないといけないというのならば、それだけでも命を賭けるに値する!
「ありがとう…… おにいちゃん」
……上目遣いでこっちを見て来るフランドール
……耐えろ! 耐えるんだ! ムッツリスケベはうろたえないっ!!
「……土屋康太」
「え?」
「……俺の名前だ。 ……あだ名で呼びたければ”ムッツリーニ”でもいいぞ?」
「ありがとうムッツリーニおにいちゃん。 改めて、わたしはフランドール…… 皆は”フラン”って呼んでくれているよ?」
……フランか。 ……いい呼び方だな。 ……今後はそう呼ぶか?
「……そうか。 ……ならフラン、ここを出るにはどうすればいい?」
「えっと…… ここの扉を開ければ階段になっているからそこを登ったらおっきな図書館になってるんだ。 そこから先の廊下を道なりに進んで行けばエントランスに着くからそのまま外に出られ……」
「……いや、外に出る前にフランのお姉さんと話がしたい。 ……まずはそこに向かう」
「うん! 結界を物理的に破壊するからちょっと下がってて!」
……フランに促された俺は少し後ろに下がる。
……そのフランは何かを凝視しているが、そこから何かの点がフランの手の平に集まっている?
「きゅっとして…… ドカーン!!」
うおっ! フランが何かを握りつぶした途端に部屋の壁とドアが破壊された!?
裏側には何か陣のようなものが書かれていた跡が残っていたが…… この能力はこういう使い方をするのか!?
「いこっ! ムッツリおにいちゃん!!」
「うおっ!」
凄い力で引っ張られていく! ……だが、今度は加減が出来ているようで、まるで小さかった頃の日向を思い出す……
……せっかくだ。 ……この子の問題は絶対に解決して見せる!
???side
「どうかなされましたか?」
「……いえ、地下にいるフランの封印結界が破壊されたみたいね……」
階段の先にある大図書館。 そこには大量の本を片付けるべく走り回っている少女と、それよりも若干年上だろうか? 紫の縦縞を基調とした服が似合うお姉さんの姿がそこにはあった……
「え!? それって大丈夫なんですか? 一度レミリア様に報告を入れておいた方が……」
「ええ、お願いするわ…… 私はここで待ち構えて迎撃するから、とにかく急ぐように伝えなさい」
「分かりました、パチュリー様! ムリはなさらないで下さいね?」
「……ええ、そうしたいところだけど、それは出来ない話みたいね」
「ええ!? なぜですか? いくら妹様が強いと言えど、パチュリー様はそれ以上の魔法力、寧ろ勝ってしまわれてもおかしくないのでは?」
「索敵の魔法を使って見てみたのだけど、今回はフランだけじゃない……」
「え?」
「ドブネズミが一匹紛れ込んでいるわ。 間違いなく、この子が今回フランが外に出ようとした理由ね」
「もしかしたら外来人でしょうか? 保護するという名目で私が捕まえておきましょうか?」
「よしなさい、こぁ…… こいつ、なにか嫌な予感がするわ…… フランがなついている理由は分からないけど、私が迎撃する以上の刺激は与えないでおきましょう」
「分かりました…… では、そろそろ行ってきますね」
「お願い……」
こぁ(小悪魔だから)が大慌てで外に飛び出していく。
今この場にいるのは魔法陣を展開し、迎撃態勢に入る少女が一人だけである……
「来るなら来なさいフラン…… 貴方の事は嫌いじゃなかったわ…… 狂気から助けられなくて、本当にごめんなさい……
もう救えないというのならせめて私が終わらせてあげる。 レミィの手を妹の血で汚させたくは無いから………」
パチュリーside end
フランちゃんが良い子過ぎて……
ドウシテコウナッタ? 土屋君が頼れるアニキになってるし……
個人の目的が最低な気もするけどねwww
地下を出てからの最初の敵?はパチュリーさんです。
なんか覚醒したムッツリーニと今の所狂気から脱却したフランが如何するのかは次回に回したいと思います。
うーん………… 「敵」って書くと違和感ある展開になると思うんですよねぇ……