俺の戦車道日記   作:Tー34

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第5話

 

△月□日

 

 ……か、体が痛い…あんにゃろう、俺を1日執事にさせた挙句に扱き使いやがって…!

 

 結局、今回の聖グロリアーナ女学院との練習試合は惜しくも負けてしまった。

 

 だが結果はともかく試合内容は今の大洗としては良かった方だと思う。

 

 そうだ、河嶋先輩が提案した作戦をベースに俺と西住でアレンジを加えた作戦『コソコソ作戦(試合中に西住が命名)』の内容を記しておこう。いつかまた役立ちそうだからな。

 

 先ずこの練習試合は殲滅戦なので全車両撃破するまで終わらないルール、なので西住が車長を務める『あんこうチーム』が囮となって他のチーム全員が崖上で待ち構える狙撃ポイントまで誘導する。その後、『あんこうチーム』が崖を登りきったのを機に全車両後退して市街地まで撤退し、そこからは全車両分散して物陰に隠れたりしながら各個撃破する。

 

 大洗の街に土地勘があって慣れている大洗のチームメンバーだからこそ出来る訳で、他の街でこんなんしたら直ぐに回り込まれてズドンだ。

 

 『コソコソ作戦』についてメンバー全員に説明したら、何故かメンバー全員活気立って盛り上がってきた。そして何故か俺が声出しをしてから試合開始となった。……遂にマネージャーから監督にランクアップエクシーズチェンジしてるんですが。

 

 ついでに、ダージリンとも久々に再会したが当然だが小学生の頃より色々と成長してて、西住とはまた違うベクトルの『美少女』へと姿を変えていた。

 

 そこで色々と会話したが、まさか一緒に挨拶に付いてきていた西住と澤の目の前で約束の件について確認しやがった所為で西住と澤から背筋が凍るかと思うほどの厳しい目で睨まれながら約束について言及された。そこで約束の内容を口滑らすと『じゃあ私達も勝ったら何かして欲しい』と言われ、強引に約束させられた。……勝っても負けても何かやらされるって、それっておかしくないかな?

 

 そして始まった試合は、序盤は作戦通り『あんこうチーム』が乗り込むⅣ号戦車がダージリン率いるグロリアーナの『マチルダⅡ』とダージリン自身が乗る『チャーチルMk.Ⅶ』を引き付ける事に成功し、少しヒヤヒヤする事もあったが無事狙撃ポイントまで誘い込み、グロリアーナが崖下の分岐点に差し掛かった所で市街地まで後退して其処からは各個撃破に挑んだのだが、ここで問題が発生した。

 

 市街地で隠れて一両撃破した歴女組で構成された『カバさんチーム』の三突に取り付けていた旗が隠蔽率を無くしてしまい、逃走中に横から撃ち抜かれてしまった。…だからアレほど旗を取れと何度も言ったのに……。

 

 『カバさんチーム』が撃破された事を皮切りにA-20に乗り込んでいた『アヒルさんチーム』も相手車両1両とダブルノックダウンし、1年組の『ウサギさんチーム』のM3も2両潰す活躍したが数に押されて倒されてしまった。

 

 

 ……生徒会チーム? 河嶋先輩の超ノーコンによって接射したのにも関わらず外して集中砲火浴びて撃破され、袋小路に入っていた『あんこうチーム』の退路を作った事以外何の活躍もしてませんが何か?

 

 

 まぁその後『あんこうチーム』が2両撃破し、最後に残ったダージリンが搭乗している『チャーチルMk.Ⅶ』に対しても、戦車ドリフトして一気に近づいて接射したが、数瞬遅く『チャーチルMk.Ⅶ』の砲撃が『Ⅳ号戦車』を撃破してしまい、敗北となってしまった。

 

 試合終了後、敗北って事で俺を除くチーム全員がピンクのタイツにアンコウを模した被り物をして『アンコウ踊り』を大洗の街でして辱められ、俺はそれを約束であったダージリンの1日執事を務める事になった。アイツめ、紅茶作るのに1分程度過ぎたくらいで直ぐに文句言ってきやがって…!

 

 アンコウ踊りも終わって羞恥に苛まれるメンバーを他所にダージリンは手渡しで俺に紅茶のティーセットを渡して『男子も大会に出られるようになったら、また戦いましょう』という言葉を残して去っていった。

 

 

 ……海外じゃあるめぇし、無理に決まってんだろ。…そんなの。パワプロのあおいちゃんが甲子園に出るレベルで無理だって。

 

 

 

△月☆日

 

 あの試合を観客として見ていた生徒が多かったのか、校内ではかなりの話題となっていた。……ついでにと言わんばかりに俺の執事服の恰好まで張り出されていた。男友達からは『似合ってねぇ』ってバカにされて大爆笑されたので取り敢えず男子便所の大の方に頭から突っ込ませながら水を流すレバーをずっと上げられた状態にしておいた。

 

 特にチームリーダーを務めた西住は注目の的で、登校するとクラスのみんなから質問攻めを受けてオロオロして俺に助け船を求めてくる視線を送ってくるが、人見知りを治す良い機会なので無視するとガーンッという音が聞こえてきそうなほどショックを受けていた。

 

 その後、昼休みでは食堂で周りを女子達に囲まれながら少し困ったように、だが楽しそうに談笑しているの外から眺めながら執事服をバカにしてきた奴らを吊し上げておいた。

 

 そして放課後に戦車道の練習をしていても眺めてくる奴らで溢れかえってきた。……そんなに興味あるなら戦車道を受けるか?って聞いたら『嫌です』って返された。じゃあ何しに来てるんだよ。

 

 練習も終わり、今日は週1のメンテ日なので西住達を先に帰らせて自動車部の人達と一緒に整備を終えて帰宅すると、俺の部屋に西住が既に入っていて晩御飯を振る舞ってくれた。その際に「まるで新婚夫婦みたいだね?」って囁く声で言っていたが聞こえないフリをしておいた。

 

 さて、明日もまた早い。……寝るか。

 

 

 

△月♪日

 

 そういえばそろそろ戦車道のトーナメント選考会が行われるな。

 

 クジを引くのは西住で決定だが、俺は試合中どうすればいいんだ? ちゃんと監督席とかあるんだろうな?

 

 

 ……そういえば書き忘れてた。俺、昨日の時点でマネージャーから監督にランクアップエクシーズチェンジしてました。なので、やる事が山ほどあって忙し過ぎて倒れそうです。

 

 

 まぁ正しくはマネージャー兼監督だから、マネージャー業から逃れれた訳では無い。戦車の弾を運んだり、みんなのアドバイスしたり、グラウンドに残った戦車の通った跡を一人でトンボで均したり、射撃練習の的を新しいのに変えたり…etc。

 

 なので取り敢えず誰かもう一人マネージャーが欲しいです、つかよく男一人でここまで出来るよな。俺って凄いんじゃね?

 

 っと、自惚れはここまでにして一応生徒会にもう一人マネージャーを用意してくれって頼んでおいたが……果たして用意してくれるのか。

 

 それと、全国大会中はお袋と愛里寿も応援に来るらしい。俺、出ないんですが…。って電話で言ったら俺の監督としての采配を見に行くんだとか。

 

 そういや、俺に会いにも行くって言ったがその際にボコ好きな友人として西住を紹介するか。同じボコ好き同士、仲良くなるかもしれないしな。……いや、愛里寿も西住も人見知りだからどうかな。

 

 それじゃ今日はここまで、明日も早く起きて学校行って全車両のエンジン温ませておかねぇと…。

 

 

 

△日§日

 

 なるほど、ネットでも戦車が動かせるとは良い時代になったものだな!

 

 今日はPCを使い授業があった際にクラスメイトの猫田…じゃなかった『ねこにゃー』からWoP(World of Panzerの略らしい)を勧められてやってみたら、これがまたかなり面白い。

 

 好きな戦車を開発していくのに時間が掛かるが、それでも操作を慣れる為だと思えば苦痛では無い。

 

 それにSEもかなり現実の物に近くされている。まぁ当たり判定によってはワンショッキルされるのも再現しなくても良かった気がするけどな。

 

 こんなゲームを勧めてくれたねこにゃーにはお礼としてコンタクトレンズした方が良いと伝えて置いた。だってアイツ、あのグルグル眼鏡外したらとんでもない美人だったしな。アレは西住ともダージリンとも違うまた別のベクトルで美少女だな。

 

 

 

 

 

 

 ……この学校、女子の顔偏差値高過ぎませんかねェ!? 男子なんて見てみろよ、イケメンなんて3年の先輩一人しか居ないって女子達に言われちまうレベルなんだぞぉ!?

 

 

 ダメだ、顔の良い男子は吊し上げて一物を切り落としてしまいたくなる……今日はもう寝よう、疲れてるんだ俺は。

 




実は戦車ドリフトはガルパンより10年くらい前にこち亀で既に描写されていたりします。
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