問題児たちと策士の姉弟が異世界からやってくるそうですよ?ネタ切れ中 作:零雫
まだじゃ!まだいけるぞっ!
十六夜は苛立たしげに言う。
「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねぇんだよ。この状況だと、招待状に書かれていた箱庭とかいうものの説明をする人間が現れるもんじゃねぇのか?」
「ん?いるじゃん?そこに」
「あぁ。姉ちゃん、、、空気読みましょうよ。せっかく自分から出てくるのを待っていたのに」
(なっ!!)
隠れていた黒ウサギは心臓を掴まれたように跳び跳ねた。
四人の視線が黒ウサギに集まる。
「なんだ、お前らも気づいてたのか?」
「あんなわかりやすいのに隠れているといえるのかしら。
貴方も?」
「風上に立たれたら嫌でもわかる。」
「……へぇ。面白いなお前ら」
軽薄そうに笑う十六夜の目は笑っていない。
「よーし。三秒以内に出てこい。」
黒ウサギは立ち上がる、、、ところが残念、木のせいで隠れていることになった。
十六夜はその木めがけて飛んだ、、、。文字どうりに。
それをぎりぎりのところでかわし、こう言う、
「や、やだなぁ御五人様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いて頂けたら嬉しいで御座いますよ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「あははは、無理!」
「ごめんなさい。強く生きて、、、」
「あっは、取りつくシマもないですね♪最後の方は、ありがとうございます。
でも、止めていただくといいんですが?」
そういってバンザーイ、と降参のポーズをとる黒ウサギ。
(肝っ玉は及第点。この状況でNOと言える勝ち気は買いです。まぁ、扱いにくいのは難点ですけども。)
黒ウサギがそういって四人を値踏みしていると、
「えい」
「フギャ!」
耀と無花が黒ウサギの耳を力いっぱい引っ張った。
「ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」
「「好奇心の為せる業」」
「自由にも程があります!」
「へぇ?このウサ耳って本物なのか?」
今度は十六夜が掴んで引っ張る。
「………。じゃあ私も」
「ごめんね、、、」
「ちょ、ちょっと待――――――!」
更に二人に耳を引っ張られ、黒ウサギは言葉にならない悲鳴を上げた。
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「あ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらうために小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス」
「いいからさっさと進めろ」
黒ウサギは半ば本気の涙を浮かべながら話を始めた。
話が長いので要約すると
・ここは箱庭という所である。
・ここでは、ギフトゲームというものをする。
・ギフトゲームとは、修羅神仏などから与えられた恩恵で競うゲームである。
・ここにいる者はコミュニティに属さなければならない。
・ギフトゲームの勝者は主催者から賞品を貰える。
・ギフトゲームに負けると参加のためのチップは主催者にわたる。
・チップは様々である。
・ギフトゲームはなんでもありである。
………と、まぁ、要約出来ていない気もするが、こんな感じである。
「はいはーい!質問!」
「はい、なんでしょう?」
「この世界に強い人はいるの?」
「はいっ♪頭のいい人や力の強い人、超能力者や、魔法を使う人もいます。」
「へぇ、やっぱ最高だね!」
「じゃあ、ほかに質問がないなら「待てよ」はい、なんでしょう?」
いままで静聴していた十六夜が威圧的な声を上げる。
その顔にさっきまでの軽薄な笑みはない。
「………どういった質問です?ルールですか?ゲームそのものですか?」
「そんなものはどうでもいい。腹の底からどうでもいいぜ、黒ウサギ。ここでオマエに向かってルールを問いただしたところで何かが変わるわけじゃねぇんだ。世界のルールを変えようとするのは革命家の仕事であって、プレイヤーの仕事じゃねぇ。俺が聞きたいのは………たった一つ、手紙に書いてあったことだけだ」
「この世界は………面白いか?」
他の四人も無言で返答を待つ。全員にとってこれは一番重要な事だろう。
「―――YES。ギフトゲームは人を超えた者たちだけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保障いたします♪」
すいません。語りは今のところ何も思いつかないんでもう少し進んでからにします。