問題児たちと策士の姉弟が異世界からやってくるそうですよ?ネタ切れ中 作:零雫
説明を終えた黒ウサギが言う。
「ここで立ち話もなんですから、わたしのコミュニティの所まで行きましょう。ついてきてください。」
特に反論する理由も無いので、四人は従うことにした。
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~移動中~
「なあ、無花。一緒に世界の果てまで行かないか?」
十六夜が無花に言う。
「いいけど、なんで私なのかしら?」
「お前が一番面白そうだからだよ。この中じゃ一番俺に近い感じがするからな」
「へえ、なるほどね。ok!いこうか!」
そう言い残して、十六夜と無花は音速をゆうに超える速度で走り去っていった。
ちなみに黒ウサギは、新しい仲間との生活に胸を踊らせて、四人の会話など聞いていないのであった。そして、零は聞いていたのだが止める気にならなかったらしい。
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「ジン坊っちゃーン!新しい方を連れてきましたよー!」
「お帰り、黒ウサギ。そちらの御三人が?」
「はいな、こちらの御五人さまが――――」
クルリ、と振り替える黒ウサギ。
カチン、と固まる黒ウサギ。
「………え、あれ?あと二人いませんでしたっけ?ちょっと目つきが悪くて、かなり口が悪くて、全身から“俺問題児!”ってオーラを放っている殿方とすごくマイペースな方が。」
「ああ、十六夜君たちのこと?彼なら『ちょっと世界の果てを見てくるぜ!』と言って駆け出していったわ。あっちの方に」
そういって飛鳥は上空4000mから見えた断崖絶壁を指差した。
「な、なんで止めてくれなかったんですか!」
「『止めてくれるなよ』と言われたもの」
「ならどうして黒ウサギに教えてくれなかったのですか!?」
「『黒ウサギにはいうなよ』と言われたから」
「嘘です、絶対嘘です!実は面倒くさかっただけでしょう御二人さん!」
「「うん」」
「すいません。」
ガクリ、と前のめりに倒れる黒ウサギ。
それとは対照的に、ジンは蒼白になって叫んだ。
「た、大変です!“世界の果て”にはギフトゲームのために野放しにしている幻獣が」
「幻獣?」
「は、はい。ギフトを持った獣を指す言葉で、特に“世界の果て”付近には強力なギフトを持ったものがいます。出くわせば最後、とても人間では太刀打ち出来ません!」
「あら、それは残念。もう彼はゲームオーバー?」
「ゲーム参加前にゲームオーバー?……斬新?」
「姉ちゃんならへーきだよ?絶対。」
「冗談をいっている場合じゃありません!」
ジンは必死に訴えた。
それを聞いてから、黒ウサギはため息をつきつつ立ち上がった。
「はぁ………ジン坊っちゃん。申し訳ありませんが、御三人様のご案内をお願いしてもよろしいでしょうか?」
「わかった。黒ウサギはどうするの?」
「問題児を捕まえに参ります。事のついでに―――“箱庭の貴族”と謳われるこのウサギを馬鹿にしたこと、骨の髄まで後悔させてやります」
悲しみから立ち直った黒ウサギは怒りのオーラを全身から噴出させ、艶のある黒い髪を緋色に染めていく。
外門めがけて空中高く飛び上がった黒ウサギは外門の脇にあった彫像を次々と駆け上がり、外門の柱に垂直に張り付くと、
「一刻程で戻ります!皆さんはゆっくりと箱庭ライフを御堪能ございませ!」
全力で跳躍した黒ウサギは弾丸のように飛び去り、あっという間に四人の視界から消え去った。
「………箱庭のウサギは随分速く跳べるのね。素直に感心するわ」
「ウサギたちは箱庭の創始者の眷属。力もそうですが、様々なギフトの他に特殊な権限も持ち合わせた貴種です。彼女なら余程の幻獣に出くわさない限り大丈夫だと思うのですが………」
心配そうにするジン。それに飛鳥は向き直り、
「黒ウサギも堪能くださいと言っていたし、御言葉に甘えて先に箱庭に入るとしましょう。エスコートは貴方がしてくれるのかしら?」
「え?あ、はい。コミュニティのリーダーをしているジン=ラッセルです。齢十一になったばかりの若輩ですがよろしくお願いします。四人の名前は?」
「久遠飛鳥よ。そこで猫を抱えているのが」
「春日部耀」
「で、そっちの女の子みたいな男の方は、、、あら?さっきまでいなかったかしら?」
「零は『ねえちゃんが心配なのでいってきます。
黒うささんごめんなさい』っていって消えた」
「な……まぁ、黒ウサギが行っていますし大丈夫でしょう。その方も走って行ったのですか?」
「いや、“消えた”」
「……え?瞬間移動みたいに?」
「うん」
「………まぁいいわ。先に箱庭を堪能しましょう。」
「もう僕は知らないです…」
そういって三人は箱庭へと入っていった。
ヒロインどうしようw