魔法先生ネギま!? ~天翼種の物語~   作:ぬっく~

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第1話

「ここは……どころだろう」

 

目が覚めた時、俺は白い椅子に座っていた。

スポットライトを当てられているような感じで、その中心でぽつんと座っている。

周りは暗く何も見えない。

 

「え~と、***さんでよろしいでしょうか?」

 

「ん?」

 

俺の前から女性の声が聞こえ、そちらを向くと―――

 

「転生組合の者です♪」

 

天使がいた。

 

「え~と」

 

「混乱していることはわかります。ですが―――」

 

俺の目の前にいる女性は手元にある紙をペラペラと捲り、話を進めていく。

 

「** ***さん。年齢は2*歳。性別は*。学歴はごく普通で就職失敗者ですか。趣味はゲームとアニメ。特技は絵描きね」

 

何故か俺の経歴が暴露されていく。

別に経歴が暴露されるのは構わないが……こんな美少女に読まれるのは、何故か泣けてくる。

 

「刺激を求め、色々と挑戦していたのですか」

 

「まあ……そうですね」

 

「しかし、小説から動画まで手を出しても、満足しなかったんですか?」

 

「はい……」

 

暇つぶしに小説から動画、静止画と色々とネットに投稿してきた。しかし、満足できなかった。

新たな刺激を求め、色んなことに手を出したが――あ! 薬には手を出していないよ? 犯罪だけには手は出さなかったから。

 

「そんな君にビックチャンスです!」

 

「ビックチャンス?」

 

「はい」

 

そう言って少女は一枚の紙を俺に差し出す。

 

「あなたを転生させようと思います」

 

「転生? 転生って、あの転生ですか?」

 

「Yes! そこに行きたい世界や姿を描き込めばOKです」

 

俺はその紙を受け取るとそこには色々と書かれていた。

 

 

Q1 何処の世界に行きたいですか?

 

Q2 性別は?

 

1.男

2.女

 

Q3 姿を記入してください(イメージできなかったら、○○の作品に出る○○にしてください、でも構いません)

注意

限度っていうものがありますので、お一人一つまでとします。

例・聖剣、魔剣などの刀を全てくれはNGです。

 

 

と、まあ……簡単なアンケート用紙だった。

 

「転生しないってあるのですか?」

 

「望めばありますが……」

 

「あ、いや。この紙を見る限りそういった感じがなかったから」

 

「そうでしたか」

 

そして、俺はそのアンケート用紙に記入し、渡した。

 

「えっと……」

 

 

Q1 何処の世界に行きたいですか?

 

魔法先生ネギま!

 

Q2 性別は?

 

1.男

②.女

 

Q3 姿を記入してください

 

 

受け取ったアンケート用紙を幾度なく読み返しすも、天使は冷汗をかく。

 

「……………」

 

「不備でもありましたか?」

 

「……いえ。ただ、ちょっと……」

 

俺の予想が当たっていれば、Q3のところだろう。

なんせ、この天使ですらも―――()()()()()()()()()()()なのだから。

 

「では、良い旅をきたいしています」

 

そう言い残して、俺の視界は真っ暗になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に目覚めた時は、何処かの森の中にいた。

 

「……………」

 

遠くから複数の気配を感じる。

そして―――争いの臭いがした。

それが、分かると俺……いや、私はその方角へと飛んだ。

数秒たらずで、その場所に着くと―――戦争が起きていた。

 

「あはははぁぁぁ……」

 

思わず笑ってしまった。

そうだ……この刺激、この刺激を待っていたんだ。

あの時は味わうことのできなかった……この刺激を私は待っていたんだよ。

そんな幸福を邪魔するかのように敵はあらわれた。

 

遊 び ま し ょ (虐殺をはじめようか)

 

 

    ◇

 

 

燃える、燃える、燃える。

一つの塔を残して、周りは燃えていた。

私はその塔の最上階に降り立つ。

直視することすら躊躇う、圧倒的な存在感を纏い。

頭上に幾何学的な模様を描き廻る光輪と。

空力的に人を浮かせるには小さすぎる、淡く輝く羽を腰から生やした、少女。

長く流れるような髪は、風のない室内にありながらもなびき―――。

そのつど、プリイズムのように光を反射させ、虹のように見えた。

薄く―――開かれた眼は、直視された瞬間。

誰もが―――『死』を感じた。

 

 

だけど、一人だけ動じなかった者がいた。

 

 

「お姉ちゃん……誰?」

 

私を見て、動じなかったのは少女だった。

魔法陣の中心で鎖に繋がれた少女。

 

「ジブリールと申します。お嬢ちゃんは?」

 

「……ナ、マエ……?」

 

「ええ、名前です。ありますよね?」

 

「……ナ、マ、エ……」

 

その少女に近付き、ジブリールは口から流れる血を拭ってやり名前を尋ねる。ついでに鎖も破壊した。

 

「……アス、ナ。……アスナ・ウェスペリーナ……テオタナシア・エンテオフュシア」

 

「……長いです、アスナでいいでしょう。でもま、いい名前ですね」

 

少女―――アスナのフルネームの長さから、全てを覚えることを早くも諦めたジブリールはファーストネームのみを覚えた。

そんな時だった。

 

「お嬢ちゃんから放れやがれ!!」

 

赤毛のバカが突っ込んできたのだ。

私は避けることなく、赤毛の拳を何のためらいもなく掴んだ。

 

「な!?」

 

「野蛮人は退場を願いましょう」

 

ジブリールは回転を加え、塔の外へと放り投げた。

 

「くそ! なんて力してんだ……」

 

「ナギ。むやみに突っ込むのはやめろ」

 

「なんだよ。ビビっているのか詠春?」

 

「どうやら、構っている暇はなさそうですよ」

 

白いローブの男性の言う通り、ナギと呼ばれる赤毛の少年の前に彼女はいた。

 

「相手をしたいのは山々ですが……」

 

ジブリールが指差す先に全員が視線を向けると……。

 

「おうおう。大群だな……」

 

先程、ジブリールが潰した数を超える数の敵が押し寄せてきていた。

 

「少し飽きてしまったことですし、ここは……私が相手してあげましょう」

 

「おいおい。天使ちゃんよ。あんだけの数をどうするつもりだ?」

 

ナギはあんまりにも無茶ぶりのセリフに突っ込む。

 

「一撃で終わらせようかと」

 

「はい?」

 

そう言って、ジブリールは高度を上げ、手のひらを差し出す。

 

「アクタ・エスト・ファーブラ」

 

この身体で魔法が使えない訳がない。

なら、真似るだけでいい。

 

「契約に従い、我に従え、光の女神よ。来たれ、咎人達に滅びの光を」

 

一撃で終わらせるなら、これがいい。

「星よ集え、全てを撃ち抜く光となれ」

 

私が知る中で一番最強だと思える一撃。

 

「貫け、閃光」

 

ああ……快感だよ。

 

約束された星の破壊(スターライト・ブレイカー)

 

桃色の閃光が放たれ、着弾と同時に光に包まれた。

 

「ああ……この世界に来てよかった」

 

私は新たな刺激を手に入れた。

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