魔法先生ネギま!? ~天翼種の物語~   作:ぬっく~

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第10話

「ネギ少年……これは貴方に与えられた試練。そして、ナギとの約束を果たしましょう」

 

私は一枚のカードを取り出す。

魔法世界で作った仮契約……ナギとのパクティオーカード。

 

「では、最高の戦いを今……始めよう」

 

私はまほら武道会が楽しみでしょうがなかった。

強者と戦うことに私は興奮が落ち着かない。

 

 

 

 

麻帆良祭二日目。まほら武道会本選当日。

私は瀧宮神社に用意された選手控室で楽な姿勢で時間がくるのを待つ。

最初に来た私の後から続々と選手が入っていき、最後に現れたのはネギだった。

 

「おはようございます。選出の皆さん」

 

どうやら、全員が集まったらしい。

朝倉と超がルールの説明を始める。

 

「15m×15mの能舞台でおこなわれる15分一本勝負!! 『ダウン10秒』『リングアウト10秒』『気絶』『ギブアウト』で負けとなります。時間内に決着がつかなかった場合、観客によるメール投票に判断を委ねます」

 

粗方のルール説明が終わり、30分後に第一試合が始まる。

第一試合は小太郎と言う少年の試合であり、次に私の試合であった。

私はその試合には特に気にも留めておらず、読書を始める。

この試合は小太郎が勝つことが分かっていたからだ。

 

「では、第二試合を開始いたします」

 

小太郎の試合はあっという間に終わり、私の出番になる。

しかし、私の相手から全くと言って覇気を感じなかった。

試合開始と同時に私は瞬動術で間合いにはいり、相手のおでこに人差し指でデコピンを当てる。

もちろん手加減はした。それでも、気すら纏えない相手はトラックに跳ね飛ばされたかのように場外し、池に着水、ぷかぷかと浮かぶ。

 

「秒殺!! 大豪院選手、秒殺です!! ジブリール選手一回戦突破です!!」

 

朝倉の解説で二回戦も無事に終わり、三回戦が始まった。

三回戦はネギのクラスの楓と言う、忍者が速攻に終らせる。

 

「そこそこの実力はあるようですね」

 

魔法詠唱が禁止されたこのまほら武道会。

大きなハンデを付けられているとは言え、問題ない。

だけど、この中で私を本気にさせてくれる者がいるのかが、少し気にしていた。

 

「お待たせしました!! お聞きくださいこの歓声!! 本日の大本命」

 

歓声が二人の登場と同時に湧く。

 

「前年度『ウルティマホラ』チャンピオン!! 古菲選手。そして対するは、ここ瀧宮神社の一人娘!! 瀧宮真名選手!!」

 

私は彼女らから感じる覇気を読み取る。

確かにお互いに強い。どちらが勝ってもおかしくない程に。

 

「この勝負は瀧宮のお嬢さんが少しばかり有利でしょうか……」

 

古菲とは別の力を僅かに感じ、私は瀧宮が勝つ方にかけた。

試合が始まり、最初に動いたのは瀧宮だった。古菲は頭部に何かが飛んでき、吹き飛ぶ。

 

「こ…ここ、これは一体―――ツ!?」

 

そして、上空から何かが落ちてくる。

それは、日本円の500円玉だった。

 

「羅漢銭ですか……」

 

中国の暗器の一種で銭を飛ばす技だ。

なかなか面白いことをするじゃない。

 

「起きろ、古。自ら後ろに飛んで、衝撃を緩和した筈だ。ダメージはないだろう」

 

瀧宮の指摘で、古菲が起き上がる。

普通の選手であったならば、今の一撃で終わっていただろう。

古菲が起き上がったことで、試合が再開される。

 

「…………」

 

瀧宮は500円玉に魔力を纏わせ撃ち出す。

古菲はそれを避け、接近戦に持ち込もうとするが、流石にさせてくれない。

しかし、古菲は八極拳で間を積め、接近戦に持ち込むが、瀧宮の方が一枚上手だった。

瀧宮の羅漢銭が古菲の顎から上へと撃ち出される。

 

「立て直す隙はやらないぞ」

 

羅漢銭の猛ラッシュ。

古菲は回避することが出来ず、全弾受けた。

起き上がろうとすれば、羅漢銭を打たれる。

古菲の敗北が決まった。

 

「よく頑張った方ですね……」

 

気を纏えばこの試合は古菲が勝っていただろう。

だが、それを無しにしてこの試合。私は称賛を贈る。

 

「終わりだ」

 

しかし、古菲は諦めなかった。

瀧宮の羅漢銭を腰にあった布で防ぐ。

 

「何?」

 

その行動に瀧宮は驚く。

この私でも同じで。

 

「フフ…ようやく捕まえたアルヨ・・・」

 

布で瀧宮を捕まえる。

古菲の布はただの飾りではなく『布槍術』の為に用意されていたようだ。

 

「フ…フフ…弟子の前で、情けない姿は見せられないアルヨ」

 

「やるじゃないか」

 

古菲の体力はもう既に限界であり、試合時間も残りわずか。

お互いに最後の戦いを始める。

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