あれから……いくつたっただろうか。
ナギたち、紅き翼と共に戦線を巡り、悪の親玉をぶっ倒してからいくつたっただろう。
私はページをぺラリとぺらりと捲り、思い回していた。
チリン……
「ん?」
防犯用のトラップが作動した音だった。
「どこのお馬鹿さんでしょうね」
ジブリールは持っていた本を閉じ、作動したトラップの方へと向かった。
今、ジブリールがいる所はとある国の離れ島の地下。
一般人が入ることのできない所に住み着いていた。
「おや?」
作動したトラップから出られる道は一本しかないので、その出口でジブリールは待っていた。
そして、その侵入者たちが出て来る。
「あ! ジブリールさん!?」
「おやおや。これはこれは。アスナのお嬢さんでしたか」
意外な人物にジブリールは驚いた。
「アスナさんのお知り合いの方なのですか?」
「まあ、高畑先生と一緒に暮らした人だからね」
赤毛の少年も以外と驚いていた。
そして、ジブリールはその赤毛の少年に見覚えがあった。
「もしかですが、スプリングフィールドの者でしょうか?」
「え? あ、はい。ネギ・スプリングフィールドです」
どうやら当たりのようだった。
「縁というやつですか……」
懐かしげな雰囲気をただ寄せるジブリール。
「それより、なんでこんな所にジブリールさんがいるのですか!?」
「おや? 言っていませんでしたけ? ここは私の家ですよ」
「はい?」
「ですから、ここ。麻帆良学園、図書館島は私の家です」
「え―――!?」
さすがにこればかりは驚きだったようだ。
「驚くのは無理もありませんが……」
先程までの空気が変わる。
「不法侵入は犯罪です」
悪魔の微笑みを見せる。
ネギ、アスナとその後ろにいた女子生徒はそれを感じ取り、怯えた。
「そ、それは、分かりますが。私たちは、手に入れないといけない物があるのです」
「手に入れないといけない物?」
「読めば頭が良くなる魔法の本」
読めば頭が良くなる本……?
はて、何処かで聞いたような……あ!
「メルキセデクの書のことでしょうか?」
「え?」
メルキセデクの書と聞いたとたん、ネギが驚いていた。
「伝説の魔導書があるんですか!?」
「ええ。この奥に存在しますよ」
「で、では……」
「ですが、簡単に渡す訳にはいきません」
ジブリールがその道を遮る。
「そんな……お願いです。私たちにはどうしても必要なのです」
「……………」
ジブリールは考え、一つの提案をだす。
「では、ゲームに勝てたなら、お渡ししましょう。負けた場合はそくこの場から立ち去っていただきます」
そう言って、床から円テーブルと複雑な幾何学模様が描かれた、7つの椅子が用意された。
「勝負の方法はご存知でしょうが『しりとり』でございます」
円テーブルの上に、そっと手をかざすジブリール。
テーブル上の幾何学模様が光を放ち、収束するように中央へ。
無数の魔法陣が浮かび、対面する7つの椅子の前に、宙に浮いた水晶を出現させる。
「……これは?」
「『具象化しりとり』用の、
どうぞお座り下さい、と。
ネギたちはその席に座った。
「では、ルールを説明します。言葉の語尾を、頭につく言葉で繋げ、交互に言い合います」
本当に、ただの、しりとり―――だが。
「『既出の言葉をくちにする』『三十秒答えない』『継続不可能』のいずれかで“負け”です」
にっこりと微笑んで、ジブリールが言う。
「……言葉は
「はい、ですが、実在しないもの、架空のもの、イメージがないものは具現化できません。デタラメな言葉や現象を口にしても、“無効回答”となりますので、ご注意を」
だが、そのルール説明に。
敗北条件に、ネギは引っかかるものを覚えた。
「『継続不可能』ってのは?」
「
薄く笑って、ジブリール。
「口にしたものが『その場にあれば消え』、『無ければ出現する』―――お分かりでしょうか?」
「なるほど……」
「今回は特別ルールを採用します。そちら側は一人が回答していただきます。相談は禁止思いついたらその場で答えてください」
「つまり、一対六の勝負ってことですね」
「はい」
魔法陣が広がり、空間を覆い尽くすように広がる。
「では―――ゲームをはじめましょう」