魔法先生ネギま!? ~天翼種の物語~   作:ぬっく~

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第2話

あれから……いくつたっただろうか。

ナギたち、紅き翼と共に戦線を巡り、悪の親玉をぶっ倒してからいくつたっただろう。

私はページをぺラリとぺらりと捲り、思い回していた。

 

チリン……

 

「ん?」

 

防犯用のトラップが作動した音だった。

 

「どこのお馬鹿さんでしょうね」

 

ジブリールは持っていた本を閉じ、作動したトラップの方へと向かった。

今、ジブリールがいる所はとある国の離れ島の地下。

一般人が入ることのできない所に住み着いていた。

 

「おや?」

 

作動したトラップから出られる道は一本しかないので、その出口でジブリールは待っていた。

そして、その侵入者たちが出て来る。

 

「あ! ジブリールさん!?」

 

「おやおや。これはこれは。アスナのお嬢さんでしたか」

 

意外な人物にジブリールは驚いた。

 

「アスナさんのお知り合いの方なのですか?」

 

「まあ、高畑先生と一緒に暮らした人だからね」

 

赤毛の少年も以外と驚いていた。

そして、ジブリールはその赤毛の少年に見覚えがあった。

 

「もしかですが、スプリングフィールドの者でしょうか?」

 

「え? あ、はい。ネギ・スプリングフィールドです」

 

どうやら当たりのようだった。

 

「縁というやつですか……」

 

懐かしげな雰囲気をただ寄せるジブリール。

 

「それより、なんでこんな所にジブリールさんがいるのですか!?」

 

「おや? 言っていませんでしたけ? ここは私の家ですよ」

 

「はい?」

 

「ですから、ここ。麻帆良学園、図書館島は私の家です」

 

「え―――!?」

 

さすがにこればかりは驚きだったようだ。

 

「驚くのは無理もありませんが……」

 

先程までの空気が変わる。

 

「不法侵入は犯罪です」

 

悪魔の微笑みを見せる。

ネギ、アスナとその後ろにいた女子生徒はそれを感じ取り、怯えた。

 

「そ、それは、分かりますが。私たちは、手に入れないといけない物があるのです」

 

「手に入れないといけない物?」

 

「読めば頭が良くなる魔法の本」

 

読めば頭が良くなる本……?

はて、何処かで聞いたような……あ!

 

「メルキセデクの書のことでしょうか?」

 

「え?」

 

メルキセデクの書と聞いたとたん、ネギが驚いていた。

 

「伝説の魔導書があるんですか!?」

 

「ええ。この奥に存在しますよ」

 

「で、では……」

 

「ですが、簡単に渡す訳にはいきません」

 

ジブリールがその道を遮る。

 

「そんな……お願いです。私たちにはどうしても必要なのです」

 

「……………」

 

ジブリールは考え、一つの提案をだす。

 

「では、ゲームに勝てたなら、お渡ししましょう。負けた場合はそくこの場から立ち去っていただきます」

 

そう言って、床から円テーブルと複雑な幾何学模様が描かれた、7つの椅子が用意された。

 

「勝負の方法はご存知でしょうが『しりとり』でございます」

 

円テーブルの上に、そっと手をかざすジブリール。

テーブル上の幾何学模様が光を放ち、収束するように中央へ。

無数の魔法陣が浮かび、対面する7つの椅子の前に、宙に浮いた水晶を出現させる。

 

「……これは?」

 

「『具象化しりとり』用の、()()()()()でございます」

 

どうぞお座り下さい、と。

ネギたちはその席に座った。

 

「では、ルールを説明します。言葉の語尾を、頭につく言葉で繋げ、交互に言い合います」

 

本当に、ただの、しりとり―――だが。

 

「『既出の言葉をくちにする』『三十秒答えない』『継続不可能』のいずれかで“負け”です」

 

にっこりと微笑んで、ジブリールが言う。

 

「……言葉は()()()()()()のでしょうか?」

 

「はい、ですが、実在しないもの、架空のもの、イメージがないものは具現化できません。デタラメな言葉や現象を口にしても、“無効回答”となりますので、ご注意を」

 

だが、そのルール説明に。

敗北条件に、ネギは引っかかるものを覚えた。

 

「『継続不可能』ってのは?」

 

()()()()()()()で御座いますから……」

 

薄く笑って、ジブリール。

 

「口にしたものが『その場にあれば消え』、『無ければ出現する』―――お分かりでしょうか?」

 

「なるほど……」

 

「今回は特別ルールを採用します。そちら側は一人が回答していただきます。相談は禁止思いついたらその場で答えてください」

 

「つまり、一対六の勝負ってことですね」

 

「はい」

 

魔法陣が広がり、空間を覆い尽くすように広がる。

 

「では―――ゲームをはじめましょう」

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