魔法先生ネギま!? ~天翼種の物語~   作:ぬっく~

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第5話

「何? 私の弟子にですか? アホですかネギ少年」

 

京都の一件を終え、昔の仲間である詠春と酒を飲み交わし、麻帆良学園に戻って数日。

ネギ少年とアスナのお嬢ちゃんが私の元に来たのだ。

二人は正規のルート(麻帆良学園の学園長からの連絡を受けて)から来たので、私はお二方を客として向か入れた。

そして、ネギ少年が私の弟子になりたいと言ってきたのだ。

 

「一応、あなたの父とは知り合いですが、弟子となると話が別になります。それに私は弟子など取りません。戦い方ならタカミチに教わればいいとおもいますよ?」

 

一応、タカミチも私が活動していた紅き翼のメンバーである。

それにネギ少年との交流も長い、ならそっちの方がいいと私は思ったのだが……。

 

「それを承知で今日は来ました」

 

ネギはタカミチでも良かったのだが、そのタカミチは海外(魔法世界)に行ったりして学園にいないことの方が多いのだ。

なので、ネギは常にいるジブリールを頼った。

 

「何より京都での戦いをこの目で見て、魔法使いの戦い方を学ぶならジブリールさんしかいないと!」

 

「……わかりました」

 

私はネギが私の魔法を見て、師匠にするならこの人しかいないと思ってしまったようだ。

確かにネギの憧れであるナギと何度も手合せ(一方的な戦い)をした中ですから、教えることは容易いでしょう。

 

「ですが」

 

喜んでいるネギに私は横槍を入れる。

 

「弟子は取りませんが、紹介状を書きましょう」

 

「え!? ジブリールさんが教えてくれるわけではないのですか!?」

 

「私より適任がこの学園にいます。それにあの人ならなおさらです」

 

私の魔法は殆どが固有魔法に該当するため、教えることができない。

もちろん、基本である属性魔法も使えるから問題はないが、色々と説明するのがめんどい。

 

「ですが……」

 

「大丈夫ですよ。ネギ少年も知っている人物なので」

 

私は紙とペンを取り寄せ、その人物宛に書状を書く。

そして、最後に魔封印をかけてネギに渡す。

 

「それで、その人とは……」

 

ネギがそう聞き返すと、私はクスッと笑い。

 

「闇の魔法使い、エヴァンジェリンよ」

 

この麻帆良学園に呪いをかけられた悪の魔法使いの名前を私は出した。

 

 

 

 

「あの悪魔……」

 

ジブリールの紹介状を持って来たネギにエヴァンジェリンは怒りを露わにする。

書いてある内容はネギには見えないが、相当な凄いことが書かれているのであろう。

エヴァンジェリンはその手紙を破こうとするが、ジブリール特製魔法紙だったがため、破くどころか皴の一つも出来なかった。

 

「あの……」

 

「あん?」

 

相当な不機嫌なエヴァンジェリンを見て、ネギはビックと下がる。

そんな中、空間に歪みが生まれ、ある人物が出現した。

 

「ジブリール貴様!!」

 

エヴァンジェリンはジブリールがその場に現れたのは驚くが、それよりも怒りの方が先に来てしまった。

 

「弟子を取ることを反対するでしょうと思ったので見に来ましたが……その通りになりましたね」

 

「最初から分かっているなら、こんな物を寄越すな!!」

 

「一応、形式は取らなくてはいけないと思って、作ったのですがねぇ」

 

「ぐぬぬぬ……」

 

「それに、貴女は私には逆らうことは出来ないのはご存知でしょ?」

 

この場でその意味が分かっていないのはネギとアスナだけだった。

エヴァンジェリンはジブリールの恐ろしさを知っている。

星も破壊し兼ねない天災を敵に回す魔法使いはこの世にはいないだろう、もしいるとすれば新人かバカぐらいだ。

 

「分かったよ。おい、小僧」

 

「はい!」

 

エヴァンジェリンは諦め、ネギに今度の土曜にテストを受けさせることになった。

 

 

 

 

そして、土曜の夜12時。

 

「ネギ・スプリングフィールド。弟子入りテストを受けに来ました」

 

魔法樹の前の広場でテストが行なわれ、私はそっと降り立つ。

見学に来た私を見て、エヴァンジェリンは睨み付ける。

 

「何もしないわよ」

 

「ふん」

 

歩く天災にエヴァンジェリンは警戒を解かない。

 

「では始めるがいい!!」

 

エヴァンジェリンの合図で始まる。

テストの内容だが、茶々丸と差しの勝負。一撃を入れれば勝ちの簡単な内容であるが、相手である茶々丸ではかなり難しい。

痛みを感じないアンドロイド相手では、普通はできない回避技を使われてしまう。

結果はその通りになり、一歩の所でネギの技を回避され、カウンターを入れてしまわれた。

 

(ここまでなのかしら……)

 

ジブリールはそんなネギを見て、そう思ってしまう。

しかし、ネギは立ち上がり、何度も立ち向かった。

ジブリールはそろそろ止めに入ろうと立ち上がろうとした時だった。

 

「あ……オイ、茶々丸!!」

 

「え」

 

一瞬、茶々丸がよそ見をしてしまったのだ。

ネギの生徒の言葉を聞いていたのが仇になり、茶々丸に一撃、ネギの拳が当たった。

 

「!! おめでとう、ネギ少年」

 

大番狂わせ。勝つことが難しいはずだった試合にネギは勝ってしまった。

ジブリールも流石にこれには驚きを隠せなかった。

 

「この先に貴方の成長が楽しみになったわ」

 

ボロボロになったネギに少し興味を持ち、ジブリールは転移魔法を使い、自分の家に戻った。

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