インフィニット・ストラトス~太陽の勇者達~ 作:KPGver2
「ねぇ、聞いた?」
「うん、転校生でしょ?」
「また男子なんだって」
「うそ!?テレビに出てないよ?」
などと転校生の噂で持ちきりだった
「なぁ、弾。また男子が来てくれるらしいぞ」
「ああ。更に話しやすいメンバーが増えるな」
と男子は男子で盛り上がっていたり
ただ、そんな中
「………」
勇哉が生きている
それを知ってから明らかに異常な笑顔の人が一人
篠ノ之 箒だ
想い人が生きていた
それが嬉しいのか昨日からやたらと笑顔だ
……思わず周りが引いてしまうほどに
おかげで一夏に
『篠ノ之さん大丈夫なの?』
と聞いてくる者が多い
一夏は大丈夫だと思うと返しているがかくいう彼も箒がおかしくなったと思っている
「席につけ、馬鹿者共」
と言う声と共に千冬姉……織斑先生が入ってきた
ファイルス先生も一緒に入ってきた
が、山田先生が居ない
「山田先生は転校生を迎えに行っている。もうすぐ来るはずなのだが」
とドアの方を見る
すると
「遅くなりました」
と言って山田先生が入ってきた
「いや、転校生を迎えに行っていたんだろう?話は聞いている」
「あ、はい。じゃ、入ってください」
と言われ入ってきた人物を見て思わず固まった
それはもう一人の幼馴染が成長したらこうなるだろうと言う見た目
雰囲気もそいつのものとほとんど変わりない
…若干冷たい感じにはなっているが
それがわかったのか箒も、織斑先生も固まっている
「火鳥 勇哉、以上」
ラウラよりも短い自己紹介だった
「久しぶり!勇哉!」
と言ってナタルが抱きつこうとしてくるが
それを避ける
「何で避けるの?」
「教師と生徒、それ以上でも以下でもないのに抱きつかれる必要が無い。それ以前に何故お前がここに居る?」
「対ドライアス部隊が解散になってこの学園の教師になったの」
…全く経緯が解らん
「勇哉!」
と立ち上がる一夏
「お前!生きてたんなら連絡しろよ!」
「やる事が有った…。で、お前の隣に居るそいつが五反田 弾か」
と一夏の隣の席で座っている弾に目を向ける
「あ、ああ。初めましてだよな、五反田 弾だ。よろしく」
「…」
と手を出してくる
一夏もそうだが………コイツも…
「え?」
その差し出された手を取り
背負投げを決める
「ぐっ!」
五反田はそのまま床に叩きつけられた
「な、何してんだ!」
一夏が詰め寄ってくる
「ふっ!」
「な!?」
突きを繰り出し一夏の目の前で止める
「………やはりか」
分かっていた事だが全く警戒していなかった
その上反応もできていない
鍛えていない証拠だ
「どういうつもりだ貴様」
そう言って明らかに怒りを見せる銀髪
「一夏…五反田…ついてこい。格の違いを見せてやる」
そう言って歩き出す
それについてくる二人とクラス全員
「ここってアリーナ?」
「何でここに?」
そう言う女子数人
「来たわね」
と待ち構えていたかのように現れる更識 楯無
「要望通りアリーナの使用許可取っておいたわよ」
「礼を言う」
「更識?それにアリーナの使用許可だと?」
千冬が訝しげに言う
「一夏…五反田…ガーディオンとサンダーバロンになれ」
「は?」
「何でだよ…」
投げたことが気に入らないのか怒りを隠そうともしない五反田
「お前たちを使うか切り捨てるか決めるためだ」
「………」
と言う台詞に警戒する二人
「チェンジ、ファイバード!」
ファイバードを起動して姿を変える
「!…ファイバード………」
「フレイムブレスタァァァァァァ!!」
驚いている二人を無視してフレイムブレスターを呼び
「フォームアップ!武装合体!ファイバード!」
合体を済ませる
「ガーディオンとサンダーバロン対ファイバードだ。これで勝てないのなら俺はお前たちの協力を必要としない」
「はん!調子に乗りすぎだ!行くぞ一夏!」
と乗り気な五反田と
「あ、ああ」
ためらい気味の一夏
「チェンジ、エースバロン!」
と言うと五反田以外に四機現れた
「バロンチーム!フォームアップ!」
五反田と他の四機がフォーメーションを組む
「五体合体!サンダーバロン!」
そして合体しサンダーバロンになった
「…チェンジ、ガードスター!」
一夏も変身するが五反田と違い自身のみだった
「ガードチーム!フォームアップ!」
そう掛け声をあげると一夏以外に二機現れ五反田同様合体のフォーメーションを組んだ
「三体合体!ガーディオン!」
そして一夏もガーディオンに合体した
「行くぞ」
「絶対倒すぞ一夏!」
「…ああ」
「すっごい………」
誰かが思わず声を上げる
無理もない、世界に三機しかない勇者がここに集結しているのだから
「でも…これは絶対ファイバードが負けるでしょ」
「だよねぇ」
と同意する声が
無理もない、スペックにそれほど差がない相手を二機同時
それに勝つには圧倒的な実力がいる
けれど
恐らく負けるのは二人の方
ファイバードの戦いにはほとんど無駄がない
避け方や距離の詰め方そう言うのに無駄が無いのだ
それに対してあの二人は素人丸出し、それを性能で補っている程度
だからファイバードが勝つ
そう確信していた
「この!」
と突っ込んでくるサンダーバロン
「甘い」
それを受け流す
「当たれよ!」
「断る」
それを繰り返す
おかげで五反田はストレスが溜まっているようだ
ガーディオンは放置
ファイバードとサンダーバロンと違い飛行能力を持たないガーディオンが空で戦っている俺達に混ざることはできない
最初の方は射撃兵装で攻撃してきてはいたが
サンダーバロンを上手く誘導しガーディオンの攻撃をサンダーバロンに当てる
それが何度か有り一夏は五反田に邪魔するなと言われ今に至る
「ぐぁ!」
馬鹿正直に突っ込んでくる五反田の腹を蹴り飛ばす
「おちょくってんのか!」
「好きに取れ」
明らかに攻撃と言えるほどの物をしない俺にますます苛立つ五反田
こいつは気づいているのだろうか?
俺が高度を徐々に下げている事に
「くらえ!サンダーカノン!」
と射撃攻撃をしてくる
それを紙一重で避ける
「貰った!」
射撃攻撃を繰り出した直後に加速したのか目の前に現れる五反田
そしてそのまま俺を殴り飛ばす
「ぐ!」
その攻撃をあえて受け、体勢を
「今だ!サンダァァァァァクラァァァァッシュ!」
サンダーバロンの必殺技、サンダークラッシュ
高圧放電を起こしながら体当たりする大技である
それを使って来る
(馬鹿が)
サンダークラッシュを回避する
「何!?」
回避されるとは思っていなかったのか俺の方を見る五反田
「余所見していて良いのか?」
その言葉を聞いて視線を前に戻すと
「弾!?」
「一夏!?」
五反田の目の前に一夏が居た
そしてサンダークラッシュを発動したまま一夏に激突する
おかげで一夏が大ダメージだ
一夏が射線に入るように位置取っていたのだから当然なのだが
「終わりだ………フルブラァァスト!」
武装合体ファイバードの射撃兵装であるフレイムキャノン、ダイナバスター、フレアミサイルを一斉発射する必殺技 フルブラスト
一夏と五反田を纏めて撃つ
両者激突した時体勢を崩し隙だらけで動けず
全弾直撃する
そして
「ファイバードの勝利ね」
と更識 楯無が放送で言う