昼休みが始まりクラスはわいわい騒がしい。
特に今日は違った。
いつもの倍、いや、三倍はある。
玲音は、うるさいのが苦手なため嫌そうな顔をした。
〝あっ!今、あかりんきてる!!〟
〝ほんとだ!珍しいね!!学校に来るなんて!!〟
〝あの、レベル。さすが国民的アイドル。〟
〝声かける?〟 〝いや、無理だろ!〟
順也「おい、れーおー!」
玲音「あ?なんだ?」
順也「外、見てみろよ!あかりんが来てるぞ!アイドルの仕事忙しいからおんなじ学校なのに滅多に見れないんだよなぁ。学校を休みがちなのに成績が良いって噂を聞いたことがあるぜ!」
玲音「ふーん。」
順也「お前、昔っからこーゆーのに興味ないよなーw」
玲音「うん。別にアイドルが嫌いとかじゃないけど」
(そうーーーーどうでもいい。全く関わらないし....。いや、世界が違いすぎて話しかける機会なんてないし。)
玲音「あ、そうだ。今日俺早退すっから、せんせーに適当に誤魔化しといて。」
順也「なんで時々サボるのに頭は良いんだろうね~!毎回学年首席の西久地玲音クン!!」
玲音「わざとらしく大声で言われるの嫌なんですけど。まぁ、いいや。じゃあな✋」
(良かった、まだ気が付かれてないか....。)
『ガチャ!』
玲音「ただいまーーーって誰もいねぇよ.....。」
独り言をいいながら自分のいつもの特等席に座った。
毎週火曜日の午後一時半頃、玲音は少し前からこの時間に家に帰っている。
大きいパソコンの真ん前でヘッドフォンをつけパソコンを起動させる。
特にヘッドフォンをつけている意味は無いがつけていると周りの雑音が聴こえなくて少し楽になる。
玲音「今週も浮上してやってんだから感謝しろよな。」
また誰も聞いていない独り言をいい、あるサイトを開いた。
トークができる無料サイトだ。
ーーーー玲音さんがログインしました!ーーーー
玲音 [おい、ひーさんいるか?]
ひぃ@死神の使い* [いるぞ!]
玲音 [早速だが、先週ひーさんが言っていたアニメ見てみたぞ。最高だったw]
ひぃ@死神の使い* [あったりめーだろ!あんな神曲といい、アニメの展開といい、自分のなかじゃあ今年一のアニメだな!]
玲音 [あぁ、俺もそう思った。こんな揃ってるアニメは滅多にないな!]
ひぃ@死神の使い* [あ、わりぃ。今日はこれ以上喋れねぇや。姉貴が帰って来た。]
玲音 [そうか。じゃあな!]
ひぃ@死神の使い* [あぁ!!]
ーーーーひぃ@死神の使い*さんがログアウトしました!ーー
ひぃさんがログアウトすると、そのあとに続いて玲音はログアウトした。
玲音がひぃさんと知り合ったのは約1ヶ月位前、最初は風邪を引いたときに暇潰しにと、このサイトに登録して、ログインしたのが始まりだった。
その時初めて話したのがひぃさんだ。
玲音は友達に内緒でひそかなアニメヲタクだった。
ネット上で出会ったひぃさんは、見てるアニメがほとんど同じであったため話が合う。アニメヲタクの玲音として接するのが玲音にとって楽だった。
それから、ひぃさんの都合に合わせ、火曜日のこの時間毎回欠かさず浮上する。
『ピンポーン♪』
玲音(誰だろ?)「はーい。」 『ガチャッ!』
玲音「瑠璃!?珍しいね突然来るなんて。」
瑠璃「まぁね!同じクラスメイトでそのーー、お、幼馴染みだし、?//」
玲音「それ、理由か?w」
瑠璃「んーもう!どうでもいいじゃん!でねっ、ほら学校からプリント!!!勝手に休んじゃだめだよ~!どうせ仮病でしょ?」
玲音「うん.......。」
瑠璃「玲音くん、最近結構休んでる!どうかしたの?」
玲音はギクッっとした。
玲音「俺の気分だよw」
瑠璃「ふーん。それならいいけど.....。じゃあ、ばいばぃ!///」
玲音「うん。」
『ガチャン!』
玲音はまた部屋へ戻り特等席に座った。
玲音「明日もひーさんと話したいから休もっかな...。」
つづく