玲音「あ、朝だ。」
寝起きは割りといい方の玲音は朝食を食べに自分の部屋からリビングに行った。
亜紀「にーちゃんおはよー!」
小学校六年生の弟、亜紀が先に朝食を食べていた。
溢れんばかりのトーストにかかっているマーマレードジャムが食卓の中でいい香りを漂わせる。
ベーコンをしいている目玉焼き、爪楊枝を刺すと中から肉汁がでてくるソーセージ。
朝は何故か食欲がないのに亜紀が作った朝食を目の前にすると不思議とお腹がすいてしまう。
玲音「そういや、亜紀が今日は朝ごはん係だったな。」
玲音は喋りながらトーストにかぶりついた。
亜紀「うん。」
玲音の家は母子家庭であり、忙しくほとんど家にいない母が家事をすることが難しかったため、亜紀と玲音で当番を決めていた。
玲音「亜紀は、偉いな...。(ニコ」
亜紀「へへへ(照」
ご飯を食べ終わり亜紀はテレビに目をやった。
亜紀「あっ...!」
玲音「.....んっ?どうした?」
亜紀「ほら!にーちゃん、テレビ見て!!今学校で流行ってるアイドルのあかりんの特集してる!!」
玲音「へぇーーー。朝番組にも出てるんだな。」
赤に近いオレンジの髪色。確かに昨日学校に来ていたアイドルのあかりんだ。
玲音「お前、アイドルに興味あんのか?」
亜紀は大きく頷いた。
亜紀「あかりんはちょー可愛いもん!!」
玲音「お前の大好きな瑠璃よりもか?」
亜紀はなんでわかったの!?という顔をすると、耳を赤くして隠そうとする仕草を玲音はニヤニヤ笑った。
亜紀「る、瑠璃さんは....//と、と、特別なんだよ.......(カァァァ////」
玲(瑠璃の事になると可愛いな亜紀は......。)
亜紀「それより、もう僕時間無いから先行くね。」
玲音「亜紀!俺、今日は学校休むから。」
亜紀「えっ!?そーなの!?」
玲音「うん。」
亜紀「じゃあ、にーちゃん。留守番よろしくね?」
玲音「おう。任せろ!」
亜紀「行ってきまーす!」
玲音「うん。」
『ガチャン!』
玄関のドアが閉まると、昨日と同じように自分の特等席に腰を掛けた。
玲音は、ひぃさんと最初話した時からひーさんはニートだとすぐに分かった。
だから、中途半端な時間にも浮上してるはずだ。
ーーー玲音さんがログインしました!ーーーー
玲音 [中途半端な時間だけどひーさんいるよなー?]
しばらくするとひぃさんからメッセージが届いていた。
ひぃ@死神の使い [おぉ!?珍しいな。お前がこの時間帯に話しかけてくるなんて。パソコンでしか話せないんじゃなかったっけ?また、風邪でもひいたのか?笑]
玲音 [今日は振り替え休日だよ。]
玲音は咄嗟に嘘をついてしまった。
ひぃ@死神の使い [良かったじゃねぇか!]
玲音 [あぁ。]
ひぃ@死神の使い [すまん。用事が出来た。一時間以内に戻ってくる。]
玲音 [おう。]
ーーーーひぃ@死神の使いさんがログアウトしました!ーーー
ーーーー玲音さんがログアウトしました!ーーーー
パソコンを閉じ時計に目をやった。
玲(もうすぐ昼だ。スーパーで弁当買おう。ついでに今日の夕飯の材料も。)
軽装でパーカーを来て毎日行くスーパーに足を運んだ。
定員「いらっしゃいませー!」
店内に入ると平日のお昼前だからかいつもより主婦の割合が高い。
玲(えーっと。これとこれと、あと俺の昼食だけか。)
お弁当コーナーに行く途中主婦ばかりのスーパーの中で不気味な女の人がウロウロしていた。
玲音「あ、あのっ!」
女の人「.......っ!?(ビクッ.....はい!!?」
突然話しかけられてビックリしたのが声が裏返っていた。
見た目からして黒髪ロングのTHE貞子の女の人に少しビビりながらも話しかけた。
玲音「どうかされたんですか?」
女の人「えっと、少し探しているものがあるのですが見つからなくて..。」
たまたま髪の間から見えた目は、とても優しそうだった。
玲音「何を探しているんですか?」
女の人「ホットケーキミックス......。」
玲音「あぁ!ホットケーキミックスですか!だったら向こうの角を曲がって一番下の棚にありますよ?」
女の人「そうなんですか!!有難うございます。」
丁寧にお辞儀をするとすぐに顔を上げた。
玲音はやっはり女の人が貞子にしか見えなくなってその場からたち去った。
家に帰り弁当を食べ終わるとパソコンを開いた。
どうやらひーさんの用事は終わっていたらしく先にメッセージが届いていた。
ーーーー玲音さんがログインしました!ーーー
ひぃ@死神の使い [お前の方が遅かったな。]
玲音 [そーだな。ちょっといつもより時間がかかってね笑]
ふと、玲音はいつのまにかある質問を打っていた。。
玲音 [そーいや、ひーさんはどこに住んでるんだ?]
送信した瞬間に後悔した。
玲(お、俺ばかっ!趣味が合うからってこんなこと聞くなんて相手が困ることを.....。)
ひぃ@死神の使い [..................。。。お前になら教えてもいいかな。○○県の○○市だ。]
そのメッセージを見た瞬間俺は信じられなかった。
END