IS TSオレっ娘オリ主物(仮題) 作:のんけくん
ヒャッハー! 『神様転生』させて貰ったから難聴系主人公からヒロイン
風呂場でのラッキースケベとかマジでお前ふざけんなよ。着替え中にタイミングよく入って来るとかデリカシー無さすぎだろ。おまけに現在進行形で一緒に誘拐されてるとか本当についてねぇ。
もうやだ。チート能力とかいらんから元に戻してくれ。頼むから。興味本位でISの大会なんざ見に来るんじゃなかった。千冬の姉貴早く助けに来てくれー! 可愛い妹分の純潔がマジでやばいから。
いや、ホントこの身体。見た目だけは良いから電車に乗ったら即痴漢に遭う位だし、ショッピングモールや海にでも出かけた際にはなんともチャラそうな男どもにしょっちゅう声かけられるレベルだ。
……まぁ、大抵運良くというか都合よくというべきか
これが普通の女だったら即落ちからのハメコースなんだろうが、生憎とオレはそっちの気はないので感謝こそすれどチョロイン達の様な感情など持つわけも無く精々家事上手で便利な弟分位の存在として認識している。
って、今は一夏のことなんざどーでもいい。猿轡噛ませられてボロっちい椅子に乱れた制服姿にどこぞのエロ同人みたいな牛の様にデカいマイバディを強調する様な縛り方をされたR指定が入りそうなあられもない姿に加え
ちなみに
そんな不毛でろくでもないことをつらつらと思案していると誰が一番目か激しく口論していた男達の内一人がこちらへと穴の開いて見える口元を歪めながら実に気分よさげに歩いて来た。腰のベルトからサバイバルナイフを取り出し、慣れた手つきで制服の中央を斬り裂いた。薄い布生地は実に呆気なく裂かれ白く瑞々しい柔肌に薄く傷を付け可愛らしい淡い青のブラジャーすらも無残に真っ二つと成って女子中学生とは思えないほどに実った双丘を露にした。
ナイフを手に持った男の後方にいた男達は歓声と共に下種た笑みを浮かべてじろじろと斬り裂かれて露に成った胸部から腹部そして、未だスカートに隠されたその下へと順に舐めまわすかのようにいやらしい視線を不躾にやってくる。
オイオイオイ。洒落になんねぇぞ!? こんな廃ビルでヤられるとか嘘だろ。これならまだ一夏にヤられた方がマシってもんだ……いややっぱねぇわ。無理だ。野郎相手とか生理的に受け付けない。
自慰行為すらした事ねぇのにいきなり本番とかマジで止めてくれ。毛も生えそろってないガキ相手に大人が寄ってたかって襲い掛かるとか大の男が恥ずかしくねぇのかよ。クソッタレめ。恨むぞ千冬の姉貴。
男の魔の手が膝元まで伸ばしたロングスカートへと伸びる。と、そこへ突然衝撃音が響くと同時隣のコンクリートの壁を突き破って白銀の衣を纏った女性が端正な顔を怒りに変えて文字通り飛び込んでくる。
来た! 流石は千冬の姉貴! 来てくれると信じていたぜっ。
「無事か!? ッ! 貴様ら、覚悟は出来ているんだろうなぁっ」
姉貴はオレのあられもない姿を見ると更に激昂し、
「姉貴! 助かったぜ。ありがとな! それで、一夏は?」
「馬鹿者! お前は自分の心配をしろッ私が後少しでも遅れていたら……」
「信じてたからな。姉貴がきっと助けに来てくれるって。だから、別に怖くなんかねぇし」
「怖くない筈はないだろう。お前、自分で気が付いてないのか? 全身震えているぞ」
「こんなのただの武者震いだ。姉貴がもしも間に合わなかったらオレの『拳』が唸ってたぜ。だからもう少し遅れて来ても良かったんだぜ?」
「良く言う。そう言うセリフは私を倒せるようになってから言うんだな」
「そりゃ無理ってもんだ。で、一夏は?」
「ああ、無事だ。そろそろ、来るはずだが……っと噂をすれば」
大きく破壊された壁面の向うから駆け足気味に見慣れた黒の学ラン姿の少年が現れた。こちらを見るとそいつはぎょっとした驚きに満ちた顔をして慌てた様子で砕けたコンクリートの破片に気を付けながら一心不乱に駆けて来た。なんでアイツそんなに必死な顔してんだ? ……ああ。そういや服ってか胸丸出しじゃん今のオレ。流石は主人公。こんな時でもラッキースケベを欠かさないなんて、ああもう本当に妬ましい。
「大丈夫か!? 咲耶っ!」
「ああ。少しばかり切り傷がついた程度だ。問題ねぇよ。それよかお前はどうなんだ?」
「程度じゃないっ! そんな姿になって……クソっ、俺が嫌がる咲耶を無理に誘ったばっかりに」
「はぁ……なに勘違いしてやがる。この馬鹿は裸の一つや二つ見られようがなんだろうがそれがどうしたよ。つーか、お前がそのセリフ言えた義理じゃねぇだろ。オレの裸一体何十回見てると思ってんだこの馬鹿一夏」
「い、いやそれとこれとは」
「別じゃねえよ。お前も壁際で伸びてる誘拐犯共も同罪だ。大体どうしてお前は毎回いつも都合よくタイミングばっちりで着替え途中とか風呂から上がる時に来やがるんだ? 狙ってやってんのか?」
「ち、違うぞ! 風呂の件はシャンプーとかが切れてたなぁと詰め替えようとしてばったり遭ってしまっただけだ! 着替えの途中は、そのアレだ。呼んだりノックしても返事が無かったから確かめようとして、その決してやましい気持ちで覗いた訳では」
誘拐犯達の様な下種な輩と同一視されては溜まったものではないとばかりに一夏は弁解を申し立てるが、オレからしてみればどちらも似たようなものだ。実害が有るか余り無いかの区分だけで、見られるという時点では同じである。一夏も性欲が少ないと思われるが一応は男の端くれだ。仕方がない、折衷案を出してやろう。
「わぁったよ。お前のソレはもうアレだ、束博士並の『天災』的なもんだと半ば諦めてるしもういい。注意したところでどうせまた起きるだけだ。だが、『タダ』で見られるってのは気に食わねぇ」
「お、俺の裸も見せようか?」
「いるか馬鹿! なぁ姉貴」
「どうした咲耶。今私は愚弟の性根をどうやって叩きなおそうか思案している途中なんだが?」
「そりゃあいいが、今はオレの話しを聞いてくれよ」
「ん。それで話しというのはなんの事だ?」
「オレとしてはこの馬鹿に裸を見られるのは正直に言って慣れた。いや、本来慣れてしまったのがもうすでにおかしいんだが。けど、先にも言ったが『タダ』で見られるのはいくら慣れていても癪に障る。そこでだ、一夏。オレの裸を見たら一品何か美味いもん追加で作れ。それか全身マッサージしろ。勿論姉貴にもだ。それでチャラにしてやる」
「え? そんなので良いのか?」
「お前の特技だろ? ダメだとか無理だとかは受け付けねぇぞ」
オレの要求に思わずぽかんとしたアホ面を晒す一夏。コイツ自分の家事スキル低く見過ぎだろ。オレなんかコンビニ飯かカップ麺と冷凍食品をレンジでチン程度。鼻で笑われるレベルの女子力しか持ってねぇってのに。
「咲耶、何故私の了解を得る必要があったのだ?」
「は? いやこのシスコン馬鹿は現状姉貴の『物』だろ? 勝手に使えねぇだろ。後が怖えし」
「…………。はぁ、好きにしろ。それと一夏、壁は高い上に厚いぞ」
「ああ、言われなくても良く知ってるよ。千冬姉」
急に疲れたような顔して何言ってるんだこの姉弟は。それにしても一夏の料理とマッサージはマジで上手いからなぁ。一家に一台もとい一夏居ると便利ってもんだ。最近は無駄に成長しちまった胸がデカ過ぎて中学生なのに肩が凝って仕方がないからたまの休みにやってくれるマッサージが気持ちいいのなんの。
一夏は整体師とかマッサージ師の職に就いたら良いんじゃねえかな。それか料理人。レストランか喫茶店でも開けばルックスと相まって大受け間違いなしだろうし。んでもってオレはそこでウェイトレスとか受付嬢でもやってりゃ面倒な入社試験とはおさらば出来るってなもんだ。
姉貴がIS学園の教師辞めてマスコットにすれば繁盛待ったなしだし。あれ? これ割とマジで良い案なんじゃなかろうか? そんな捕らぬ狸の皮算用的な事を真剣に考えながら、廃ビル内に遅れて突入して来たどこぞの特殊部隊の人達に連れられて『織斑一夏誘拐事件』は幕を閉じたのだった。