高2の僕がなぜか異世界の王に成り上がる物語   作:永遠の二番煎じ

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キャンベル戦

僕はルーシーに見送られ、ジャクソンと一緒に町の中心を見物した。

大道芸人や演奏者など道の端で披露してはそれを見てお金を渡す人々もいた。

まさにファンタジーフィクション作品だな。まるでアニメや欧米の映画の中にいるみたいだ。

俺もジャクソンとの格闘技見せたら金には困らなさそうだな。

そうやって歩いていると円形の大きな建物が見えてきた。

中はまだ準備中らしいが入口前で男に声を掛けられた。

「狼使いの兄ちゃん!!!」

呼び止められ気まぐれで行くと、説明を受けた。

「なんですか?」

「模擬演武に出ないかい?」

「模擬演武?」

模擬演武とはこの町で年一回行われる一番強い者を決める武道大会のことであった。

トーナメント方式で賞金は勝つたびにもらえるが、優勝すれば100万ゴールドとサプライズが与えられる。

そういえばまだまともに強心流武道を使って人と競っていないな・・・

世界中の強者が集まると聞き、模擬演武にエントリーしてしまった。

ルーシーには言わないでおこう、余計な心配はかけたくない。

 

大会開催日までジャクソンと町を出て、さらに我流で稽古を積み重ねた。

手刀で薪を割り、回し蹴りで木を倒し、ジャクソンと組み手をしたりした。

また飛び立つ鳥を捕まえたりなど、我流で練習した。

 

大会開催日・・・

出場者たちが揃う。

円形の闘技場で収容人数が千人くらい、しかし上の客席には二ケタ程度の人数しか観客がいない。

この町で年に一度の大会であるために、いろいろな流派や剣、弓の使い手がいた。

僕は狼といたため、いろいろな人からの視線を感じた。

開会が終わり、開幕演武が始まった。

 

ほとんどの参加者は闘技場を去ったが僕はどんなルールか知らなかったので客席に座った。

ジャクソンは席につくとすぐ寝た。

闘技場は地面が砂で入口が二つしかなく対になっていた。

二人が同時に闘技場に出てくると二つの入り口は鉄格子が上からおりてきて、ふさがれた。

一人には付き人の者が客席から鞘の入った剣を近くに投げ込んだ。

もう一人は付き人がいなかったために運営の関係者が鉄格子の間から鞘の入った剣を二つ渡した。

 

一人は剣を鞘から抜き、

「我は八起流剣術の使い手、ハイド・ユアン。」

向かいにいる人は二本同時に鞘から抜き、

「我はマック式二刀流剣法のキャンベル・マック。」

 

二人とも細見であるが腕の筋肉の付き方は戦士だ、名乗った後剣を交え始めた。

ハイドはキャンベルに端に追い詰められると、

「八起七転ブースト!」

するとハイドの動きが早くなった。

身体能力強化技か?

キャンベルは二刀流であるにも関わらず立場は逆転。

すると今度はキャンベルが、

「マック式二刀流秘技!クロス返し!!」

キャンベルは剣が交わると剣をクロスさせハイドの剣を弾き返した。

剣はそのまま飛んでいき地面に刺さった。

そしてハイドは素早く近づき、喉元でキャンベルに二つの剣ではさみの様に斬られそうになっていた。

「ま、待て!俺の負けだ!!!」

ハイドは命乞いした。

キャンベルは両手の剣をおろした。

すると二つの鉄格子の門が同時に上がった。

なるほど、降伏あるいは気絶でもいけそうだな。

これで無駄な殺生はしなくてよさそうだな。

 

その後もずっと観戦していたが大概の戦いではどちらかの命が果てるまで決着はつかなかった。

夜遅く教会に帰るとルーシーは心配して出迎えた。

「カズナリ!大丈夫?」

「ああ、心配するな。」

「最近、町の外に行っているらしいわね。」

ルーシーに僕が模擬演武に出ることはバレていないようだ。

「うん、修行は怠れないからね。老師流を後世に伝える使命が僕にはあるから。」

「それならいいけど・・・」

ジャクソンと二人で教会の中に入り、休んだ。

 

模擬演武当日・・・

竜は空を飛び、雨を降らした。

竜って空も飛ぶんだな。

「我はマック式二刀流剣法のキャンベル・マック。」

「我は老師流武道生カズナリ・フジサキだ。」

キャンベルは俺の周りを見て、

「老師流?貴様、素手で剣と交えるのか!それもこの二刀流に。」

キャンベルは老師流という言葉にとまどった。

「何か文句はあるのか?」

俺は強気で素手で行くことを伝えた。

「いいだろう・・・四肢が無くなって後悔しても遅いぞ。」

キャンベルは二刀流を体の後ろでクロスさせ、こっちに向かってくる。

対人戦は老師以来だ。

キャンベルは二本の剣を駆使して俺に攻撃の隙を与えないつもりだ。

剣を振り下ろしてくるがこの世界で修行を積んだ動体視力でゾーン入る。

ゾーンに入る、すなわちすべてがスローで見える現象だ。

キャンベルの両手の剣の振りを交わした。

「貴様!!!その動き!!!まさか強心流か?」

やべえ、バレたか?

「強心流ならこの技しかない・・・アーロン式強心流剣舞!!!鷹の嘴!!!」

アーロン式!アーロン一族に仕える兵士か!!

キャンベルは剣を一本捨て、飛びあがりこっちに技を繰り出してきた。

早い!さっきまでの剣術とはまるで違う!!

だが俺は必死に避けた。

 

「何!!!すべて避けただと・・・」

キャンベルは技を交わされ驚愕していた。

だが俺の道着は技を受け、ぼろぼろであった。

 

「老師流拳法!急所手刀!!」

だがキャンベルも防御に出た、

「マック式一刀流秘技!シングル返し!!」

だがキャンベルもこれで防ぎきれないのはどこかで分かっていた。

手刀はキャンベルの頭を守る剣をも砕き、そのまま眉間にチョップし気絶した。

その光景を狼であったが付き人として見ていたジャクソンは思いだし怯えた。

この切り刻まれすぎた道着はルーシーにどう言い訳すればいいんだ・・・

と思う一也の気持ちとは裏腹に観客たちは盛り上がっていた。

 

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