高2の僕がなぜか異世界の王に成り上がる物語 作:永遠の二番煎じ
その頃・・・
ボブソン・ボブ騎兵長は拠点の教会に来ていた。
「シスター、変わったことはあったかい?」
「はい、二人の若い男女と一匹の狼がここで暮らしています。」
「狼?」
「はい、今狼ならいますよ。名前はジャクソン。」
ボブソンは馬から降り、鎧や兜をしたまま門番の報告にあった狼の様子を見に中へ。
そこには子ども達と遊んでいる狼を目の当たりにした。
ボブソンは驚き、目を大きく開けて、また再び瞳を閉じ、見ると狼と子供が教会内を走り回っている。
「ノースウルフなのか?俺には狼の行動が人に慣れた犬にしか見えない。」
門番の報告の凶暴な狼とは真逆であり、自身のノースウルフを狩猟してきた体験からも該当しない。
ボブソンはシスターに、
「触ってもいいのか・・・?」
「大丈夫ですよ、私も最初はジャクソンが怖かったですが、今やここを守る番犬みたいなものです。」
ボブソンはジャクソンがよそ見している間に近づき触った。
ボブソンは生きた狼を触るのは初めてであった。
「その若い二人組、少年たちは動物使いなのか?」
シスターは首をかしげながら、
「いえ・・・男の子は剣を装備していましたが武道士のような恰好で、女の子も弓使いのようですが、危険は感じませんでした。」
ボブソンの目にジャクソンの後ろに立てかけてあるよくある剣が入った。
「こんなところに剣があっては子どもたちに危ない!」
ボブソンは怒りながら少年の腰にさげていた思われる剣を没収しようとするが鞘が重すぎてピクリとも動かないのである。
「ああ、それはシスターたちも子どもたちから目に入らないところに移そうとしたのですが、鞘に綱を縛り、綱引きで何十人で移動させようとしても動きませんでした。まるで建物と一体化しているみたいに。」
ボブソンは意固地になり、神の剣を抜こうとしたが無意味であった。
すると
「ガルルルル!!!」
となぜかジャクソンがボブソンに威嚇したのだ。
「分かった、分かった。」
ジャクソンは神の剣を守るように剣の周りをうろつき始めた。
「・・・でも、この建物の一部ではない。狼の主人・・・まさか!」
ボブソンは図書館で読んだ一冊の本を思い出した。
その本の名前は『強心流神道』、詳細は強心流武道を極める者は神道をも超越する。
あらゆるモノの心を魅惑し、全てのモノを打ち砕く、そして誰にも負けない良し心。
・・・
「ついにあの伝説の師匠ジャック・スコット継承者と会える。」
ボブソンの胸が高ぶるが、少し頭を整理した。
それは少年がさげていた剣であるということである。
ボブソンはシスターに剣をさげてきた少年の名を聞いた。
「カズナリ・フジサキさんですか?」
ボブソンはその名を聞いた後、すぐに教会を出て馬に乗り、走り去った。
カズナリ・フジサキか・・・少年を引き入れれば平和な新世界が築ける、とボブソンは馬を走らせながら思った。
「ルーシー、今横を通り過ぎた騎兵強そうだったな。」
「そんなことより、老師からもらった剣なら肌身離さず持っといたほうがいいよ!!」
「そうだな、まあ俺にしか多分使えないけど、まあ万が一ってことあるからな。」
101代目がたまたま子供で抜いて振り回したら大変だしな。
そもそも、老師の言っていたお告げ的なものは来るのか?