高2の僕がなぜか異世界の王に成り上がる物語 作:永遠の二番煎じ
15年後・・・
僕とルーシーとの間に男の子が、ラーニアとの間に男の子が生まれた。
2人とも腹違いの同い年でルーシーの息子、金髪のグレゴリー
ラーニアの息子、青髪のカズソンが今年で2人とも15の年になる。
僕はカズソンとグレゴリーに強心流武道を教えた。
ある稽古の日、
「カズソン、グレゴリーそこに座れ。」
「はい、父上。」
僕の前に2人は正座して座った。
「近々レンガ町で闘技大会が開かれる。15歳以上の武闘家が出れる。つまりお前たちも出れる・・・」
カズソンの顔がより引き締まる。
「父上、僕たちに優勝してこいと言うことですか?」
「ああ、俺はお前たちが5才になるまで5年連続優勝した。この城下町の闘技場でもだ。」
グレゴリーが、
「つまり兄弟のカズソンと共に戦えと?」
「そうだ、大丈夫だ。死に至る技を放てば処刑だから怖がることはない。ただお前たちは放つなよ?」
「はい!父上。」
レンガ町闘技大会開幕日、
僕とボブソンと老師は特別席で観戦した。
「ボブソン、老師お久しぶりですな。」
「ええ、我が甥っ子の活躍が楽しみですよ。」
「私もじゃ、グレゴリーがどれだけ成長したか見物じゃ。」
165歳とは思えないくらい若い爺さんだ。
今日の日程を見るとカズソンとグレゴリーどちらも闘技日らしいな。
心配と期待がまざって観戦なのに自分の戦いよりも緊張する。
道着のカズソンと道着の相手が反対側から出てくる。
門は閉まり、
「我は強心流武道生、カズソン・フジサキ。」
「我は掌忍拳武道士、トム・ガブリエル。」
掌忍拳か、足音を立てず忍び寄り敵を叩く拳法、カズソンは知らない、どう対処する?
「王子と一戦交えられるとは光栄でございます、しかし負けはしません!」
「僕もだ!掌忍士トム!!」
と言った瞬間トムは消えた。
「な、何!」
カズソンは周りを見渡すがトムの姿がない。
「どうやらカズソンは困惑しているようじゃな。」
「ジャック士、早くもカズソンはピンチですな。」
ああ、カズソンは消えたと思っているが実は視界に入らないように常に後ろに回り込んでいるんだ。
カズソンは目を閉じた。
そうだ、カズソン。日々の修行を思い出せ、そこから導け!
「下か!!」
足を崩され、カズソンは仰向けにこけた。
トムは飛びあがり、倒れたカズソンに鉄拳を腹に撃ちこんでくる。
「グ!!!」
と腹パンに声が出る。
見事にヒットし、視界がぼんやりしながらもふらふらと立つ。
その後も見えないところから鉄拳を顔に食らい、二倍に顔が腫れあがる。
「頑張れ!!!王子!!!」
観客席からも激励の声が飛び交う。
その後も鉄拳を体中に食らうが決して気を失わなかった。
「さすが、強心生・・・ならば技を出すしかない。」
トムは技を構えた。
「掌忍拳法!!!風のごとく!!!」
正面からトムは仕掛けに来た。
「強心我流武道術!!!倍返し!!!」
「何!!!」
トムは技を交わされ、風のごとくの十倍の威力の掌底を頭に打ちこんだ。
トムは一撃で気絶した。
「勝負あったのう・・・」
「よし!!!よくやった!甥っ子!俺は負け戦だと思ったぞ!」
我流か・・・あの年でオリジナルを放つとは策士だな。
父親ながらに感心した。
控室で、
「カズソン、顔がすごいな・・・」
グレゴリーはさっきのカズソンの死闘を腫れあがった顔で感じた。
「ああ、負けると思ったけど相手が油断しなけりゃ、勝てなかったぜ!」
「なるほど、まあ、あれだけ撃ちこまれればなにも出来ないと思うのが普通だからな。」
「グレゴリー、次はお前だ。俺たちが当たるとしたら決勝だ。それまでお互い決勝まで頑張ろう。」
道着を着たグレゴリーと甲冑を装備した対戦者が門から出てくる。
「我は強心流武道生、グレゴリー・フジサキ!!!」
相手側に木の棒が投げ込まれる。
木の棒を持った相手は、
「我はブレン術の使い手、トーマ・ブレン。」
甲冑に接近武器・・・どうやら速さより防御の方が大事か?
2人は同時にお互いを攻撃しに真正面から走った。
「ブレンズ・ソード!!!」
「強心流拳法!!!手刀!!!」
グレゴリーはトーマの木の棒をへし折って額にチョップを食らわし気絶させた。
びょ、秒殺!相手が弱かっただけか?
門が開く。
「さすが、グレゴリーじゃ。」
老師もグレゴリーの武道に感心した。
大会二日目・・・
二日目は息子たちがでないため、ボブソンも老師も来ていなかった。
「我の名は剛拳門徒タリク・ゴウケン。」
アブラヒドの息子か。
「私の名前は蒼天流武道生オーガ・カマロフ。」
蒼天流、弓使いか?
僕の予想通り、弓と矢の入った鞘が投げ込まれる。
「オーガ・カマロフ蒼天生、名は存じている。戦えることが光栄でなによりだ。」
「ああ、アブラヒドのせがれと戦えるとは宣伝できるな。」
オーガは弓を構えた。
矢を放つがタリクは飛んでくる矢を手で振り払う。
オーガは無駄だと分かり、弓と鞘を捨て身軽になった。
身軽になったオーガは勢いよくタリクに向かって飛んだ。
「蒼天流武術!飛び蹴り!!」
「剛防術!!岩石!!」
タリクに技は効かなかった。
オーガは負けると悟った。
「剛拳奥義!!!ビッグベアーの拳!!!」
オーガは吹き飛び、闘技場の壁にめり込んだ。
その瞬間門は開いた。
やはりゴウケン一族は別格だな。
今日、どの試合も見たがやはりタリクは別格であった。
そんな中最後の試合が夕暮れに
「我は魔天流武道生アイザック・シオロフスキー。」
今度はザックの息子か。
「我はボブ式強心流武道士カイザル・ボブ。」
おお、ボブ式だが強心士がいたのか。
するとアイザックは魔天流派の速さを生かした。
「喰らえ!魔天流早拳、ラッシュ!!!」
アイザックは1秒に100発の鉄拳を繰り出す。
アイザックの技に対応すべく、
「ボブ式強心流防護術、身体強化最高!!!」
カイザルは秒速100発のパンチをもろともしない。
「ならば魔天流秘奥義!快進の拳撃!!!」
魔天流は早期決戦型の流派で素早く攻撃力に長けている。
「ボブ式強心流大防御術、固!!!」
しかしアイザックの秘奥義はボブ式の最大の防御技を打ち砕いた。
カイザルは立ったまま気絶した。
なるほど、どうやらボブソン・グレゴリー・タリク・アイザックが優勝候補だな。
俺の予想通り準決勝のベスト4には上記の4人が残った。
ボブソン対タリク、グレゴリー対アイザックの組み合わせか。
アイザック戦は秒速で、タリク戦は長くなりそだな。
準決勝対戦日。
僕や老師にボブソン、ルーシー、ラーニアも見ていた。
なぜかザックとアブラヒドは観戦しに来なかった。
多分決勝には来るのだろう。
※ここからは一部台本形式です。
控室で4人は話していた、
カズソン「強心流・魔天流・剛拳が残ったな・・・」
グレゴリー「そうだな、タリク自身はあるのか?」
タリク「ああ、ある。だが何より自分でもここまでこれたのがありがたい。」
アイザック「タリク、満足するのは早いぜ!まだ俺達全員に優勝の可能性があるからな。」
カズソン「それに俺たちは今や名門武道流派だ、恥じないように戦おう。」
グレゴリー「そうだな。」
タリク「私もボブソンに同感する。」
アイザック「お前ら俺の瞬殺技であっさり逝くなよ。」
すると運営員からカズソンとタリクが呼ばれた。
闘技場のど真ん中でカズソンとタリクは向き合う。
「我は強心流武道生、カズソン・フジサキ!!!」
「我の名は剛拳門徒タリク・ゴウケン!!!」
2人とも気合だけは一人前だな。
ラーニアとボブソンがカズソンに激励を飛ばす。
「強心流拳法!真剣手刀!」
「剛拳法!剛鉄拳!」
手刀と拳が混じり、ボン!!!と肉弾戦とは思えない爆音がした。
「ならば強心流武道術!竜の足!」
「こちらも!剛拳法、ビッグベアーの蹴り!」
お互いの右足がクロスして力が均等で静止画のようだ。
この時もバン!!!という音が観客席に響き渡る。
「仕方ない、強心流武道、究極奥義!!!精神の極み!!!」
「負けないぞ!剛拳法!!!極秘奥義!!!ビッグベアーの激怒!!!」
奥義のぶつかり合いで闘技場が光に包まれた。
次に目が慣れたとき、タリクは壁に埋まっていた。
ラーニアとボブソンは喜んだ。
「さすが私の甥っ子だ!!!」
まあ、教えたのは俺なんだけどな・・・
次にグレゴリーとアイザックが現れた。
「我は強心流武道生、グレゴリー・フジサキ!!!」
「我は魔天流武道生アイザック・シオロフスキー。」
今度は老師とルーシーがグレゴリーに激励を飛ばす。
すると戦いは突然始まった。
アイザックはモグラのように地面を掘り出した。
「な!!!」
意外な戦闘方法にグレゴリーも動揺する。
なるほど、どこからでも攻撃出来るってことか。
アイザックは突然地面から飛出し、攻撃を仕掛けるがグレゴリーはかわす。
だがアイザックはまた地面にもぐる。
「強心流武道、精神統一!」
グレゴリーは目を閉じ、次のアイザックの攻撃を待った。
アイザックは真後ろからグレゴリーの後頭部めがけ殴りかかった。
「強心流武道、見切り!」
グレゴリーは後ろを向き、アイザックの腕を掴み投げ飛ばした。
「・・・やるじゃないか。だったら魔天流武術、鴉の獲物!!」
アイザックは体勢を立て直し、グレゴリーの真正面から攻撃を仕掛けた。
「強心・・・」
と言いかけた時、もうグレゴリーは技を受けていた。
何か分からない攻撃で吹き飛び、グレゴリーは壁に叩きつけられた。
「終わりだ!魔天流奥義!渡り鳥の垂直落下!!」
アイザックは高く飛びあがり、右手の拳で留めを刺しに行った。
グレゴリーは血を吐いた後、
「まだだ!強心我流秘密の技!!!鳥類落下拳!!!」
グレゴリーは右手を横に振り、アイザックを跳ね飛ばした。
アイザックは立とうとしていた時、
「強心流伝統術!手刀!」
アイザックの眉間に手刀を当て、気絶させた。
思わぬ激闘の勝利に老師とルーシーは胸をなでおろす。
俺は2人の息子が我流で強心流を極めていた成長に驚く。
レンガ町闘技大会最終日。
次代の国王候補対決に町中の人々が闘技場に来ていた。
控室で、
「なあ・・・カズソン、これはいつもの修行じゃないんだよな。」
「緊張しているのか、グレゴリーらしくないぞ。」
「そりゃあ・・・国中が注目しているからな。」
「まあさ、気楽に行こうぜ。」
ついに優勝を決める対決が始まる。
「我は強心流武道生、グレゴリー・フジサキ!!!」
「我は強心流武道生、カズソン・フジサキ!!!」
2人は少し話した。
「なあ、グレゴリー。父上が見ているんだ、我流でやってみないか?」
「おお、受けてたとう。」
2人は強心我流の構えをした。
「強心我流究極秘技、カズソン式手刀。」
「強心我流秘奥義、グレゴリーの粉砕拳。」
お互い真正面から攻撃を繰り出した。
カズソンは飛びあがり、グレゴリーはアッパーのような構えをしていた。
【うおおおおおおお!!!】
2人の咆哮が闘技場にこだまする。
「さらに強心流身体強化最高!!!」
「こちらも粉砕拳最高威力!!!」
お互いの技が食らった時、その中心から強風が観客席を襲う。
なんだこの風は!!!
お互い顔面に技を食らい相討ちで気絶した。
結果優勝はフジサキ兄弟という前代未聞の2人優勝という結果になった。
翌日城の中の道場で、
カズソン・グレゴリーに正座をさした。
「これからお前たちには強心流武道を継承してもらう。」
2人は突然の継承に驚いた。
「君たち2人に継承してもらう。準備はいいか?」
するとカズソンが、
「え?強心流神道の本じゃあ一人しか継承の歴史がないですよ。」
「ああ、だから俺達で歴史を変えるのさ。」
そして僕は唱えるように、
「第100代強心流武道継承者カズナリ・フジサキ国王から第101代強心流武道継承者にフジサキ・カズソン氏とフジサキ・グレゴリー氏を推薦いたす!!!」
すると城の道場にどこからともなく天からの声が響く。
「認めよう!!!さらなる力を2人の101代目に与えよう!!!」
しばらくすると僕自身から赤い煙のようなものが息子たちの体にまとわりついた。
僕と息子たちの秘密裏な継承の儀式は終わり、息子たちはポカンとしていた。
だが僕は継承を譲ったが師匠と違って武道の衰えは感じなかった。
僕は次代の息子たちに自分が亡くなってもいいように自分の知識全てを教え、安心して国政の政策を進めた。
貧困はなくなり、新たな野望を目標に掲げた。
城の会議室に全国の地理学者を集めた。
「この世界は本当にこの大陸だけなのか?」
そう俺はコロンブスのように新たな大陸を発見したかったのだ。
「はい、歴史書ではどれもこの大陸以外すべて奈落に落ちたと記してあります。」
「そうか、ならこの目で俺は体験したい。奈落が本当にあるのか、そして世界はこの大陸だけなのかを。」
俺は竜に乗れる・・・だが船に乗りたかった。
この世界は風がほとんどないだから帆船の航海は無理だろう。
だからガレー船を建造させた。
商業の町で港を建設し、100人乗りのガレー船を10隻建造した。