問題児たちと…バカ?が異世界に来るようですよ<未完> 作:daiki1211
「あははは……。それじゃあ今日はもうコミュニティに帰る?」
「あ、ジン坊ちゃんは先にお帰りください。ギフトゲームが明日なら“サウザントアイズ”に皆さんのギフト鑑定をお願いしないと。この水樹の事もありますし」
明久たち四人は首を傾げ
「サウザントアイズ?コミュニティの名前か?」
「YES。サウザントアイズは特殊な瞳をもつ者たちの群体コミュニティで箱庭全体に精通する巨大商業コミュニティです。幸いこの近くにも店をかまえていますし」
「ギフト鑑定というのは?」
「言葉の通りギフトの力を調べることです。ギフトの形を正しく把握したほうがより力を引き出せます」
黒ウサギの言葉に従う明久たち。
道中、異世界から来た四人は興味深いものがあった。
「桜の木……ではないわよね?花弁の形が違うし、真夏になっても咲き続けるはずがないもの」
「いや、初夏に入ったばかりだぞ。気合が入っている桜が残ってもおかしくないだろ」
「……今は秋だったと思うけど」
「いやいやいや、秋の終わりでしょ」
ん?っとかみ合わない四人は顔を見合わせる。
「皆さんは違う世界から召喚されているのデス。時間軸以外にも歴史や、生態系にも違いがあると思いますよ」
「ふ~ん。パラレルワールドって言われるやつ?」
「近いですね。正確には立法交差並行時間というのですが……説明を今から始めますと一日二日はかかりますので、またの機会ということに」
曖昧に言葉を濁して黒ウサギは振り返る。すると互いが向き合う女神像が記されている看板が見えてきた。が、閉店時間なのかかっぽう着を着た女性が看板を下ろそうとしていた。黒ウサギは店へダッシュする。
「まっ」
「待った無しです御客様。うちは営業時間以外はやっていません」
………ストップをかけることもできなかった。流石は巨大コミュニティ。客に文句を言わせないようにうまく言っている。
「なんて商売っ気のない店なのかしら」
「ま、まったくです!閉店時間前に閉じるなんて!」
「文句があるならほかの店へ行ってもらって構いません。あなたがたは出禁です」
「これだけで出禁ですか!どれだけお客をなめているんですか!?」
「そうですね。箱庭の貴族であるウサギのお客様ですからね。では名前をお聞かせください」
「う………」
一転して言葉に詰まる黒ウサギ。だが、明久は
「僕たちはノーネームだけど」
「どこのノーネームですか? 旗を確認させていただきたいのですが」
流石商業コミュニティ。名と旗がある信用できる者しか通さないらしい。
黒ウサギは悔しそうに
「その………あの……私たちに旗はありま」
「いぃぃぃぃぃやほおぉぉぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギィィィィィィィィ!」
呟いたが店から出てきた少女に吹き飛ばされてしまう。